● こうせいニッキ●
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2006年3月9日(木)
廃墟のススメ・ニ

背中のイナバウアー痛がようやく取れてきたはさみのです。
いま日本中に、おなじ痛みを抱えている人がいると信じたい…ダイエットに効かないかしらん。

さて、うちの近所に一軒の、小洒落た空き家がございました。
昭和50年代にしては非常に瀟洒なデザインで、赤い屋根に風見鶏がおり、青白い、不思議と風雨に汚れない壁に、屋根には空に向かって天窓がひとつついております。
山の斜面にあったその空き家、特長のない新興住宅地のなかにあって、おそらく注文住宅であったのでしょうが、とても目立っておりました。
この洒落た家が、いかなる理由で空き家になったのかはわかりません。子供ゴコロに、カッコイイ家だなあと思っておりましたが、ある日のこと、ガキ大将のS君が、赤い屋根の家の探索に成功したと言うではありませんか。
今日も探検に行くので、これる奴はついてこい、というので、当時、クラスで飼うようなかたちになっていた、シェパードの雑種犬・ワンダフル(当時、同名の洗濯用洗剤が売り出し中だった)とともに、赤い屋根に出かけたのであります。
中は壁も扉も真っ白でした。ホテルのようだと思ったのを覚えています。ともかく構造が変わっておりまして、家の中央に天井まで届く吹き抜けがあり、その中央の空間は、小さな庭になっているのです。天井の吹き抜けの天辺には、外からもわかる天井についた窓があり、そこから陽射しがいっぱいに入ってくるので、廃屋にありがちな暗さ、不気味さ、湿り気はありません。
吹き抜けを中心に、円のような構造になっており、さほど広いというわけでもないのですが(建坪40くらい?)廊下も円のようになっていて、そこをぐるぐると回っていると、一面真っ白ということもあり、玄関がどこにあるのか、わからなくなるような不安がありました。
S君は、われわれが戸惑いはじめるのを待っていた…のかもしれません。いや、これがやりたかったにちがいない。S君は声をひそめて言うのであります。
「この家の人間は、あの天窓から落ちてきた蛇(裏に小山があり、蛇の巣があった)に首を絞められて死んじゃったんだぞ。だからこの家は空き家なんだ」
「マジで!」
またも信じたワタクシ。家に変な壷が置いていないか、チェックが必要です。
とたん、洒落た空き家は、なにやらひみつめいた不気味な場所に見えてきて、ワタクシはワンダフルや友達と一緒に、一目散に家を逃げ出したのでありました。
あとになりまして、この家はリフォームされて人が入りましたが、しかし一年も経たないうちに、また引っ越してしまいました。
吹き抜けを中心に、円のようになっている構造…住みにくそうですものね。
この家は、いまもワタクシの実家のそばで、空き家のまま残っております。風見鶏は、台風でぽっきり折れてしまい、そのままです。
家にのそばに魅力的な廃屋があることで、ワタクシの廃墟好きは、消えないまま残っていたわけであります。
さて、そんなこんなで月日が流れ、ある仕事と出会うことになりました…(つづく)

※アンケートで完結作品の人気投票を行っておりますが、虚舟が一位というのは嬉しいです(^.^)
いままでで書いたもののなかで、一番納得しているものだったりします。文偉の順位も上がっていて、これまた嬉しいところ。ずんだのほうも、おお!犬に票が! こちらも動きがあって楽しいです。みなさま、アンケートにご協力ありがとうございますm(__)m

2006年3月8日(水)
はさみの、ひらめく。

いったい、なにをひらめいたのだか、と申しますと、校正について。
「とりあえず完結している作品こそ、校正すべきじゃないのか」
ということに気づきました。というか、いま気づいたのかい、ということですね…気づくのが遅いなあ。
昨年の夏ごろから、おそらく頭痛の前触れであったのでしょうが、とても眠りが浅くなり、それでも眠くない、という、異常な状態にありました。
特にHPの更新を進めなくてはという強迫観念にとりつかれており、ほとんど校正しないまま、アップしておりました(>_<)だめじゃん!
しかし緊張状態にあったお陰で、長期連載を二本(孤月と風の~)を終了させることができたのも事実であります。いいこともありますが、悪いこともあり。それは全体のバランスが悪い、ということ。ずうっと気になっておりまして、直さなくちゃと焦っているうちに、頭痛がきて、長期のお休みをいただきました、という次第。
自己分析はこれくらいにして、さて、校正ですが、下記のような計画がぼんやりと頭に浮かんでおります。
○ 人物設定にあるリンクをすべて外し、人物設定の内容を増やす
○ 短編、および孤月等の完結分の大幅校正
○ MAPとは別に、「本編」と呼ぶ流れのためだけのMAPをつくる
(湖に含めているものもこちらに入れる)
孤月と風の~は、いじり甲斐がありそうだなあ…。孤月は校正しなくちゃ、と思って手を付けていませんでしたが、なぜかというと、どういう方向で引っ張っていくか、まだ迷っていたからです。
いまはもう、頭のなかの整理がついたので、いま進めている流れにスムースに落ち着く形で校正、というか編成をかけていく予定です。
行きつ戻りつになりますが、ともかく作品のレベルがまちまちになっている状態を改善したい! 言葉どおりの『改善』となりますように…祈。

※予告どおり、本日、旧アンケートと七夕MAPを削除いたしました(^^ゞ
明日か明後日…もしくは今日の夜あたりに衝撃の(?)「うさ・ルート前後編・すべてがUになる」をお届け予定です。お楽しみにー。

2006年3月7日(火)
祝? 徐兄、現在月間三位記念 小話。

勝手なものである。
人の中にいるときには、群れたがる人々を軽蔑し、孤独でありたいと祈るのに、実際に一人になってしまえば、今度は頼りない気持ちにまけて、だれかのそばにいたいと願ってしまうのだから。
「おまえが来るとなあ、遊びというものが、まったく出来なくなるんだよな」
と、言うものの、人がいようといまいと、自身に厳しい制約を課している徐庶は、遊里へ行ったり、酒を浴びるほどのんだりすることはないことを、孔明は知っている。だからこそ、安心して遊びにきているのだが。
「すごいじゃないか」
ふと、徐庶が口にしたので、簡素に片づけられた部屋の、お気に入りの窓際に座って、外をながめていた孔明は首を向けた。
「なにが」
「号だよ。よくまあ、あのしまり屋の水鏡先生から、臥龍なんていう豪勢な号を引き出せたものだと思ってさ」
「すごくないよ。悪趣味に過ぎる」
「なにを不貞腐れているのだか。なあ、せっかく大層な看板を貰ったんだ。それを背負って、狙っている勢力のところへ見せびらかしに行ってこいよ」
「狙っている勢力なんてないよ。いまのところはね」
「そうなのか、残念だな。おまえがうまく仕官に成功したら、俺もそのあとに付いていこうと思っていたんだが」
「徐兄なら、わたしより才能があるのだから、きっと一人でも、望みのところへ仕官できるだろう」
「俺が、おまえより才能があるかねぇ」
どこか自嘲めいた口調に、孔明は眉をしかめる。徐庶のほうはといえば、その顔をみて、困ったように笑った。
「やっぱりおまえは、俺だけじゃなく、ほかのヤツとも仲良くするべきだよ」
「なぜ?」
「なぜって、おまえは結局怖がっているからさ。人が怖いのは、人をあまりに知らなさ過ぎるからだぜ」
おそらくそれは図星であったのだろうが、孔明は顔を朱に染めて、乱暴に言い放った。
「そのようなことはない。わたしが人を怖がるものか」
「じゃあ、なんだい。おまえが号を貰ったことで、巷は結構な騒ぎになっているらしいじゃないか。売り出すなら今だぞ」
「そんなもの、どうだっていい。わたしがほかのところに行かないのは」
「行かないのは?」
「徐兄はここにいる一人だけで、ほかの人間が、徐兄ではないからさ。明解だろう」
「明解って、おまえ、困ったやつだな」
と、徐庶は、笑いながらも、本当に困っているようである。孔明としては、そこで喜んで欲しかっただけに、顔を曇らせる。
「徐兄が、わたしの義兄弟になってくれるのであれば、外へ行くよ」
「おまえとなあ。それは駄目だ」
さりげないふうを装ってはいるが、かなり悩んだすえに、勇気をふるってようやく口にできた申し出であった。だが、それはあっさり蹴られてしまった。失望を隠さず、孔明は尋ねる。
「なぜ」
「なぜって、おまえ、わからないかね。おまえは多分、突出した才能を持っているが、心がすこしばかり均衡が取れていない。どこかで子供のまま、時間が止まってしまっているのさ。だから、子どもが親を求めるように、頼れる相手が側にいないと不安でたまらなくなってしまう。でも、それでは駄目なんだよ、おまえは大人にならなければ」
「わたしは十分に大人だ」
「いいや、子どもだよ。しかし、困ったもんだな、そういうおまえのほうが、俺としても安心してしまうのだから。義兄弟なんてなってみろ。おまえは俺にベッタリになるだろうし、俺もおまえを縛っちまうだろうよ」
「徐兄の言葉は、よくわからぬ」
「わからないかねぇ。困ったねぇ」
と、徐庶は、冗談めかして笑うのであるが、孔明はむっとして、顔をそむけて、ざわざわと窓の外で騒ぐ青竹を、代わりに睨みつけるのであった。
孔明が、徐庶の言葉を真に理解するのは、それからだいぶあとのこととなる。

※Q・これから月間で成績のよい人には小話が付くのですか?
A・ネタが浮かべばです^^;
昨日はちょっぴり更新にもかかわらず、拍手を下さった方、どうもありがとうございました(^^ゞ アンケートのほうも、時間を決めて、毎日チェックしています。さーて、どんなふうになっているかなーと見るのがとても楽しいです。ご協力くださっている方、多謝ですー。
さてはて、馬良に初めての一票が! おおー、新鮮な驚きが。これは彼には活躍してもらわねば、ですね!

2006年3月6日(月)
廃墟のススメ・一

花粉が飛び始めた仙台より、はさみのです。鼻がむずむずと…うう。あんまり外に出ないようにしよう。
それはさておき、わたしはリフレッシュする際には、廃墟サイトを見ることにしています。
廃墟というものに興味をおぼえたのは小学校のときです。
小学校のとなりに廃工場がありまして、通学路の脇に、おそらく、その宿舎として使用されていたであろう平屋のプレハブがありました。
そこは、打ち捨てられて久しく、窓が開けっ放しになっており、坂道である通学路から、部屋の中がすこしだけみることが出来ます。
あるとき、わたしの友達が、子供らしい空想で、こんなことを言いました。
「あの部屋には魔法使いが住んでいたけど引っ越しちゃったんだよ。だけど、儀式をしてたあとが残っていて、部屋が全部逆さまなの。天井とか畳だし、座布団とかがくっついたままだから、こんど通った時に覗いてみなよ」
これを信じて衝撃を受けた、いとけない子供であったワタクシ。将来、カルトにひっかからないか心配です。
それはともかく、友達の言葉を信じたはさみのは、すこしだけ開いている窓の中を確かめようとがんばりました(草がすごくて、近づくことはできませんでした)。
結局、中を見ることはできなかったのですが、擦りガラス越しに見上げれば、天井に、座布団らしきモノが貼り付いている! すごい、やはり、ここでアヤシイ儀式が行われ、なんでか天井と床がさかさまになってしまったにちがいない! と、信じたのです。
友達は、わたしがあんまり興奮しているため、かえって興ざめしたのか、「うっそだよーん」と言ってくれましたが、しかし、はさみのの心には、「かつてここに住んでいた人は、どんな生活をしていたのだろう?」という好奇心が強烈に刻まれたのでありました。
いま思うに、座布団に見えたものは、擦りガラス越しに見えた、剥がれかけたポスターだったのではないでしょうか。
工場は非常に危険だというので、絶対に中に入っちゃいけないことになっていました。先生方および、地元の方の厳重な監視をかいくぐり、潜入に成功したことのある友達がおりましたが、中は変な水だらけだった(廃油じゃないのか…)ということです。(しかしバブル期には、そこを会場に、家具市なんかも開かれたようです。不思議。いまも残っております)
さて、そんなこんなで「廃墟」に興味をおぼえるようになったのでありますが、さらにはさみのの廃墟好きを決定付けた物件が登場いたします。(つづく)

※徐庶の得票が趙雲に迫っている…出番がほとんどないのに、ナゼ(?_?) いえいえ、ご贔屓キャラなので嬉しいですけれど。ところでフト最近に気なったのが、お客さんの動向が、すこし変わりつつあるのかな、ということ。寒蝉や虚舟のような史実をすこしアレンジしたシリアス物と、史実からだいぶ離れて展開する朝の歌前後の動き、史実はどこ吹く風のずんだと、この三つのうち、どれかひとつを目当てにしており、ほかは見ていない、という傾向がある…のかなあ。うむー、アンケートで行くと、人気があるのは、寒蝉などのシリアス系のようですねぇ。さてはて、このままシュミ(?)に、走っていいのか知らん。
さてはて、主公ですが、今月の登場予定がない…はずが、某どうぶつのところに出没予定です。お楽しみに(^^♪ 馬良のお話は新作を執筆中!こちらもお楽しみに!

2006年3月5日(日)
覚え書

なんだか一月分のニッキで「イタイ、イタイ」とぴーひゃららと騒いでいた分が、だんだん恥ずかしくなってきたはさみのです。
うう、半端じゃなく痛かったのは本当なんですよう。とある医学書に『人類最激の頭痛』ってありましたよう。良く書いてくれた、お医者さん、と思います。すごい表現だ…なにかに使えないだろうか。
消しちゃおうか、ともちらりと考えましたが、とりあえず、二年後に再びやって来るであろう頭痛に備えるためにも、記録として残しておきます(-"-) でもって反省の意味もこめて…

頭痛は本当にともかく、今後の計画をとりあえず並べてみます。
○ ずんだOH
○ うさぎ(前後編一気に)
○ 心はいつもキツネ色(探索編)・リクエストいただきましたおばか企画です(^^ゞ
○ 寒蝉のつづき
○ B.Bのつづき(そろそろ…)
○ ずんだGAME本編つづき
○ ラ・ピュセルのための覚え書
○ 椒聊のエピローグその2
○ 説教将軍書き直し分・シリアス編

と、以上の順番で出来たらいいなあと思っております。出来具合によっては、順番がずれる可能性もありますのでご了承くださいませ。
「お、これがアップしたから、つぎはこれかなあ」と参考にしていただけたらと思います(^^ゞ

※拍手ありがとうございますー(^^♪ でもってアンケートも、ちらほらと動きが。意外にMAPから入っている方が少数派だ、ということがわかりました。アンケートしてみるものですねぇ(^。^) これからどうなるのか、楽しみです♪

2006年3月4日(土)
風呂場の住人

とある場所にいると、妙に落ち着く、あるいはよいアイデアが浮かぶ…
そんなことはないでしょうか。はさみのの場合、いままで仕上げた作品のネタのほぼ半分を、お風呂場の片隅で得ております。
お風呂場の洗い場の、シャワーの下。そこでぼーっとシャワーを浴びていると、ふと、どこからともなくネタがぱっと浮かぶ。話をどうやって進めるか、詰まっているときに浮かぶので、ありがたいことこのうえないです。孤月的陣、風の終わる場所、このあいだのうつせみや朝の歌、ほとんど全部が水を浴びているときに「あ、そうすりゃよかったんだ」と浮かんできました。あの場所になんかいるのか?(答・いませんよ)
そういうわけで、はさみののお風呂は長いです。
そして、もう一箇所。それは、ベッドの中。さあて、寝るか、というときに、ふと浮かぶアイデア。そうか、それでうまくつながるぞ! と興奮して眠れなくなる→寝不足→神経が参る→群発頭痛…なんだ、この連鎖。
そういうわけで、はさみのはいつも寝つきが悪いです。

さて、説教将軍のシリアス編(孤月→△寒蝉+以降の流れ→風の終わる場所→○→うつせみ→朝の歌→椒聊)とつづく流れのうちの、○の部分をシリアスとして書き直しているのですが、独立して、こうしたらいい、こうすればいい、というネタは浮かぶのだけれど、前後とつながらずに困っておりました。
ところが、先日、「あー、今日はお風呂を洗わなくちゃ(風呂に入ったあとに洗うワタクシ)」と思いながらボーっとしていたら、ぱっとネタが浮かびました。「あ、そうか、孔明視点にすりゃいいのか」。
それまでは、休昭を中心にしたエピソードを数珠繋ぎにする形かな、と思っていたのですが、改め、孔明中心の、「朝の歌」の趙雲並みに悩む孔明のお話に変更することにしました。
これに伴い、「うつせみ」の一部を変更すると思います(大筋や設定は変わりません。セリフやモノローグの一部がすこしだけ変わる程度)。
しかし、またも長くなるだろうなあ…あまり冗漫にならないように気をつけます(-"-)
※アンケートありがとうございます。徐庶、順調に票を伸ばしている様子。おおー(゜o゜)。でもって、莫迦坊ちゃんズ、かれらが少しずつ成長していく様を書けたらなあと思っておりますので、新連載お楽しみに(^^ゞ