搭乗のアナウンスが流れると、いよいよ搭乗が開始されます。搭乗口でパスポートと搭乗券を提示する必要がありますので、手に持っておきましょう。
飛行機の中に入ったら、まずは自分の座席を見つけましょう。例えば、「47A」という座席は。前から47列目の左側の窓際の席になります。飛行機の座席クラスは、前からファースト、ビジネス、エコノミーの順に設けられています。エコノミークラスは、中央部から最後尾まで。1列の座席数は、国際線でよく使われているボーイング747は3・3・3の9席、最近導入されつつあるエアバスA350は2・4.・2の8席です。
座席に着いたら、まずしなければならないことは、手荷物の収納です。
機内で使う予定のないものはバッグに入れて、コートや上着は折りたたんで、座席の上にある収納棚に入れます。読もうと思っている本や雑誌は、座席前のポケットに入れると良いでしょう。貴重品が入ったハンドバッグやショルダーバッグは、膝の上に抱えるか、収納するのであれば、前の座席に下に入れます。
はじめて海外旅行をする人がエコノミークラスの座席に座ると、「こんな狭い席で長時間も座っていることに耐えられるかしら」と不安に思うかもしれません。本当に狭いです。小柄な人はまだしも、体格の良い人にとっては、拷問のように感じるかもしれません。といって、ビジネスクラスを使うとなると、ツアー料金が2倍以上に跳ね上がりますので、ここが我慢のしどころと言えます。
リラックスするために靴は脱いだ方が良いでしょう。機内は清掃されていますので、脱いだままでもあまり汚れませんが、気になる人は、スリッパを持ち込みましょう。因みに、JALやANAのビジネスクラス以上では、座席にスリッパが備え付けられています。
座席の位置にもよりますが、機内はとても寒く感じます。冷房が効いているというよりは、氷点下の上空を飛ぶため暖房が効いていないのでしょう。座席に毛布がありますが、寒く感じたら、早めにカーデガンやヨットパーカーを羽織りましょう。
これから旅行が始まるのに、風邪などをひくと、台無しになってしまいますから。夏場はまだしも、冬場は機内がとても乾燥していますので、ハンドクリームやリップクリーム、目薬などは欠かせません。こまめに使って乾燥対策を万全にしましょう。
飛行機の中で長時間座ったままでいると、足の静脈に血栓が生じ、立ち上がった瞬間、その血栓が流れ出し、肺などの重要な器官の血管を閉塞し、呼吸困難に陥ってしまうことがあります。これは、「 エコノミー症候群」という病気で、長時間飛行機の中で座ったままでいることにより発病する、飛行機特有の症状です。「エコノミー」という名が付いていますが、座席に関係なく「ファーストクラス」でも「ビジネスクラス」でも起こり得る症状です。
このような症状を防ぐためには、次のような対策をとるようにしてください。
ヨーロッパのEU圏に入国する場合、出入国カードは廃止されていますので、記入する必要はありませんが、アメリカやオーストラリア、韓国、中国、台湾などのアジアの多くの国では、入国審査の際、パスポートとともに出入国カードを提出しなければなりません。出入国カードは、機内で客室乗務員が配布していますので、もらって機内で記入するようにしましょう。なお、すでに旅行会社からもらっている場合は、それを使っても差し支えありません。
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