● こうせいニッキ●
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2006年2月3日(金)
まだやまいびと・はさみのの「ギエーン②」

次回のお話で、魏延が登場する予定(変わるかも)なのですが、さて、その人物造形について。前(こうせいニッキ・1)に書いた人物像から、またすこし変化させようと考えています。が、これがむずかしい。
魏延ファンには怒られるかも、な考察は下記より↓ 怒らないです、という方のみお進みくださいませm(__)m

趙雲は、その死のすぐあとは、さほど評価されていないのは、「季漢輔臣賛」(孔明の死後七年後の241年に編纂)に名前が挙がる順番から判りますが、その後、姜維らによって諡号が贈られ、陳寿の書いた「三国志」では、一気に伝の順番が上がっております(三国志の場合は、前にくるほど偉い、とは一概に言えませんで、重要人物を前と後ろに配置する、サンドイッチのような構成です)。
これは諡号を贈られた、ということが大きな意味を持っていたわけですが、そもそも諡を贈られるだけの理由がなくてはなりません。
以前に「趙雲の逆転」というタイトルで、そのあたりの事情は、厭戦ムードを払拭するための、姜維の策だったのではないかと書いたことがありました(趙雲の字についての考察が甘かったため、現在はファイル削除しています)。
しかし、利用されるにしても、利用する価値がなくちゃ意味がないわけで、趙雲の功績は地味だけれど、みなの認めるところだったんじゃないかしらん、という、いつものご贔屓文章だったのです。

さて、魏延のほうですが……一時、いつも割りを食っている可哀想な人物、というキャラ付けもありかな、と思っていたのですが………えーと。
たとえば「三国志」の注釈で「こんな書物、いい加減で信用できん」と厳しく評価されている「魏略」なんかで悪口が書かれている、というのなら、差し引いて考えられるのですが、魏延の場合、面白いことに、蜀の内部のほうが、より評判が悪い。
そこになにか、裏事情(策謀、と言い換えてもいい)があったんじゃないかと、見ることもできるかもしれませんが、わたしは素直に、陳寿らの記述を信じるべきだと思います。
陳寿はもちろんのこと、上記の「季漢輔臣賛」の作者も、そろって「(漢中を守っていた)最初の功績は素晴らしいが、身を滅ぼしたのは、身から出たさび」ときつい評価を下しております。
趙雲への評価が変わっていることから見ても、もし魏延に非がないとしたなら(王朝が変わっているわけですし)、「三国志」が執筆される時点で、多少はよい評価も出ていいはずなのに、それがない。
あえて選ぶなら、陳寿の「叛乱の意志はなく、人事が気に食わなかったから暴れただけだ」というフォローくらいでしょうか。
とはいえ、国の実質上のトップが死んで、もっとも家臣がまとまらなくちゃいけないときに、あえて騒いだ罪は重いです。「国のために」という視点が、そこにはない。
帰国してから異議を唱えれば、蒋琬や董允も耳を貸したでしょうに。やはり、孫権が評価したように、どこか器の小ささを感じてしまう。
本当に孔明の後を継いで統帥権を独占したかったのなら、孔明の生前から、文官たちを味方につけておくべきなのに、それをしていた気配もない。
「身から出たさび」。つまり同情する余地なし、と、二人の史家が、用いているこの言葉、彼に向けられた恨みが、広い範囲で相当に強かったのではないかと想像させます。なにやったんだ、魏延…
とはいえ、生きるって難しいですねぇ。どこかでカンチガイをしてしまった人物…なのでしょうか。賢い生き方って、なんでしょう。

すこしばかり長くなりそうなので、今日はこのあたりで切って、明日に続きます。
ところで、体調のほうは、だいぶよくなって参りました! ハラショー!
こんな状態のなかで、このニッキにあるテーマ(本を出すか、どうするか)について、いろいろメールを頂いておりまして、とてもありがたいです(^.^) すごく読み応えがあります。はさみのの中で、まだ考えがまとまっていないのですが、まとまり次第、また、書かせていただこうかな、と思います。それではまた明日、お会いしましょう(^o^)丿

2006年2月2日(木)
やまいびと・はさみのの「真よこくへん・2」

葦の原の陰にて、ひとり、膝をかかえて寂しげに歌を口ずさむ青年がひとり…
「♪るーるーるるーるーるー るーるーるるーるーるー(天空の城ラピュ○の歌で)」
「うわあ、『る』がいっぱいだ。その歌、ボーカルの入っているほうも好きだ。文偉、一緒に歌おう。♪せかいーは まーわー…」
「よせ! 歌うな! なにしに来た、休昭!」
「なにしに、って…なんだか最近、わたしのことを邪険にしがちじゃないか」
「おまえを避けているわけじゃない。世間全般を避けたい気分なだけだ。すこし、やさぐれた気分に浸りたいのさ」
「なんでまた…」
「察してくれ、休昭。わたしもお化け屋敷を探索したら、票を得ることができるのだろうか…」
「ああ、人気投票かあ。あれ、一位と二位の人たちと、ほかの人たちの差がありすぎるよねぇ」
(孔明の票が50…ありがとうございます。ああ、孔明が五十歳になった、とか勘定しているワタクシ。享年である54まで票を伸ばせるか?)
「そういうおまえは、とりあえず三位だろうが。わたしは最下位さ。あのキツネ顔より下なんだ…ふふ。下手すりゃ、エントリーのない徐庶って人より下かも」
「ふふ、って…ちなみに徐庶殿は、はさみののご贔屓キャラなんだって」
「じゃあ、わたしは贔屓をされていないのだな。♪道にたおーれて だれーかの名をー 呼びつづーけた ことーは ありますかぁー♪」
「そういう経験はないなー。というか、そういう人も見たことない。道交法が改正されたからなのかな?」
「マジボケありがとう」
「あ、いや、ほら、でも、つぎの「椒聊よ、遠き条よ」では出番が増えるし、もしかしたら」
「…慰めはいらぬ。いまのところ、ほとんどおまえがメインだと聞いた」
「はさみのの計画なんて、サイコロの目よりも当てにならないよ」
「とかなんとかいって、最終的には、結構、最初の思惑通りになっているのが、はさみの世界だろうが
。どうやったらわたしに人気が…ブツブツ」

さわさわと葦を揺らす風のなか、思いつめた目をして人気について真剣に考える文偉。
そして、傍らで、よい慰めの言葉も浮かべられないまま、場を離れることもできず、おろおろする休昭…やがて、この二人の差が、蜀の未来をも変えていくのであります。
「と、書くと、まるで人気投票の結果がわたしを変えたみたいじゃないか!」
「まだ続いてたんだ…文偉、本当に元気出してよ」


さてはて、近況となりますが、今日もおかげさまで発症しませんでしたー!(^^)!
発症しない日が三日続いております! が、油断大敵火事ボウボウ。やっぱり右目を中心に(正しくは、右目の裏に通っている神経。右目に故障がないことは検査済み)痛みが残っておりまして、ふとした瞬間に痛みと違和感、吐き気が襲ってくる、という具合。昨日の鍼の効果もあると思うので、まだしばらくは普通に過ごせそうにないです(-_-)
やりたいことがいっぱいあるのになー。しかし痛みがない、というのはよいものですね。ぶり返さないように慎重にしつつ、今度こそ小説の更新いたしますので、お待ちくださいませね(^^ゞ
それではまた明日、お会いしましょう(^o^)丿

2006年2月1日(水)
やまいびと・はさみのの「真よこくへん・1」

孔明の若き主簿(秘書)、荊州は義陽の人・胡偉度が歩いていると、遠方より、だれかが手を振っているのが見えた。
偉度という人は一見すると地味であるが、しかしつねに全身より、野の獣のように鋭い気を発しており、うかつに人を近づけさせない雰囲気を持っている。なんともいわくありげな、偉度が『兄弟』と呼ぶ若者たちからして、自分たちから偉度に声をかけるのを、躊躇っているほどだ。
そのため、こんな風景は、とてもめずらしい。
だれかと誰何するまでもなく、手を振っているのは陳到の長女の銀輪で、齢十三の少女は、発育が良すぎるためか、体躯だけ見れば十八くらいに見えてしまう。
豊満すぎる胸のせいで、太ってみえること、愚かしく見える(実際にそんなことはないが、そういってしつこくいじめる人間がいるらしい)ことを気にしている少女だ。
偉度は手を振り返さなかったが、それでも少女のほうへ寄っていくと、銀輪は、うれしそうに駆け寄ってきた。
「偉度さん、いまお仕事の帰りなの?」
とたん、偉度は、酢昆布を口で噛みしめているような、神妙な顔になって、言う。
「…………もう一度」
「え? 仕事の帰りかな、って聞いたんだけど、偉度さん」
それだっ!
往来で急に大声を出した偉度に、銀輪は眼をぱちくりとさせている。
「な、なんだろう。驚いちゃった」
「それだ! わたしが求めていたのは、それなのだ! よく偉度っちから、「偉度さん」に変更してくれた。銀、おまえを誇りに思うぞ!」
「うわーい、誉められたー、って、なんだかあんまりうれしくないなー、ふくざつー」
「ふん、いま本当に感心したから誉めたのだぜ。素直に喜べよ。しかし、なんだってまた急に」
「今度の登場作品は、シリアスだって聞いたからだよ」
「あー、説教将軍から派生したシリアスものな。「椒聊よ、遠き条よ」だな。なんて読むかわかるか」
「知ってるよ。銀、国語得意だもん。「ショウリョウよ、トオきエダよ」だよ。ちなみに出典は詩経よりー。銀が出るなら、偉度っちも出るよね?」
「公?だの文偉だの休昭だのも全員登場らしいから、まあ、わたしも出ることになるだろうな…って、どうしてすぐに偉度っちに戻すのだよ」
「だっていま、シリアスじゃないもん。いいじゃん、おばかのときは「偉度っち」で。シリアスになったら、銀もおしとやかモードになるよ」
「おしとやかー? それこそ意味が判っているのか、おまえは」
「うわー、ブジョク。シリアスになった時、銀のおしとやかぶりにびっくりしても、知らないよ」
「ありえない。常識人になった軍師を想像するくらいにありえない」
と、いつもの軽口を叩きつつ、二人は仲良く往来のなかに紛れていくのでありました。

※説教将軍、新展開分、急にシリアスとなりまして^^; 銀は基本的に口調がすこし変わります。本当におしとやかになるのか? どうぞお楽しみに(^^ゞ

さて、今日はおかげさまで痛くならず、久しぶりにぐっすり八時間分眠れました…鈍痛はあるのですけれど、いつもより全然マシです。
ここで気を抜いちゃいけません。今日も夜になったらパソもTVも見ないでCDも聞かず、早く寝ます。
でもって、うひー、仙台、いま雪が積もりつつあります。午後から鍼なんですが…頑張って歩いて行ってきます。
今日から一気に冷えるとのことなので、みなさま体調には気をつけてくださいませ(キミが一番気をつけろ、という話)。
それではまた明日、お会いしましょう(^o^)丿

2006年1月30日(月)
まだやまいびと・はさみのの「兵の形は水の如し」

攻撃が止んだとみせかけ、油断したところを、ふたたび猛攻を仕掛けてくる。まさに水にも似た変幻自在の攻撃ぶり。やつらは孫子を学んでいるにちがいない…
やつらというのは、群発頭痛です。
いままでのパターンからすると、二日も痛みがなければ、もう治ったも同然だったのに、すこし油断したところ、ぶり返してしまいました(/_;)
そろそろ音に神経過敏になっているのを治さなければと、N響アワーを見たのがいけなかったのか、それとも、よせばいいのに「マルホランド ドライブ」のサントラを聞きながら、廃墟写真を眺めたのがいけなかったのか…後者のような気がします。ナニヤットンジャ(-"-)
痛みに堪えながら「すみませーん、もうしませーん」と、だれに対してなのかわからないけれども謝っていたワタクシ。今回の発作は、強烈な痛みにまでは届かないまでも、ともかく長時間つづきました。朝の五時半から十一時まで。
燃えるゴミが出せませんでした…いやいや、それよりも今回は本当に原因の根が深そうです。むーん、群発頭痛はまちがいないとしても、他の病気も併発していないだろうか。
でも鍼が効いているのか、肩がだいぶ軽くなり、冷えが治っている気がします。回復に向かってはいると思うのですが、油断しちゃダメ、ということですね。反省(>_<)
どうでもよいですが、今後をタロットで占ったところ、「乗り越えるべきこと」で「節制・正位置」が出ました。節度のある暮らしをしなさい、ということですね。当たっているなあ。ちなみに「過去」が「悪魔・正位置」でやっぱり当たってます。タロット凄いぞ。

話は戻りますが、とある元ドラッグ中毒患者さんのレポートで、おもしろい話がありました。
デヴィット・リンチ作品のサントラ、あれを聞いて暗闇でひたすらぼーっとしていると、あの独特の浮遊感というのは、ドラッグで気持ちいい時とそっくりになるそうです。
ドラッグなんぞに手を染めなくても、簡単に(?)トリップを味わえる、ということじゃありませんか。お試しあれ。たしかに、ふわーっと漂いながら、無明の闇に落ちていくような感覚を味わえます。ドラッグじゃないから、元に戻れますのでご安心を^^;

昨日、廃墟の写真
(発病する前に、素晴らしく綺麗な写真を撮る廃墟マニアさんのサイトを発見して、もうそろそろいいだろうと油断し、眺めていたのが発病の原因のような気…いえ、サイトに問題があるんじゃなく、一方的にはさみのがいけないのですが)を眺めながら、リンチの「マルホランドドライブ」のサントラを聞いていたところ、リンチの映画って廃墟美なんだな、とふと思いました。
あの全体的にブルーがかったところ、人物造形はもちろんのこと、世界観も映画の中で起こる展開も、なにもかもが、すでに壊れている。崩壊のさまを眺めるのではなく、崩壊し、それからいい具合に風化した時点から話は始まり、「なぜそうなったのか」を、「朽ち果てた現実」と対比して「在りし日の姿」を見せてくれる。ストーリーは難解で、人物に思い入れをすることも難しいのに、何度も見たくなるのは、この所為なのかもしれません。
リンチ作品のサントラは、アンジェロ・パラダメンティが担当しているのですが、ツイン・ピークスが一番メジャーかと思いますが、ともかく美しいです。哀悼という言葉を思い出させるヒロインのためのテーマを中心に、美しく陰惨な音楽ばかり。
これを聞きながら、廃墟を眺める(実際に足を踏み入れる勇気はない、ヘタレなわたしにはぴったり)のは、なんとも心地よいのですが、しばらくまだお預けのようですね…(-_-) うわあ、三国志と関係ない話ですみませんです…でも書いてみたかった。

早く治るといいなあと思いながら、今週、せめて一度でもアップ出来ますようにと願いつつ、それではまた明日、お会いしましょう(^o^)丿

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