ためになる西洋占星術コラム・・・
3つのクオリティ
12星座は、それぞれ活動宮、不動宮、柔軟宮の3つのクオリティに分類されます。
先のコラム「4つのエレメント」で各星座の基本欲求を見てきましたが、そこにクオリティをプラスすることによって、それぞれの欲求をどのような方法で表現するかということが分かるのです。
活動宮には、おひつじ座、かに座、てんびん座、やぎ座が入ります。
これら活動宮に属する星座は、行動を起こしたい欲求が強く、みずからがものごとをスタートさせ動かしていく傾向があります。
特に、おひつじ座とてんびん座は、自分から積極的に働きかけることで欲しいものを得ようとします。
かに座とやぎ座に関しては、一見自分から働きかけているようには見えないかもしれませんが、求めるものや目標達成のために、間接的にでも粘り強く関わり続け、最終的には自分の欲しいものを得るでしょう。
活動宮の特徴は、みずからが発端となって物事をスタートするということです。
不動宮には、おうし座、しし座、さそり座、みずがめ座が入ります。
これら不動宮に属する星座は、目標達成したいという強い欲求を持ち、集中力と不屈の精神でものごとを完成させるでしょう。
また、その名のとおり動かないという特徴もあり、どんなに苦しさや不満を感じていても、我慢して耐え忍ぶという傾向も。
一方、外部の変化や圧力には抵抗し、テコでも動かないという頑固さも持ち合わせています。
おうし座は変化や安全性をおびやかすものに対する抵抗性、
しし座は自分のプライドを傷つけるものに対する抵抗性、
さそり座は悪事などの企てに対する抵抗性、
みずがめ座は現状に甘んじることや伝統や権威に対する抵抗性があるでしょう。
柔軟宮には、ふたご座、おとめ座、いて座、うお座が入ります。
これら柔軟宮に属する星座は、まわりのものごとに自分を合わせていく傾向があります。
流動性と順応性を特徴とし、まわりの環境への適応力が高く、調和的であろうと努めるでしょう。
その名のとおり柔軟性が高く、どんな状態にも自分を合わせていくことができます。
その分、自分というしっかりとした芯が失われがちで、明確な目標や方向性を持つことが難しいかもしれません。
ふたご座といて座は気が散りやすく1つのことになかなか集中できず、
おとめ座は人目を気にすることからくる心配症傾向が、
うお座は感情的に揺れ動いてもろい傾向があります。
以上、3つのクオリティを見てきましたが、
4つのエレメントの性質と組み合わせてみていくと、12星座それぞれの特徴が浮かび上がってくるものです。