壬生探索レポ

 壬生寺

最初に行ったのは壬生寺です。思っていた以上に大きなお寺でした。
壬生寺には、新選組のいろいろな逸話が残っています。
沖田総司がよく近所の子供を集めて遊んだり、隊士達が壬生狂言を鑑賞したり、相撲興行を企画し、魚やすっぼん料理を力士達に振る舞ったなど。
隊士達は、兵法調練の場として、境内で武芸や大砲の訓練をしていました。
平安時代(991、正暦2年)、園城寺(三井寺)の僧が、地蔵菩薩を安置して堂を建てたのがこの寺の起こりです。
私の地元の目と鼻の先に三井寺があります。こんなところにご縁があったのね♪と、なぜか嬉しくなったりして。(三井寺は小学校の写生大会の開催場だった(笑))。
壬生寺は、延命・厄除けの地蔵菩薩として信仰が厚く、庶民の信仰を集めています。
春と秋に公開されている「壬生狂言」は、700年の伝統があるそうです。すごい!
沖田くんも行き来した境内を、同じように歩いてると思うと、新鮮な感動です♪

壬生寺の正門。
右手に小さく見えるちょうちんがある場所が「壬生塚」です。
この門を、何度も隊士達が往来したことでしょう。
あるいは、沖田くんが近所の子ども達とかくれんぼをしたりして遊んだかも。
もう、想像がつきないわ〜♪
ちなみに、沖田くんは、新選組のイメージアップキャラクターだったそうです♪
さあ、これから「壬生塚」へ。いざ、参ります!



  • いよいよ「壬生塚」へ

境内東方にある池の中の島を「壬生塚」といいます。
ここに眠っているのです。あの八木邸で暗殺された芹沢鴨や平山五郎さん、切腹した勘定方の河合耆三郎さん、葛山武八郎さん、他の隊士達数名が…。
近藤局長の遺髪塔、俳優の上田吉二郎氏によって建てられた局長の胸像もあります。
「あゝ新撰組」の歌碑は、歌手の三橋美智也さんの歌を聴くこともできますが、100円を入れないと曲は流れません。
ついにたどりついた念願の場所。入るときは、ワクワクしたのに、本物の像や墓碑を見たとたんにとても緊張しました。
どうして、こんなに切ない気持ちになるのでしょう…。
言葉では、とうてい表現できない気持ちがこみ上げてきました…。

参拝料は一人100円。公開時間は午前8時30分から午後4時30分まで。
毎年7月16日は、新選組隊士等慰霊供養祭が行われる。







芹沢鴨さんと平山五郎さんの墓碑。
芹沢鴨さんの葬儀は前川邸にてそれはりっぱにとり行われたそうです。


建白書を会津に提出して切腹を命じられた葛山武八郎さんと他の隊士達の共同墓。
墓の横には山南敬助が詠んだとされる歌が刻まれています。
他には、次の人の名前が刻まれています。
阿比原栄三郎(副長助勤)。
田中伊織(局長であった新見錦の変名という説も)
野口健司 (芹沢一派。前川邸で切腹死。)
奥沢栄助(伍長)。安藤早太郎 (副長助勤)。
新田革左衛門(平隊士)。
三名は池田屋騒動が原因。







勘定方の河合さんの墓碑。
斬首された後、河合さんの親族一同が建立。
処刑されたことを恨み、葬儀では当てつけのように千両箱を積んだ馬を引き連れて来たそうです。


そして、もちろん忘れてはいけない局長の胸像!
「局長、失礼します!」と一礼して、お写真をとらせていただきました♪

壬生寺
[所在地]・・・京都市中京区坊城通り仏光寺北入る