スマートフォンは、海外でもそのまま使えてとても便利なのですが、高額料金を請求されたという経験談を聞いて不安になっている人も多いのではないでしょうか。しかし、設定さえ間違わなければ、そのようなことは起きませんので、心配する必要はありません。
どのようにスマートフォンを使いたいのか、その用途ごとに設定を紹介します。
通話もデータ通信も一切しないで、カメラと音楽を聴くだけに利用する場合は、「機内モード」の設定を「オン」にします。機内モードは、航空機内にいるときに推奨される設定で、ネットワークを使った通信を一切行わない状態ですので、特別な料金がかかることはありません。
「機内モード」を「オフ」して、電話を使える状態に戻し、「モバイルデータ通信」または「データローミング」を「オフ」にして、データ通信ができない状態にします(モバイルデータ通信をオフにすると、自動的にデータローミングがオフになります)。因みに、データローミングとは、契約している通信会社の回線ではなく、他社の回線を使用して通信を行うことで、この設定が「オン」のままだと、自動的に海外の通信会社の回線に繋がってしまいます。
モバイルデータ通信を「オフ」した状態では、データ通信ができませんので、メールやインターネットを使用することができません。なお、海外から日本に国際通話をする場合、かけても、受けても料金がかかります。また、現地で同行者の日本の携帯電話にかける場合も、国際通話になりますので、注意が必要です(この場合の通話料金は、かけた方に日本にかけた料金がかかり、受けた方に日本から受けた料金がかかります)。
「モバイルデータ通信」と「データローミング」を「オン」に戻すと、データ通信ができる状態になり、メールやインターネットが利用できます。
スマートフォンは、立ち上げただけでバケットを使い、さらにメールチェックやネット検索をちょっと行えば、あっという間に料金が嵩みますので、フルに利用したい場合は、「海外バケット定額」がおすすめです。この場合、通信会社の設定を「自動」にしておくと、海外バケット定額の対象から外れた通信会社に接続される危険性がありますので、「手動」で通信会社を設定するようにしましょう。
なお、海外バケット定額を利用した場合、1日につき1,980円~2,980円の料金がかかり、1日の基準は、日本時間の0時~24時です。時差のある国では、現地時間で朝から夕方まで利用しただけでも、日本時間の24時を跨いだため、2日分の料金を請求されることがありますので、注意しましょう。
「海外バケット定額」を1週間使うと、その追加料金だけで2万円を超えてしまいますので、頻繁に使う必要のない場合は、Wi-Fiに限定して利用することをお勧めします。最近は、Wi-Fiが使える海外のホテルやレストランが多くなっていますので、この方法でも十分に楽しめます。ただし、国によっては接続が安定しない場合もありますので、ご注意を!
「モバイルデータ通信」を「オフ」にするか(データローミングも自動的にオフになります)、または通話をしない場合は「機内モード」を「オン」にして、Wi-Fiの設定を「オン」にします。
ホテルなどによっては、宿泊客限定で利用を認めていたり、有料の場合もありますので、その場合は、料金を支払ってID・パスワードを教えてもらい、入力する必要があります。
ホテルのWi-Fiだけでは物足りない。と言って、「海外バケット定額」を使うには料金が高すぎると思う人にピッタリなのが、「Wi-Fiルーター」のレンタルです。
事前にネットで申し込んでおけば、出発当日、空港で借り受けることができます。レンタル料金は、1日あたり700円程度で、とてもリーズナブル。使用の有無にかかわらず、レンタルした日数分(出発日から帰国日まで)がかかります。1台で同時に5台まで接続できますので、使う人が複数いても1台でOK。マルチ変換プラグが付いていますので、手持ちのスマホの充電にも使うことができます。
とてもリーズナブルなので、ぜひ一度お試しを!