◆初級編  2.シーバスって、どんな魚?

2)シーバスの捕食

 シーバスは動くものには興味を示すが、エサであっても『静止していたり直線的な等速運動しているときは襲わない。』という実験結果はよく目にします。
水中では微かな音でも良く伝わる為、エサが動く時のわずかな音を側線などの聴覚が捉えて視覚とあわせてシーバスの捕食活動を支えているそうです。
 雑誌でプロがスローリトリーブを説明するときに『ルアーが泳ぐギリギリの早さ』と表現してますが、言っていることが良く理解できます。しかし、ほとんどルアーの動きを無視するほどの超デッドスローにヒットする場合がありますが、これは流れなど他の要因によるルアーの微妙な動きに反応してのことと思われます。
 また、色を識別出来るシーバスが何故有り得ない色のルアーに反応するのか。これは、おそらく色を識別してもその情報はエサであるかどうかの判断材料として決定的なものではなく一部でしかない為で、エサらしきものをより発見しやすくするために識別可能になっているだけだと思います。色々調べているうちに、動いてるものを発見すると「特徴抽出視」で対象のアウトラインを捕らえて、他の感覚器官で最終判断をしているような気がしてきました。
 例えば、視覚や聴覚でエサらしきものを発見、側線で対象物の動きにより発生する水圧、水流の変化を確認、といった感じで人間のように見た目重視ではなく、あらゆる感覚器官を駆使してエサであることを判断しているようにおもえてきたのです。
 『ルアーを発見させて、動きで食わせる』という一言の奥深さがよく解りました。
 捕食についてはプロ・アングラーや学者が以下のようなことを良く言ってます。

●ベイトに対する反応
 ・ベイトの斜め下後方から襲う。
 ・ボディを狙う。
 ・流れが有る場合、潮上(上流)に頭を向けてベイトを待つ。
  (流れがないと群れの固体の頭の向きはバラバラになる。)

●ルアーに対する反応
 ・口に入れた後、エサではないと判断して吐き出し反転するまでの時間は0.03秒。
 ・正面からくるルアーを避ける。(トップは逆と言うプロもいた)
 ・頭を下げて潜るルアーに対しては極端に警戒する。(見切りの基本パターン)
 ・鼻先を横切るルアーを嫌う。(トラウトなどでは効果的な場合も有るが、シーバスの場合は見切られる)
 ・1匹がルアーに反応すると群れ全体が興奮して活性が上がる。
 ・吸い込んで捕食する為、トゥッチなどによりテンションが緩んだ瞬間に吸い込まれると丸飲みされやすい。