休日に少し早めに起きて、都営大江戸線に乗り込んでからたっぷり一時間。 小説を読んだり、うたた寝したり、を2,3回繰り返しながら、気分は既に美術館。 清澄白河駅に到着。 清澄白河駅は大江戸線特徴の こんな 不思議な風情の駅。 駅から徒歩13分ほどを、深川資料館通りを歩いていく。 下町情緒があるようで、ただのしがない商店街のようで。 多分このあたりを牛耳っているだろう政治家 のポスターがたくさん貼ってあって、びみょーな感じが素敵なストリート。 一度も入らないけど実はそこそこ有名らしい不思議なお店たち、深川めし屋さん、おでんやさん、怪しい婆ちゃんの小鳥屋さん、店主が怪しいちょんまげ姿のお土産やさん、安くて有名らしいけど・・・呉服屋さんなどなど。詳しくはアド街サイトへ。 お寺とか、墓石やさんとか、ダンスの衣装屋さんとか、ともかくこの通りはびみょーでステキ。 そんな不思議&びみょーずくしを食べ尽くしたら、やっと東京都現代美術館へ。 ほとんどの企画展を訪れていて、実は、東京都現代美術館友の会の会員である。 おっと今、会員と聞いてヒヨりましたか? 別になんてことはない、偶にクリエーターを呼んで、みんなでワークショップをしたり、 現代美術動向について会員同士語り合ったり。あ、それもウソ。そういうのもあるようですが。 僕はただ年会費を少し払うとチケットが安くなるというだけ。
現代美術というと、一見、抽象的で小難しい?!かもですが、大したことはない。 例えば、赤と黒と橙が塗ってあるだけの絵。 それを「あ!いいな!」と瞬間で思えるかどうかというだけの話。 既存の絵が小説なら、現代美術は俳句みたいなもの。美術館に「あ!いいな!」と思えるものがひとつ あればそれで十分。反って気楽。抽象的な絵は、表現がシンプルで分かり易い。 でも、安易に枠にハメられること事態を打ち破るのが現代美術でもある。 色んな人が色んな枠を色んな方法で打ち破る方法を考えているので、それもまた楽しい。 ほー、そっちの手できたか、と感心して歩く。 また、東京都現代美術館のよいところは、休日でも空いていること。 上野の美術館に休日に行くと、余りの人、人。 知ったかぶりのオバちゃんが絵よりも主催者挨拶文とか、絵の題を一生懸命見ながら、 その流れに乗らざるを得ないのはほんとにツライ。 東京国立博物館はのんびりしてて好きですが。 東京都現代美術館でも、たまに「スタジオジブリ立体造型物展」などをやると混みますが、それ以外は空く。 お洒落なデザイン系の若い女の人に囲まれながら、絵を知ったかぶりで鑑賞するのは至福。 現在開催中の 「MOTアニュアル-私はどこから来たのか/そしてどこへ行くのか」 は特別惹くものはないかもしれませんが、多分とてもよい。妻子をおいて行けるかは怪しいとこだが。 お弁当を持って、隣の木場公園で食べるものいいし、帰りにラーメンを食べて帰るのもまたよし。 子どもが大きくなったらキャッチボールをするのも、いかにも仲のよい父子でいいなあ。。。 もちろん、帰りの大江戸線では一時間、また小説を読んだり、うたた寝したり。 04.02.15 |