バルト3国旅行記

2019年5月19日~26日(8日)
ヴィリニウス、カウナス、シャウレイ、リガ、タルトゥへ、タリン

スリランカ旅行記

2019年1月20日~26日(7日)
コロンボ、シギリヤロック、キャンディ、ゴール、ポロンナルワ

ポルトガル旅行記

2018年4月13日~20日(8日)
リスボン、ポルト、コインブラ、オビドス、ナザレ、バターリャ

ベトナム旅行記

2017年12月18日~23日(6日)
ホーチミン、フエ、ホイアン、ミーソン、ハロン湾、ハノイ

イギリス旅行記

2017年4月18日~25日(8日)
ロンドン、湖水地方、コッツウォルズ、コンウイ、オックスフォード

カンボジア旅行記

2016年12月9日~13日(5日)
シェリムアップ、アンコールワット、プレアヴィヒア、ペンメリア

北欧旅行記

2016年7月5日~12日(8日)
コペンハーゲン、オスロ、ベンゲル、ストックホルム、ヘルシンキ

クロアチア旅行記

2015年3月3日~12日(10日)
リュビリャーナ、ドブロヴニク、コトル、モスタル、スプリット

オランダ・ベルギー旅行記

2014年5月26日~6月2日(8日)
ブリュッセル、ブルージュ、ゲント、アムステルダム、ケルン

中欧旅行記

2013年8月19日~26日(8日)
ウィーン、プラハ、ドレスデン、プラチスラバ、ブダベスト

スイス旅行記

2012年8月26日~9月4日(8日)
ツェルマット、グリンデルワルト、ベルン、チューリッヒ

香港・マカオ旅行記

2011年12月25日~28日(4日)
香港、マカオ

フランス旅行記

2011年8月29日~9月5日(8日)
パリ、ロワール、モンサンミッシェル、ルーアン、ヴェルサイユ

スペイン旅行記

2010年8月23~30日(8日)
マドリッド、トレド、セビリア、グラナダ、ミハス、バルセロナ

イタリア旅行記

2008年8月7日~14日(8日)
ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ピサ、ベローナ、ローマ

台湾旅行記

2009年8月30日~9月2日(4日)
台北、高雄

韓国旅行記

2007年3月26日~29日(4日)
ソウル、水原

海外旅行記

チューリッヒ湖(チューリッヒ)
チューリッヒ湖(チューリッヒ)

スイス旅行記

日程表

日 程 主なスケジュール
初 日 12:15成田発ANA便。17:15ミュンヘン着。到着後、マイエンフェルトへ移動。(マイエンフェルト泊)
2日目 午前:マイエンフェルト観光(ハイジの家、ハイジの泉)。観光後、フィリズールへ。午後:レーティッシュ鉄道アルブラ線に乗車、ディセンティスへ。着後、バスでテーシュに移動し、シャトル列車にてツェルマットへ。(ツェルマット泊)
3日目 午前:マッターホルン観光(ゴルナーグラート鉄道でゴルナーグラート展望台(3,130m))。昼食はロシティ。帰路、高山植物観賞ハイキング。その後、フリータイム。夕食はスネガ展望台にあるレストラン。(ツェルマット泊)
4日目 シャトル列車にてテーシュ。バスに乗り換え、シャモニーへ。モンブラン観光(ロープウェイを乗り継ぎ、エギーユ・ドゥ・ミディ展望台(3,842m)。昼食は日本食(鮭定食)。昼食後、ラヴォ―地区へ。ラヴォ―観光の後、グリンデルワルトへ(グリンデルワルト泊)
5日目 ユングフラウ観光(ユングフラウ鉄道にてユングフラウヨッホ・スフィンクス展望台(3,571m)。アレッチ氷河)。昼食はアルペンマカロニ。下山後、インターラーケンへ。スイスギフトショップでショッピング。夕食はフォークロアディナーショー。(グリンデルワルト泊)
6日目 ベルンに移動し、ベルン観光(バラ公園、旧市街)。ルツェルンで昼食(魚料理)。ルツェルン観光(カペル橋、旧市街)。チューリッヒ観光(チューリッヒ湖)。夕食は中華料理。(グラッドブルク泊)
7・8日目 バスでライン滝へ。ライン滝観光。その後、ミュンヘンへ。21:00ミュンヘン発ANA便。15:25成田着。

初日 ミュンヘンからスイスに向かう

毎年恒例の海外旅行、今年はスイス。これまで文化遺産巡りが多かったので、今回は大自然を楽しもうという試み。それと世界一遅い特急と言われている氷河特急に1度乗ってみたかった。
パンフレットを取り寄せて検討した結果、料金がリーズナブルな割には内容が充実しているとの評判を信頼して、H社の「決定版スイス8日間」を申し込む。はじめてH社を使うのは、昨年、フランスで少し贅沢をしすぎたのと、年末の香港旅行で出費が嵩み、この調子でお金を使ってしまうと、家計が破綻し、年に1度の海外旅行が実現できなくなるから。今回は「全食事付き」なでの、ツアー料金以外の出費が抑えられるのも好都合。
イタリアでロストバゲージに遭った体験から、どうしても乗継便を避けたい私たちは、ドイツのミュンヘンからスイスに入り、帰りもミュンヘンから出国するツアーを選択。スイスインターナショナルエアラインズ直行便でチューリッヒから入るツアーもあったが、日程的に折り合いがつかなかった。

ツアー参加者は38人、噂に違わず多人数!

朝8時、所沢の自宅を出発。池袋で山手線に乗り換え、重いスーツケースを階段で運ぶのはひと苦労。そう言えば、昨年のフランス旅行は手ぶらだったのを思い出す。新調したひと回り大きくなったスーツケースに悪戦苦闘。山手線の混雑はなく、日暮里からスカイライナーに乗車。
10時すぎに成田空港に到着。南ウイングのH社の受付にスーツケースを転がしながら向かう。男性の添乗員から注意事項の説明を受け、イヤホンガイドを渡される。そのあとANAのチェックインカウンターに行き、自動チェックイン機でチェックインをしてスーツケースを預ける。心配していた座席も希望とおり中央の並び席がとれていた。両替所で両替し、出国審査を受け、搭乗口近くのカフェでお茶をして出発を待つ。因みに、ツアー参加者は38人。噂に違わず多人数。

飛行機は、12時15分に離陸し、空路ドイツのミュンヘンに向かう。機内では、映画を観まくるつもりでいたので、早速リモコンを操作して映画を観ることに。4本を観たあと、さらにもう1本を観始めるが、さすがに疲れて途中で眠ってしまう。
順調な飛行でミュンヘンに現地時間の午後5時に到着。ミュンヘンで入国審査を受けたあと、バスで一路スイスへ。走行距離320kmの長旅。バスはドイツ国境を越えていったんオーストリアに入ったあと、さらに国境を越えてスイスのマイエンフェルトに向かう。高速道路を走る車窓からは、ときおり黄色いMのマークが目に入る。どこへいってもマクドナルドはあるようだ。
ミュンヘンから2時間ほどでオーストリアとの国境近くのドライブインで休憩。夜食用にサンドイッチと飲み物を買う。その後、渋滞もなく10時に宿泊するハイジホテルに到着。ホテルは3階建てのこじんまりしたホテルで、部屋の広さはまずまず。しかしなぜかベッドの幅が狭い。12時間のフライトのあと、4時間もドライブすれば、予想以上に疲れる。シャワーを浴びると、早々に床に就く。

ハイジの里
ハイジの里
ゴルナーグラート展望台から
ゴルナーグラート展望台から

2日目 氷河特急の車窓から爽快な風景を満喫

時差ボケで熟睡できず、6時すぎに目が覚める。にもかかわらず寝不足を感じない爽快な目覚め。異国で迎える清々しい朝はいつもと違う。7時に起床し、モーニングコールの7時15分には3階のレストランで朝食を摂り始める。高齢者が多いツアーなのか、モーニングコール前にもかかわらず、半数近くがすでに集まっている。朝食は、ヨーロッパ旅行では慣例のバイキング。ハムとベーコン、煎り卵、小さなフランスパンとクロワッサンを選び、飲み物はオレンジジュースとコーヒー。食後のデザートにフルーツポンチを食べると、ほぼ満腹。

絶景の撮影ポイントから氷河特急を撮る!

スイスでは、同一運転手のバス運行は12時間以上空けなければならないルールがあり、昨夜遅くまで運転していたオーストリアの運転手は、10時を過ぎないと運転できないらしい。代わりに体格のいい女性が運転するバスでホテルを出発し、ハイジの泉に向う。ハイジの泉と言っても、ハイジの石像と水汲み用の石桶があるだけ。もの珍しさで、石像をバックに写真を撮るが、ものの5分で飽きてしまう。すぐにバスに乗り込み、ハイジの家があるハイジの里へ。入場料7スイスフランを払って、アルプスの少女・ハイジの生活を再現したというハイジの家に入るが、どうって言うことはない、ただの古民家。せっかくだから写真だけでも撮っておく。これで日本円で600円はさすがに高い。
今日のメインは氷河特急。その中で食べるお弁当が、ハイジの里にあるホテルで配られる。フランスパンのサンドイッチが2個(ハム・チーズとチーズだけのもの2種類)、青いリンゴとミネラルウォーターつきのシンプルなもの。
氷河特急に乗る前に、世界遺産に登録されているレーティッシュ鉄道アルブラ線が通過するランドヴァッサー橋を下から見上げる絶景の撮影ポイントに案内してくれるという。道路脇の駐車場から歩くこと20分、そのポイントがあった。高さ60mの橋は、よくもまああんなところに橋を架けたなぁ、と感心するぐらい高い。鉄ちゃん、とりわけ撮り鉄には堪らないアングル。ツアー全員がカメラを構えて、今か今かと氷河特急が通過するのを待つが、予定の時刻をすぎても一向に電車は現れず、「電車の時刻が迫っていますので、そろそろ…」と添乗員が呟きやき、一同諦めかけたとき、逆転満塁ホームランのように、岩肌を刳り貫いたトンネルから姿を現わす。一同シャッターを切りまくるが、ゆっくりと走るのが特徴の氷河特急でも、10秒も経たないうちにトンネルの彼方に消えてしまい、撮れた写真は数枚だけ。待った時間の割には、成果が少ないのにやや不満顔。

ハイジの家
ハイジの家
ランドヴァッサー橋の絶景
ランドヴァッサー橋の絶景

オーバーアルプスとフルカ峠の山越えドライブ!

写真撮影あと、実際にアルブラ線の氷河特急に乗車するためにフィリズール駅に向かう。小高い丘の上にある駅は、まったく駅らしくない。改札はないし、プラットホームは日本のように高くなっておらず、舗装した道路のような感じ。電車の到着まで時間があるので、売店で炭酸飲料水を買って喉を潤すが、隣のベンチに座った夫婦は、美味しそうにビールを飲んでいた。
数分遅れで電車が入線。乗車した車両は1等車で、私たちツアーの貸切り状態。発車後、数分で先ほど下から見上げたランドヴァッサー橋を通過。車窓からの爽快な風景に、乗客全員がシャッターを切り始める。大きな窓の半分近くを開けることができ、直にカメラに収めることができる。40分ほどで下車し、途中で電車を乗り換え、さらに50分でディセンティスに到着。
ディセンティスでは、スーツケースを積んだバスが迎えに来ており、ここからバスで150km走り、テーシュに向かう。途中、オーバーアルプスとフルカ峠の2つの峠を越えるルート。約2,000mの高低差をひたすら登っては降り、また登っては降りる。凄い山道だったが、我が運転手のテクニックも凄い。ヘアピンカーブの連続も難なくこなし、道幅ぎりぎりで対向車と行き交う、卓越したハンドル捌きに敬服。峠近くでバスの窓から谷底を見下ろすと、その高さに目が眩む。高所恐怖症の人では、まともに窓から景色を見ることもできないだろう。

氷河特急の車窓から
氷河特急の車窓から
オーバーアルプスの氷河
オーバーアルプスの氷河

電気自動車と馬車しか走れないツェルマット!

山越えしたバスは、テーシュに到着。ここでバスを降り、スーツケースを受け取ってシャトル列車に乗り込む。目的地のツェルマットは、大気汚染を予防するために、交通手段は電気自動車と馬車しか許可されず、ここから先は、ガソリンや軽油を燃料とする自動車は乗り入れできない。30分ほどでツェルマットに到着。小雨だった雨は、本格的に降り出している。雨の中、スーツケースを引きずってホテルまで歩くのかと、思ったのも束の間、ホテルのポーターが、電気自動車で駅までスーツケースを受け取りに来てくれていた。
ホテルは、木調を基調とした造りで、由緒正しき老舗の旅館の趣き。部屋は広く、バスルームも豪勢で、バルコニーが拵えてあり、マッターホルンが一望できるという(雨が降っていたので、まったく見えなかったが)。リーズナブルなツアーにしては、予想をはるかに上回る高級感。スーツケースは、すでにポーターによって部屋まで運ばれていた。
到着後すぐにホテルのレストランで夕食。前菜は、蝶々の形をしたパスタのミートソース風。ほとんど日本で食べるスパゲッティ・ミートソースと同じ味。主菜は、白身魚のフライにジャガイモとベーコンの炒め添え。タルタルソースが絶妙で、けっこう美味しくい食べられる。デザートは、イチゴのロールケーキとアイスに、マンゴらしい果物が2切れ。これにコーヒーがついていれば最高のディナーだった。
静岡の清水から参加した70歳ぐらいのご夫婦とテーブルをともに。旦那さんがリタイアしてから、2人で海外旅行を始めたらしい。これまで行った先が、トルコ、イラン、モロッコなどで、けっこうレアな好み。夕食が終わったのが10時近く。シャワーを浴びると、長時間に及ぶ電車とバスの移動で疲れていたのか、すぐに睡魔に襲われ、何もすることなしにバッタン・キュー。

3日目 展望台でセントバーナード犬がお出迎え

爆睡中、モーニングコールに起こされる。時刻は6時。驚くことに、部屋の電燈は点けっぱなし。急いで身支度をする。昨夜、聞いた天気予報は雨だったが、窓から外を見る限りまだ雨が降っていない。爆睡したのにもかかわらず、なぜか気分が悪い。風邪を引いたのかもしれない。珍しく頭痛がする。7時に朝食を摂るが、食欲がなく、どうにかクロワッサンをオレンジジュースで流し込む。目覚めのコーヒーを飲むが、とても不味く感じる。部屋に戻って頭痛薬を服用。出発間際になってようやく薬が効き始めたのか、頭痛が治まり、気分がよくなる。

標高3,130m の森林限界を体感!

8時出発予定が、電車に乗る関係で5分前に集合するようにと、朝食時、添乗員から伝達。しかし中年女性のグループが集合に遅れ、目論見とは逆に5分遅れの出発。ホテルから徒歩で、シャトル列車のツェルマット駅の向かいにあるゴルナーグラート鉄道の駅(こちらもツェルマット駅)に急いで向かう。連泊でスーツケースは部屋に置いたまま。リュックサック1つは身軽でいい。
登山電車で30分、終点のゴルナーグラート展望台に到着。標高3,130m。辺りには、草花もなく、岩肌が剥き出し状態で、大きな岩石が転がっている。森林限界というのがあって、2,000mを超えると樹木が育たなくなり、さらに3,000mを超えると草花も育たなくなる。ここはまさに森林限界、いや草花限界を超えた地帯。
展望台の広場で2匹のセントバーナード犬のお出迎え。一緒に全員で記念撮影。希望者はグループでも撮ってくれるというので、2匹を囲んで撮ってもらう。写真は、ツェルマットの富士フィルムの店で販売するらしい。集合写真と併せて20スイスフラン(日本円で1,700円)。

ツェルマットの高級ホテル
ツェルマットの高級ホテル
セントバーナードを囲んで
セントバーナードを囲んで

雨のため高山植物を観賞するハイキングに不参加!

下山する間際になって雨が降り出す。帰りは、途中のローテンボーデン駅で降りて、リッツェルベルク駅までの2kmを高山植物を観賞しながらハイキングを楽しむ予定。雨のため参加は任意となり、38人中5人だけがローテンボーデン駅で下車する。もちろん雨に濡れたくないので、私たちは不参加。1時間かけて歩くはずだったリッツェルベルク駅までを電車に乗ったため3分で到着。駅に隣接するカフェテリアで時間を潰すことに。
添乗員の交渉により予定より15分早く昼食。前菜はドレッシングがかかった野菜サラダ。これはまずまずの味。主菜はご当地の名物ロシティ。炒めたジャガイモとベーコンにとろけたチーズをかけたもの。食べられなくはないが、決して美味しいと言えるものではない。午後は、夕食に出かける5時半までフリータイム。
登山電車でツェルマットまで戻り、街を散策。富士フィルムを難なく見つけ、セントバーナード犬と一緒に撮った写真を購入。写真を見てビックリ。くもって見えなかったはずのマッターホルンがちゃんと映っていた。ツェルマットは、小さな街で10分も歩けば、街並みがなくなる。散策中、カフェに入り、チョコレートパフェのような豪華なパフェを食べる。9.5スイスフラン(日本円で800円)。少し値が張ったが、けっこう美味しかった。1時間余り街をブラつき、ホテルに戻って夕食まで休息。

ゴルナーグラートの氷河
ゴルナーグラートの氷河
リッツェルベルク駅の赤い牛
リッツェルベルク駅の赤い牛

H社の悪評「客層のレベルの低さ」を実感!

ツアー2日目にしてH社の悪評「客層のレベルの低さ」を実感。ツアーメンバー38人中、中高年の女性4人グループが3組。いつでもどこでも大声で喋り、順番などをまったく無視する厚かましさ。まるで中国人並みの身勝手で我が儘な行動には呆れ果てる。1組ならばまだしも、3組もいるのだから、始末に負えない。
ホテルから歩いて5分、シャトル列車とも登山電車とも違う、もう1つの駅からケーブルカーに乗車。10分もするとスネガ展望台に到着。夕食は展望台にあるレストランで、2人のオジさんがホルンを吹いて出迎えてくれる。
ウエルカムドリンクにワインとジュースが用意されており、ワインを飲んでテーブルへ。前菜は、高原レタス、ニンジン、サラミにハムという肉・野菜混合のサラダ。主菜はラクレット。大きなチーズの切り口を溶かしてナイフで削ぎ落とし、茹でたジャガイモに絡めて食べるもの。チーズが苦手な私は、努力するものの、半分食べるのが限界。韓国のキムチ並みに、毎度毎度チーズとジャガイモを食べさせられるのにはうんざり。デザートは、フルーツポインチにイチゴのシャーベットがかかったもの。これはまずまずだが、コーヒーが出ないのが不満。スイスでは、デザートにコーヒーをつけるという発想がない。
本来ならば屋外でしか吹かないというホルンを、今日は特別に2、3曲サービスで吹いてくれる。誰か吹いてみないかという誘いに、ツアー客から3人ほどチャレンジする。帰りがけ展望台でエーデルワイスの鉢植えを見かけ、思わずシャッターを切る。乗ってきたケーブルで降り、もう一度ツェルマットの街を散策するつもりが、途中で雨が降り出したので、早々にホテルに引き上げる。

ホルンを吹いてお出迎え
ホルンを吹いてお出迎え
エーデルワイスの鉢植え
エーデルワイスの鉢植え

4日目 エギーユ・ドゥ・ミディ展望台で吹雪に遭遇!

朝食前にスーツケースを廊下に出しておくように、昨夜の夕食時に添乗員からの伝言。ツェルマット駅まで、ホテルのポーターが電機自動車で運んでくれるらしい。荷物をまとめ、スーツケースを部屋の前に出してレストランに降りる。朝食メニューは、昨日と同じバイキング。昨日よりも食欲旺盛で、パンとコーヒーのほかに、煎り卵、ハム、ベーコンにフルーツを食べる。

帰る間際になってようやくマッターホルンの雄姿が!

7時30分にホテル前に集合すると、雨が上がり、ところどころ晴れ間も見られるぐらい空が明るい。添乗員が「マッターホルンが見えますよ~!」と叫ぶので、指さす方向を見ると、雲をかいくぐるようにマッターホルンの山頂が姿を現わし、ツアー客は、思い思いのアングルでカメラに収める。ツェルマットに来てはじめて、しかも帰る間際になってやっとマッターホルンの雄姿を拝むことができた。
駅でスーツケースを受け取り、来たときとは逆にシャトル列車でテーシュに。元気のいい運転手が半袖のTシャツ姿で迎えてくれる。スーツケースを託し、バスで145km、フランス国境を越え、シャモニーに向かう。かつてナポレオンが越えたという峠道を登ると、フランスとの国境が待ち構えていたが、何とフリーパス。何のチェックもされずにフランス領に入る。ゲートと待機所があるが、係員が1人もいない。

やっと見えたマッターホルン
やっと見えたマッターホルン
ツェルマットの街並み
ツェルマットの街並み

モンブランを一望できるはずが、吹雪で何も見えない!

11時20分にシャモニーに到着。生憎の雨模様で、添乗員がロープウェイの運休を心配するが、交渉の結果、11時30分発で出してくれるとのこと。一同ロープウェイに乗り込むと、ほぼ貸切り状態。2つのロープウェイを乗り継いで山頂の展望台に向かう。麓の雨が、中間駅に着く頃には霙に変わり、山頂に着いたときには吹雪に。
エギーユ・ドゥ・ミディ展望台は、標高3,842m、富士山よりも高い。切り立った山の上に、塔のように立つ展望台からは、フランスとイタリア国境にまたがるヨーロッパアルプスの最高峰モンブランが一望できるはずが、吹雪で10メートル先も見えない。気温は氷点下1℃。8月の北半球で吹雪に遭遇するとは思いもせず、防寒着を用意していたが、5分も外に出ているだけで、身体の芯まで冷え切ってしまう。無理をせず、カフェテリアでカフェオレを飲んで身体を温める。
外に出られず、景色も見えずで、売店でお土産物を物色するぐらいしかやることがなく、時間を持て余していたので、早めに下山することに。天候がさらに悪化し、ロープウェイが運休すると、この山頂に閉じ込められ、大変なことになる。麓との高低差は2,800m。山頂で吹雪いていた天候は、麓では嘘のように小雨に戻っている。

ロープウェイ乗場
ロープウェイ乗場
吹雪のエギーユ・ドゥ・ミディ
吹雪のエギーユ・ドゥ・ミディ

シャモニーでの完璧な日本食、鮭定食に感動!

昼食は、シャモニーで有名な日本食レストラン「Satsuki」で鮭定食。鮭の塩焼き、ジャガイモ・人参・シイタケの煮物、ヒジキにご飯。しかも漬物と味噌汁までついている。旅行日程表が送られてきたときは、何でスイスにまで行って鮭定食なの? と訝しく思ったが、これがナイス・チョイス。毎日出されるジャガイモとチーズに閉口していただけに、鮭定食は感動もの。食材や味付けも申し分なく、とても美味しくいただいく。食後にほうじ茶が出されたときは、またもビックリ。ほぼ完璧な日本流のコーディネイトに恐れ入る。このお店、オーナーはフランス人だが、スタッフの大半が日本人。ほとんど日本で食べるのと同じ味。お昼どきで、店内はほぼ満席状態。シャモニーでは人気の店らしい。フランス人が器用に箸を使ってトンカツや蕎麦を食べている姿は、少し異様な感じがするが、箸使いが様になっていただけに、フランス人は美味しいものには目がないのだろう。
昼食後、途中まで来た道を引き返し、ラヴォーに向かう。葡萄の段々畑で地域一帯が世界遺産に登録されている。イタリアのフィレンツェ、スペインのトレドともひと味違う趣きで、奥ゆかしさを感じる街並み。湖畔まで降りて、山の斜面に作られた葡萄の段々畑を眺め、カメラに収める。

葡萄の段々畑
葡萄の段々畑
グリンデルワルトの街並み
グリンデルワルトの街並み

山のホテルは部屋が狭くスーツケースを広げられない!

ラヴォーからバスで120km、夜7時にグリンデルワルトのホテルに到着。駅前にある小さなホテルで、入口の1階はレストラン。玄関を入るとすぐに階段で、2階のフロントまではエレベーターがなく、スーツケースを運ぶのが大変だと思ったが、このホテルでもポーターを依頼しており、バスから部屋まではポーターが運んでくれる。このホテル、いわゆる山のホテルで、部屋は狭く、ツェルマットのホテルの半分もなく、スーツケースを広げるスペースを確保するにもひと苦労。
夕食は、ホテルのレストランで、横浜から参加したというご夫婦と同席。前菜は野菜サラダ。主菜は、豚肉のソティーに、セロリ、ジャガイモ、人参、グリーンピースなどの野菜を炒めたものが添えられている。味はまずまずだが、食べきれないほど量が多く、努力しつつも残してしまう。デザートは、ミント味のシャーベットで、こちらもまずまず。

5日目 スフィンクス展望台で童心に返って雪遊び

6時にモーニングコール。6時45分にレストランに降りて朝食。献立は、すべてのホテルで統一されているかのように昨日とほぼ同じ。

ユングフラウ山頂でようやく雲の隙間から太陽が!

7時45分にホテルを出発。徒歩数分でグリンデルワルト駅へ。天候は、昨日に続いて雨模様。シャモニーの悪夢が甦る。モンブランでは寒い思いをしたので、ズボンを厚めのものに履き替えて寒さに備える。駅からは、ユングフラウ鉄道で2つの登山電車を乗り継ぎ、ユングフラウヨッホに向かう。昨夜の夕食で一緒になった横浜のご夫婦とボックス席に着き、世間話で盛り上がる。このユングフラウ観光にプロのカメラマンが帯同し、観光の模様をビデオで撮影し、40分のDVDにして販売するという。値段は、日本円で15,000円。買う人がいるのか、心配になったが、カメラマンは、早くも車内の様子をビデオカメラで撮り始める。
乗換駅で、中国人の集団に遭遇。昨年のフランスでは至るところに出没し、辟易した思いが頭をよぎる。ここまで中国人とは一度も会わなかったので、いくら中国人でもスイスまでは押しかけて来ないと安心していたが、考えが甘かった。相変わらずどこでも食べ散らし、辺り構わず煙草を吸い、吸い殻のポイ捨ては当たり前。雨が雪に変わるほど寒いので、さすがに座り込みはしていなかったが…。
雪が降り始めたためか、乗り継ぐはずの電車が到着しておらず、10分ほど遅れて出発。山頂までに2度、途中下車して山腹の展望台から景色を楽しむサービスがあるが、雪のため視界が悪く、何も見えない。展望台は、山の中腹の岩壁を抉るように通路を造り、外気が入り込まないように窓をすべてガラス張りにして、トンネル内の駅から直接行くことができる。寒さをしのぐための工夫であるが、外気温が低いためか、ガラスがくもって何も見えず、手で擦ってもすぐにくもってしまう。ガラスがない方がよいのかも。でもそれだと、寒くて我慢できないかもしれない。乗換駅からは、登るにつれてより雪が激しくなり、今日も天気に恵まれないのかと、運のなさを羨んだが、2度目に途中下車したあと、空模様が一変し、だんだんと明るくなり始め、山頂に着いた頃には、雲の隙間から陽が射し込む。

ユングフラウ鉄道
ユングフラウ鉄道
雪に覆われた乗換駅
雪に覆われた乗換駅

積雪のためハイキングがミニコースに変更!

ユングフラウヨッホ駅からは、高速エレベーターで、標高3,571mのスフィンクス展望台へ。ガラス張りの展望台の真下にアレッチ氷河が広がる。
出口から1歩外に踏み出すと、辺り一面は白銀の世界。降り積もった新雪を踏み分け、転びそうになりながらも、山頂まで登りきると、目の前にユングフラウ(標高4,158m)の雄姿が現われる。一同、歓声を上げ、童心に返ったように雪遊びを始める。振り返るとメンヒ(標高4,099m)がそびえ立ち、オーバーラント3山のもう1つで、北壁で有名なアイガー(標高3,970m)こそは霞んで見えないが、まったく何も見えなかったマッターホルンやモンブランに比べると雲泥の差。誰もが満足そうな顔。因みに、ユングフラウとは、ドイツ語で「乙女」を意味する。
エレベーターで展望台を降り、アレッチ氷河を人工的にくり貫いたトンネルを散策。全長300mにも及ぶこのトンネルの中に、様々なモニュメントが置かれ、単純な氷河の中にちょっとしたアクセントを作っている。何万、何千年というはるか昔の氷河を直に手で触れることができる。どこか神秘的な雰囲気が漂う空間。

新雪と氷河ですっかり身体が冷え切ってしまい、カフェテリアで温かいコーヒーを飲んでひと休み。山頂駅からアイガーグレッチャー駅まで登山電車で下山して、昼食タイム。前菜は、野菜のコンソメスープ。今回のツアーではじめての汁物。身体が温まると喜んだのも束の間、野菜の煮込みが足りず、固くて歯ごたえがありすぎる。主菜は、ご当地の名物アルペンマカロニ。大きめのマカロニをグラタン風に煮込んだものに、ジャガイモなどの野菜を炒めたものをかけてある。リンゴジャムをお好みでつけて食べるが、つけなくても十分食べられる。デザートは、大き目のプリンにフルーツとシャーベットを添えたもので、女性好みの1品。今回のツアー、食事を期待してなかっただけに、この昼食は大満足。
午後は、アイガーグレッチャー駅からクライネシャイデック駅まで、オーバーラント3山を眺めながらのハイキングを楽しむ旅程で、日本人女性観光ガイドが2人スタンバイしていたが、積雪のためアイガーグレッチャー駅周辺を散策するミニコースに変更。10数人参加したが、いざ歩き始めると、降雪のためどこまで道なのかも不明で、まともに歩ける状況ではなく、結局、駅の周りを1周しただけで終了。印象に残ったのは、新田次郎の石碑だけ。なぜこんなところに日本人作家の石碑があるのか、不明のまま。

スフィンクス展望台から
スフィンクス展望台から
アレッチ氷河のトンネル
アレッチ氷河のトンネル

フォークロアディアナ―ショーを楽しむ!

予定より30分早めに下山。夕食までの2時間がフリータイムに。割引券をもらったので、日本語・日本円が使えるお土産店に足を運び、お土産用に登山靴の形をしたペン立てを買う。
夕刻、バスでインターラーケンへ出発。スイス・ギフトショップでお買い物。時計がメインのお店で高級品ばかり。時計はセイコーが一番だと思っている私たちは、時計には見向きもせず、お土産に生チョコレートを買っただけで、残った時間でインターラーケンの街を散策。
夕食は、カジノの中にあるレストランで、フォークロアディアナ―ショーを楽しむ。3人のオジさんが、ホルン、アコーデオン、木製のスプーンなどの打楽器を巧みに演奏し、歌や演奏を披露。客席はほぼ満席状態で、大半が日本人ツアー客の中、1組だけ台湾からの旅行客。前菜はドレッシングのかかった野菜サラダ。主菜はゲシュネッツェルテス(薄切りの仔牛肉をキノコとクリーム煮込んだもの)。デザートは、シフォンケーキとアイス。いずれも飛び抜けて旨いとは言えないが、それなりに味わう。バスの中で、添乗員がイチ押しで勧めたチーズ・フォンデュ(2、3種類のチーズを白ワインで溶かし、小さくちぎったパンに絡ませて食べる料理)。チーズが苦手の私はとても食べる気がしないが、客席の随所で、もの凄いチーズの臭いを発散させた鍋を突いていた。
フォークロアショーは、ひと通りの演奏が終わると、客から希望者を募り、ホルンの試し吹きをさせる企画に。うまく鳴る人もいれば、全然ダメな人も。最後は、様々な楽器を手にした10数人の客たちが入り混じった大演奏会でフィナーレとなり、大いに盛り上がる。
添乗員の粋な計らいで、今回のツアー期間中に誕生日を迎える4人がステージに呼び寄せられた。♪ハッピーバースデイ・ツー・ユ~♪ デザートに出されるシフォンケーキに立てた蝋燭を4人が吹き消し、拍手喝采。

インターラーケンのカジノ
インターラーケンのカジノ
フォークロアディアナ―ショー
フォークロアディアナ―

6日目 首都ベルンは、どこか奥ゆかしさを感じる街

昨夜のフォークロアショーが長引き、予定よりもホテルに戻るのが遅くなったため、バスの運転手の労働時間の関係で、30分遅い出発。朝食は昨夜と同じレストラン、同じメニュー。

熊公園、生きている熊はいませんでした!

8時30分ホテルを出発。1時間半ほどでスイスの首都、ベルンに到着。街全体が世界遺産に登録されている。どこか奥ゆかしさを感じる街で、のんびりとしばらく滞在したくなる。人口10数万の小さな都市であるが、スイスでは4番目に大きい。ベルンとは、ドイツ語で「熊」を意味し、バスが停車した旧市街のインフォメーションセンターの前は、熊の公園。覗いてみると、生きている熊は檻の中に隠れているのか見当たらず、木彫りの熊が2匹いるだけ。
インフォメーションセンター前から中央大通りを進み、旧市街を散策。時計台まで添乗員が案内してくれたが、あとはフリータイム。川沿いの公園まで足を伸ばす。水量の多い川の流れが思いのほか激しく、何年もの間、その姿を変えずに流れているように思え、歴史を感じる。幾人かの観光客が思い思いのアングルで写真を撮ったり、家族連れが寛いでいたりした。
いったんインフォメーションセンターに戻り、バスに乗車し、数分でバラ公園に到着。一面にバラが咲き誇っていると思いきや、その季節ではないのか、バラは疎らに咲いているだけ。高台にあるので、ベルンの街が一望でき、見晴らしは最高。

ベルン旧市街の時計台
ベルン旧市街の時計台
バラ公園から眺め
バラ公園から眺め

ルツェルンでジェラートを食べる!

再びバスに乗車し、ルツェルンに向かう。到着したのがお昼どきで、レストランに直行し、魚料理の昼食。前菜は、いつもの野菜サラダ。主菜は、白身魚のムニエルにチーズ入りのホワイトソースがかかったもの。付け合せにほうれん草となぜかご飯。ムニエルはとても美味しかったが、ほうれん草はまだしも、付け合せのご飯がタイ米のように粘り気のないパサパサしたもので、美味しくなかったが、チーズのかかったジャガイモよりもマシだと思い、平らげる。デザートはなく、ツアー客は思い思いのアイスを買って食べていた。
午後、添乗員の案内でカペル橋やライオン記念碑を見物。ライオン記念碑は、フランス革命時にルイ16世を守り、戦死した勇敢なスイス傭兵を偲んで造られた石碑。岩肌をくり貫いて造られた想像以上に大きなもの。
記念碑で解散し、あとはフリータイムになったので、地図を片手にピカソ美術館に行こうとしたが見つからず、通行人に尋ねてみたが、語学力の乏しい私たちには理解できず、結局、行き着くことができなかった。帰りにジェラートのお店を見つけ、ジェラートを食べる。
ルツェルンからさらにバスで1時間、チューリッヒに到着。チューリッヒは、スイス最大の都市だが、人口30万人程度。世界屈指の商業都市で、世界中の銀行の支店があると言われ、その口座数は、スイス人口の50倍はあるという。湖がとても綺麗な街で、湖畔を散策。

ルツェルン湖とカペル橋
ルツェルン湖とカペル橋
ライオン記念碑
ライオン記念碑

市街地からバスで30分ほど走り、郊外の工業団地のようなところにある中華レストランで夕食。本来は日曜日で休業するのを、わがツアーのためにだけ営業してくれたようで、お店は貸切り状態。卵スープ、牛肉のソテー、豚肉と野菜の炒めもの、白身フライ、温野菜など、次から次に料理が出され、どれもそれなりに美味しく味わえる。中華なので、炒飯が出るものと期待したが、ただの白いご飯で、がっかり。油ぽいものが多いので、わざと白いご飯にしたのかも。最後のデザートは、カットしたオレンジ。
夕食のあと、バスで10分、チューリッヒのホテルに到着。空港の近くにあるホテルで、航空会社の関係者が多い。かなりグレードの高いホテル。低層棟だが、部屋が広く、設備も充実。

7・8日目 昆布と梅干のおにぎり弁当がとても美味しかった

いよいよ今日が観光の最終日。夜にはミュンヘンから成田に飛び立つ。ホテル出発は10時。起床を遅くして、ゆっくりとたっぷりめの朝食を摂る。驚いたのは、レストランでロンドンオリンピックの陸上競技、槍投げに出場したディーン・元気が1人で食事をしていた。それを見つけた例のオバさん軍団は、やれ握手してください、やれ一緒に写真を撮りましょう、と揉みくちゃ状態で、見ていても可哀そうなくらい。さすがに現役大学生といえども有名人、ここはぐっと堪えてオバさん軍団のお相手をしていた。アッパレ、元気!

ライン滝の観光船で遊覧を楽しむ!

出発まで時間があったので、ホテルの周辺を散歩。閑静な住宅街で、幹線道路を離れると、車の通行もなく静かなところ。
スーツケースをバスに積み込み、ライン滝に向かう。ガイドブックにも載っていないので、あまり期待はしなかったが、着いてみると、それなりの観光地。ライン川の上流に位置し、高さ23m、幅150mの壮大な滝が目の前に現われる。添乗員のお薦めで周遊の観光船に乗ることに。料金は20スイスフラン。日本語の音声ガイドがついており、30分遊覧し、2回滝の前まで近づいて乗客を楽しませてくれたが、水飛沫で上着はずぶ濡れ。
昼食は、ホテルで配られたおにぎり弁当。昆布と梅干のおにぎりは、日本のものとほとんど変わらず、タクアンまでついている。バスの中で食べたが、これがけっこう旨い。チーズとジャガイモに辟易していた私には、これほどのご馳走はないのかも。
渋滞もなく、フライトの4時間前、午後5時にミュンヘンの空港に到着。しかし、ANAのチェックインカウンターが開いておらず、1時間ほど時間を潰すことに。6時になり、やっとカウンターが開き、チェックインが始まる。
空港のショッピング街でお土産を購入。偶然に横浜のご夫婦と出会い、一緒にバイエルン名物ホワイト・ソーセージを食べることに。昨年ドイツ旅行をされたご夫婦は、ミュンヘンの空港に詳しく、導かれるままカフェテリアに案内される。ホワイト・ソーセージは、皮を剥いて中身だけを食べる。茹でたソーセージは柔らかく、とても美味しかった。
私たちの飛行機は定刻通りに離陸。予定より10分早く成田に到着。入国審査、税関を済ませると、ちょうどいいタイミングでスカイライナーに乗車。日暮里で山手線に乗り換え、池袋に着くと、ここでも特急に乗ることができ、思いのほか早く自宅に到着。

ライン滝
ライン滝
観光船からライン滝を眺める
観光船からライン滝を眺める

今回のスイス旅行の感想

(1)大自然を楽しむためにスイスを選んだのは正解。文化遺産も悪くはないが、自然遺産はひと味違う良さがあった。ただし、山岳観光では天候に恵まれず、アルプスの山々を存分に眺めることができなかったことがとても残念。
(2)経費を抑えるために、はじめてH社のリーズナブルなツアーを選んだが、これが予想した以上に内容が充実していた。コストパフォーマンスは申し分ないと思われる。ただし、あくまでも価格との比較であって、内容そのものは、過去に使ったJ社(台湾)、KT社(スペイン)、A社(フランス)と比較すると、充実度が下がるのは否めない。と言っても、経費を安く抑えられるのは魅力的で、今後も年に1度の海外旅行を実現するためには、リーズナブルなツアーで妥協せざるを得ないのかもしれない。妥協せずに、年に1度を2年に1度で我慢する手もあるが…。
(3)H社の悪評「ツアーの人数が多く、客層のレベルが低い」というは、噂に違わず、実感させられた。H社を選ぶ場合、ここが我慢のしどころかもしれない。

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