秋下村塾

フランス旅行記@ 3月17日 出国〜ホテル到着

 

9時半成田初の飛行機ということで、朝イチのスカイライナーに乗って成田へ向かう。
過去数回成田へは行ったことがあるが、成田エクスプレス(NEX)を使ったのは一度だけ。理由は簡単。 高いから、というのもあるが、それ以上に、NEXは景色に趣がない。都市部をひたすら走りぬけ、トンネルに入り、 気付いたら成田に着いてしまう。一方スカイライナーは田舎道をひた走り、成田へ向かう。
乗り心地、時間が変わらないなら、景色の良いスカイライナーを選ぶ。尚、普通車はもっての他。折角 旅行をするのなら、特急の喫煙車で、車内販売のコーヒーをすすりながら行くのがよろし。

成田へ到着。この旅は私にとって初海外ということもあり、何もかもが初体験。飛行機のチェックインやら 身体検査やら、厳重(否、ドームの警備員の方がよっぽど厳しい)な検査を経ていざ飛行機へ。

大韓航空を利用し、ソウルのインチョン国際空港で乗り換えて、パリへ向かう。
正直なところ、行く寸前、というか家を出てからも暫くの思いは「帰りたい」だった。未知なる 異国へ単身で乗り込むという不安もあったが、初物への関心がなかなか向かない私にとっては フランスへ行くことが半ば義務のように感じていた。フランス滞在は初日を抜かして7日間。うち、確実な 予定が入っていたのは1日だけで、あとの6日間をどう過ごそうかという不安もあった。

とはいえ、この旅行で体験したいことは5つほどあった。だがそれも行ってみないことには実現できるかどうか 分からなかったので、最悪6日間はすることもなく異国の地に居るのでは、という思いのまま飛行機は ついにインチョン空港を出航。これより約11時間の長旅が始まった。以下は旅行中に書いていた 日記をもとに作成。

日本時間PM2:45


「とりあえず順調。韓国ビール不味い。パリまであと10時間ほど。」

日本時間PM8:20


「あと5時間。長い。寝すぎ。ビビンバ不味い。辛い。」
機内食のビビンバは辛かった。あんなもんばっか食ってたら頭ヤられるなと思った。

現地時間(日本−8時間)PM17:30


予定通りシャルル・ドゴール(CDG)空港到着。入国審査も滞りなく済み、幸いにも自分の荷物を すぐに発見出来て準備万端。入国審査の際、前に韓国人妻と日本人夫と思しき家族がいた。互いの 母国語で会話をしていたのが面白かった。住まいは韓国だろう。髪形で分かる。
我々東洋人は日本・韓国・中国人の区別がほぼつけられる。何でだろうと思っていたが、韓国人男性の 特徴は分かった。髪形(もみあげ)がバッサリカットされている。殆ど皆がそうだ。だから 韓国人は分かり易い。勿論、顔形も各々の国で少しずつ違いがあるが、それはどう説明したらよいかわからない。

さて荷物も見つけ、右も左も分からぬからインフォメーションセンターへ行く。英語で良いのかすら分からなかった 私は「English OK?」と聞いてしまった。それがよくなかったんだろうなぁ。不快そうな顔をしながら バス乗り場と、道が混んでるから時間がかかる旨を教わる。これは後日談だが、パリでは平然と英語が使われ、また、 日本人も多く、その多くがフランス語を話せないと知っているから、挨拶を交わしてから英語で話して何ら問題はない。

空港を散策しつつ感覚を掴み、バス乗り場へ向かう。カウンターでビレ(チケット)を買おうとするが、 運転手から直接買ってくれと言われるので大人しく待つ。10分ほどでバス到着。8.30ユーロを支払い、 乗り込む。車内の雰囲気は良好。旅行者ばかりで、日本人らしき人も2組ほど居た。
インフォメで言われたとおり渋滞していたが、観光ガイドに書いてあった予定通り80分ほどでオペラ座に到着。バスの 運ちゃんにホテルの場所の方角を聞くが、分からないと言う。歩いて15分くらいと聞いていたから、ちょっと歩こうとしたが、 あまりの人の多さ(オペラ座周辺はパリの中心地の為、夜でも人・車は多い)に滅入り、タクシー乗り場へ行く。
そこでは10組ほどが並んでいたが、見た感じスイスイ来ていたのでそこで待つことに。

待ち始めたのが8:15頃。そして8時半を周ってから急にタクシーが来なくなった。それから待つこと 90分、ようやくタクシーが来て乗ることが出来た。 陽気な運ちゃんで、英語で会話をする。東京のことも知っていて、それなりに会話が弾む。
先ほど徘徊した道付近を通り、「ここがオペラ座だ」との案内を受けながらひた走る。更に聞くと、 今日はデモ(スト?)があったらしく、タクシーそのものがとても少ないんだとか。オペラ座界隈は結構 タクシー乗り場があるのだが、そこを指差しながら「あっちもこっちも人でいっぱいだよ」と教えてくれた。

10分足らずでホテルに到着。24ユーロを支払い、別れる。とても快適だった。
フロントでバウチャーを差し出し、309号室へ到着。速攻で風呂(といっても、シャワー室のみ)へ 行き、成田で買っておいたお茶とおにぎりで空腹をごまかし、ビールも呑めず、就寝。
夜中3:30頃一度目を覚ますが、またすぐに寝る。結局、翌日の起床は7:00。

2日目へ

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パリ紀行