| 藤原道山れぽーと
音楽 それは心の解放という感覚を引き起こすのに必要な,程よく十分な刺激を与えてくれる。
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突然秋が来たような肌寒さと霧雨の軽井沢。音楽祭のために来たのは今回が2度目。 ここは私の好きな場所。しんとした森の空気に身をさらす清々しさ。 ワインやチーズ、パンもジャムも・・・特別においしく感じるグルメパワースポット! コンサートは4時から。前日から軽井沢入りしていた友人母娘と待ち合わせての鑑賞。 無伴奏尺八組曲第5番「ペルシャ」。道山さんの表現力の凄まじさに圧倒される。 「五段砧」と「上弦の曲」は遠藤さんの箏と一緒に。遠藤さんも落ち着いた演奏で尺八との素晴らしい掛け合いを聴かせてくれた。 凝縮されたすてきな時間を過ごすことができた。
「KOBUDO−古武道−」 古武道全国ツアー、7月1日からはじまり全10ヶ所での公演。東京は9日目となりそろそろみなさんお疲れの頃か・・・と思いきや 古、道、武の順番で登場。まずはバッハの「Prelude」。これは何といっても古川さんのチェロが際立つ。古川=Prelude といえるくらい私にとっては代名詞的な曲。続けて一ノ瀬響の「琥珀の道」。この曲は奇跡のような名曲だといつも思う。メロディーが生命の感覚に何の抵抗もなくまったく自然に吹き抜けていく。そして、アレンジによってその世界はより雄大なものになる。酔いしれる。 グレイッシュな光の中に立つ三人の姿は毅然とした美しさがある。絵画のような収まりのいい位置取り。グレーのスーツでまとめた妹尾さんと古川さん。真ん中の道山さんは紺のスーツ。チラリ裏地のえんじを確認!ポケットチーフに個性がうかがえる。
続いて妹尾さんの「SASUKE」、道山さんの「瀧〜waterfall」、そしてラベルの「亡き王女のためのバヴァーヌ」。最初の古武道のイメージはこのSASUKEのテンポのいいい掛け合い。息の合った三人のしなやかなメロディーの立体交差。 今回初めてお目見えのモニター譜面。足元のペダルでページをめくるのできっと便利な一品なのだろうけれど、私はあの譜面をめくる一瞬の目の動き、指の動きも好きなんだけどなぁ〜・・・ 「みゅーじん」のテレビカメラが入っていて、これは古川さんを追っかけている番組のものだが、多分今回のステージも数秒は紹介されるだろう。そして、その場面の端に武・道もチラッと映るのかな? 「My Favorite Things」を聴くと「京都」をおもうひとが多いというが、私は映画の一場面、両親と離れた子供たちが家庭教師の部屋に集まってきて、子供たちに元気つけるために歌う場面。映画音楽の力は強い。
開演前にリクエストリストが配られ、その中から一曲を選ぶ。上位3曲を演奏〜。ここではじめてその3曲が知らされ譜面が用意される。「ははあ、いつもリクエストの多い曲ですよね」と云って徐に演奏をはじめようとするが・・・ちょっと待って!まだ、曲名を言ってませんよ(笑)。 第3位、「蘇州夜曲」。きれいな曲ですよねーという道山さんの言葉にシーン。。。「あれ、反応がないですねー」という言葉に反応して大きな拍手が起こる(笑)。 第2位、「ダッタン人の踊り」。ロシアの歌劇「イーゴリ公」の一曲だが今はテレビでもとても有名。「最近このリクエストが多いですねー」と妹尾さん。何となくこの曲が選ばれたことが腑に落ちない様子の古川さん。「My Favorite Things」もそうだけれど、やっぱりテレビCMの力は大きい。ちなみに私もこれをリクエスト! そして、断トツ第1位、「世界にひとつだけの花」。恐るべしスマップとは妹尾さん。やっぱりそうか!一緒に歌ってしまった。
スモーキーグリーンのライトの中、はじめての三人のための曲「Best Friend」。楽しく軽やかな旅の途中という雰囲気が伝わってくる。 古川さんの「空に咲く花」ははじめて聴いたときは無難なやさしい曲という感想だった。古川さんの曲は本人のダーティーな(失礼!)ちょい悪からは想像し難いほどやさしくメルヘンな世界が展開される。この曲にまつわるエピソードを聞いて、曲に込める魂は永遠に褪せないのだろうと思う。 そして終盤の2曲は「メトロポリタン〜僕らの交差点〜」、「リベルタンゴ」で軽快に。このリベルタンゴのアレンジもすごく気に入っている。はじめは尺八とピアノの和風の涼しさではじまり、タンゴの旋律に入るとチェロの情熱的なフレーズに変わる。ピッチカートにしても、高音にしてもチェロじゃないだろうというほど高度なテクニック。 真っ赤なライトが客席にガっと向けられ、三人のめくるめく世界に圧倒されて惜しみない拍手。 一時間半は一瞬のうちに駆け抜けた。ステージからも客席からも対峙する心地よい緊張感の糸が解かれた。 アンコールは「見上げてごらん夜の星を」と「風の都」。
ドビュッシーのシランクスと「竹らい五章」という笛のための曲。
でも、とてもとても難解でただただ聴くに徹する ふたりとも遣りきったという満足の笑みがこぼれる。 拍手はいつまでも終らない。
これを見るにあたり、原作を読破しこの中のどれが読まれるのだろうかとわくわくしていました。こいうい切り口の小説自体あまりないし、何と言っても読んでいるうちにその時代にタイムスリップしたような、耳元で松がささやいているような錯覚に陥るほど面白みのある物語だったからです。 へえー、江戸前の男気、女気ってこんなに潔くカッコイイものなのか。あの時代の精神も江戸弁も崇高な文化だったなあ、などとはるか昔に憧れさえ抱きました。
演出はシンプル。ステージ中央の左右に高低の燭台がそれぞれ一本ずつ置かれろうそくが4本灯る。そこに、小さな木の机・・・昔の小学校で使っていたような・・・その外側に薄い絹のような布が天井から吊り下げられている。そして、舞台向かって一番端に楽譜台が置かれ道山さんがスタンバイする。 しんと静まり返ったステージに尺八の低く奇妙な音が流れ、おもむろにすまけいさんの低く伸びの良い声で闇がたりがはじまる。客席を見渡し、こちらに向かって語りかけながら目で、手で、息使いで語りかけてくる。 鷲尾真知子さんの「宵待草」も、おこん姐さんそのものと思えるようなワルっぷり。憧れていた竹久夢二の煮え切らない優男っぷりも憎たらしいほどよく出ていて・・・・こんなところからあの美しい宵待草の歌が生まれたのかと以外やいがい。
そして、もちろん雰囲気を盛り上げたのは道山さんの音楽ただひとつ。決してその闇がたりを邪魔することなく、気がつけばそのかたりの後ろに音が流れている。これぞ尺八の妙技。あのハスキーな音が織り成す闇の世界はもう〜〜〜 第一話を見逃してしまったことが悔やまれます。
フレサよしみ 大ホールにて「藤原道山 近藤嘉宏 コンサート」 フレサよしみはそんな中に佇む町の公民館で、お客様もご近所さまといった地域のかたが多く見られ、地方公演独特のぬくもり、におい、人見知りな戸惑い・・・そんな感じのする場所でした。 大ホールといっても500席くらいのコジンマリした会場で、マイクなしでも十分に音の響く広さでした。私は最前列やや左よりの席でピアノの鍵盤までしっかり見えるベストポジション! 前半 道山さんは黒の銀ラメ入りのシャツとジーンズ。とんがりのスエードっぽい靴という井出たち。近藤さんは赤のゆったりしたシャツと黒の礼服のような光沢のあるスラックス・・・(近藤さんっていつもこのイメージなのだ) まずは「春の海」。道山さんはこの曲を一年に何百回か吹くそうだけれど、ピアノと笛っていうのもまた違う趣があっていいものです。ここでのMCで「尺八の藤原道山です。そして、ピアニストの近藤嘉宏さんです」と紹介してから「これでは私が尺八ってことかな。えーっと、尺八奏者?シャクハチスト?」という会話のあと、いつもの尺八の説明が少し長めにありました。 続いて「タイスの瞑想曲」。どうしてもヴァイオリンのイメージが強い曲ですが弦のきりっと鋭い音に比べ笛の厚みのあるすこーしノイジーな音がアジア的な優美な雰囲気を出していたと思う。 ここで一旦近藤さんがステージから下がり、尺八のソロが続く。まずはアメイジング・グレイス。これは道山さんの思い入れの強い曲というだけあって、一音いち音をとても丁寧に出しているといつも思う。この曲に限ってはアレンジや技巧を凝らしたテクニックはいらない。いつでも同じ温度、平静なこころで演奏しているのがいい。 続いてシランクスと自身の曲『空ーKu−』。あのながーーーーい息のところが今回は一層長く続き、初めて聴いたひとはきっと驚きと感嘆のため息をついたと思う。
後半 今度は近藤嘉宏さんのピアノソロ。はじめに「別れの曲」。これはわたしの好きな曲のひとつでピアノで練習したこともあったが・・・弾けなかった。 ショパンは多くの曲を残しているがわずか39歳で亡くなってしまい、それは今の近藤さんと同じ年だそうです。近藤さんのサラサラヘアーとちょっと丸い輪郭の面立ちはとても若く見え年齢を知ってびっくり! 3曲目はベートーヴェンの「悲愴」。勇ましさと悲しさを4部作にまとめたもので音調の変化を楽しめる曲です。近藤さんの演奏はいつも正統派できちんと正確に弾いているというのが私の印象です。流行やムードに左右されない正確さはとても紳士的で好感が持てます。 最後に再び道山さんが黒のスーツに衣装替えして登場。髪型も変えていたと思うのですが・・・
今回のコンサートは曲の間にMCが多く、曲を聴くために出向いたひとには少し物足りなさがあったと思う。しかし、初めて生の尺八やピアノ演奏にふれるかたも多く、楽器に親しみを持ってもらうためには印象的な話を交えながら、興味の方向を示しながら演奏するほうが効果的。その点では大成功だったと思う。 やはり地方を多く回ることで浸透していくし、都市部の大きなコンサート会場には来られないようにひとたちにもどんどん聴いてもらいたい。わたしをはじめとする繰り返し繰り返し聴きに行くファンも大切にしてもらいたいけれど、広く日本中のみんなに聴いてもらえるチャンスをつくってもらいたい。だって、だれの心にも深く沁み込んで行く優しい音だから。
アンコールは「ポロネーズ」 MCの中でのおもしろい話。おふたりともイチゴは大好きとのことでしたが、近藤さんはイチゴミルクは嫌いなようで、理由は乳臭くて甘いのは許せない!だそうです。
あー、長かった。おわり。
鎌倉女子大学二階堂学舎で行われた「藤原道山 SINSKE コンサート」
しかし、そんな心配はもちろん無用。交互に旋律とリズムをタッチしながら次第に盛り上がり突き抜けた。 それに比べて・・・・いや、言うまい(断)。
セットリスト 前半 後半 アンコール
世田谷パブリックシアターにて 藤原道山古典ライブー弐ー「ことほぎ」 それはそれは衝撃的に美しいステージでした。 琴、三味線との演奏は息のぴったりと合った厳かで重厚な雰囲気の中 古典のもつ風情をより鮮やかに表現し、くっきりとした音が 暗闇の中にキリリと立ち上がっていくようでした。 人形師ホリヒロシさんの操る人形は魂を宿した神秘を秘め その情感溢れたしなやかな動きは神々しい美しさそのものでした。 道山さんとその息づいた人形の舞は美しいなどというありきたりの言葉では とても追いつけない、夢のような・・・完成された映像を見ているような・・・ 絵画をみているような・・・ 幻想的な超越した空間でした。 それはまさに道山さんそのものの気品に満ちた演出であり さらに進化し続ける古典から発信された未知の世界・・・でありました。 新年にふさわしく、静寂な雰囲気の中、内なる魂が大きく揺さぶられた ほんとうに素晴らしいライブでした。
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