● こうせいニッキ●
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2006年12月18日(月)
実験連載 塔 96

「ニキ、どうだった?」
「ハイ、隠レテ、隠レテ。セッカクチョウドイイ廃屋ガミツカッタノニ、ソンナニ身ヲ乗リ出シチャ、ダメデショガ。結論カラズバリ言ウヨ。ヨイ知ラセト、悪イ知ラセガアル」
「まさか、子龍は殺されてしまったのか」
「生キテルヨ。ケド、ヤバイ状態ダネ。身元ガバレタミタイ」
「なぜ」
「ソレガドウモ、ゴンタクンッテバ、酒場デ暴レタラシインダヨネ。理由ガ感動的。酒場女ニ乱暴シヨウトシタ大馬鹿者ガイテ、ソイツヲ止メタンダナ。デ、ソイツヲ殺サズニ、生キテ返シチャッタモノダカラ、仲間ガキチャッタワケサ」
「僧侶らしからぬ説明であることは、あえて目をつむろう。で?」
「ウン。ゴンタクン、メチャクチャ強スギタノガ災難ダッタネ。強スギテオカシイナト、仲間タチガ、サラニ仲間ヲ呼ンダワケ。トコロガギッチョン、ソノ仲間ノナカニ、ゴンタクンノか顔ヲ知ッテイル男ガイタンダナ。
本来ナラ、ソコデ殺サレテモオカシクナカッタノダケレド、ソイツッテバ、顔ハオボエテイテモ、名前ヲ、ド忘レシテタワケ。デモッテ、タシカコイツハ、曹操ガ人材ニ加エタイトイッテイタヤツジャナカッタカシラ、トモ思イ出シタワケヨ。
多勢ニ無勢デ、ゴンタクンハ捕マッテシマッタノダケレド、問ワレテモ、ゴンタクンハ頑トシテ名ノラナイカラ、仕方ナク、中央ニ送ルコトガキマッタ」
「そうか、曹操が荊州に攻めてきたおりに従軍していた者が含まれていたのは、幸いであったな。子龍も顔かたちは立派だから、印象に残っていたのだろうが、名前を忘れてくれていて助かった。
しかし、中央に送られる途上で、おそらく子龍の顔や名を知っている者があらわれよう。となれば、家臣として降るよう説得されるか、さもなくば斬首となる可能性が高い。よし、助けにいこう」
「ドウヤッテ」
「子龍は、どこに閉じ込められているのだ」
「モシカシタラ、曹操ノオ気ニ入リダッタラ、ヤバイッテンデ、太守ノ母丘興ノ屋敷ノ牢ニイルミタイネ……モシカシテ、石ヲ使ッチャオウトカ思ッテナイ?」
「こういうときこそ、石ではないか! わたしひとりで子龍を助けるにしても、仲間も武力もない状態で、どうしろというのだ」
「ヤッパリ血ガ上ッチャッテルカ。ンジャ、ワタシガ、スバラシイぷれぜんとヲスルヨ」
「なんだ、この小包?」
「ウレシイ情報ヲアゲヨウ。イマチョウド、ワレワレノカツテノ家臣ニアタル一族ノ隊商ガ、武威ニ入ッタッテサ。マサニ天恵ダネ。コノ一族ハ、トッテモ背ノ高イ。女デモノッポサンクライノ背丈ナノ」
「それはすごい……なんだ、この中身。これをどうしろという……いや、なんとなくわかるが、先に言う。着ないぞ」
「ナンデサ。マサカ敵モ、アンタガコンナ格好デ、単身乗リ込ンデクルトハ、思ッテナイヨ。ソコガ狙イ目。チナミニ、衣裳ト合ワセテ、めいく道具ナンカモ借リテキマシタ。ワタシッテ、オリコウサン」
「自分で言うな! そしてわたしに着せようとするな! 着ないったら、着ないからな」
「ジャア、ドウスルノサ」
「……ええと」
「ホラ、思イツカナイジャン。サッサト着ルベシ」
「ほかの方法を超特急で考えてやる。ぜったいこんなもの………着ないからな。うん」


※帰ってまいりました~(^^ゞ いやはやここ数日あったかかったのに、今日はちょっぴり雪が降った仙台。しかし関東の寒さにくらべれば、気持ちのよい寒さであります。今日よりふたたびニッキ再開です。ブログは明日からとなりますのでどうぞよろしくお願いいたします(^^♪

2006年12月19日(火)
実験連載 塔 97
「天よ、いまこそ祈ります。どうぞわたしを知るものが、武威の太守の屋敷にいませんように。というより、知っていても気づかれませんように」
「困ッタトキノ、神ダノミ」
「うるさい。ああ、ここで正体がばれたらどんなことになるやら。後世の歴史家が、喜んで筆を走らせるさまが、いまから目に浮かぶようだ。
『劉予州の軍師として仕えた諸葛孔明は、あるとき乱心したのか、翊軍将軍趙子龍だけをつれ、魏の武威にあらわれた。そしてどういうわけだかおかしな格好をして太守の前にあらわれたが、おかしすぎて正体が露見。その場で切り伏せられた。あわれなるかな諸葛亮。しかし、わけがわからない。』とかなんとか。
きっと注釈もつきまくるにちがいない。ああ、いやだ、いやだ」
「余裕ジャン」
「気休メジャナクテ、本当ニキレイヨ、ノッポサン。背丈ノコトヲ除ケバ、傾城ノ美女ニ見エルカモシンナイ。アクマデワレワレノ主観ダケレドモ」
「おまえたちの主観とやらは、どれだけ当てにしてよいものなのかな。というより、きれいと誉められて、ちっともうれしくない」
「贅沢モノ」
「やかましい! ふつう、きれいだの見目麗しいだのは女に対する誉め言葉だろうが! ああ、本格的に気分が塞いできた……」
「誉メラレテ落チ込ムトハ、ワケワカゾー。ッテイウカ、ソレ、偏見ジャナイノ? 男ニモキレイッテイウジャン」
「どんな場合に。普通は言わぬ!」
「エエト、口説クトキトカ」
「おのれ、そなたか! 女がだめなので、男に走ったろくでなし僧侶とは!」
「ナンダロ、オノレノ欲望ニ、前向キニナッタト表現シテホシイナ。言イガカリツケルナラ、下レ、仏罰」
「下らせてみるがよい、見事に跳ね返してみせようぞ!」
「マアマア、ノッポサン、ソウきりきりシナイ。兄チャンモ、話ニアワセテ適当ナコトヲ言ワナイコト」
「なんだ、冗談か…まぎらわしい」
「ワタシ、ふぃーりんぐ重視ノオ坊サン」
「どうなってるのだろう、この三兄弟」
「チナミニ姓ハ、『ダンゴ』トイイマス」
「……………そう」
「喋ッチャダメダネ。ワレワレガウマク誤魔化スカラ、ジット黙ッテ、オ酌ニ徹スルコト」
「トモカク、屋敷ニ潜入シテ、ゴンタクンガドコニイルノカ確認シ、ソレヲ助ケルノガ優先。ガンバレ」
「応援されてもな……ほかの隊商の女たちは、見るからにわたしと容姿がちがうではないか。かえって悪目立ちしていないか?」
「悪フザケハナシトシテ、ノッポサンガキレイダカラヨ。ウーン、マサニ、王昭君・りたーんずッテカンジ」
「王昭君とは不吉な……。先に言っておくが、演舞はできぬぞ」
「トロイノッポサンニ、ソンナ器用サハ求メテナイヨ。サア、ココカラハ、ノッポサンハ女ヨ」
「女、女、わたしは女……………………無理があるって」
「ダメヨー。女ニナリキラナクチャ。女ノ仮面ヲカブルノヨ! オ演リナサイ、まや!」
「だれ?」
「愚図愚図イワズニ、サア行クンダ、ソノ顔ヲ上ゲテ 新シイ風ニ心ヲ洗オウ」
「あのな、うつむいているにもワケがあるのだぞ。顔を上げていたら、知っている顔がいたときに困るだろうが」
「古イ夢ハオイテイクガイイ フタタビ始マル どらまノタメニ」
「勝手なことをぬかすな! わたしは絶対に成都に帰るのだ!」
「アノ人ハ、モウ 思イ出ダケド 君ヲ遠クデ 見ツメテル」
「不吉なことを。それでは死んだ人のようではないか。子龍はまだ生きておるぞ」
「♪ざ ぎゃらくしー えくすぷれす 999 うぃる てーく ゆー おん あ じゃーにー あ ねばー えんでぃんぐ じゃーにー ♪……さびノ部分、早口ナノデ、ケッコウ大変。サア、御一緒ニ」
「だから、おまえたちはどこの国の出身なのだよ……」


※はさみのは、「ゴダイゴ・ベスト」を買ったらしい……。それはともかく、今日も遅くなってしまいました。待っていて下さった方、ごめんなさいm(__)m さてHPの更新のほうですが、うーん、がんばってはいるのですけれど、大晦日ぎりぎりになるかしらん。「この年の瀬に、なにやっとんじゃ、はさみの」という声がいまから予想されます。もうすこし早めにできるよう努力中です。お待ちくださいませー(^^ゞ
2006年12月19日(水)
実験連載 塔 98
「ノッポサン、意外ニ思イ切リガヨクナイ。ツベコベ言ワズニ、女ニナリキルコト。デナクチャ、ゴンタクンハ助ケラレナイヨ。ソレデモイイノ?」
「良くない。ああ、なんたることか。これも反動のひとつではなかろうか。気のせいか、反動はすべてわたしに返って来ていないか? 
本当に知り合いに会いませんように。というより、知り合いに会ったら、舌を噛み切って自害しよう。あとは野となれ、山となれ」
「開キ直リガ肝心。ドウモオ客サンガ、タクサン来テイルミタイネ。コンナ治安ノ悪イ危険ナ土地ニ、物好キダネ。視察ナノカナ」
「母丘興は、羌族を教化するために、勉学を教えているそうだな。その教師たちではないのか」
「カモシンナイ。イイ先生ガクルトイイヨ。他所者カラミテモ、コノ土地ニ住ンデイル者タチハ、オ気ノ毒。黄巾党ノ乱ガ起コッテ以降、平和ダッタタメシガナイモノ。ヤッパ、戦争ハ、ダメ、絶対」
「ううむ、そう言われると、この土地を狙っている側の人間としては、落ち着かぬな。
おや、あれが宴席だな。すでに盛り上がっているようだ。なるほど、客が来たので、めずらしい西域の踊りをみせて歓待しようというのか。漢詩を作ったりしている。なかなか風雅なものではないか。すこし安堵した。
そうか、ともかく全員に酒を飲ませて、酔い潰してしまえばよいのだな」
「サッソク、りさーちシテキタヨ。宴会ニ招カレテイル人タチ、ドウヤラ偉イオ貴族サマタチラシイ。視察旅行トイウ名目デハアルケレド、要スルニタダノ息抜キネ。ケレド太守トシテハ、中央ニ顔ヲ繋グイイちゃんすダカラ、張リ切ッテイルヨウダヨ。ホラ、演説ガ始マッタ」

「遠方よりわざわざ、このような辺境の地に足をお運びいただけるとは、まことに恐悦至極でござる。ご存知のとおり、この地はかの武帝の威光を記念する町でありながら、韓遂や馬超のせいで荒れに荒れ、いまもって、漢に対する不審の念は蛮族に根強く、復興に手間取っております。
そこで儂は考えたのでござる。韓遂のように、力ばかりを誇示するのではなく、魏公のご威徳でもって、ここの民を従わせようと。
各所に学問所をもうけ、そこでは漢の文字はもちろんのこと、その教材に魏公のつくられた詩文を使わせていただいております。時間のかかる策ではありますが、確実にみなの心は丞相に寄せられております。
さあて、むずかしい話はこれくらいにして、今日は、たっぷり楽しんでくだされ。集められるかぎりの酒や馳走を用意いたしました。酒の入っているこの器は、西域より特別に、この日のために取り寄せました瑠璃の器でござる。
どうぞ遠慮なく召し上がれ。そして長旅の疲れを癒していただきたい。
それと、ちょうどいま、西域の舞姫たちが武威にきておりましてな、中原の舞姫にはとうてい敵うこともないでしょうが、土産話として楽しんでくだされ。
ちなみに、本日は、浮屠教の僧侶も招いてござる。飲み食いに飽きられたお方は、ぜひこの徳の高い僧侶の話に耳を傾けてはいかがか」
「ヨロシクドーゾ」×3
『いささか媚びるところはあるものの、そう悪い男ではないようだな。施策にしても、力づくの一方ではないところに、共感をおぼえる。
文によって蛮族を抑えることに成功するのなら、我が蜀でもそれに倣ってみるのもよいかもしれぬ。戻ったなら、さっそく幼宰どのと相談してみよう』


※真に恐るるべしはこたつの魔力なり……また寝ちゃいましたよ。時間があ~。ほんとうになにをやっているのでしょう(>_<) 明日こそ早い時間にアップしたいものであります……切に。
2006年12月21日(木)
実験連載 塔 99

「すさまじい騒ぎだな。さきほどまでは品の良い連中であったのに、酒が入るとこうも変わるものなのか。これはよほど、常日頃、鬱積しているものがあるにちがいない。まるで象のように酒を飲み干していく。そのうち、玉乗りでも始めるのではなかろうな。
許都の貴族か…さいわいにも、知らない顔ばかりだ。酔いつぶれてくれるのはありがたい。こちらの手間がなくなるわけだから。
さあ、飲め飲め、たんと飲むがいい。自分の酒蔵のものではないから、じゃんじゃん心置きなく注げるというものだ。
なに、せこい、だと? たわけ。わたしは給料のほとんどを子供たちに与えているのだよ。そうさ、じつに子ども孝行なち……いや、ゴフン、母なのだ。
なに、既婚者では興ざめだと? やかましい。このわたしが酒を注いでやるのだ、文句を言わずにぐっと行け! ちまちまと杯で飲むやつがあるか! 男なら一気に酒樽ごといかぬか! 
ほんとうにやるとは天晴れなやつよ。誉めてつかわす。よしよし。なに? なんだか女王さまぷれいをしているようだ? なんだね、その女王さまなんたら、は。
許都で流行っているのか? おかしなものが流行っているのだな。と、おや? なんであろう、あれは」
「ノッポサン、スゴイネ。声ガアレナノニ、チットモバレテナイ」
「あまりうれしくない……ところでニキ、あの女に気づいたか」
「ウン、ソレヲ言オウト思ッタヨ。自信持ツトイイヨ。アンタ、あのへんてこナ女ヨリ、ズット美人」
「だからうれしくないというに」
「ソレニシテモオカシナ女ダネ。ドウシテ、着物ヲ後ロ前ニ着テイルノダロ」
「うむ、なにかの余興であろうか。それにしても面妖な。そなたたちの知り合いか? 漢族の女にしては、目もあんなに大きくてぱっちりしていて、鼻梁も通って大作りだな。美形と呼べなくもないが、なにやら妙な迫力があって、いまひとつ、たおやかさに欠ける」
「ウーム、チョイト気ニナルネ。トト、アリャ?」
「む?」
「オカシイナ。タシカニ着物ヲ後ロ前ニ着テイタノニ、イツノ間ニカ、普通ニナッテイルヨ」
「本当だ。手早く着替えたにしては、あまりに早すぎるな。同じ柄の着物を、わざと後ろ前に着ていて、それを脱いだのだとか?」
「ソレニシチャ、脱イダ衣ガ見当タラナイノハ、ナゼダロ? サッソク調ベテミル」

「ワカッタヨ。ドウヤラ、アレハ、後ロ前ニ着テイルノデハナクテ、ソウイウフウニ首ガ動クラシイ」
「そういうふうって、なんだ。つまり、顔を真後ろに向けることができるというわけか。なんという異相の持ち主」
「異相トイウヨリ、ビックリ人間ダヨ。名前ガ、『シバチュウ』トカイウラシイ。ゴメン、ミンナスッカリ酔イツブレテイテ、呂律ガマワッテナイカラ、聞キ取レナカッタヨ。チナミニ、アレモ男」
「男? ああ、それでなにやら見た目に違和感があるのだな。おや、どうしたのだろう、『しばちゅう』とやらが立ち上がった」
「歌ヲ唄ウノガ好キラシイ」

「♪うららー うららー うらうらでー うららー うららー うらうらよー うららー うららー うらうららー この世はわたしのためにあるぅー 
ハッ

「魏にも弾けた男がいたものだな…」
「シバチュウ、元気デチュウ」


※いよいよ三桁になりますな~(^^♪ 果たして終わるのか? ろくでもない展開のつづくこのお話、もうしばらくお付き合いいただきますm(__)m しかしこたつの誘惑に負けたせいで、こんな時間(AM2時)まで目が覚めております…意味ナシ(-_-;) どうせならば、と早め(?)のアップ。金曜日はふつうに早寝早起きできたらいいな~。

2006年12月22日(金)
実験連載 塔 100

「太守ドノ、昨夜、チョットシタ騒ギガアッタヨウデスガ、何事ガ起コッタノデショウ」
「なあに、つまらぬ話でござるよ。酒家で兵卒と喧嘩をしたよそ者がおりましてな、ところがこの男、めっぽう、腕がたち、恥ずかしながら、わが部下たちをたった一人でのしてしまった。
仕方なく弓矢でもって脅しつけ、これを捕らえたのでござる。いまはこの屋敷の牢に閉じ込めてありますゆえ、どうかご安心めされ」
「ホホウ、屋敷ノ牢デスカ。ナラズ者ヲ刑吏ニ渡サズ、ナニユエ、オ屋敷ノ牢ニ入レテイルノデショウカ」
「部下のひとりが、この男が、どうも劉玄徳の配下の男ではなかったかと言い出しましてな。しかし名前がわからない。厄介なことに、その者がいうには、魏公が、その男を評価し、家来に加えたいとおっしゃていた、と言い出しまして。
さきほど面会して来たのですが、これが愛想のない男ではありますが、言われてみると、ただのごろつきともちがうような。そこで、とりあえず中央に送ってみることにしたのでござるよ……とと、酒がもうなくなった」
「ノッポサン、3番てーぶる、ゴ指名ヨ」
「オシボリモ持ッテキテ」
『…………なんの席だ、これは』


「ほう、これは驚いた。おまえ、漢族の女か? いささか背丈がありすぎるのが難だが、なんと清雅な顔立ちをしていることよ。名は?」
「おあしす一ノ人気者、王昭君ノ再来トモイワレル美姫、くれおぱとらトハコノ女ノコト」
「鼻ガ低カッタラ、世界ハ変ワッテイタト、西域デイワレルホドノ女ナノデス」
「ふむ、それは興味深い。しかし名が、ちと覚えずらいのう」
「ソコハ、愛ノ力デ、くりあスベシ」
「くれおぱとら。りぴーと・あふたー・みー」
「?? よくわからぬ。面倒ゆえ、王嬙
(ミニ知識・王昭君の名前)でよかろう」
「せんすガヨロシクナイ。くれおぱとらデイイジャン」
「そうはいうがな、儂には『くれ……』なんとやらは、発音がむずかしいのだよ」
「ンジャ、百歩ユズッテ、好キナ名前デ呼ベバヨロシイ。ワレワレハ、ノッポサント呼ンデイル」
「おかしな名前だな。美麗な容姿に似合わぬ。それに、さきほどから口を利かぬのはなぜだ?」
「こぶらニ噛マレタ後遺症ナノデス」
「こぶら、とは?」
「西域ニ棲息スル、オソロシイ毒蛇。オカゲデ口ガ利ケナクナッテシマッタ。マサニ悲劇。趣味ハかーぺっとニ隠レルコト。好キナ飲ミ物ハ、真珠入リ発泡酒」
「見た目とはちがって、贅沢な女なのだな。くれ…ううむ、どうしても言いにくい」
「ソレジャ、さろめッテドウデショウ。ソウナルト、すてーたすガ変更ニナリマシテ、趣味ハ斬首デス」
「さっきとぜんぜん違うではないか。ほかの酒も持ってきてくれぬか」
「ソコガ女ノ不思議。ハイ、3番てーぶる、どんぺり入リマシタ!」
「どんぺりなどという名の酒があっただろうか」
「気ニシナイ、気ニシナイ、ヒト休ミ、ヒト休ミ。ササ、グイット行キマショウ


※とうとう百回目を迎えたこの奇妙キテレツな連載。お付き合いくださっている方々、どうもありがとうございますm(__)m いやあ、なにはともあれめでたい!(^^)!です。おとついの22時に拍手をくださったBさま~。ありがとうございます。なんといううれしいお言葉でありましょうか(^^♪ つづきもご用意しております。さて本格復活でございますが、うーむ、クリスマスに合わせて、というのはむずかしいようなので(すみませぬ)、それこそ「今年最後の感謝アップ」と題して来週あたりどどーんと参りたいところであります。ハイ、本当です。どれだけ「どーん」になるかはお楽しみにー。って、果たしてこの年の暮れ、いったいどれだけの方が思い出してくださるだろうか。思い出したら遊びにきてやってくださいませね(^^ゞ