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散り続ける花

散り続ける花の下で、革命が起こったってそれがおまえの望みか?

笑われようが、呪われようが、不仕合わせだろうが、おまえの肉片が飛び散るんは 時間の問題なのだ。
おまえの肉とそれ以外を分けるベルリン壁など存在しない、 偶々隔てているのはおまえの根と同じ薄っぺらな鳥皮だけだ。
な、そうだろ!

結局、可憐な花も不義理な狂人も行き着く先は大雑把に22%なのだ。

おまえも、おまえの好きなロシア女ァも、 栄光の長嶋茂雄だって、その肉体に占める水はそんな処じゃないか!

この星の酸素もそう空気の22%。四角の中の円もそう(逆だがな)。

どんな四角を誇る岩石だって、年月を隔てれば22%を削られ球になる。 実際、いびつな楕●なのは重力のせいだ。

もう分かっただろう。この世界で肉体が薄広がっていくのを食い止めるのは、 容易じゃないんだ。世界は常におまえに乱雑であることを要求する。 白いシャツは汚れやすい。おやじの冬のコートのように砂色で妥協するのか?

おまえの積んだ積み木はもう崩れそうだぞ! そんな組み方では、次の満月を見ることさえ叶わない。 本質を組み上げろ。

おまえとおまえ以外を分けようとする強大な力、それに立ち向かうのだ。 それはおまえの22%を侵略しにかかるぞ。しかし、そうだな、3%も侵略されたならば、 もうそれはじり貧だ。だから、おまえは常に真っ白いシャツであらねばならぬのだ。

食い止めろ!食い止めるには攻めるんだ。乱雑に侵略されることから守りたければ、 それは構築し続ける他に選択の余地はない。

だがな、手を広げ過ぎるなよ。脇が甘くなるぞ。おまえの慌てふためいた様子が 目に浮かぶぞ。 「撤退 撤退 撤退 撤退」って、得意のコールはもう停めるに越したことはないからな。

キツイぞ。でも諦めろ。そのあと諦めるな。諦めたら終わりだ。
理想なんか捨てちまえ。現実を見ろ!理想を捨てるな。現実に踊らされるな。

ほんとの悦びはわらで作った豚には与えられない。レンガだよ、レンガ。

03.04.27


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