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1999年のリリースの状況         Top page


 

はじめに

 

広尾水族館では1980年からこれまで、163頭の赤ちゃんアザラシの漂着個体を保護してきました。当初は衰弱したアザラシを助けることが難しく、数々の失敗をくり返しながらも、多くの方々のご協力を頂き現在の哺育方法を確立するに至りました。
しかし、限られた施設の中ではアザラシの飼育収容に限界が生じてきます。
収容数が多くなることでの餌量の減少、水質の悪化、密集したプールで互いの爪で眼を傷つけあって失明することもあります。また、毎年運ばれてくる赤ちゃんアザラシの中には、飼育半ばで息途絶え死んでゆくものも少なくありません。
このようなことから私達の胸中にはいつしか、元気になった子供たちは生まれた海で生きていくことのほうが一番の幸せではないか、保護されてくる子供たちを海へ帰してあげることも私たちの務めではないだろうかという思いが徐々に広がっていきました。

こうした思いからはじまった、保護されたアザラシを海へリリースする試みは、やがて
アザラシのレスキュー活動として発展し、当館のボランティア事業として毎年続けられております。

今年は4個体の赤ちゃんアザラシが保護されてきました。残念なことに1個体は失明しているため海に帰すことはできませんでしたが、元気に育った3個体は長期間のリハビリを済ませたのち、去る12月8日に無事旅立つことができました。
この活動をご支援していただいた皆さんに対しまして心より感謝申し上げますと共に、ここにリリースまでの状況について報告いたします。

 

 

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リリース個体データ

飼育経過・リハビリ

リリースを終えて

リリース当日の写真

 

 

 

 

 

このページは2005年11月3日に閉館してしまいました北海道の「広尾海洋水族科学館」のサイトの一部を了承を得て保存し公開しているものです。

「あざらしみてきたよ!」 http://www.ne.jp/asahi/kanda/azarashi/