めりくり。
世知辛い世の中のうさぎ反省会
くっきー&もなか「メリークリスマス!」
くっきー「いやいや、今年も無事に年を越せそうだのう」
もなか「これも日頃の行ないのたまものゆえ。ちなみにわれら、いまうさぎの格好のうえから、サンタコスチュームをまとっております」
くっきー「毛皮のうえに赤と白の厚着。いささかくどい姿なのだ」
もなか「生でお見せできないのが残念です」
くっきー「見たい者は、いまより心眼を開いてみるがよいぞ! さあ、とくと我が姿をごらんあれ!」
もなか「というか、心眼とか、無理だから」
くっきー「気合があれば、なんとかなる! さあさあ!」
もなか「おばかな垂れ耳うさぎは放っておき、今年をちょっぴり振り返ってみようかと思う。今年はいろいろあったなあ…」
くっきー「まずは年初に『うさぎが観察日記』が完結したのであったな。まっこと、一時はどうなることやらと思っていたが」
もなか「ラストまで持っていけたのは、ともかくめでたい。そして、ずんだGAMEの第一部終了。三月末までは、いろいろと中篇も終わっておるし、いいことである」
くっきー「その代わり、放置状態になっているものも多々あり、これは問題だのう」
もなか「放置状態になっている作品についてはあとにするとして、今年は三周年ということで改装もしたわけだ」
くっきー「三月から四月にかけて、お客さんがぺたーんと減ったからのう。それを受けての改装、そして連載物の再構築作業か」
もなか「ずーっとお待たせしていた燭龍と、そして椒聊だな。燭龍のほうは、再構築したもののほうが好評で、とりあえず一安心、というところだ」
くっきー「両者はちゃんと終わるのかのう」
もなか「うさぎがなんとかなったのなら、たぶん終わる」
くっきー「あれはなんとかなっていた、のかな?」
もなか「まあまあ。で、七月から八月にかけての、はさみのの家の問題で、なんだかごちゃごちゃしまして、つづいての変化はブログをもうひとつはじめた、というところと、そこで『孤月的陣』の続編である『飛鏡』の連載をはじめた、というところかな」
くっきー「飛鏡、とは空飛ぶ鏡、つまり月のことですよ、みなさん。まー、それはともかく『飛鏡』は、わりと滞りなく進んでいるほうだな」
もなか「書いている人間としては、さくさく書けて楽しいらしい。舞台がもともとしっかり土台のある部分だし、楽といったら楽なのだろう。時代物のよいところだな。
ただ、演義での赤壁のエピソードは、ほんとうによく出来ているので、そこと違う部分をどう出すかが課題。
いままで、多くの『三国志』が出てきたわけだが、演義のエピソード以上にわくわくするものってないよなー。羅貫中は、ありゃ、やっぱすごいのだぞ」
くっきー「しかし思ったが、小説だと、曹操が敗走したさいに孔明の命令で、関羽や張飛がつぎつぎと追撃していく、という名シーンが不自然じゃないが、漫画だと、とたんに距離感が褪せるのはふしぎだな。
横光はそのあたりうまいが、残念ながら、そのあとの漫画は、なんか不自然さが残る。絵はわかりやすい反面、嘘をつけない部分というものがある、ということかのう。
演義を読んだ時点でも、待ち伏せって、そんなにすぐできるものなのかな、と思ったが、絵だとよけいに際立ってしまうのかな」
もなか「まー、そこは小説ですから。関羽に借りを返させたかった庶民のキモチが生んだ名エピソードにケチをつけちゃいけませんよ」
くっきー「しかも来年は2008年。赤壁1800周年記念だな」
もなか「赤壁のあたりは、すっかり観光地化しているそうだから、オリンピックもあることだし、パレードでもするのだろうか」
くっきー「船をつかって水上パレードをしたら、さぞかし見ものであろうな。船に火をつけるところまで再現したら、完璧です」
もなか「そんな地球に優しくないパレードは却下。というか、ほんとうにできるのか、オリンピック?」
くっきー「中国四千年の知恵で艱難辛苦も突き進み、みごと成功させてみせるともさ」
もなか「ぜひにお願いしたいところだな。それはさておき、飛鏡もいよいよ中盤に入りまして、そろそろボウボウ燃え出します」
くっきー「鳥林が出てきたときには、いったいこの話はどこへ行く? と思ったものでした」
もなか「飛鏡は、つぎの話の伏線も入れてつつ進行しているのだな。とくに龐統のキャラには試行錯誤したそうな。
イメージとしては『愉快犯』。わたしに匹敵、いや、それ以上の才覚をもちながら、決して本気にならない男。周瑜のところに身を寄せているのも、なんかおもしろそうだから、ってだけ。義理ゼロ。
この時代にこんな考えをもつ人間がいるかな、というくらい現代人っぽいキャラにしてみました。これから露出が高まります、とは、はさみのより。ほんとうかな」
くっきー「周瑜より悪役っぽいな」
もなか「わたしを主役にして人物配置を考えると、周瑜より龐統のほうが、のちのちまで影響を与えた人物だろうからな。最大のライバルだよ」
くっきー「次から次へとライバルが登場して大変だのう。飛鏡では周瑜、次回作で龐統、でもって椒聊は李巌、あいだにまたいろいろあって、ラストでわたし。そなた、もしかして、友だち、いない?」
もなか「そんなことはない、と、思うが、どうだろう……って、おまえ、なぜ得意げに自分を指さしている?」
くっきー「え。だって、ともだちって、ほら……あれ?」
もなか「なんだか妙なジェスチャーをしているうさぎは放っておき、次に行こう」
くっきー「あっ、なんだか激しくブロークンハート!
いくさのはじまりの日 いのちの木の下で くじらたちの声の 遠い残響ふたりで聞いた のを忘れたか!」
もなか「また捏造記憶を……だいたい、生命の木って、どこにはえているのだよ? めぐすりの木のほうが、まだ現実味があるわい。
それにくじらって、五丈原、思いっきり内陸部なのですが」
くっきー「ぬう。歩み寄っても歩み寄っても遠ざかる、そなたはまるで蜃気楼!
♪一千と七百七十三年たっても うーらーんでーるぅー♪ ってしつこすぎ!」
もなか「あのなあ、せっせと心血注いで作った国を、あっさり滅ぼされて、時間がたったから仲良くしましょうって、ムリなの!
適度な距離を保ってつきあう、いまの関係がいちばんだと思わぬか?」
くっきー「そういうスタンスだから、友だちが少ないのだろうが!」
もなか「少ないけれど、ゼロではない。ゼロのそなたより、はるかにマシ」
くっきー「あ、いまぐっさり傷ついた! これは許せぬ、いつものパターンだが、行くぞ! ほああああー」
もなか「懲りずに司馬真拳か…こい!」
くっきー「でいやー! 司馬真拳奥義! さんどうぃっちまんおめでとー拳、焼き立てメロンパンめしあがれ連打!
あたたたたたたたた! ほあちゃあ!」
もなか「いててて! なーにが奥義だ、いま考えただろ、それ!」
くっきー「司馬真拳は、時代に柔軟に対応するのだ」
もなか「流行にほいほい乗っているだけだろうが!」
くっきー「そうと言うときもある」
もなか「認めるな!」
くっきー「ふふふ、劣勢だな、諸葛亮よ、そなたなんぞ、この年の瀬でいそがしい世間をよそに、国会でミョーに盛り上がっているUFO論議に加わっておるがよいわ!」
もなか「あなた、つかれているのよ、モルダー…。というか、石○防衛大臣が、じつは宇宙人が地球人に化けているとはホントだろうか。たしかにそれっぽい」
くっきー「きっと鳩山弟がてんぷらを通じて仲良しになったCIAが、FBI時代に捕獲した宇宙人が石○」
もなか「ほおー、なるほど。なんか今日は冴えておるな」
くっきー「クリスマスだからな! 天はつねに正しきものを助く! おのれの非を認めよ、諸葛亮!」
もなか「やなこった! いっけぇ、年金公約忘却拳!」
くっきー「生ぬるいわ! 司馬真拳奥義、絶対防御、南二威宇天念(なにいうてんねん)!」
もなか「ぐはあ! 鉄壁の防御に支持率も急降下! と、突破できぬー!」
くっきー「思うに、友だちで失敗した安倍ちゃんと、友だちがいなくて失敗しつつあるフクちゃんと、どっちが政治家として評価が高いのだろう」
もなか「答え・どっちもダメ。極端だよな。真ん中いないの、真ん中」
くっきー「ローゼン」
もなか「そこに落ち着くか…ぐふっ」
くっきー「なんと、わたしの勝利! 嘘、信じられない! 神様って、ほんとうにいるのだな! というか、もなかサンタ、わたしの願いを聞いてくれ」
もなか「サンタは七夕の短冊じゃないぞ…でも言うだけ言ってみろ」
くっきー「勝った褒美に、今日はうさぎとして、終日わたしに付き合うのだぞ」
もなか「ええー? この仕事が終わったら、さっさと元に戻ろうと思っていたのに」
くっきー「負けたのは、そ・な・た!」
もなか「たしかに往生際の悪いのはみっともない。仕方ない、約束しよう」
くっきー「やったー!」
もなか「やれやれ、まったく。さあて、落ち着きついでに話をかえるぞ」
くっきー「そして何事もなかったかのようにHPの話題に戻るわれら。で、どこまで行ったかのう」
もなか「飛鏡のところまで」
くっきー「アメーバブログのほうでもオリジナルだが連載をはじめたのう。これもなんとか完結。
しかし、はさみののやつ、話がヤマを向かえると、しり込みする悪い癖がついているようだのう」
もなか「それはあるな。困ったやつ。飛鏡もこれからヤマの連続になるわけだが、ちゃんと書けるのか、それが心配ぞ。びしっとせい、びしっと」
くっきー「アメーバのほうで、放置している形になっているオリジナルのBBの世界の再構築バージョンを連載するって?」
もなか「思いいれのつよい作品だから、ただ校正するだけじゃ、多分思い切った変更はできないだろうな、ということだ。
それにヒロインの家庭の設定、いくらなんでも非現実的だろー、ギャルゲーのヒロインかいな、とな」
くっきー「未読の方に簡単に説明すると、BBの世界とは昔のいじめの経験から、表面上はあほなぶりっ子を装っている女子高生と、学院を変革しようとしているものの、社会経験が乏しいので周囲とぶつかってばかりいる教師を主軸にしたミステリー仕立ての学園ものなのであーる」
もなか「そのとおり。ともかくいろんなキャラが出てきて、中盤からナゾがナゾを呼ぶカオス状態になっていたのだが、再構築する際は、このナゾの部分をばっさり切る」
くっきー「つまり?」
もなか「主人公の人間関係一本にテーマを絞る。もともと書き出したときは、卒業するまでに主人公が成長していく様子を描く、という、よくある地味なエピソードの連続にする予定だったのだな。
で、それこそ春・夏・秋・冬・で、ラストで卒業後の主人公、という五つの構成にする予定だった。
が、気に入りすぎて、話が膨らみすぎて、カオス状態になってしまった、と」
くっきー「つまりだ、はさみののやつ、ぜんぜん成長してない、ということではあるまいか? いっつも同じようなミスをしている気が…」
もなか「昔から来てくださっている方は、もしかしたら気づいているかもしれないが、ここ一年でずいぶん文体も変わってきているのだよ。
本人的には、悪い変化じゃないだろう、と思っているようだが、一方で、数をこなしてきているわりに、構成力が追いついていないのが顕著になってきた。これは今後の課題だな」
くっきー「構成力って……致命的ではなかろうか」
もなか「だからこその試行錯誤とご了解いただきたい。物語が「長くなる」癖をなんとか矯正せねばならぬ。
あと、いろいろ詰め込みすぎて、テーマがぼやけるところもよろしくないな」
くっきー「しかし再構成が多いな。新作はないのか。たとえば、Dan Shuiのほうで連載していた別設定のシリーズのつづき、とか」
もなか「あれも考えていることは考えているようだ」
くっきー「これのあらすじの説明もしておこうかのう。
時は207年。十五年ぶりに敵が襲撃してくることを知ったゲントクは、先生のところにいた軍師をあらたに招聘して、これに備えた」
もなか「十五年?」
くっきー「あらわれる敵は強力で、従来の兵器はまったく役に立たない。そこで秘密裏に開発されていた新兵器を投入することになったのだが、その操縦者として白羽の矢をたてられたのが、シリュウという十四歳の少年で」
もなか「年齢が半分以下になっているふしぎ」
くっきー「久しぶりの再会にもかかわらず、なんだかよくわからないでっかい人造人間に乗れと命令するゲントクに、シリュウは当然、反発する。
そこへ瀕死のもうひとりの操縦者コウメイが運ばれてくる。どうみても操縦できないだろ、という重傷を負っているその様子に、シリュウは「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」とつぶやきながら……」
もなか「それ、なんてエヴァンゲリヲン? というか、シとかイしか合ってないのが主役で二名もいるのですが」
くっきー「最後は『気持ち悪い』のひとことにすべてが集約されるわけだ」
もなか「こんな捏造あらすじを思いつける、おまえが気持ち悪いわい」
くっきー「ATフィールド全開中なので、堪えません。DVDが早く出ないかのう」
もなか「スルーかい。まー、あれの設定の元はエヴァだよ。ちゃんと説明しよう。
わたしのキャラが『わたしが死んでも代わりはいるもの』的な生活感のうっすーい不思議キャラ。子龍のほうはシンジじゃなくて、じつに面倒見のよいいかにも兄貴な、中年になりかけつつある好青年。
で、いろいろと世話を焼くうちに、なんやかやとある、と。話を展開させていくうえで、もっともぶっとぶだろう設定の作品でもある」
くっきー「ぶっとぶって、どれくらい?」
もなか「リアル・セカンドインパクトっていうくらい。CO²の排出量を抑えましょう」
くっきー「どんな展開だ、それ。見たいような、見たくないような」
もなか「めちゃくちゃ反発されるか、でなければ一部にのみウケまくるか、どっちかだと思うので、特に目立ちやすいブログには置きません」
くっきー「だな。それが賢明。どんな内容かしらんけれど」
もなか「椒聊の数倍濃くなる」
くっきー「むむ、そりゃ、たしかにすごそうだ」
もなか「創作のポイントのひとつとして、ありそうにもないことを、いかにありえそうに上手に嘘を付くか、というところにあると思う。
別に言い換えれば、いかに夢をもっともらしく現実のように見せるか、だな。
その技術がもっと高まったときに、きっとどこかでひっそりと発表することでしょう、とは、はさみのより。
同じ設定の中篇はもしかしたら、たまに発表するかもしれんそうな」
くっきー「怖いものみたさの心境で待ってます」
もなか「BBの世界が終わったあと、たぶん、これも放置状態になっているジャンヌの連載にとりかかる予定」
くっきー「ほう。ということは、BBの世界は、ほんとうにコンパクトにするのだな」
もなか「きつねが完結するまでに、思いがけず約70回、つまり二か月分かかっているので、BBは半年くらいかな。
一気に連載してもいいだろうし、季節ごとのエピソードを発表する、というのも風情があっていいかもしれんと思う」
くっきー「そりゃあ、読んでくれる方に需要があればな。HPに来る方の大半は、はさみのの小説が好きなのではなく、三国志がすきなのだ。そのあたり、まちがえないように」
もなか「だな。勘ちがいはいかん。で、来年度からは、
燭龍
椒聊
ずんだGAME
ブログで飛鏡
ブログでBB
というラインナップになる」
くっきー「長編ばかりだのう」
もなか「というご意見を考慮し、冬休み特別記念として、ミニ連載を行う予定です。おばか企画に限りなく近いノリのミニ連載。肩の力を抜いてお楽しみいただけるかと思います」
くっきー「HPにあたらしくやって来てくださった方のためにも、短編か中篇を随時発表していく、というのは必要であろうな」
もなか「そういうわけで、クリスマスの反省会であった」
くっきー「反省会だったのか? まあよいわ。我らはこれより、パーティーになだれ込むのだよ」
もなか「前菜はティモシー(牧草)のシーザーズサラダ風味、メインディッシュはティモシーと魚肉のつくねカルタゴ風、デザートはティモシーのドライフルーツミックス クランベリーソース仕立て……もういまから胸がいっぱいです」
くっきー「趙子龍が腕によりをかけて作ってくれるメニューなのだ。さあ、行くぞ!」
もなか「人間に戻っていいですか」
くっきー「わたしに付き合うといったではないか!」
もなか「せっかくのクリスマスに……七面鳥を横目にティモシー地獄か…うう。でもまあ、仲達のやつめが機嫌がよさそうであるから、よいか。
それではみなさん御機嫌よう。よいクリスマスをー」
そして、垂れ耳うさぎ、立ち耳うさぎ、なんだかんだと仲良く退場。