受付・チェックインを済ますと、次は、保安検査や出国審査などの出国手続きです。
セキュリティゲート内にペットボトルを持ち込むことができませんので、持っている場合は、ここで飲み干して廃棄しなければなりません。
保安検査(セキュリティ・チェック)は、機内に持ち込む手荷物をX線検査機に通し、人間は金属探知機のゲートを潜ってチェックを受けます。スムーズに通過するためにいつくかの準備が必要です。
ここまでは、検査官から指示されることで、主にX線検査機対策用です。
次に、金属探知機用の対策です。ゲートでブザーが鳴った場合、ボディ・チェックをされたり、何度もゲートを潜らされたりして無駄な時間がかかりますので、1回でパスできるように次のことをお勧めします。
外したものは、小さなトレイに載せてX線検査機に通します。ここまで準備をすれば、ほぼ大丈夫だと思いますが、万一、ブザーが鳴ってしまった場合は、検査官の指示に従うようにしてください。
保安検査が終わると、ほっとするのか、外したものを着け忘れることがよくあります。トレイの上に忘れ物がないか、必ず確認するように。なお、これ以降に空港内の売店等で買ったペットボトルは、機内に持ち込むことができますので、搭乗前に無理に飲み干す必要はありません。
保安検査の次は、出国審査です。
かつては、「出入国カード」というものがあり、出国審査の際、必要事項を記入したカードを審査官に提出し、スタンプが押されて返却された半券を保管しなければなりませんでしたが、10数年前に廃止されました。現在は、パスポートと搭乗券を係員に提示するだけでOKです。
順番が来ましたら、パスポートの写真が貼ってあるページに搭乗券を挟んで、審査官に提示します。本人確認のため写真と照合されますので、審査官がこちらを見たら、にっこりと微笑むだけで、通過できます。特に質問されることはないでしょう。スタンプが押されたパスポートと搭乗券が返却されますので、お礼のひと言を。
高価な外国製品を持ち出す場合は、「外国製品持出届」に必要事項を記載の上、税関に届けなければなりません。これを怠ると、帰国時に海外で購入したものとして課税されてしまいます。
提出した届出書にスタンプが押されて返却されますので、紛失しないよう大切に保管し、帰国した際、税関に提出すると、課税対象から除外されます。
基本的には、海外旅行に高価な貴重品を持っていかない方が無難です。
出国手続きを済ますと、あとは飛行機に搭乗するだけですが、まず搭乗券に記載された番号の搭乗ゲートの場所を確認しましょう。広い空港ですと、ゲートに着くまで結構時間がかかる場合があります。
搭乗時刻は、通常は出発30分前ですが、これよりも早い時刻を指定されることもありますので、何時に集合しなければならないのかを搭乗券で確認するようにしてください。搭乗ゲート付近には、待合用に座席シートが設置されていますので、搭乗時刻まで座って待つことができます。
時間的余裕がある場合は、ショッピングをしたり、お茶をしたりして、自由に過ごすことができます。すでに出国手続きを済ましていますので、ここは外国扱いで、免税店で免税品を買うこともできます。ブランド品、化粧品、香水、タバコ、お酒などが免税となり、普段購入している価格よりもとても安く買うことができます。ただし、1人につき、タバコは1カートン、お酒は760mlを3本、香水は2オンス、価格は20万円までです。免税品を買うには、搭乗券を提示する必要があります。タバコは海外で買うと、とても高いので、愛煙家はここで買った方が良いでしょう。お酒は重く、荷物になりますので、今回の旅行で飲む分量にとどめた方が良いでしょう。なお、国によっては、これらの免税品の持ち込みが制限されている場合がありますので、注意が必要です。
はじめて海外旅行をする人がよく勘違いしていますが、帰国時には日本の空港の免税店を利用することができません。出国時のみ日本の免税店を利用できますので、何かほしいものがあれば、迷わずに買うことをおすすめします。ただし、あまり大きな荷物にならないものに限られますが。
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