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「起きているか」
「寝ている」
「起きているではないか」
「寝言だ。というわけで眠れ。ただでさえ相部屋という状況がたまらぬのに」
「それじゃあ、俺の独り言だと思って聞け。あんたは不安な道連れだな。怒っているのか、それとも悲しんでいるのか、よくわからん」
「怒っているさ。眠れないのだからな」
「ほら、やっぱり起きているのではないか。月の明かりが射しこんで、妙に眠れない。
あんたの名前も月に由来するのか。派手な名前だな。名が亮で、字が孔明。外見に合っている」
「だからどうした」
「いや、あんたの名前を付けたのが父親か、ほかの親族かはわからんが、ずいぶん気合を入れて名づけたのだなと思ってな。あんたはきっと、可愛がられて育ったのだろうと思うよ」
「なぜそう思う。わがままだからか」
「憎まれ口を叩いてはいるが、あんたは、なんだかんだと俺に譲歩している。
結局、相部屋の条件も呑んだし、あの女薬師の薬も素直に飲んだし。まるっきり手に負えないわがままではない」
「見立てちがいだ。可愛がられて育ったとは思うが、わたしは手に負えないわがままだ」
「自分で言うところからして、ちがうだろう。ひとつ聞きたい。これだけ聞いたら、あとはもう静かにする」
「言ってみろ」
「さっき、宿の主や、ほかの泊り客などとも話してみて、思ったのだが、俺は口下手だな」
「わたしにはべらべら喋っているではないか。安心せよ、あなたはだれとでもそつなく付き合うことのできる。隙がまったくない人だ」
「本当にそうか? 宿の主相手に、簡単な話はできるが、軽口が叩けないし、言葉をえらぶにも慎重になってしまって、ひどく疲れた。
思うに、これは記憶がなくなったからではないな。俺はもともとそういう人間なのだ。孔明、あんたがきっと、俺にとって例外だったのではないか」
「そうではない。旅先であるし、記憶がないからだ」
「あんたは前に、俺が単なる友人の一人だといったが、ほんとうにそうなのか? いや、あんたがそう思っていても、俺のほうはそうではなかったのかもしれない」
「………」
「答えてはくれんのか」
「質問はひとつだと言ったのに、二つも質問をした。そういうわがままに答える義務はない」
「………」
「おや、怒ったか」
「寝ただけだ」
「起きているじゃないか」
※アンケートがすこし動きを見せているなあ…と思いましたら、おお?いつのまにか趙雲が孔明の一票差! アンケートを開始して、こうまで数字が近づいたのは、初めてです。すごいや。でもって偉度がキツネたちを抑えての6票と健闘中。みなさまご協力ありがとうございますm(__)m どれだけ励みになっているかわかりません。
今日の仙台は冷えておりました。風邪引きが増えているようですね。みなさまもご自愛くださいませ。はさみの? ハイ、いちばん気をつけなきゃならんのはわたしですね。秋口から年末と、なぜか疲れが溜まりやすいので、うまく調整しようと思います。休みまであと二日だ。がんばるぞー。
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