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わたしの朝は、一杯のモーニングコーヒーからはじまる。
時刻はちょうど5時。
窓辺に置いたカウチに座って、窓の外をながめながらすするブラックコーヒーは最高。
といっても、うさぎの身にカフェインはよろしくない、という理由から、コーヒーはコーヒーでもたんぽぽコーヒー。
ラジオ体操も終わったあとの、この朝のゆったりとしたひとときがたまらぬのう。思わず口ずさむ♪だばだーだー だばだーだばだー だばだー だばだー♪
さいごの音が高くなる『だー♪』の直前で、ぴんぽんと呼び鈴が鳴った。
ううむ、なんかすっごく消化不良で気持ち悪いのだが、わたしは人格者なので、つとめて笑顔でインターフォンに応対する。
体重が2kgにも満たないうさぎであるわたしのため、かつて使っていた電気機器のほとんどが床に下ろされている。いちいち台の上に飛び上がったりするのが大変なためだ。
おかげで、それまでじつにお洒落に片付けていたわが部屋は、すっかり、どこぞの片付きの悪い会社のようになってしまっている。
む? おまえはだれだ、とな?
うさぎとしての名は『くっきー』。
だが真の名は、晋の宣帝・司馬仲達である。
仲達ってだれだー?
ああ、死せる孔明、生ける仲達を走らすで有名な、孔明と最後に戦ったひと、だと?
でえい、どうして諸葛亮といつまでもセットなのだよ!
なにぃ、しかも孔明死んでから先って興味ないから、漫画も小説も読んでいなくて、宣帝ってなに、つーか、仲達って、孔明のライバルっていわれているわりには、周瑜とくらべてあんまり印象ないね、だと?
あんな派手なもんとくらべるなー! わたしはわたしである。求む、オリジナリティ!
ところで、話の状況がさっぱりわからぬとな?
そういう向きは別ページにある『ずんだGAME・うさぎが観察日記』シリーズを読まれるがよかろう。
簡単に言えばだ、うさぎに変化してしまう呪詛を受けた諸葛亮が、はた迷惑にも素直さのかける性格が原因でわたしと喧嘩になり、わたしにまで厄介な呪詛を移したために、わたしはうさぎ(しかも垂れ耳のロップイヤーラビット)に変化してしまったというわけだよ。
しかもこの呪詛、現段階ではだれにも解除ができないときたものだ。
こうした悲劇的状況のなかでも、前向きに生きているわたしの物語がはじまるようである。
ちなみに舞台は、下宿先。
ますますもってわからぬ? それでは簡単に説明しよう。
基本世界と、そこから派生するパラレルワールドの連なりである汎世界を守護する役目をになう『アトラ・ハシース』。
かれらはもともと『基本世界』において英雄として死んだ者のなかから、さらに特に選ばれたものが『アトラ・ハシース(最高の賢者)』になる。要するに天使や聖霊のような役目を持つ者たちだ。
このアトラ・ハシースは、下宿先と呼ばれる基本世界のコピーにおり、さらにそこにある『中央都市』の、真ん中に高々と聳える塔に集って住んでいる。
というより、アトラ・ハシースは塔以外の場所に住めないという規則がある。
なぜって?
わからぬ。諸葛孔明にも勝ったわたしにだて、わからぬことはあるわい。
来客はどうやら、ライバルにて親友のやつであるようだ。
ふむ、なにやら大きな荷物を抱えているようだのう。
ちなみに物語の設定が煩雑なこのシリーズ、ニッキという性質もふまえ、今回はあえて物語に集中していただくために説明等は省いており、『塔』ほどではないにしろ、セリフ中心に話が進むことになる点もご了承いただきたい。
短い話ではあるが、楽しんでくれたまえ。
※本日よりはじまりました「くっきき。」。一ヶ月ほどを予定している短いお話です。ずんだのうさルートを読んでいない方には、ちんぷんかんぷんかもしれませんが、しばらくお付き合いいただけたらと思いますm(__)m ごあいさつは一人称ですが、次回より三人称のものがたりになります。
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