楽しい海外旅行も残り僅かになると、少し寂しくなりますが、直前になって慌てないように、徐々に帰国の準備に取り掛かりましょう。
日本に持ち込むことが禁止・制限されているものについては、「お土産はどうする?」で紹介していますので、参照してください。これらのものを持ち込むことがないように気を付けてください。品物によっては、没収されるたけで済まされず、処罰されることもありますから。
次に確認が必要なのは、免税範囲です。これを超えると、帰国した際に課税されることがありますので、注意が必要です。
免税範囲は、品物によってそれぞれ設けられており、その範囲を超えると品物の種類に応じて課税されることになります。その1例を挙げますと
その他の品物で、合計が20万円を超える場合は、超えた品物についてのみ課税されますが、1個で20万円を超える品物は、全額に対して課税されますので、注意してください。
因みに、免税範囲を超えた場合にかかる税率は、次のとおり。
スーツケースの荷造りについては、準備編の「上手な荷作り法」で詳しく紹介していますので、参照してください。往きと同じ要領で荷作りすれば、OKです。
ここで問題となるのが、液体物です。お土産に買ったワイン・オリーブオイルなどは、100mlを超える液体物に該当するために、機内には持ち込めず、スーツケースに入れるほかありません。スーツケースの中で割れてしまうと大変なことになりますので、ワインなどのビン類は、ビニール袋に入れた上で(できれば慎重を期して2重に)、衣類で包み、スーツケースの中央に入れると良いでしょう。
これもまた往路と同じですが、パソコン・カメラなどの精密機械や壊れやすいものは、スーツケースには入れずに、機内持込用バッグに入れて、機内に持ち込みましょう。特にお土産に買った陶器やガラス製の置物などは、スーツケースに入れるよりも持ち込んだ方が安全です。これら以外には、飛行機の中で使うものや乾燥・寒さ対策グッズも忘れずに入れておきましょう。機内持込用バッグに余裕がある場合は、空港で買ったお土産を入れることもできます。
「Tax Free」のお店で買い物をした場合の免税手続きについて、EU圏を例にして紹介します。
現金で受け取るのではなく、クレジットカードへ入金、または自宅に銀行小切を郵送してもらうこともできます。この場合は、免税書類を「Tax Free」と表示されたポストに投函すればOK。ただし、1~2ケ月ほどかかります。
出国する国によっては、購入品を手荷物として機内に持ち込めることもあります。この場合は、免税書類にスタンプをもらったあと、スーツケースに入れる必要はなく、機内に持ち込めばOK。国によって取り扱いが異なりますので、事前に確認する必要があります。
現地の通貨が余ってしまった場合、ユーロや米ドルであれば、次に旅行するときまで持っておくのも良いと思いますが、それ以外の通貨ですと、次の機会がなかったり、持ち帰っても日本で両替できないこともありますので、現地で使いきるのが理想的です。
使いきると言っても、そのタイミングが微妙に難しく、飛行機に乗るまでは、色々とお金が必要な場合もありますので、最後に空港で使いきるのがベターです。1つの方法としては、何か品物を買って、持っているすべて現地通貨と、足りない部分をクレジットカードで支払うことにすれば、使いきることができます。
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