プレゼンテーション・ワンポイントアドバイス

人前で堂々と話すために 


 「プレゼンテーション」と聞くと何か特別なことのように感じてはいませんか?
  仮に、自分はプレゼンなんてやる職種じゃない、私は主婦だから関係ないと思っているとし
たら、それは大きな間違いです。
 年齢・職業・立場に関わりなく、私たちは必ずプレゼンテーションする局面に立たされます。


 プレゼンテーションとは何か。先ず、それを簡単に説明します。
 「プレゼンテーション」とは「Presentation =提示・表現・発表」の意味をもち、本来、広告業
界用語でした。現在は、ビジネス用語として広く用いられ、社内外を問わず、商談・説明・発表
等、様々な場面で一般的に使われています。

 ここで考えていただきたいのは、「営業をしているわけじゃないから商談なんて無縁」とプレゼ
ン(以下、略)を自分にとって無関係と思い込んでよいのかということです。
 「商談」を「交渉事」と考えてみましょう。「対人折衝」は日常生活のあらゆるところで行われて
いるはずです。例えば、他人に依頼する・お願いする・相談するといった場面はしょっちゅうあ
るはずだとお気づきでしょう。

 その時、うまく話が運ぶ人、何故かうまくいかない人、と結果が分かれることがあります。これ
はプレゼン・スキルに一因があると考えられます。

 プレゼンの目的は、プレゼン・スキルを用いて自分の理解度・力量をアピールし、相手
を説得し目的を果たすこと(ビジネスの場合なら、お客様に商品購入を決めてもらう、自分の
力になってくれる、等々)にあります。どんなに素晴らしい内容でもそれが的確に伝わらなけれ
ば、聞き手は認めてくれません。


 プレゼンの基本はコミュニケーション。理屈だけでは話は伝わらないし、感情だけでは相手を
しらけさせるだけです。
 相手に自分の意思(思い・考え)を正しく伝え、共通の理解とし、相手の納得・賛意・共感を得
て、信頼感をも抱かせる能力を身につけられたら、どのような場所でも困ることはありません。
 仕事以外でも、ボランティア、サークル活動といった人々が集うところでの交流の際には、自
分の意思をいかに明瞭に伝えられるかで、人間関係が確実に変わってきます。

 コミュニケーション能力を開発するためのひとつのツールがプレゼン・スキル
 言いたいことが言えない、誤解を受けやすい、相手の言われるままになりがちといった状況
が続けば、その場に関わること自体が苦痛になったり、徐々に疎遠になってしまうでしょう。
 また、最近は、自分の趣味を活かしてささやかな教室をもちたい、受講者を集めて今までの
経験を基にした講話をしたいといった方が増えています。
 その願いが実現するか否かの分岐点は、プレゼン・スキルの有無にあります。どんなに優れ
た経験・技術をもっていても聞き手に伝わらなければ独りよがりと受け取られます。

 プレゼンテーションを特別なスキルと捉えず、日常生活やビジネス、どんな場面でも役
立つ自分の強みになりうる手段と考えてください。
 「能力開発」と聞くと何だか難しそうで、誰でもできることではないのでは?との不安も芽生え
るでしょう。しかし、決して、難しいことではありません。
 一般に、プレゼン能力は比較的、短期間で容易に身につくものといわれています。性格・性
質はなかなか変わらないものですが、スキルはいくらでも学び伸ばしていけるのです。
 
 対人折衝の決め手として、個人の個性等、その他にも重要な要素はありますが、知識として
のスキルを何も備えずに交渉事に臨むのは、武器を持たずに戦いに出向くようなものです。
現代のように厳しく複雑な社会では、最低限の身を守る術を装備しておく必要があります。
 それには知識取得と実践あるのみ。
 プレゼンに必要な知識をQ&A方式で次に挙げますので、先ずはちょっとした場面(サークル
での自己紹介・ミーティング・パート面接・講習会参加、等々)から実践してみましょう。


 プレゼン・スキルを知ることで、どんな人の前でも自分らしく気負わず、堂々と話せるようにな
り、今より少しでも快適な日常生活・会社生活を送るための一助となれば、幸いです。



プレゼンテーションQ&A


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