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マイホームを持つ事は、人生の一大イベントであり、一般的には長期ローンを抱えるという事になりますので慎重な判断が必要となります。
過去バブルの時代においては、不動産価格も所得も右肩上がりに上昇していたので、月々の家賃と同額でローンが組めるなら、絶対家を買った方が得だ、と言った『持ち家神話』がありました。
しかし今は、人口減少の時代に入り、家余り現象が起き、場所によっては大きく不動産価値が落ちるリスクを抱えます。また、収入も必ずしも安定的に増えていかないというリスクもありますので、マイホームの購入には慎重な判断が必要とされます。
ローン購入される場合の頭金は、将来のローン返済額が少なくなるよう出来るだけ多いに越したことはありませんが、少なくとも物件価格の20%は準備することをお勧めします。物件購入に当たってはそれ以外に5〜10%の諸費用が掛かることも考慮する必要があります。
頭金が出来ても、ローン返済額が収入に対しあまりに大きくなって返済不能となることを避ける為には、収入に対するローンの返済割合を見ることも重要です。一般的にはローン返済額は年収の20〜25%内に抑えるよう考えたら良いと思います。家を購入すると賃貸の時と異なり、固定資産税やマンションの場合は修繕積立金、管理費、一戸建てでも将来的に修繕費がかかるとということを考慮しておきましょう。
ローンを組む際に決めなければならないのは、支払金利を固定にするか変動にするか、固定、変動の組み合わせにするかですが、今のように低金利の時は変動金利が有利ですが金利水準が上がった場合にリスクを抱えると言うことも理解しましょう。
頭金の準備に当たっては、必ずしも全額自分で貯めなくとも、親や祖父母から援助を受けるという方法もあります。
政府は高齢者から若年者への資金移動を積極的に行わせ、経済活性化を狙って『住宅資金贈与の贈与税の非課税特例』を導入しています。2014年は省エネ・耐震住宅で1,000万円、一般住宅で500万円の非課税枠を設けています。現状2014年までの特例ですが、3年延長の可能性大です。
マイホームを持つことは、人生の一大事業です。買う前にはキャッシュフロー表を作って十分なシュミレーションを行って決断していただきたいと思います。

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