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翌朝、五時。
塔のロビーから、ゴーレムの管理人・イーさんに見送られ、一台のチャリンコが、りんりんとベルを鳴らしながら旅立った。
『おでかけチャリンコ・りんりんくっきー号改』に乗った仲達である。
「なにやら面倒に巻き込まれたものだのう。しかし、諸葛亮があれだけ素直に頭を下げたのもめずらしい。よほど桑の木の精の祟りとやらが怖いのだな。はて、どんな精霊なのであろう。精霊の住処は、ええと」
言いつつ、自転車をころころと転がしつつ、ちょうど仲達の顔くらいある液晶画面のナビゲーター機能を呼び出す。
画面にタッチするだけで、ユーザーの思念を受け取り、目的地をずばり教えてくれるすぐれものである。
画面には、3Dの地図が浮かび上がり、桑の木の精がいるという川辺を映し出した。
「なんだ、さして遠くもないのだな。途中で趙子龍の家にとおりがかる。茶でも馳走になろうかのう。あそこは万年春ゆえ、行くたびに心がほがらかになるからな」
そうしてペダルをこぐ仲達のまえを、ひらりとちいさな白いものが横切っていった。
と、同時に、ほんのりと馥郁たるかおりが鼻腔をくすぐる。
顔をあげて見れば、すっかり春めいた林の一角から、ぽっかりと咲いた梅の花びらが、その香をともなって風に舞っていたのだった。
白いちいさな花々を愛でて、どうやら中華系らしいアトラ・ハシースたちがあつまって、なごやかに酒宴をひらいている。
「おお、よい風情だのう。そろそろほんものの春も近いのか。わたしも歌いたくなってきた。
♪ 両人酌山花開 りゃお れん とぅい じゅお しゃん ほあ かい
一杯一杯復一杯 いーべい いーべい ふー いーべい
我酔欲眠卿且去 うぉ ずい ゆぅ みん ちん ちぇ ちゅ
明朝有意抱琴来 みんじゃお よう いー ばお ちん らい ♪
(※読みは無気音に関しては濁点表記しています)
李白め、よい歌をつくるのう」
そんなこんなで、真あたらしい自転車をりんりんと漕ぎながら、そろそろアストラルたちの住む界隈にさしかかろうかというとき、暁の空を背景に、なにやらうきうきとしたステップを踏みながら、いまどきのストリートファッションに身をつつんだ、どこかで見たような長髪の少年がむかってくる。
それが誰だかわかったとき、仲達は目をぱっちり開いて、手を振った。
「炎ちゃーん!」
※このくっきき、本当になにがある、というわけでもないお話であります。さて、キツネVS趙雲、趙雲のほうが優勢らしい…。でもって知らないあいだに票をがっちり稼いでいる孔明。そしてさりげなく増えている劉巴。あたたかいコメントとともに一票ゲットの偉度。楽しいなー。昨日分のアップで拍手をいただきまして、ありがとうございました(^^♪ 久しぶりだったので、ちょっとドキドキしておりました。よかったー。さて、お話変わりまして、ファイルを削る必要が出てまいりました。候補としては2005年の更新履歴と、こうせいニッキの一部です。決まりましたら予告させていただきます(^^ゞ
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