♪ 溝口肇コンサート  

                   紀尾井大ホール     2006/10/26

 

CD『Opera』が昨日発売になり、今回はその発売記念コンサートの初日。溝口さんの音楽はテレビでもよく耳にするが、私はこの前のCD『YOURS』を聴いて以来のファン。とてもやさしく丁寧な音がとても気に入っている。

今回、生音を聴きたいという願いがやっと叶った。

メンバーはピアノの古川さんととベースの佐瀬さん、それからラジカセのBOSEくん。BOSEくんはかなり高性能なデッキで、演奏の中でときどき登場しおもしろい演出を立派に成し遂げてくれた!

一曲めは「Opera」、CDのタイロルになっている曲。
20周年の記念に何かと考え、チェロの形のチョコレートケーキを中島さんというパテシエに作っていただいたそうだ。そのケーキは毎日20個限定でホテル「ニューオータニ」で販売している。

「キリンと月」という曲。デビュー前に自分で弾くために初めて作ったチェロのための曲。とてもきれいなメロディーで今の曲の雰囲気そのもの。原点かもしれない。

次はBOSE君登場。ステージの真ん中に鎮座し出番を待っていたという感じ。「Some Old Story」では、生活音がしている中で演奏している雰囲気を出すためにお皿を洗っている音(水の流れる音、食器の重なりあう音、ひとの気配)をCDで流しながらの演奏。面白い演奏だった。

帰ってきて、CDをじっくり聴いていると、どの曲もゲストとのコラボになっていて、それぞれの曲に個性豊かなテイストが加わっていて、雰囲気も違いとても充実した一枚。
ステージでもそのアーティストについての説明を判りやすくしてくれたが、実際にCDを聴いてみてそのことがとてもよく理解出来た。

何より私を驚かせた・・・喜ばせたのは「La Mouette」に道山さんが参加していたこと。そして、溝口さんの紹介がまた面白くて
「イケメンで演奏も素晴らしく、ちょっと悔しい男の子」だそう。今までこんな表現で紹介されたことはないけれど、年齢も活動実績もずっと先輩の溝口さんにとってはこんな感じなのでしょう!

鳥の声をBOSEくんで流しながら「Asian Blue」は母国の平和を願う曲で、しみじみとチェロの音とマッチし、自然の中で聴きたいと思わせるような一曲だった。

世界の車窓からで有名な「夜明け」はフルバージョンで聴くのも初めてだったが、なんど聴いても清々く、新たな始まりという気分に浸れる。

アンコールでは溝口さんが徐にピアノに向かい、なんとソロ演奏。この才能振りに感動。そして、最後はCDの最後に収められている「Espace」。

どれも、深い祈りのような曲で心に染み渡る。それは自分の粗野な部分をやさしく包み込み、穏やかな心持になれるのはやっぱりあのお人柄ならでは。

上質な時間を過ごしたという満足感で満たされた。

 

 

セットリスト・・・不確かだが。

・ Opera     CDのタイトルにもなっている曲。
・ キリンと月   自分で弾く、チェロのために初めてつくった曲
  --- この後2曲あり---
・ Some Old Story      沖縄でレコーディング。生活音の中で弾きたい曲
・ Perfect Days   ゴンチチとのコラボ。
・ La Mouette   (かもめの意)。尺八で道山さんが参加。ピアノは武部聡志さん。
             尺八⇒津軽海峡⇒日本海⇒かもめ 連想ゲームでこの題名に。
・ Asian Blue    これを外で吹いていると鳥がたくさん集まってくるそう。母国の平和を祈って。
・ ニューシネマ・パラダイス  「Yours」より
・ 上を向いて歩こう   山下洋輔とのコラボ。当然JAZZYなメロディー
・ My Player     私の中の小さな祈り
・ 夜明け     世界の車窓からでお馴染み。

アンコール
・ エスパス    幸せと健康を祈って

 

 

 

 

♪ ショパン国際フェスティバルイン・ジャパン  

                   軽井沢大賀ホール     2006/8/26

今日は軽井沢大賀ホールへショパンを聴きに行って来た。
昨日から3日間、ショパンだけをいろいろな演奏で聴かせてくれる。

昨日の3大ピアニストの名曲集も魅力的だったが、連日行くわけにもいかず、今日の「高嶋ちさこ ハートフル・ショパン」へ行った。

大賀ホールはソニーの名誉会長でsる大賀氏より寄贈されたもので、フルオーケストラのできるコンサートホールです。

広い庭園には大きな池があり、木の橋が虹のように架かっています。周りは芝生で覆われ、ちょっと肌に冷たい風が渡り、一年で5番目までに入る気持ちの良さでした。

コンサートはヴァイオリンの高嶋ちさ子さん、ピアノの高橋多佳子さん、チェロの古川展生さんのアンサンブルでした。

高嶋さんのトークは面白く、会場を笑わせながらショパンについての解説をしてくれました。

ショパンはほとんどがピアノ協奏曲で、ヴァイオリンのために書かれた曲はひとつもないそうです。今日はノクターンやピアノ協奏曲をピアノとヴァイオリンに編曲したものを演奏しました。

でも、高嶋さんのヴァイオリンはあたかもヴァイオリンのために書かれた曲と思えるほどしっくりとした雰囲気で、流石は一流ヴァイオリストの風格を漂わせていました。

古川さんのチェロとピアノの演奏も素晴らしい掛け合いで華麗な演奏でした。ピアノの独奏では高橋さんの見事なピアノで、ノクターンの官能的な優雅さからスケルツオのめりはりのある豪壮で情熱的な演奏まで、充分に表現されていました。

二部ではピアノ三重奏を第1章から第4章まで全員で演奏しました。各章ごとに変る曲調、優雅に、そして力強く、リズミカルにとまさに30分に及ぶ長いストーリーでした。

感動的だったのはアンコールの「別れの曲」。
三人の演奏はぐっと胸に迫るものがあり、曲の終盤でライトがだんだん暗くなり、まず高嶋さんがステージから去り、ピアノとチャロだけの演奏に。その後、さらにライトダウンしてふたりの輪郭だけが見える中を古川さんがすっと席を立つ。
そこで会場は真っ暗になり、パッとピアノだけにスポットライトが当てられて、高橋さんが曲の最後を切なく揺らぎながら演奏する。

大きな拍手が巻き起こり、いつまでもいつまでも鳴り止まない。
夏の終わりを飾るショパン「別れの曲」
この夏初めての秋風を受けながら・・・