藤原道山れぽーと

  音楽 それは心の解放という感覚を引き起こすのに必要な,程よく十分な刺激を与えてくれる。

 


いつも挑戦と言っている彼の音楽には尺八の概念を覆す新鮮なテイストがいっぱいです。
これはもう新しい音楽のジャンルだと思います。
懐かしさと、哀愁がやさしく魂にささやいて全身に染み渡ります。

 

 道山さんとの出会い

2002年の記録 

2003年の記録

2004年の記録

2005年の記録

2006年の記録

2007年の記録

     

 「軽井沢八月祭 リサイタル・シリーズ」
                         8月17日

突然秋が来たような肌寒さと霧雨の軽井沢。音楽祭のために来たのは今回が2度目。
わざわざ一時間のコンサートのためにここまで来るのかと、驚きや感心や呆れる声を浴びながら、私の目的はそれだけではない。

ここは私の好きな場所。しんとした森の空気に身をさらす清々しさ。
賑やかな通りを一本逸れれば、木漏れ日の避暑地。
物音も人声も緑の中に吸い込まれていく。

ワインやチーズ、パンもジャムも・・・特別においしく感じるグルメパワースポット!
教会も美術館も気軽に立ち寄れる。
目的もなく歩くでけでも発見がいっぱいある。

コンサートは4時から。前日から軽井沢入りしていた友人母娘と待ち合わせての鑑賞。
ゲストは箏奏者の遠藤千晶さん。
道山さんは和服で二本の尺八を持ってステージ真ん中に立つ。
シンと静まり返る。三秒の精神統一・・・静けさは深まる。
「鶴の巣籠」 久しぶりに聴いた。
このホールは音響効果抜群で、マイクなしでも細かい音までしっかり聞こえる。

無伴奏尺八組曲第5番「ペルシャ」。道山さんの表現力の凄まじさに圧倒される。
張り詰めた空気の中でこういう大曲をやり遂げるときの精神力って、本当に大変なものだと思う。
「空」もこのステージにぴったりの選曲。大きな慈悲に包まれるような、安らかな気持ちになれる。

「五段砧」と「上弦の曲」は遠藤さんの箏と一緒に。遠藤さんも落ち着いた演奏で尺八との素晴らしい掛け合いを聴かせてくれた。

凝縮されたすてきな時間を過ごすことができた。


 

「KOBUDO−古武道−」
      〜尺八・チェロ・ピアノコンサート〜
            「風の都」       8月8日

古武道全国ツアー、7月1日からはじまり全10ヶ所での公演。東京は9日目となりそろそろみなさんお疲れの頃か・・・と思いきや
まったくそんな様子もなく、いつもながらのstylish & dandy な三人。
天王洲銀河劇場も3階席までいっぱいに埋め尽くされこのところのファン層の厚さにも驚かされる。

古、道、武の順番で登場。まずはバッハの「Prelude」。これは何といっても古川さんのチェロが際立つ。古川=Prelude といえるくらい私にとっては代名詞的な曲。続けて一ノ瀬響の「琥珀の道」。この曲は奇跡のような名曲だといつも思う。メロディーが生命の感覚に何の抵抗もなくまったく自然に吹き抜けていく。そして、アレンジによってその世界はより雄大なものになる。酔いしれる。

グレイッシュな光の中に立つ三人の姿は毅然とした美しさがある。絵画のような収まりのいい位置取り。グレーのスーツでまとめた妹尾さんと古川さん。真ん中の道山さんは紺のスーツ。チラリ裏地のえんじを確認!ポケットチーフに個性がうかがえる。

 

続いて妹尾さんの「SASUKE」、道山さんの「瀧〜waterfall」、そしてラベルの「亡き王女のためのバヴァーヌ」。最初の古武道のイメージはこのSASUKEのテンポのいいい掛け合い。息の合った三人のしなやかなメロディーの立体交差。

今回初めてお目見えのモニター譜面。足元のペダルでページをめくるのできっと便利な一品なのだろうけれど、私はあの譜面をめくる一瞬の目の動き、指の動きも好きなんだけどなぁ〜・・・

「みゅーじん」のテレビカメラが入っていて、これは古川さんを追っかけている番組のものだが、多分今回のステージも数秒は紹介されるだろう。そして、その場面の端に武・道もチラッと映るのかな?

「My Favorite Things」を聴くと「京都」をおもうひとが多いというが、私は映画の一場面、両親と離れた子供たちが家庭教師の部屋に集まってきて、子供たちに元気つけるために歌う場面。映画音楽の力は強い。

 

開演前にリクエストリストが配られ、その中から一曲を選ぶ。上位3曲を演奏〜。ここではじめてその3曲が知らされ譜面が用意される。「ははあ、いつもリクエストの多い曲ですよね」と云って徐に演奏をはじめようとするが・・・ちょっと待って!まだ、曲名を言ってませんよ(笑)。

第3位、「蘇州夜曲」。きれいな曲ですよねーという道山さんの言葉にシーン。。。「あれ、反応がないですねー」という言葉に反応して大きな拍手が起こる(笑)。

第2位、「ダッタン人の踊り」。ロシアの歌劇「イーゴリ公」の一曲だが今はテレビでもとても有名。「最近このリクエストが多いですねー」と妹尾さん。何となくこの曲が選ばれたことが腑に落ちない様子の古川さん。「My Favorite Things」もそうだけれど、やっぱりテレビCMの力は大きい。ちなみに私もこれをリクエスト!

そして、断トツ第1位、「世界にひとつだけの花」。恐るべしスマップとは妹尾さん。やっぱりそうか!一緒に歌ってしまった。

 

スモーキーグリーンのライトの中、はじめての三人のための曲「Best Friend」。楽しく軽やかな旅の途中という雰囲気が伝わってくる。

古川さんの「空に咲く花」ははじめて聴いたときは無難なやさしい曲という感想だった。古川さんの曲は本人のダーティーな(失礼!)ちょい悪からは想像し難いほどやさしくメルヘンな世界が展開される。この曲にまつわるエピソードを聞いて、曲に込める魂は永遠に褪せないのだろうと思う。

そして終盤の2曲は「メトロポリタン〜僕らの交差点〜」、「リベルタンゴ」で軽快に。このリベルタンゴのアレンジもすごく気に入っている。はじめは尺八とピアノの和風の涼しさではじまり、タンゴの旋律に入るとチェロの情熱的なフレーズに変わる。ピッチカートにしても、高音にしてもチェロじゃないだろうというほど高度なテクニック。

真っ赤なライトが客席にガっと向けられ、三人のめくるめく世界に圧倒されて惜しみない拍手。

一時間半は一瞬のうちに駆け抜けた。ステージからも客席からも対峙する心地よい緊張感の糸が解かれた。

アンコールは「見上げてごらん夜の星を」と「風の都」。

 

 

古川展生×藤原道山
         チェロと尺八のコラボレーション    6月18日


浜離宮朝日ホールにてふたりだけのコンサート。馴染みのふたりだけれどふたりだけどコンサートは初めて。
古武道ともソロコンサートともまったく趣の異なる粛々とした音楽会だった。

前半は古川さんのソロからはじまる。
黒のスーツに白のシャツ、ノーネクタイが日焼けした古川さんを妖しく艶っぽく映し出す。
やや伏せがちに足早にステージ中央へと進み徐に構える。

ソロで2曲、「アローン」と「文楽」という伝統文楽の伴奏音楽。
連続したピッチカートと絶妙な弓使いで奏でるのは『和』の世界。
日本の伝統的な音楽をチェロで再現するという想像を超えた素晴らしい世界。

しかし・・・やや難解
音に酔うというより、やや技法に傾聴といった感じ。

次に道山さんが和装で厳かに登場。やっぱり和服は板についていて凛々しい。
和服になると顔つきまでキリッと引き締まり燦爛たる風格を放つ。

最近あまりお目にかからないあのポーズ・・・
精神統一をするときの大きく一回息を吸い込み目を閉じて・・・一秒
そうして、最初の一音の瞬間の静寂・・・
すごく好きなあの空気感に触れると身動きが出来なくなる。

それと、退屈感。
そう、本来尺八って私にとっては難解でたいくつなものだった。
どう聴いていいか分からない・・・そういうもの。

だけど惹かれて止まないのは、多分知りたいという好奇心
ぬくもりや音触りが皮膚感覚として伝わってくるような・・・

ドビュッシーのシランクスと「竹らい五章」という笛のための曲。

後半はふたりのコラボ。
息の合った絶妙なデュエットは端正で美しい♪
この瞬間を官能するために今日があると言っても過言ではない。
媚びず衒わず・・・毅然とした演奏♪

でも、とてもとても難解でただただ聴くに徹する


アンコールは即興で。
お題がない・・・妹尾さんがいればすかさず「お題は・・・」という
ことになったのだろうが・・・
そこは口下手なふたり。民謡のようなフレーズで尺八が旋律をとったところから自然にチェロのフレーズに移行しアダージョのような流れになる〜
やや長い演奏で最後は目で合図して3拍子で終る。

ふたりとも遣りきったという満足の笑みがこぼれる。

拍手はいつまでも終らない。



そして、この日は古武道の2ndアルバムの発売日。
初日にCDをゲット、そしてふたりのサイン、握手。

古川さんにとっては昨年に続き「アローン、そしてふたり」のシリーズ。
昨年はチェロとコントラバスのコラボレーションだったが
「昨年も聴かせていただきました〜」といったら、ちょっと声を高めて
「あー、ありがとうございます」とがっつりとした手で握手

次に道山さんの列に並び・・・
ふふ〜、いつものさわやか笑顔で
「いつもありがとうございます」とあちらから声をかけていただいて・・・
ちょっと気になっていたことを質問。
「お疲れではないですか?」
「いいえー、全然。大丈夫ですよ」と本当に元気そうで良かった。
「がんばってくださいね」

ああ、この一瞬のためにいつのより念入りに化粧した。
それは滑稽で迷惑なはなしに違いない。

アフターコンサートは銀座で「海ごはん」。
もういちどコンサートの反芻をして・・・

帰ったら24時。
素晴らしくパーフェクトな一日が終った。

 

 

 

天切り松闇がたり〜第二夜 残俠〜   3月4日

これを見るにあたり、原作を読破しこの中のどれが読まれるのだろうかとわくわくしていました。こいうい切り口の小説自体あまりないし、何と言っても読んでいるうちにその時代にタイムスリップしたような、耳元で松がささやいているような錯覚に陥るほど面白みのある物語だったからです。

へえー、江戸前の男気、女気ってこんなに潔くカッコイイものなのか。あの時代の精神も江戸弁も崇高な文化だったなあ、などとはるか昔に憧れさえ抱きました。

 

演出はシンプル。ステージ中央の左右に高低の燭台がそれぞれ一本ずつ置かれろうそくが4本灯る。そこに、小さな木の机・・・昔の小学校で使っていたような・・・その外側に薄い絹のような布が天井から吊り下げられている。そして、舞台向かって一番端に楽譜台が置かれ道山さんがスタンバイする。

しんと静まり返ったステージに尺八の低く奇妙な音が流れ、おもむろにすまけいさんの低く伸びの良い声で闇がたりがはじまる。客席を見渡し、こちらに向かって語りかけながら目で、手で、息使いで語りかけてくる。

鷲尾真知子さんの「宵待草」も、おこん姐さんそのものと思えるようなワルっぷり。憧れていた竹久夢二の煮え切らない優男っぷりも憎たらしいほどよく出ていて・・・・こんなところからあの美しい宵待草の歌が生まれたのかと以外やいがい。

 

そして、もちろん雰囲気を盛り上げたのは道山さんの音楽ただひとつ。決してその闇がたりを邪魔することなく、気がつけばそのかたりの後ろに音が流れている。これぞ尺八の妙技。あのハスキーな音が織り成す闇の世界はもう〜〜〜

第一話を見逃してしまったことが悔やまれます。

 

華麗なる饗宴      2月23日

フレサよしみ 大ホールにて「藤原道山 近藤嘉宏 コンサート」GO
よしみ町はいちごの町としても有名なところで、広々とした田園風景のあちこちにビニールハウスのトンネルがあります。

フレサよしみはそんな中に佇む町の公民館で、お客様もご近所さまといった地域のかたが多く見られ、地方公演独特のぬくもり、におい、人見知りな戸惑い・・・そんな感じのする場所でした。

大ホールといっても500席くらいのコジンマリした会場で、マイクなしでも十分に音の響く広さでした。私は最前列やや左よりの席でピアノの鍵盤までしっかり見えるベストポジション!

前半 道山さんは黒の銀ラメ入りのシャツとジーンズ。とんがりのスエードっぽい靴という井出たち。近藤さんは赤のゆったりしたシャツと黒の礼服のような光沢のあるスラックス・・・(近藤さんっていつもこのイメージなのだ)

まずは「春の海」。道山さんはこの曲を一年に何百回か吹くそうだけれど、ピアノと笛っていうのもまた違う趣があっていいものです。ここでのMCで「尺八の藤原道山です。そして、ピアニストの近藤嘉宏さんです」と紹介してから「これでは私が尺八ってことかな。えーっと、尺八奏者?シャクハチスト?」という会話のあと、いつもの尺八の説明が少し長めにありました。

続いて「タイスの瞑想曲」。どうしてもヴァイオリンのイメージが強い曲ですが弦のきりっと鋭い音に比べ笛の厚みのあるすこーしノイジーな音がアジア的な優美な雰囲気を出していたと思う。

ここで一旦近藤さんがステージから下がり、尺八のソロが続く。まずはアメイジング・グレイス。これは道山さんの思い入れの強い曲というだけあって、一音いち音をとても丁寧に出しているといつも思う。この曲に限ってはアレンジや技巧を凝らしたテクニックはいらない。いつでも同じ温度、平静なこころで演奏しているのがいい。

続いてシランクスと自身の曲『空ーKu−』。あのながーーーーい息のところが今回は一層長く続き、初めて聴いたひとはきっと驚きと感嘆のため息をついたと思う。

 

後半 今度は近藤嘉宏さんのピアノソロ。はじめに「別れの曲」。これはわたしの好きな曲のひとつでピアノで練習したこともあったが・・・弾けなかった。

ショパンは多くの曲を残しているがわずか39歳で亡くなってしまい、それは今の近藤さんと同じ年だそうです。近藤さんのサラサラヘアーとちょっと丸い輪郭の面立ちはとても若く見え年齢を知ってびっくり!
続けてショパンの「幻想即興曲」。これも聴きなれた曲ですが、演奏にも力が入り椅子から腰を浮かせて全身でピアノと闘っているようでした。

3曲目はベートーヴェンの「悲愴」。勇ましさと悲しさを4部作にまとめたもので音調の変化を楽しめる曲です。近藤さんの演奏はいつも正統派できちんと正確に弾いているというのが私の印象です。流行やムードに左右されない正確さはとても紳士的で好感が持てます。

最後に再び道山さんが黒のスーツに衣装替えして登場。髪型も変えていたと思うのですが・・・
ドボルザークの「ルーマニア民族舞曲」。実はこの曲、イーストカレントのみやざきさんとも演奏していてCDにも収録されている。確かに楽しい曲だけれど「何故これを?」という疑問がずーっと心に潜んでいた。そして、その後は聴く機会もなくなっていた。小さな小節がいくつもに分かれている曲で、曲調の変化が激しい。踊りだしたいようなアップテンポの部分と寂しげ、悲しげなスローでマイナーな部分。神秘的でもあり神々しくもある。何本も笛を持ち替え超絶技巧を凝らした演奏。
ピアノとの演奏はまたひと味違う趣があったが、「自分の大好きな曲」という道山さんの言葉とあわせもって聴くと何となく答えがわかったような気がした。いつまでも耳の奥にあのメロディーが繰り返した。

 

今回のコンサートは曲の間にMCが多く、曲を聴くために出向いたひとには少し物足りなさがあったと思う。しかし、初めて生の尺八やピアノ演奏にふれるかたも多く、楽器に親しみを持ってもらうためには印象的な話を交えながら、興味の方向を示しながら演奏するほうが効果的。その点では大成功だったと思う。

やはり地方を多く回ることで浸透していくし、都市部の大きなコンサート会場には来られないようにひとたちにもどんどん聴いてもらいたい。わたしをはじめとする繰り返し繰り返し聴きに行くファンも大切にしてもらいたいけれど、広く日本中のみんなに聴いてもらえるチャンスをつくってもらいたい。だって、だれの心にも深く沁み込んで行く優しい音だから。

 

アンコールは「ポロネーズ」

MCの中でのおもしろい話。おふたりともイチゴは大好きとのことでしたが、近藤さんはイチゴミルクは嫌いなようで、理由は乳臭くて甘いのは許せない!だそうです。

 

あー、長かった。おわり。

 

 

 

古都の美音      2月16日

鎌倉女子大学二階堂学舎で行われた「藤原道山 SINSKE コンサート」GO
春を待つ鎌倉の地に、素朴な材質のナチュラルな音がよく似合います。

二階堂学舎は車寄せの庭と、鎌倉の景色に溶け込んだ木のぬくもりのある素敵な建物でした。
会場はは200座席くらいのこじんまりしたホールで一番奥の一面ガラスの壁を背にして10センチほどの高さのステージが造られていました。

まずは道山さんのソロで師である山本邦山氏の「甲乙」と自身の曲「空」を演奏。黒のタイトなスーツと茶系のシャツ。
手(パー)がとても綺麗といつも思う。

続いて道山さんに紹介されてSINSKE登場。師弟つながり・・・で安倍圭子師匠の「竹林」と「BLUE AFTER THE RAIN」。
ちょっと髪の伸びたSINSKE。

前半は落ち着いた感じの選曲が続きました。


それぞれには聴きなれた音となった尺八とマリンバるんるん
そのセッションが目の前で繰り広げられている夢のような時間。

ときどき目配せでタイミングを合わせながら自在の音が奏でられる。
このあたりは流石に楽器を極めたふたり。溜めの余裕を感じる。

前半最後の「ボレロ」は曲を紹介されてたときの客席の戸惑いが妙にまばらで不ぞろいな拍手となって・・・そう、あのオーケストラを想像させる壮大なイメージと目の前にある何とも素朴な楽器のギャップが大きく・・・それは無茶でしょう〜という間だった。

しかし、そんな心配はもちろん無用。交互に旋律とリズムをタッチしながら次第に盛り上がり突き抜けた。

この会場ならマイクはいらないのではないかと一瞬思う。アンプのビ〜〜という低音がずっと耳に障って残念涙


後半はぐっとハイテンションでカダンス、BEE〜と続く。
SINSKEのすべるように右へ左へ踊りながらのパフォーマンスに笑いがわく!身体を回転させながら指先でマレットをくるっと回すときのあの軽やかさが美しい星(3つ)
SINSKEは自分の色気とか、掴みのツボを心得ている。トークも仕草も自然体だけれどガンガンアピールしてくる。

それに比べて・・・・いや、言うまい(断)。


まだ蕾も固い桜の林を借景に聴かせてくれた「さくら、さくら」もふたりの魔法で満開に!

そして、絶対聴きたかった「この道を歩き続けるために」は感動で胸がいっぱいになった。
夢?かも。


ありがとう!道山さま。SINSKEさま。

 

セットリスト

前半
・甲乙・・・山本邦山
・空・・・藤原道山
・竹林・・・安倍圭子
・BLUE AFTER THE RAIN・・・SINSKE
・荒城の月
・月夜浮遊・・・SINSKE
・ボレロ

後半
・カダンス・・・(SINSKE)
・Bee(熊蜂の飛行)
・さくらさくら
・月の鏡・・・藤原道山
・この道を歩き続けるために・・・SINSKE
・東風・・・SINSKE

アンコール
アベマリア

 

 

 

 藤原道山古典ライブー弐ー「ことほぎ」   1月10日


世田谷パブリックシアターにて 藤原道山古典ライブー弐ー「ことほぎ」

それはそれは衝撃的に美しいステージでした。
琴、三味線との演奏は息のぴったりと合った厳かで重厚な雰囲気の中
古典のもつ風情をより鮮やかに表現し、くっきりとした音が
暗闇の中にキリリと立ち上がっていくようでした。


人形師ホリヒロシさんの操る人形は魂を宿した神秘を秘め
その情感溢れたしなやかな動きは神々しい美しさそのものでした。

道山さんとその息づいた人形の舞は美しいなどというありきたりの言葉では
とても追いつけない、夢のような・・・完成された映像を見ているような・・・
絵画をみているような・・・
幻想的な超越した空間でした。
それはまさに道山さんそのものの気品に満ちた演出であり
さらに進化し続ける古典から発信された未知の世界・・・でありました。

新年にふさわしく、静寂な雰囲気の中、内なる魂が大きく揺さぶられた
ほんとうに素晴らしいライブでした。