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「ほーお。そうかい、そうかい…………って、ふざけるな! これでも食らうがよい!」
「!!」
「この、大たわけ者めが! どうしてそんな発想になる! おかしさもここにきわまれりだ! ほんとうに趙子龍なのだろうな? だいたい、この技は、あなたがわたしに教えてくれたものだろうが。
まったく、すっかり気絶してしまっている。
以前にもあったな、こういうことが。あのときは、わたしが殴り倒したわけではなくて、そうだ、酒に酔いつぶれたのだったな。
子龍、風邪をひくよ。大人しくしているのなら、寝台の半分を分けてやってもよいのだがね。
いや、床に転がしておくべきであろうか。
うむ、以前の子龍ならば、安心できたけれど、いまの子龍はまったくわからぬ。別人だ。理解不能だ。
わたしが女かもしれないなどと、どうしてそんなことを思うのだよ。そうではないから、あなたは苦しんでいたのではないか。
………もしかしたら、そういうことにしてしまおうと、あなたは考えているのかもしれないな。
塔にたどり着いたなら、あなたは故郷に帰る身であるのだし、たとえ一時にしても、以前と似たような心を抱いているおのれが、恐ろしいのかもしれない。
わたしはあなたがわからない。
過去があるから、あなたの心は曲げられてしまったのではないのか。
そうではないというのなら、わたしは、あなたにっとて、苦しみしか与えられない人間だということになる。
想像することが難しいけれど、わたしが女の身で生まれていて、そうしてあなたと出会っていたら、どんな人生になっただろうな。
いや、想像はつくな。
やはりわたしは、あなたにどうしようもなく惹かれていただろうね。
そして、きっと片時も離れやしなかった。
その可能性だけでは、あなたは満足しないだろうか。
石に願いをかけたら、その願いが叶うかもしれないのだな。
愚かな。そうしてどうなる。
わたしの負っている責務のすべてを、感傷だけで放棄することになる。
駄目だ。いまさら逃げ出すには、わたしはあまりに多くの命を犠牲にしすぎた。それは、あなただって同じことだよ。
すべてを忘れてしまって、気持ちが楽になったのかな。
わたしばかりが取り残されて、こんなに煩悶せねばならぬとは。
いいや、この苦しみも、あなたも同じだと思っていたから耐えられていたものだが、当のあなたのほうは、もっと苦しかったにちがいない。
いや、こんな愚痴をぶつけるのも、お門違いというものか。こうして戻ってきてくれただけでも、本当はよしとしなければならないのにな。
待て。
赤毛がわたしの心を石が具現化したものだとしたら、いまここにいる子龍が、わたしの願望の具現化ではないと、どうして言いきれる。
ほんものだろうな。
つねってみよう。えい。
なんだ、この反応のなさ。
やはり、これはほんものではないのか?」
※お待たせしました。こんなオチでしたm(__)m 最近はちょっと無理しただけで熱が出ます。なんでだろう。今日も午前中は元気だったのに、夕方から…ありゃりゃ。やりたいことがいっぱいあるのになあ。明日もお休みなので、養生します(^^ゞ
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