オオクワガタ飼育の思い出 byしげどん

1998年7月 兵庫県猪名川町で 私は、はじめてオオクワガタを採集する事ができました。
当日は、しんさんより山崎町方面に採集に行かないか?と誘われてました。Fさんログハウスそばの雑木林で採集しようと言うのです。 でも私は一週間前、猪名川町の三草山ポイントで見た樹がどうしても気になってました。
仲間との採集は確かに楽しいし、誘われたポイントにクワガタムシが多い事も知っています。でもなぜか今日こそ三草山にオオクワガタがいるのではないか?という期待が胸中をよぎりガマンができなくなっていました。そこで、しんさんの誘いを断り一人で三草山に向かう事にしたのです。
三草山はオオクワガタの有名ポイントでもあり、なんども足を運んでいる場所ですが、かなり荒らされており、オオクワガタはおろか普通種も少なくなってきてました。なぜこの日に限って、三草山に惹かれていたのかよくわからないのです。
いつもの林道をつめて、台場クヌギを1本づつ丁寧に見てまわります。でもオオクワガタはおろかミヤマクワガタすら見つかりません。夜間の一人での採集は独特の緊張感があり、何も見つからない時ははやく帰りたくなります。でもこの日は、オオクワガタがいるに違いないという確信がありました。
ふと眼についたガケ上の小さなクヌギ。そこをよじ登り裏側からクヌギを照らすと眼の高さにクワガタの♀を発見。手にとるとそれはいつも見ているミヤマやノコギリの♀と明かに違い、羽に強い縦条がありました。
「これは、もしかしたら。。。オオクワガタ??」
車の中でなんどもなんども確認します。どう考えてもこれはオオクワガタだ。でもこんなにカンタンに採れるとは。。想像していたのはクヌギの洞の中から悪戦苦闘して♂の大顎を引きだす事。樹の幹にとまっているとはなんたる意外。しかも♀とは。。。とりあえず持ち帰り飼う事にしよう。
なんとか長生きさせたい と考えるとともに、♀なので交尾済かもしれないと思い、産卵木を入れて見ました。
採集後1ケ月後頃に産卵木を割って見ると、小さい幼虫が7頭も〜この時の感激もなかなかのものでした。一匹づつコーヒーの空き瓶に移し、クヌギマットをつめて大切に育て、翌5月に無事全数羽化。♂3♀4だったかと思います。一頭づつの羽化を観察するのも感動の連続でした。
この♀からは翌年も9頭の幼虫がとれ、たくさんの子ども、孫、曾孫が生まれました。しんさんをはじめ多くの友人に分けましたが、最終的には40頭以上になったと思います。♀は2000年夏に死亡しましたが、その子孫はまだ生きています。




飼育に関する情報も飛躍的に増え、雑誌、インターネット等で、大型を羽化させるいろいろなテクニックが紹介されています。私もその後、ヒラタクワガタ、ノコギリクワガタ、アカアシクワガタ等、採集しては増やすのを楽しんでおりましたが、大型個体羽化の為にいろいろ努力をする気にもなかなかなれず、新しい種で繁殖を一通り成功したあとはほったらかしがほとんどです。飼育の感動は初回が最も大きく、回数を重ねるにつれて感動は薄れていきます。昨年の羽化以降もう採卵を止め、今はもう繁殖飼育をしておりません。
写真は昨年(2002年6月)最後の幼虫が羽化する時の記念撮影です。繁殖飼育ももう止めようと思っていたので、最後に蛹室を暴いて撮影しました。このシーンはやはりナマで見るとなかなかの感動モノです。