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リリース個体データ

飼育経過・リハビリ

リリースを終えて

リリース当日の写真

12月8日に3頭のアザラシをリリースしてから一週間ほど経過し、ようやく穏やかな気持ちを取り戻しています。
リリースの予定日を決定した数カ月前からあれこれと準備を始め、残る日を惜しむように彼女たちと接していましたが、リリースの日が目前に迫ると『これで本当にいいのだろうか』と迷いが生じたり、当日の天候を気にする毎日。
海へ帰直前まで『果たして大丈夫だろうか』と思い悩む日々。
何度経験しても辛いものです。

今年は4頭の赤ちゃんアザラシが保護され、弱視のシズオは水族館に残っての生活を余儀無くされましたが、途中体調を崩したサマ子とナナミは無事オギッペと共に3頭揃って旅立つことができました。

彼女たちが保護されてきたときから、私達はこの子たちに何をしてあげられるのかと、毎日自分自身に問いかけながら飼育を続けてきました。
彼女たちの命を助けることは私達現場の3人が互いに協力しあい補いながらの共同作業。
ひとりでも欠けてしまうと上手くはいきません。

私達のこんな思いが彼女たちにどれだけ通じたかは分かりませんが、ふる里の海へひたすらに向かっていった彼女たちに期待することは『力強く生きてって欲しい』ただそれだけでした。

そして残されたシズオは弱視というハンディを背負いながら、それもまた一つの個性として跳ねかえせるくらい元気に生きていけるよう導かなくてはいけません。

どの子もみんな、そして私達も楽しく明日を生きるために頑張っていきましょうね!