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アタチュルク関連もそうですし、ジャンヌに関してもそうですですが、関連資料を読んでいると、たまーに、「この筆者は、アタチュルク(あるいはジャンヌ)に興味はあるけれど、どうも否定的な感情を持っているな。この本を書いたのは、自分の見解を発表したいという目的がつよすぎる」と思うものがあります。
著者のそれまでの書籍をみると、もともと著述家というより思想家といった色合いが濃く、なんでアタチュルクやジャンヌを書いているかというと、読者の需要があるので、売れるだろうから、という安易な理由がそこに見い出せる。
三国志にはそりゃなかろう、と思っていたのですが、たまーにある。
そもそも三国志というのは、乱世によって既成観念が破壊されたために、さまざまな思想をもった人々がおのれの価値観を主張しはじめ、その思想ゆえに衝突し合うさまを描いた作品だと思っております。
だから、前半部分の呂布という人物は、思想がなにもないがゆえに、動物のように縊り殺されてしまうわけで、赤壁においても、保身を優先にした変節漢の蔡瑁はあっさりと処刑されてしまう。その死に様も、羅貫中のすさまじい技量による演出なのだと感じていましたが、ちがうのかなあ。
後半において、羅貫中および、当時の文化人、そして庶民がいちばん納得する思想を引っさげてあらわれるのが孔明で、孔明が呉の重臣たちを、その舌でつぎつぎと論破していくさまは、作品の要であると思います。いや、そうであるからこそ、晩年の北伐の意味がガッチリ繋がるのではないかと。劉備が義という志に殉じたように、孔明も同じく恩義に殉じて死ぬわけです。ですから、あれだけ五丈原が感動的なわけです。
ここを押さえておかないと、オリジナルをつくるにあたり、ハンパになってしまいます。
みなさまご存知のように、正史と演義は歴史書と小説でありますから、両者の差はかなりあります。
オリジナルをつくるに当たっては、おそらく作者自身が登場人物に思想や願望を投影するものだと思うのですが、それをどこから引いてきているかが、まず問題になる。史書か、それとも演義のイメージからなのか。
演義ならば、演義からのエピソードを引いて当然です。むしろ筆者にも、三国志を自分流に紹介する、という意識のほうがつよいかもしれない。オリジナルというより、『三国志演義・現代解釈バージョン』といったほうが、本質に近いかな。
問題は史書から。『蒼天航路』のおかげで史書からあらたに生み出した三国志が増えましたけれど、雨後のたけのこといいましょうか、史書から引いているのに、演義のエピソードをまるまる出して繋げている作品もあります。
多少知っているので批判的になってしまうのか、そういった作品を読むと、どうしても半端な印象が取れません。演義のエピソードをいれてしまっているがために、登場人物の行動が、どこか無理な描写になってしまっていると感じ取れる。
演義は本当にすごい作品で、おそらくここから発せられたイメージから脱出するのはむずかしいのではないかと思います。それは、羅貫中がすごいということだけではなく、羅貫中までにつづいていた、三国志平話という講談で三国志を楽しんでいた庶民のなかで確立していったイメージのすごさなのです。
つまり、三国志演義の向こう側には、羅貫中を代表とする、何万という(何十万、何百万かも)三国志を愛した作家・庶民たちがいるわけです。勝てませんよ、これは。
そこをあえて挑戦し、主役を曹操にして、ラストまで書ききった『蒼天航路』はすごい、というよりカッコイイと思います。オリジナルを書く上での姿勢のお手本かもしれない。
わかりやすいところで三国志を引き合いにだしましたが、それは洋の東西を問わず、どの歴史モノを書くのも同じだと思っております。
演義のエピソード、あるいは民間伝承を、「わかりやすいから」という理由で入れざるをえなかったのは、商業誌だからこそ安全パイを拾ったということだろうか(?_?) 単にそれは深読みで、筆者が「読む人にわかりやすく」というだけの理由で書いたのなら、やはりそれはチガウ、と口にする、生意気なはさみの。
アタチュルクにしろジャンヌにしろ、孔明にしてもそうだけれど、かれらは『非常時下の人間』であって、ドップリと平和な現代日本の善悪の感覚で判断しちゃいけないし、道徳基準や倫理基準は、かれらのために、あえてかれらと同じところへ持っていって評価してあげなくちゃと思います。
あー、なんだかむずかしく考えすぎて、支離滅裂になってしまいました。いろいろ資料を見て、思ったところをひとつ書いてみましたm(__)m
※拍手をー! ありがとうございます。そして、投票に犬が! おおお、良かった、良かった(^.^) 拍手をたくさんいただけたので、お調子者は、椒聊のつづきをせっせと書いております。ほかのは……? そうですよね。そちらも進めないと(^_^;) 今日はすこし大目にアップできるといいなと思います。
先行してニッキをアップいたします。また夕方か夜にお会いしましょう(^o^)丿
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