白装束ってどう思います？

彼らがこれほどまでに報道されるのって、日本人の心にオウム真理教が溝深く 刻まれているからですか？

それもあるでしょうけど、多分、テレビ的に『絵』があるからでしょうね、白装束ってのは いかにも危険そうで『絵』になりますからね。白って色は派手な色ですからね。 多分、ニュースの重要性とは違うところなんじゃないかと思いますね。

それとあれですね、あのニュースを見ている人は、多分、心のどこかに優越感を感じるんじゃない でしょうかね。僕も多分その一人です。「スカラー電磁波」ですよ、じゃあ「ベクトル電磁波」 ってのもあるんでしょうかね。ちょっとおかしいですね。

でも大学の偉い先生がその言葉じりを取り上げて、団体を批判するのはおかしいですよね。 「スカラー電磁波」って言葉がオカシイ、っていうんじゃなくて、その電磁波が存在するのか どうかってことをきちんと説明しないといけないのにね。

つまりそのあまりに分かりやすい初歩的な間違いをしながら、それを『絵』的におもしろく 見せてくれるから皆喜ぶんでしょうね、しかも、それをおかしな団体から社会を守るという 大義名分な優越感を、確信を持って感じながら見れるんだからサイコーですね。 やっぱ皆ブッシュさんのように正義になりたいんですね。

でも、こんなに大手を振って人を差別できるなんていう気分のいいことは長続きしませんね。 この世の正義とか真実ってのは、多分そんなに簡単に答えが出たりしないもので、 ほんとに保留保留の連続で苦しいものですからね。 そんなに優越感に浸りすぎると、それこそ彼らをカルト集団に変えてしまいますから 気をつけましょうね。窮鼠猫をかむって言いますから。

でも、ああやって適当なところでものを区切ってこれがこうだ！とかって 断言できちゃうのって羨ましいって思いますね。 まあもちろん、このKamiyaOnLineもスカラー電磁波のごとき妄言集なんですけどもね。

だれでも自分が真実でありたいと思っても、そうではないと認識し続けるのは辛いですね。 オタクの人たちがゲームを好きなのは、その閉じられた世界では正解（ゲームのクリア）があって、 その正解に確信を持てるからで、だからオタクの方は大体において辛口で、その 世界は閉じられているわけなのですね。

で、閉じられているってのは実は、宗教というものの性質であって、閉じられているからこそ宗教で、 閉じられているからこそ、そこに心の平安があるわけです。全く羨ましい限りです。

で、結局これが正しい！とか、断言するってことはそこで世界を閉じてしまうわけだから、 そこには外から見ると宗教の如きイビツさがあるわけで。そこまでいくと、スカラー電磁波の 存在を信じるか信じないかだけの問題に過ぎなくなってくるわけで、今の時点では彼らに優越感を 感じている我々も、まあ５０歩１００歩だな、って思うわけです。

03.05.17