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アザラシのレスキュー活動

 

 

              2.アザラシを保護する人

赤ちゃんアザラシを発見し保護するのは海を生活の糧としている漁師さんがほとんどです。漁師さんにしてみれば、アザラシは網にかかった魚を食い荒らすやっかい者です。
でも、海岸でうずくまり弱っている赤ちゃんアザラシを見つけると「なんとか助けてやりたい」という素直な気持ちからアザラシを保護し、最終的に 水族館に収容依頼の連絡がくることになるのです。

 

当館に保護収容される赤ちゃんアザラシは、元気を取り戻し自力で餌がとれるようになった後、ふる里の海に帰ることになります。
アザラシのレスキュー活動で一番最初に直面する問題が、このことをアザラシを保護した漁師さんや漁業関係者に理解していただくことなのです。

 

漁師さんにしてみればアザラシは魚を食い荒らす害獣です。
できれば海に戻さないで水族館で行っているショーに使って欲しいと望む方もいるのですが、当館の収容能力は限界に達しており過密になりすぎて動物どおしが傷付けあう現状では問題があります。
私達は動物を見せ物にしている仕事についているのですが、野生動物はできるだけ本当の自然の中で生きていく姿が一番だと考えています。

このことをご理解いただいた上で当館に運ばれてきたアザラシは私達の手に委ねられ、いよいよ命を助けるための飼育が開始されることになります。

保護時の様子


1997年4月22日豊頃町大津漁協にて


1998年5月4日広尾町十勝港にて

           

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このページは2005年11月3日に閉館してしまいました北海道の「広尾海洋水族科学館」のサイトの一部を了承を得て保存し公開しているものです。

「あざらしみてきたよ!」 http://www.ne.jp/asahi/kanda/azarashi/