女性誌を見ていたら、こんな文句が大踊りしていた。
男たちはなぜ「バスト」にこだわるのか? ああ、、こうやって世の女性たちは誤解していくんだな。 女性誌のこういった扇動的な文句はいつものことだが、 男性のアンケートやら、専門家の分析やらによって変な説得力でバストが重要である!と 徹底検証されていた。 そもそもここで胸とかおっぱいとか書かずに、バストって書くところが妙に現実感がなくて 幻想で塗り固められた女性誌っぽい。
さらに、男性のコメントがまた面白い。 雑誌は基本的に論文ではなくて、エンターテーメントだから何をでっち上げても自由だが、 こんな文章を読んでいると、そう僕らもかつて、ホットドックプレスやらポパイやらの 「こんなデートは最低!!」(22歳・銀行受付)みたいなものをフムフムとうなずいて、 勉強して踊っていたことを思い出す。こんな昔話を懐かしみたい方は映画『アメリカン・パイ』 がオススメ。 いかに雑誌のこの手の特集がでっち上げているかは、異性向けの雑誌を見てみるのが 手っ取り早い。こんなこと言わねえよ!と思うことが(25歳・証券会社勤務)とかの名で 語られていて笑ってしまう。いや、この手の雑誌を作るという仕事がいかに 創造性のない虚しいものか、同情してしまう。 じゃあ、バストはどうなの?やっぱ大きくて形がいいのが好きでしょ! とあなたが問い詰めるなら僕はコクっと頷くかもしれない。しかし、しかしである。 胸で男が寄って来るのは真実だが、男を捕まえることはできない。あくまで 寄って来てまたいで行くだけである。 女の胸と男の背は同じようなものだと考える。確かにないよりはあった方が良いかもしれない、 でもそれで好きになることはない。それで好きになるのは、鼻息の荒い十代の子たちだけである。 背の高い女の子は自分より背の高い男の子を求めているが、不本意ながら自分より背の低い 男の子と付き合っている例は多い。自分より背の低い男の子と付き合うのは不本意かもしれないが、 心ない自分より背の高い男と付き合うよりはずっと自然である。 確かに、胸も背もあるに越したことはないかもしれない。しかし、それがなきが故に憂うのは 無駄である。それでは彼らは育ってくれない。 03.02.15 |