ヨーロッパや北米に旅行する場合、現地到着まで10時間以上のフライトが必要で、そこ間ずっと飛行機の中にいなければなりません。これが嫌で、旅行は好きだが、海外旅行をしたくないという人も少なくありません。確かに、狭い座席で長時間座っていることは、誰しも苦痛に感じますが、ものは考えようで、到着後は楽しい海外旅行が待っているのですから、それなりに楽しむ努力をしましょう。いくつか機内で快適に過ごすための手法を紹介します。
時と場所を選ばずに眠れる人は、眠るのが一番です。普段、忙しく働いていて疲れが溜まっている人や睡眠不足の人も、この機会に疲れを癒したり、睡眠不足を補うのが良いでしょう。
機内で眠るための便利グッズがあります。暗くないと眠れない人に「アイマスク」。座って眠ると首が疲れる人に「トラベル用のネック枕」です。「ネック枕」は、空気を吹き込んで膨らましますが、使わないときは小さく折り畳める優れモノです。
機内食やドリンクのサービスも、機内の楽しみの1つです。
離陸して間もなくしてシートベルトサインが消え、飛行機が水平飛行に移ると、ドリンクサービスが始まります。コーヒー・紅茶、ソフトドリンク、アルコール類(ビール・ワイン・ウイスキー等)などの中から好きなものを選べます(航空会社によっては、アルコール類が有料の場合があります)。飛行機内は気圧の関係で、地上よりもアルコールが回りやすいので、アルコール類の飲み過ぎにはくれぐれも注意してください。
離陸後2時間経過したあたりで、食事が出されます。2種類の料理が用意されている場合は、選択することができます。長時間のフライトであれば、着陸2時間前に、2度目の食事が出されます。食事のときもドリンクサービスがありますので、好きなドリンクを飲むことができます。
なお、機内食やドリンクサービス時以外でも、例えば、喉が渇いたときなどは、客室乗務員にお願いすれば、ドリンクを持ってきてくれます。
昔の飛行機では、機内の数ヵ所にスクリーンが設置され、決まった時間に映画が放映されていました。座席によっては見にくかったり、うっかり眠ってしまって見たかった映画を見過ごしてしまうこともありました。しかし、最近の飛行機では、エコノミークラスでも座席ごとに液晶モニターが設置され、個人で映画や音楽、ゲームなどのエンターテインメントを楽しめるようになりました。画面は小さいですが、何よりも自分の好きな時間に好きなものを見られるのが最高です。音声は、座席にあるヘッドホンを使うのですが、これがあまり高級なものとはいえず、長時間付けていると耳が痛くなりますので、気になる人は、自分のイヤホンを使うことをお勧めします。スマートフォンやiPadのイヤホンであれば、差込口が同じで使えます。
映画については、封切り間もない最新のものも見られます。航空会社によって差がありますが、通常20~30本の映画がラインアップされていますので、思う存分に楽しむことができます。ただし、外国の航空会社では、洋画が中心で、日本語字幕で見られるものも限られていることが多いです。邦画を楽しみたいのであれば、JALか、ANAを使うしかありませんが…。
10時間を超えるフライトでは、少なくとも4本の映画を見ることができますよ! ぜひお試しを!
眠ることができず、映画も見飽きたという人におすすめなのが、持ち込んだガイドブックで、観光するところを予習することです。まず日程表でどのようなところを観光するのかを確認し、ガイドブックでその街の情報を収集します。歴史や文化的背景を事前に知っておくことで、実際に見たときの感動がひと際大きくなります。
フリータイムが設定されている場合は、どこへ行くのかを決めるのにもガイドブックが必需品。事前に行くところを決めておくと、効率よく回れます。また、食事が付いていない日がある場合は、予めその街の名物や人気のレストランを調べておくと、良いでしょう。きっと美味しいものが食べられますよ!