◆初級編  3.どんな道具を使ってるの?

5)ルアー

 初心者の方がルアーを買いに釣具屋へ行くと種類の多さに驚くと思います。
そして、沢山のルアーの中からいったい何を選んだらいいのかさっぱり解らないことでしょう。
また、友人から聞いたり雑誌をみてから最初に購入するルアーを決めて釣具屋さんへ行く人も多いと思います。
身近に経験豊富なアドヴァイザーがいて最初から何を購入するか決めることが出来る人は良いのですが、
さっぱり解らないと言う方のために、シーバス・フィッシングで使うルアーをご紹介します。
 ルアーに関する『シーバス覚書』の量は膨大のため整理が追いつかず、
まとめては見たもののわかりずらいかもしれません。
すみませんがご了承下さい。
少しずつ修正して行くようにします。

 
Publishing on 2006.3.22
Comment on 2004.09
 はじめに

 雑誌などで「○○というルアーは釣れる」といった記述があると使ってみたくなるのはごく自然のことと思います。
しかし、まずルアー購入時に注意すべきことは「『ポイント有りき』で選ぶべきもの」であるということ。
「釣れる」というだけで購入したルアーをポイントへ持ちこんだ場合、そのポイントのそのときの状況にそのルアーは合っているのでしょうか?大切なのはそのルアーで釣れるのは「どんな場合」であるか、ということです。
 まず購入するルアーを決めるには『いつ頃』、『どこで』、『どんな場合に』が重要なポイントになります。『夕マヅメの港湾でバチを捕食している場合』とか『朝マヅメの河川でシーバスは居るのにルアーを追わない場合』とか『日中のシャローで稚アユを追っている場合』といった具合に自分がいつ頃どのような場所で釣をするのか明確にした上でルアーを購入しないと「ルアーに合わせてポイントを決める」といったおかしなことになってしまいます。
 『いつ頃』、『どこで』は直ぐ決まることだと思いますが、問題は慣れないとポイントに着いてみないと状況が解らないことが多い、もしくはポイントに着いて周囲を見渡しても今どのような状況なのか解らない、その時期の主なベイトが解らない、など『どんな場合に』を判断するのが難しいということです。『どんな場合に』を自分なりに推測してゲームを組み立てていくところはシーバス釣の醍醐味の一つで、あまりにも沢山要素があり過ぎる為難しくそして楽しくて素晴らしいゲームフィッシングとして成り立ちます。様々な状況に対応する為にもどのようなルアーが有るのか知っておくことは大切で、状況に応じたルアーをセレクトして状況に応じたルアー操作で見事に釣れた時の感動を味わってしまうと、もう抜けられません。
 『どんな場合に』の考慮点は季節、水深、ベイトなど知れば知るほど色々有り過ぎて考えさせられることが山のようにあります。まずは前述の2点『いつ頃』、『どこで』を明確にしてポイント近くのお店へ行けば店員さんがお勧めルアーを選んでくれることと思いますが、ルアーの基本を理解すれば自分でも選べるようになるはずです。その時は戦略が的中した快感、見事に裏切られた時の落胆、その繰り返しがたまらなくなってしまっていることと思います。無限に広がる楽しい世界が待ってます。

 しつこいようですが、まずルアーを選ぶ上で大切なことは、自分が『いつ』、『どこで』釣をするのかを明確にすることです。そこから始まります。そしてのめりこんでいくと、気が付いた時には『こんな場合は、こんなルアーで、こんな攻め方をしてみよう』といった発想になってきて、状況に応じた使いたいルアーがイメージできるようになっているはずです。 その為にも最初にルアーの基本を知っておくことも大切です。
 しかし最近のルアー雑誌は 「〜な時にこのルアーを使うと効果抜群!」などと『どんな場合に』の部分が細かく書いてあることが多くなってきているので、昔よりははるかに参考になります。
そのような記事は、今となっては日々仕事に追われながらやっとの思いでたまに釣ってる私ごとき素人が合間を縫って個人的な『覚書』を片手間でまとめたものとは違ってプロの意見、考え方ですから試す価値はあるはずです。
ですから同じルアー雑誌を1年間通して購読しても大変参考になります。
もちろんルアー以外にもに色々参考になるので、もし小遣いと時間に余裕があれば同じ雑誌を年間講読し、毎号熟読してみるのも1年掛かりますがシーバス釣を長く楽しむための近道かもしれません。
 但しその場合の注意点が3つ程あります。
 1つ目はどうしてもタイムラグがあり記事によっては過去になってしまいますが、その場合翌年の参考になることも多くありますから読み終わっても捨てずにとっておくようにしたほうが良いと思います。
 2つ目はどうしても記事を書いている本人が契約している、あるいは何らかの関係がある会社のルアーを薦めがちであるということ。確かに無責任に書いている訳ではなくテストした結果そうである事実を伝えていることとは思いますが、稀に「ん?」と思ってしまう事もある事は否めません。
 3つ目は2年、3年と続けて購読しても、似たような内容を違う角度から手を変え品を変え繰り返してるだけ(それはそれで参考になりますが)なので人によって感じ方は様々ですが飽きてくるかも知れません。

 たかがルアー、されどルアー、意外と奥深いんですよねぇ。。。そのうち自作したくなるかも知れませんよ〜!

Publishing on 2006.3.22
Comment on 2004.9
 ルアーの泳層

 ルアーの潜る深さは一般的に水面、表層、中層、低層に分けて表現されています。
水面から何メートルまでが表層、中層、低層などは明確に決まっているわけではないので、深く悩まずアバウトに考えるようにしてください。

 一般的に良く使われるカタカナで表現すると
 @水面 : サーフェストップ(微妙ですがちょうど水面をサーフェス、水面より上をトップウォーターといったニュアンス。)
 A表層 : シャロー(水深の浅い「場所」を指して言うこともある。)、サブサーフェス(水面直下を指すことが多い。)
 B中層 : ミディアム(あまり使われる表現ではないかも知れません。)
 C低層 : ボトム(正確にはボトム=底、その為「ボトム付近」と表現することが多い。)

※カタカナの表現にも共通の明確な定義はない為、統一性が無く個人差があるので混乱しないよう注意!アバウトに考えましょう!
※サーフェスとサブサーフェスも人によってニュアンスが微妙に違うので混乱します。
  【例】
  ・サーフェス:ちょうど水面、サブサーフェス:水面直下
  ・サーフェス:水面付近、サブサーフェス:表層

 ルアーの種類
 沈まないで水面上に浮いた状態で引いてこれるポッパーやトップウォーターなどと言われているルアー、シンキング・タイプやフローティング・タイプのルアー、底を引いてこれるバイブレーションなど様々なタイプがあります。
 シンキングは着水後何もしなければ沈みますが、フローティングは沈まずに浮いていて引き始めると沈みます。色々な種類があり泳層も様々で、リップが長く底を探れるものもあります。
ミノーに付いているリップは長いほど深く潜り、角度によって潜り方も変わってきます。
また、リップが付いていないリップレスミノーもあり、リップがない分水の抵抗が少ないため動きがおとなしく、スレているときの切り札として使われることが多いミノーです。
 他にもジグやワーム等色々なルアーがあるので、慣れてきたら試してみて下さい。

 様々な状況に対応出来るように色々な種類のルアーがあるので自分が行く場所に合わせて選んで下さい。
 
 水面を攻めるルアー

トップウォーター・プラグ
水面上を攻めるルアー。
水を跳ねる音で誘うルアーをポッパーという。


※TACKLE HOUSE : K-TEN BLUE OCEAN RIPPLE POPER BKRP115(HG18)

ペンシルベイト
 引き波と左右の動きで誘う。
 このタイプのルアーでロッドをちょんちょん操作して首を左右に降らせるドッグウォークもかなり有効。


※DAIWA : T.D.SALT PENCIL DORAD TUNE(レーザーピンクバック)

サーフェス・ミノー
 写真はちょうど水面辺りを攻めることが出来る数少ないルアー。
 他にウェーバーの悟空(フローティング・タイプ)も水面を攻めることが可能。

※FTEC : S-four 11 (SF-110(F)-600/P-Hマイワシ)

 表層付近を攻めるルアー

シャローランナー、サブサーフェス・ミノー

 水面直下を狙うルアーで、リップレスやリップがボディから突き出たように一体になった形状のものが多い。シャロー(浅瀬)を攻めるときやサーフ、磯などで使用する。

 シーバスは膝下くらいの浅瀬まで(主に夜)入り込んで来るため、シャロー(浅瀬)を攻めるときは多用する。
 また、秋の荒食いシーズンなど高活性のときもシーバスが表層を意識している為、重宝する。

※上から
SKAGIT DESIGNS : SL minnow (カタクチイワシ)
ハンプコーポレーション : グース125F(マイワシ/ホロ)
アムズデザインセンター : KOMOMO COUNTER Version (#002オヌマSP)


 中層を攻めるルアー

シンキング・ミノー
 様々な場面で活躍するルアー。
 シンキング・タイプのルアーは着水すると沈み始めるため、数を数えてから引き始めるといろいろな層を引いてくることが出来る。
 着水後、3つ数えてから引く、5つ数えてから引く、10数えてから引く、といった具合にカウントダウンしながらシーバスが反応する層を探すような使い方が一般的。

 スローシンキング : ゆっくり沈むシンキング
 ファーストシンキング : 速く沈むシンキング



※上から
Jackson : Athlete 9cm Sinking(P-1H)
RaPaLa : CD7(G)

 低層を攻めるルアー

バイブレーション
 バイブレーションは底を取ってから(着低させてから)引き始めるのが基本的な使い方。
冬や夏、日中などシーバスが底付近にいるような場合に使ったり、底の状態を探りながらストラクチャーや掛け上がりを探す場合にも使う。
良く釣れて重宝するルアーだけど、根掛かりも非常に多く最もロストするルアー。

※上から
DUEL : LIVEBAIT VIBE(SRH)
SMITH : BayBlueHS(PP)
 
 写真のルアーはバイブレーションと言われたり、ミノーと言われたりする。確かに種類が豊富な昨今、今までのカテゴリーには収まりきらないものも多い。

 「バイブレーションのように使えるミノー」、「ミノーのように使えるバイブレーション」、「理屈ぬきにただのバイブレーション」。。。
どれが正しいのでしょうかねぇ。
要するに無理やりなカテゴリー分けよりどう使うかが大切、とにかくバイブレーションのように低層を探れる便利なルアー。


※TACKLE HOUSE : ROLLING BAIT 77

 その他のルアー

フローティング
 着水後は浮いていて、引き始めると沈むタイプのルアーで、フローティング・バイブレーションまで存在するくらい色々な種類がある。
一瞬止めてフワッと浮いた瞬間にバイトがあることが良くある。






ロングビル・ミノー、シャッドプラグ
 通常のミノーより体高がありリップも長い。シンキングとフローティングがある。ダート後の立上がりが早くトゥイッチングで多用される。


リップレス
 一世を風靡したコモモやワンダーのようにリップが無いもの。
リップ付きのようにキビキビとは動かず、クネクネ、ノタノタと言った感じに動くものが多い。
スレているときに効果的。






ジョイント
 分割されたボディーがジョイントで繋がったタイプのルアー。ものによってはキャスト時に絡みやすい。
しかし、秋のお祭りシーズンでも春のバチ抜けフィーバーでも渋いときはあるもの。そんな時は結構利くのがこのタイプ。




ブレード系、スピンテール
 金属ボディとテールのブレードが特徴で、日中多用される。良く釣れるらしいけどフックをかついだりバレやすいのが欠点。




ジグ
 金属製(主に鉛)のため、飛距離が出る。港湾、堤防などでナブラを見つけた場合にナブラの向こう側へキャスとしてシャクリながら引いてくるといった使い方や、サーフのキャスティングで使用する。
陸ッパリでは1oz前後のジグが使い安い。
青物を狙う場合はまずジグをキャスト!



ワーム
 バスでは当たり前のように使われているようだけど、シーバスとなると陰が薄かった。最近は見直されつつある。
実はシーバスもよく釣れる。
詳しくはココ ⇒ Light Seabass



 カラー選択の基準
 私はルアーを購入する際、自分の選択の基準を元に1種類のルアーに対し3本購入してきました。
選択の基準とは「赤・青・黄」(赤はレッドヘッド、青は鰯模様などナチュラル系、黄はチャート系)を元に揃えます。最近はバリエーションが豊富でベースカラーも金、銀、パール、クリアなど色々ある為、気に入れば必要な都度他のバリエーションを追加して試します。

 ◆ベースカラーのバリエーション
 ・金銀 : シルバー、ゴールド、アルミ、メッキ、レーザー、ホロ などのヒカリもの系
 ・パール : パールホワイト、チャート、グロー などのアピール系
 ・プレゼント(うそ) : クリア系(透けてるもの)、ペイント系(光ったり透けたりせずに色が塗ってあるだけのもの)

 ですが最初から無理して3本購入する必要は無く、まず1色でかまいません。例えば夜がメインであればチャート系、昼がメインであればシルバーやナチュラル系、マズメがメインならばゴールド系といった具合に自分が釣をしたい時間帯に応じたカラーを1本セレクトするところからスタートして、必要性を感じてから追加していくようにしても良いと思います。

「赤・青・黄」の基本パターン
 ・赤 : パールホワイトベースのレッドヘッド
 ・青 : イワシ中心にナチュラル
 ・黄 : チャートイエロー



※Maria : MarAmigoG725(RHF、MIH、LCT)
 ・赤 : シルバーベースのレッドヘッド
 ・青 : ナチュラル系、これもイワシ
 ・黄 : パールホワイトベースのチャートバック、目立ち系



※ZipBaits : ZBL SLIDE SWIM MINNOW
        (717 ホロレッドヘッド、718 ホロイワシ、706 チャートバック)

 色々な「赤・青・黄」
 
 最近は各メーカー豊富にカラーバリエーションを取り揃えているので、「赤・青・黄」に分類するのも少々無理が出てきました。便宜上、レッド・ヘッドを赤、魚をモチーフにしたものを青、目立ち系の派手なカラー(主に膨張色)を黄と分類してます。
(ベース・カラーに関しては『その他のカラー』参照。)

赤 : レッド・ヘッド(夜、日中)
 紅白のおめでたいものからベース・カラーがクリア系、チャート系、アルミなど沢山の種類があります。
基本的には頭の部分が赤くてそれ以外は他の色で塗られていますが、実はココの色の使い分けがキモ。
私の場合はレッドヘッド・ホロとかレッドヘッド・アルミに大型の実績が多いようです。
 ベース・カラーが同じでも、そのベース・カラー1色とレッドヘッドの場合では状況により釣果が違ってくるところは謎です。
シルエットが小さく見えるとか、エラに見えるとか、血に見えるなど、説は様々。



青 : ナチュラル(日中、明るい夜)
 ナチュラル系の特徴は以下のようになります。

・日中の実績は圧倒的。
・水中で意外と見えづらい。(ベース・カラーによる)
・明け方はシーバスが見失う。(ベース・カラーによる)
・イワシを始め、鯖、アユ、ボラ、コノシロ、しらす等、種類が豊富でベース・カラーも様々。




黄 : チャート、パール(夜、濁り)
 チャート系の特徴は以下のようになります。

◆チャート系
・黄色は水中で目立つ膨張色。
・活性が高いと1発で来ることが多い。
・直ぐにスレる。
・大きさに関係なく食ってくる。
・明部から暗部へ引いてくるとヒット率が高いが逆は見切られやすい。
・良く釣れるカラーなので私は結構使います。
・グロー系もある。

◆パール系
・パール・ホワイトは水中で目立つ膨張色。
・”オスの落ちアユ、シロギスに化ける” と言われるが。。。
・明部から暗部へ引いてくるとヒット率が高いが逆は見切られやすい。
・闇夜に強い。
・濁りに強い。
・グロー系もある。


 その他のカラー
 カラー別に特徴をまとめて見ました。

クリア
・スレたときの切り札。
・水と良く馴染む。
・反射は控えめ。
・乱反射。
・抵光量では控え目のアピール。
・シラスクリアは大型のヒット率が高いと言われている。(個人的にはあまり無い。)
・ラメ入りは月夜に強い。(ラメ入りは最近あまり見かけなくなりました。)
・レッドクリアはオレンジの常夜灯に強い



※上から
TACKLE HOUSE : TUNED K-TEN TKLM"9/11"(クリア・チャート)
TACKLE HOUSE : K-TEN BLUE OCEAN BF115 (24)

ホロ
・以外と反射は控えめだけど乱反射。
・RHホロはどんな場合も基本。
・イワシホロのヒット率は高い。


(ちなみに写真のようにボロボロになっても何故か効果は変わりません。)


※ハンプコーポレーション : グース125F(レッドヘッドホロ)




メッキ
・ミラー仕様、クローム仕上げなどとも呼ばれる場合もある。
・アピール度大



※TACKLE HOUSE : K-TEN BLUE OCEAN BF115 (FM-2メタルブルー/レッドヘッド)




アルミ
・アピール度は意外とおとなし目。
・食わないとき、食わなくなったとき、1発狙うときに利く。
・夜は明かりの有無に関係なく効果あり。



※FTEC : S-four 11 (SF-110(F)-600/P-Aマイワシ)




黒金(ゴールド・ベース)
・朝夕のマズメ時に強い
・濁りに強い
・曇天時に強い



※SAURUS : VIVRA




赤金(ゴールド・ベース)
・朝夕のマズメ時に強い
・濁りに強い
・曇天時に強い



※上から
TACKLE HOUSE : K-TEN BLUE OCEAN BF90 (7)
Megabass : X-92SW(GG)



ブラック
チャート、パールに反応無い夜に使ってみる価値あり。(と言われているが...)
・明け方に強い。(と言われているが...)
・夜でもブラックしか反応無いときがある


※上から
ハンプコーポレーション : グース125F(ムーンブラックホロクリアー)
SKAGIT DESIGNS : SL minnow (黒)

レッド
・オレンジの常夜灯に強い。


※上から
ハンプコーポレーション : グース125F(グラスレッド)
アムズデザインセンター : sasuke (ゴーストレッド)




 ルアーの操作

 ルアーを引くことをリトリーブといいますが、リトリーブの速度(スピード)には初心者の頃随分悩まされました。
雑誌や書籍に「ゆっくり引く(スローリトリーブ)」と書いてあっても、「ゆっくり(スロー)」がどの程度なのかさっぱり理解できずに大げさではなく途方にくれたこともありました。日中は「早引き(ファーストリトリーブ)」と言われても「ゆっくり(スロー)」が解らないくらいですから当然どの程度が「速く(ファースト)」なのかなんて解りません。
また「動き(アクション)」に関しても「トゥイッチやジャークで誘う」などの表現は説明を読んでもどんな「動き(アクション)」なのかまったく理解できませんでした。
 最近は岸壁ジギングが流行ってますが、これは雑誌の記事によって書いた人はそのつもりが無くてもフワフワとリフト&フォールするとも受け取れる表現であることも少なくありません。岸壁ジギングで有名な関西の泉さんや関東の小沼さんの岸壁ジギングを実際に見た人に聞くとハンドルを1秒間に5回転、6回転させる程激しく縦にダートさせていたそうです。

@リトリーブ・スピード
 「夜はゆっくり昼間は速く」がセオリーです。基本的には何もせず「ただ巻くだけ」で最初は十分です。
「ゆっくり」とか「速く」などと感覚的に表現されても人によって捉え方は違ってきますが、何匹か釣って感覚を掴むまではリールのハンドルを1秒間に1回転位をノーマル状態として、おおよそ2秒で1回転位が「ゆっくり(スロー)」、それ以上が「デッド・スロー」、また「速く(ファースト)」は1秒間に3回転程位からを目安にします。
それを基準にして反応が無いときはスピードを色々変えて試すことにより感覚を身に付けるようにすると良いかも知れません。
 あまり早くリトリーブするとシーバスが付いてこれないと言う人もいますが、経験上シーバス用に使うリールでシーバスが付いてこれない程のスピードで巻くことは出来ませんし、出来たとしても体力が続かないでしょう。闇夜でも状況によってはハイスピードのルアーにヒットすることがあります。例えばハイスピードでルアーを回収中にヒットしたことは1度や2度では有りません。

 慣れてきたら使うルアーによってリトリーブ・スピードを変えるようにします。ルアーの種類によって泳ぎ始める(アクションし始める)スピード、バランスを崩し始めるスピードが違う為、そのルアーがアクションし始めるスピードを自分なりに感じとり、それをそのルアーを使った時のスロー・リトリーブの基準にします。一般に「スローとはそのルアーがちょうどアクションし始めるスピード」と言われてます。しかしあえてなるべく動かさないように超デット・スローで引くと効果的な場合も有るのでルアーが泳がないスピードでリトリーブしても釣れないということは有りません。
デッド・スローでルアーを引くとシンキング・タイプは沈もうとしてフローティング・タイプでは浮こうとするのでその場合はロッド操作で(ティップを上げたり下げたりして)なるべくレンジ(深さ)を一定にキープするようなつもりでリトリーブします。
ファースト・リトリーブもそのルアーがバランスを保つことが出来る限界を超えない範囲でリトリーブします。バランスを崩す直前がそのルアーを使ってファースト・リトリーブするときの基準です。

 流れのあるところではルアーのバランスを崩さないスピードでかつ、流れを感じることが出来るようなリトリーブを心がけると釣果もアップします。 ラインをたるませ流れに乗せるテクニックもありますが、最初はラインにテンションを掛けて(ラインを張った状態を保って)リトリーブすると感じやすくなります。
シーバスは流れに変化の有るような場所を好むため、ルアーで流れの変化を感じとることは非常に重要です。
例えば異なる流れがぶつかりあう境目などで流れてくるベイトを待ち伏せすることがある為、ルアーが流れの変化を受けてリトリーブ中に急に軽くなったり重くなったりした直後にヒットすることはよくあります。

後は「このルアーを使ってこんなときのこんな場所ではこの位のスピードでヒットした」といった経験を積むことが大切です。

先にも軽く触れましたが、注意点としていづれのスピードでリトリーブするときも最初はラインをたるませずに常に張った状態を保つようにします。そうするとルアーの状態やシーバスの反応が手元に伝わりやすくなり、特に春先などに多い微妙なアタリを取るためには必要不可欠です。
ラインを風や流れに乗せるテクニックもありますが、まずはラインから情報を感じ取る感覚を身に付けることが先決です。

Aトゥイッチとジャークとダートの違い
 「ロッドを軽く〜cmくらい素早く手前に動かす」、「軽くロッドあおって〜」などと表現される場合が多いようですが、決して間違いではありません。
しかし、使うルアーとロッドの組合わせによってはほとんど動きに変化が無かったり、逆に動き過ぎたりする場合がある為、まず見えるところでルアーの動きを確認する必要があります。引き抵抗が強いルアーと軟らかいロッドの組み合わせでは一生懸命トゥイッチやジャークをさせているつもりでもロッドが吸収してしまいルアーまで伝わらずにほとんど動きに変化がありません。反応の良いルアーと硬いロッドの組み合わせではシーバスが見失うほどルアーが動き過ぎてしまう場合もあります。その為ルアーが良く見える明るいところでルアーの動きを確認しておくことは大切です。
 これらの動きの目的は、ルアーの急激な動きの変化を利用して食い渋るシーバスをじらせてリアクションで食わせたり、イレギュラーな動きの直後に一瞬出来る間で食わせる(食わせの間を与える)ためなので、動かなかったり追いつけないほど激しかったりすると意味がありません。シーバスはルアーをただ巻きする場合にはいくら早く引いても意外なほど追いつきますが、左右への急な動きに対しては見失うこともあるようです。また、シーバスは自分から上の獲物を狙う(ピックアップ中の水面へ向かうルアーへ良く反応する)ためアクションさせた瞬間浮くならまだしも沈んでしまうルアーは向きません。基本は左右の動きです。
 通常着水直後からピックアップするまでアクションさせ続けても効果はありません。ここぞと思う瞬間、たとえば居ると予想した場所で1、2回トゥイッチするなどただ巻きと組み合わせてメリハリを付けることにより効果が発揮される誘い方です。アクションさせ続けて効果が期待できるのは、テトラなどのストラクチャーが続く脇を引いて来る場合やデイ・ゲームの場合です。


・トゥイッチ
 小さく素早く左右交互にルアーの向きが変わるようにロッドを手前にチョン、チョンと軽く手首を返すようにあおります。

・ジャーク
 ロッドをあおってルアーを左右にスライドさせるように動かします。ロッドをあおる幅とあおるスピード、ラインスラッグを巻き取る早さや微妙なタイミングを組み合わせてジャークの加減を調整します。最初はその組み合わせについてあまり深く考えず、ロッドをトン、トンと弾くように手前にあおってルアーが左右にスライドしながら泳ぐように(ロッドを)動かします。このとき手前に弾いたロッドは素早く元の位置に戻さないとルアーはリズミカルに動いてくれません。
 感覚がつかめない場合、正面へキャスとしてからロッドを手前ではなく上にトン、トンと弾くように動かしながらルアーを引いてきます。するとルアーは左右にスライドしながらこちらへ向かってくるはずです。トン、トン、トン。。。と連続してリズミカルに弾きながら引いてくると、最初にトンと弾いてから次にトンと弾くまでの短い間にロッドの先は下向きになり、ラインスラッグも巻き取って次のトンに備えた状態になっています。ロッドの先が下向きになったとき一瞬ラインのテンションが緩み、ルアーが自由に動ける状態になって、このときにルアーはイレギュラーな動きをします。これがジャークした状態です。
慣れたらこの感覚のままロッドを横に向けて同じことをしてみて下さい。以前よりもロッドを戻すタイミングが取りやすくなっていることと思います。

・ダート
 ルアーが左右に動くことを「ダート」と表現することがあります。
 勝手な見解ですが、ルアーをジャークさせたときに左右に動く時の「動き」を指してダートと言うことが多いような気がします。と言いつつルアーを「ジャークさせる」という表現もしますが。
 ワームでよくやる釣り方で、左右に激しくダートさせながら引いてくる釣り方をダーティングとかスケーティング、ワインドなどと言ってます。最近はミノーでもこのタイプが出始めてきました。
 「ジャーク」と「ダート」はどのように違うのか、また同じなのか、明確になったときには追記します。個人的には今のところ同じようなもんだと思ってます。

 まずは基本的なルアーから

 最初は以下の3タイプのルアーがあれば色々なポイントを攻めることが出来ます。
色々なポイントで試したい、近所に色々なポイントがある、という方はまず以下の3タイプのルアーから使い始めてみてはいかがでしょうか。

@上層を攻めるシャロー・ミノー(サブサーフェス・ミノー)
A中層を攻めるシンキング・ミノー
B低層を攻めるバイブレーション