原作

***「源氏物語」の名場面を原文にあたってあじわうページです***


目 次
緑が丘公民館での「源氏物語の女たちと語る会」の講座の進行に合わせて、順次このページにアップします。
会員の方は欠席した会の内容をお読みください。
また、未加入の方は、それまでの内容をご覧になり、いつからでも参加できます。
新規会員を募集中です。

なお、原文テキストは、高千穂大学教授渋谷栄一氏のホームページ「GENJI−MONOGATARI」の
定家本系「源氏物語」(青表紙本)本文に関する情報と資料の研究の成果であるテキストをお借りしています。
また、現代語訳は同じく渋谷氏のテキストを土台としてお借りし、
適宜、他の研究者の訳やゆうなみの解釈をおりまぜて作りかえてあります。


第一章 「桐壺の更衣」にひそむ紫式部のたくらみ   2004/5/16 UP

希有の愛情の結晶として誕生した皇子。しかし光源氏の母は更衣の身分であった。
しかも皇子の後見をすべき母の父大納言はすでに亡い。
愛のみにより人はどこまでおのれを支えられるのか。
物語は冒頭から大いなるテーマに挑む。


(5月・6月講座にて終了)


第二章 「紫のゆかり   藤壺〜若紫へ」    2004/9/20 更新

光る君の運命を支配する亡き母を求める深層心理。
母の面影を持つ人は恋してはならないお方。つのる禁断の恋心。
深山の庵で発見した「紫のゆかり」の少女。あの方への渇仰の心が少女を奪わせる。
光る君と少女との不思議な符号の一致。
紫式部が少女に託した遠大なテーマが現代に伝えるものは?

(7月・8月講座にて終了)



第三章 「中の品の女性たち   空蝉・夕顔・末摘花」    2004/ 準備中

雨夜の品定めで、頭中将や藤式部丞が語る個性的な中流女性たち。
高貴の方を見なれる源氏の知らない世界。
アバンチュールをもとめる若者はひそかに彼女らに忍び寄る。
「もし独り身の時に逢ったなら・・・」苦い悔いの思いを胸に、二度と逢うまいと決意して輝く若者を拒む女性。
将来の見えない不安の中で、とりつかれたように正体の知れない貴公子に身をゆだねる女は、
我が命とひきかえに、我が子を幸福へと導く。
「よき人=身分が高い=教養がある=上品」という図式からはずれた女性、
しかし、心の汚れなさが我が身を救う。

(講座では、未だ取り上げていない)



第四章 「六条御息所の悲劇   愛とプライドのはざまで」    2004/10/2 更新
第四章  「六条御息所の悲劇  つづき 生き霊となる」    2004/10/18 更新 解説完了しました
第四章  「六条御息所の悲劇  つづき 賢木の別れ」  2004/10/8 更新 解説完了しました

最高の地位にふさわしい資質を持つ人が、夫に死別し運命の歯車が狂った。
満たされない心に忍び込んだ光輝く若者。
愛してはならない若者を愛してしまった。 しかし、かれへの愛は彼女の尊厳と両立できないのだ。
「恋は苦しみである」という普遍的心理をあますところなく伝え、
「源氏物語」を現代によみがえらせた女性。

(9月・10月・11月講座にて終了)



第五章 「情熱と理性  朧月夜・朝顔斎院」    2004/10/8 「朧月夜」原文・現代語訳一部UP

源氏の心を生涯にわたって魅了しながら、
ついに源氏の妻としての位置に落ち着くことのなかった対照的な二人の女性。
一人は宿敵弘徽澱女御の妹、一人はいとこにあたる高貴な女性。
朧月夜はその地位も立場もかえりみず、ひたすら自分の意志で情熱的に源氏と関わる。
朝顔は美しい源氏からのラブコールをうれしいとは思うものの、
男との情愛の渦中に入らず独身を守ることで、精神的な自立をはたす生き方を選ぶ。
対照的でありながら、自己を貫き通した二人の女性を読む。

(朧月夜のみ12月講座にて終了)



第六章 「去りゆく人・来る人  藤壺出家・源氏須磨へ・明石の君登場」    2004/10/8
 「藤壺出家へ」原文・現代語訳UP

第六章 「去りゆく人・来る人  藤壺出家・源氏須磨へ・明石の君登場」その2    2005/1/15
  「源氏須磨へ」原文・現代語訳UP

第六章 「去りゆく人・来る人  藤壺出家・源氏須磨へ・明石の君登場」その3    2005/1/23
  「須磨での生活」原文・現代語訳UP

第六章 「去りゆく人・来る人  藤壺出家・源氏須磨へ・明石の君登場」その4    2005/7/6
  「明石へ」原文・現代語訳UP

第六章 「去りゆく人・来る人  藤壺出家・源氏須磨へ・明石の君登場」その5    2005/7/
  「明石の君の懐妊・源氏の帰京」準備中

源氏を激しく愛した六条御息所が伊勢に去ると、
後を追うように源氏を愛した人々が源氏のもとを去っていく。
父桐壺院が崩御。源氏を守る偉大な力が消滅した。
我が子東宮のために藤壺は出家して、源氏を遠ざける。
抑制のきかない源氏は朧月夜との密会を右大臣・弘徽澱大后にみつかり、怒りを買う。
罪を逃れみずから須磨に退去する源氏。嵐のなかで父の亡霊がでる。
明石入道の迎えをうけて移り住んだ明石で、源氏は気位の高い娘に出会う。


(2005年1月〜7月講座にて終了)




第七章 「源氏の栄耀を支える二人の女性  紫上・明石君」その1  2005/10/〜/12/
  「源氏帰京・明石の君の出産」 原文・現代語訳準備中

帰京した源氏は都での地歩を着々と固める。
占いによる予言は、子の1人は帝位に、姫1人は后に、いちばん劣る子は大臣に、と。
我が子冷泉は帝位についた。つぎの姫は明石の地に生まれた。
この姫を女御にするにはどうするか。明石の地から、その生母から引き離して、姫の出自を高めねばならない。
政治家源氏の計画は紫上の協力を得て、実現の方向に。
子を奪われた母明石は己の地位の低さをなげきつつ、決してプライドはくずさない。
彼女の苦しみをいかにして救うか。源氏は明石の住む嵯峨の地を定期的に訪れる。
源氏の正妻として栄華の絶頂にいる紫上に、繰り返される「子の無きこと」の残念さは何を意味するか。
明石姫君の東宮入内を果たし、六条院を造営した源氏は准太上天応の地位を得、六条院行幸を迎えて栄華の頂点に達する。
その行幸の場に臨んだ朱雀院の無念さが、運命のつぎの歯車をまわすことになるとは・・。


(2005年8月〜12月講座にて終了)



第八章 第二部「女三ノ宮の降嫁  紫上の悲劇」    2006/1/10
  「若菜上」原文・現代語訳準備中

六条院御幸ののち、病がちになり出家を望む朱雀院が唯一案じるのは、母のいない女三ノ宮。
確かな後見人に託したいという願望が選び出したのは、全てにおいて自分の上に立つ源氏。
四十賀を迎えた源氏が朱雀院の願いを引き受けた理由は、藤壺につながる女三ノ宮の血筋であった。
六条院へ降嫁した女三ノ宮にすべての地位を譲り、絶望を胸に秘めて、六条院の平和のために礼節を失わない紫上。
幸い人から転落した紫上の物語が始まる。


(2006年1月〜講座にて講義中)




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