ziGPIB2550 分室

やり方1


■ 測定器からプロッタに問い合わし、その応答の後に HPGLデータを出力する測定器の対応方法を説明します。
(基本手順は、プロッタデータの取込みに記述されている手順 で実現します。)
(GPIB 経由で HPGL データを出力する測定器が対象です。)
(GMon.exe の利用を前提で説明しています。)


測定器からプロッタに問い合わせ、その応答の後に HPGLデータを出力する測定器の対応方法
測定器のプロッタ出力ボタンを押すと、下の画面のように、モニタ が 5行で止まってしまうケースがあります。
左画面は、8562E(スペアナ) と 本器 を GPIB 接続し、
スペアナからプロッタ出力ボタンを押した時のモニタが面です。
スペアナのGPIBアドレスは 6 です。 (8562Eの操作でアドレスが確認できます。)
本器のGPIBアドレスは 5 です。
(GPIBに8562Eと本器のみ接続されているので、残りのアドレス5が本器になります。)

画面を分析すると、
2行目〜4行目で、分かる事は、
トーカ=5 になので、スペアナ自身が GPIBのコントローラです。
本器(アドレス5) はデータを受信するように GPIBコントローラ(スペアナ)が宣言しています。
GPIB通信の最初なので、念を入れて同じ宣言を 2回行っています。
そして、スペアナがアスキーキャラクタ "O" と "P" とアスキーコード0x0A(LF) を送信した事が分かります。

5行目は、今度は逆に、本器が送信する事を要求しています。
本器がデータを送信しないと、スペアナは次に進んでくれない状況です。

"OP" は、 HPGLコードで、プロッタのスケーリングポイント P1 と P2 を送信する事になっています。
とにかくスペアナが要求しているので、何か返す必要がありますが、
HP7440A プロッタ のパラメータを返すのが無難だと思います。
HP7440A の スケーリングポイントは P1=(250, 279), P2=(10250, 7479) なので、
"250,279,10250,7479" のテキストをスペアナに送信すれば良い事になります。
本器が送信するデータを 画面右側の入力フィールドにあらかじめ入力しておきます。
この場合、"250,279,10250,7479" を入力しておけば、
1番目の送信要求で "250,279,10250,7479" を送信します。

また本器が送信する要求がくれば、2行目を送信します。
注意は、
測定器からくるコマンドに対応した値は返せません。返す値を決めるのは人間になります。返す順番も人間が決める事になります。
HPGLのコマンドは、キャノンの HPGLユーザズガイド(PDF) を参照しました。
インターネットで "HPGL" で検索すると、すぐにヒットすると思います。


測定器がプロッターに送信要求する HPGLコマンド と それに応じて返すデータ (私の経験した範囲で記述しています)
HPGL 意味 返すデータ 補足 測定器型番
OA プロッタのスケーリングポイント 250,279,10250,7479
HP856*系
HP859*系
OS プロッタの状態 16 16=レディ状態 HP8753*系
OE 最後のエラー番号 0 0=No error HP8753*系

測定器別 送信データをまとめたファイル
HP856*系
HP859*系
8596E.mac
HP8753*系 8753C.mac