つれづれに −人生の最後まで自分でいたい−


 

お金も家族も無くたって御上の世話にはならないとプライドのシュプレヒコール 

 

「軍隊にいたから身体が丈夫なんだ」と話の最後のいつもの言葉 

 

きびしき人生を掌にきざみ愛しき人を見れば少女のように笑う

 

「将軍様からもらった」と新しきシャツのラインを見せ自慢じゃないよと自慢する

 

包み紙大事に広げて大事にたたむ次は私の心をつつむと

 

色鉛筆迷い迷って決めた薄紫今日の気分の花はこの色

32階から見下ろす東京 新しい景色に記憶を重ね やんわりと若き日を偲ぶ

 

病葉や夏の終わりのシャボン玉 旭日のなかひとり旅立つ

 

生きることうつらうつらと白昼夢 何を求めて泣き雲のもと

 

じわじわと何をおそれて薬飲む 追いかけっこの幻に逃げ

 

人ごみに溶け込む音に続く明日 残り夏の闇 月化粧  

 

気が付けば夢は儚き荷物の中 掃き出しの空 風わたり  

 

 

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