けっかはっぴょう
後編
はさみの「意外な反響、といったらなんですが、思いもかけず多くのコメントをいただきましたアンケートでございます。はさみのも楽しんでおりましたが、参加してくださった方にも楽しんでいただけた様子。とってもうれしかったですねー」
陳寿犬「すべてはオレ様の人徳のなせるわざ。というより! まさに文字通りの救済企画! 愛の手を差し伸べてくださった方々、ほんとうにありがとう!」
羅貫中犬「あたしとしてはちょっと意外だったけど……」
はさみの「まあまあ。まずは集計結果をば。『陳寿犬救済企画! 正史はご存知ですか?』の結果をドーンと参りましょう」
陳寿犬「そうそう、どーんとな!」
一位 正史はバッチリ読んでいます。陳寿バンザイ 17票
二位 正史そのものは読んでいませんが、ただしい歴史はだいたい知っています 12票
三位 だいたいのエピソードは知っていますが、どれが演義で史実かまでは、自信ないなあ 9票
四位 演義や、ほかの創作物のお話しかしらないなあ 2票
ゼロ 正史とか演義ってなんだろ? 羅貫中と陳寿がだれなのか、わからないなあ。犬?
はさみの「総投票数40票。うち、正史を読んでいる、と答えた方が半数に迫る勢い。数字にすると42.5%。読んでいなくても、だいたい知っている方と合わせると、72.5%にもなります。意外でしたねー」
羅貫中犬「あたしは、『読んでないけど知っている』がトップにくるかと思ったわ」
陳寿犬「のほほほほ、オレ様の人徳だって!」
羅貫中犬「やっぱりこのサイトの性質上、正史そのものを知らない、という人はいなかったようね」
はさみの「いえ、知らなくてもいいんですよ。むしろ演義やほかのゲームや漫画でしか知らない、というひとが通ってきてくれていることのほうがうれしいし。このキャラは、こういう人だったんですねーなんて感想がくると本当にうれしいものです。書いた甲斐があった、と思いますし、ちゃんとキャラが描けているな、というのもわかりますもの」
陳寿犬「うちから逆に正史を読んでみようか、なーんて思ってくださる方が増えると、またうれしいかぎり! さー、お小遣いをためてオレ様の魂の叫びを読んでくれい!」
羅貫中犬「浮かれるのもわかるけれどね、逆にこれは、それだけきちんと読んでいる人がここに来ているということでもあるわけじゃない? あんた、これはいい加減なことは書けないってことよ。わかってるわよね」
はさみの「………はっ!」
羅貫中犬「いま気づいたの……」
陳寿犬「まあまあ、むずかしい話はさておき、みなさまからいただいたコメントを紹介すべし!」
はさみの「それじゃあ、まいります。辛口コメントもありの、なかなか愉快なラインナップでありました」
≫人形劇で演義をかじったすぐ後に正史を見ました。読む方をまちがえてしまったようで(笑)【とくさ│06/09/10 15:44:32】
陳寿犬「いーや。いちばんいい入り方だったのではと思う!」
はさみの「むしろうらやましいですね。はさみのがハマった当時は、簡単に正史が手に入らなかったんですよ(高かった…)。
ちなみにはさみのの順番もめちゃくちゃでした。柴錬から入って、コーエーのゲームや歴史読本とかの雑誌で正史に関する情報を得て、じつはちゃんと正史を読んだのは、かなりあとになってから。
平易に解説している学術書もおもしろいですが、そこに筆者の意見や見解が濃く入ってしまうのはどうしても否めないところ。正史は、人によって読み方もかわる本だと思います。未読の方は、一度は正史を読むことをオススメ(^^)/ 意外な発見がありますよ」
≫正史三国志をとりあえず蜀志だけ買ったけど紀伝体って苦手なんです・・・編年体が好き・・・【樹高亮│06/09/10 15:47:12】
≫陳寿万歳!ツッコミの多い裴松之があまり好きになれません【-│06/09/28 18:12:52】
陳寿犬「オレ様、ばんざい!」
はさみの&羅貫中犬「はいはい、ばんざい」
陳寿犬「あれー、なんだろ、そのつめたい反応」
羅貫中犬「裴松之は、いろいろと調べて、怪しい話はあえてカットするか、あるいはこういう話もあって、こういう矛盾がある、と付けてくれているのよね。どうしてそういう矛盾が出ているのかを考えるのも、正史を読む楽しみだと思うわ。そう思うと好きになれる、かも?」
はさみの「とくに蜀のエピソードでは注釈の部分にたのしさがありますね。って、あなた、母国じゃないですか。どうしてこんな簡潔にしたのさ。特に趙雲伝とか費褘伝とか」
羅貫中犬「趙雲伝に関しては、むしろあんたの記述だけ読むと、どうしてこんなふうに目立った功績のないひとの伝が上のほうに来ているのかがわからないわよ」
はさみの「ほんとうに、趙雲は陳寿の記述だけを読むなら、わかりにくい人ですよね。注釈を読むと、なるほどとなるわけです。
子孫がご先祖である趙雲をよく書いた伝が、そのまま注釈に付けられているんだ、という話もあるようですが、注釈を無視したとしても、陳寿が伝をこの位置に置いた意味がわからない(というより、そんなに文章が達者か、あるいは宣伝のうまい子孫が趙雲にいるということが、なんか面白いというかふしぎな感じ(^_^;)」
羅貫中犬「あたしと出身地が近かったから、あたしがさらに贔屓して書いたので、今日のできすぎた趙雲の姿がある、という説もあるわよねー」
はさみの「っていうか、ほんとうになんで?」
陳寿犬「あれー、なんだか責められているオレ様」
はさみの「責めてはないよ。突出したエピソードがなくっても、孔明が戦場に出るときって、たいがい趙雲と連動しているから、信頼関係があったんだろうな、というのはわかるし」
陳寿犬「それでいいじゃん。なんで派手なエピソードが必要なのさ。やっぱり、怪しい話は載せられないじゃん? オレ様は真実を伝えたかったんだよ。愛情あればこその、『正しく伝えたいから、あえてカット』だったんだけど、そのあたり汲んで欲しいなあ」
≫歴史学部で、三国時代のおおまかな史実は知っていますが、正史をバッチリといえるまでは読んでいないので・・・【-│06/09/09 7:38:00】
≫正確には、蜀書全部と魏書半分くらい、後は拾い読みなので、バッチリとは言えませんが…【-│06/09/09 11:01:13】
陳寿犬「むーん。むしろこれは普通の反応かとも思うなー。はさみのみたいなマニアだけだろ、ちくちくと細かく読んでいるやつは……そのくせ間違っているし」
はさみの「否定できない……」
羅貫中犬「はさみのはバランス悪いわよ。三国志という作品がこれだけ愛されているのは、どんな切り口であろうと受け入れられる、とんでもなくひろい受け皿を持っているからでしょう」
はさみの「それに乗っかっているのが、このわたし」
陳寿犬「自分から言ったよ」
はさみの「だーって、また説教になるかなーと思ったもんで。三国志についての知識は、正しく知らなくちゃだめ、とは思いませんねー」
陳寿犬「そうなんだ。って、えー、オレ様の本を読んでよ」
はさみの「まあ、とてもオススメしますが、絶対読まなくちゃだめ、というものではないとおもいます。だいたいこうだろう、というふうで十分でしょう。三国志には正史と演義があり、演義というのは、民衆のあいだでひろまっていた講談などから発生した三国志平話という文学をもとに、羅貫中が書いた一大伝奇小説。小説なもんですから、正史と違う部分もありますよ、という知識さえありゃ、あとは多少間違えようが、いいのですよ。わざとでないかぎり!」
陳寿犬「おまえ、なんかそれって、自分への予防線だったりしない?」
羅貫中犬「あんたの間違いは天然だから、なおさらイタイわよね……」
はさみの「うう………精進します」
≫制度やその形成過程のが知っています。正史はつまみ読み程度。ただ季漢輔臣賛は爆笑。【-│06/09/09 16:21:14】
陳寿犬「つまみ読みですかい! きっちり読むべし!」
はさみの「うーん、ごめんなさい、よくわからなかったんだな。爆笑というのは、面白かった、という、いい意味じゃないみたいだねー。なにがそんなに笑えたのかがわからないな。季漢輔臣賛はかなり参考になっていますよ。そもそも、これがなかったら、陳到は当HPにいない」
陳寿犬「そうだよね」
はさみの「こちらの場合は、先に紹介されている人ほど重要人物とみなされている人たちなので、そのあたり、蜀が滅亡する前(これが編纂されたのは241年)は、当時のひとたちが故人にたいし、どういう評価を与えていたかがよくわかります。
龐統、黄忠とつづいて董和がきていて糜竺より前、というあたり、存命だった休昭を意識してのこともあるでしょうし、逆に休昭が、意識せざるをえないほど影響力のある人物だったとも読めますしね。そういう推理の材料となるわけです。
やっぱりこれと比べると、陳寿がかなり公平さを期して、いろいろと吟味し、伝を並べて三国志を書いたことがわかります。うん、やっぱりすごいよ」
陳寿犬「やっとほんとうに誉められたような!」
はさみの「この文章をそのまんま丸ごと載せたのは、簡潔でわかりやすく人となりを伝えてくれているものだったからでしょう。そういう文章を載せるところにも、陳寿という歴史家の、故郷に対する愛情が伝わってくると思います。
当時は蜀の人間に対する差別もあったようですし、そういった悔しさもふくめて、母国で活躍したひとたちがどれだけ優れていたかを知って欲しかったんじゃないのかなあ。資料というだけではなくて、これを書いた陳寿の心もふくめて、三国志はすばらしい本だと真剣に思っていますよ」
陳寿犬「はさみのー! やっと分かり合えた気がするぞ!」
はさみの「と、うつくしくオチがついたところで」
陳寿犬「ありゃ。演出かい。んー、まあいいか。みなさま、ご協力ありがとうございました。オレ様、マジで救われました。ありがとう」
はさみの「つづいては、『三国志にはまったきっかけは?』に参りましょう。これもたいへんに反響がありまして、面白かったですね。いただいたコメントもステキすぎるものばかりでありました」
一位 GAME(SLG、無双、麻雀等すべて含む) 12票
二位 三国志演義 7票
二位 演義以外の小説、あるいは演義を下敷きにした小説 7票
二位 漫画 7票
五位 テレビドラマ、あるいはアニメ 5票
五位 そのほか 5票
映画、正史を勉強しましたは、ともにゼロ。
はさみの「やっぱりゲームの影響は大きいですね。はさみのはSLGのほうに馴染みがあるんですけれど、最近は無双→大戦、という流れなのかな。いまの風潮をそのまま反映した結果になりました。これは楽しいですね」
羅貫中犬「ほほほ、演義の力はつよいわねー」
陳寿犬「うーん、オレ様の書から入った、という人はナシかあ。ちょっとサビシイかも」
はさみの「いろんなファンのいるジャンルだと思うので、もしかしたら中国史をとっていて、正史を読んで、そこからファンに、という人もいるかな、と期待したんですが、このアンケート内ではいらっしゃらなかった様子。そういえば時の地平線がなかったね」
陳寿犬「HPを立ち上げてから単行本も買わなくなったんだっけ? まだ続いているのかな」
はさみの「続いているみたいですね。あの設定での孔明で、北伐をどう説明するのか、ちょっと注目したいところ。たしかにいままでとはちがう孔明を描いているとはいえ、正史の孔明ともちがいますからね」
陳寿犬「ちなみに演義の赤壁における、『逃げる曹操を孔明の計略で関羽たちに追撃させた』ってのは完全なフィクションで、どこでもドアでもないかぎり、距離的に不可能だぞー。ましてや丞相さまが追いつくってのは、さらにムリ」
はさみの「いや、孔明はあるんじゃないですか。縮地の術とか!」
陳寿犬「そんな術ができるなら、とっくの昔に邪魔なやつの私室にテレポテーションして暗殺しまくって天下とっとるわい!」
はさみの「そりゃそうか! って、怒ることないじゃん! 冗談、冗談! ぎゃあ、牙剥いてる!」
羅貫中犬「そこまで目くじら立てることないでしょ? 赤壁のエピソードは、物語をおもしろおかしくするためだけに生まれたエピソードじゃないわよ。関羽が曹操のもとから出奔したさい、曹操は追っ手をかけなかったでしょ?
その恩を、関羽がここで返す、ってふうにしたら、プラマイゼロで、ようやくしがらみが解けて、のびのびと関羽が活躍できるじゃない。関羽を慕う庶民の心遣いから生まれたエピソードだと思ってちょうだい」
陳寿犬「うー。なんだって丞相さまは仙人みたいになっちゃったんだろう」
羅貫中犬「名前と出身地の影響じゃないかしら、ってあたしが最終的にそう書いたわけだけれど」
はさみの「演義は本当に見事な小説ですよね。まず孔明の名前だけを出す、つづいてだんだんとそのプロフィールがあきらかになる。で、実際に劉備が訪れて、三回も待たされて、ようやく本人登場! で、あとはもお、八面六臂の大活躍。いままでのお話は、じつはプロローグでしたってくらいの勢いですもんね。
日本人だと、たいがいは名前から受けるイメージって、すぐにぱっと浮かばないと思うんですけれど、母国の方々からすれば、諸葛亮、字が孔明という名前の、それぞれの字の意味する印象だけで陽のイメージが浮かぶでしょうね。
でもって出自は琅邪ときたら、「妖しい!」となって、孔明が仙術を使いはじめても「琅邪の人だから納得」となる。そこまで計算していたんですか」
羅貫中犬「計算っていうか、そうねぇ、もう三国志平話でだいたいの流れは決まっていたから、あたしはそれを美しく整えただけよ」
はさみの「謙虚なオコトバ、恐れ入ります」
陳寿犬「オレ様的にはビミョー。でも後半からあんまり仙術は使わなくなるな」
羅貫中犬「五丈原の悲壮感を盛り上げるためよ。最後の最後に延命の術を使わせるけど、それも失敗する。早いところ使っていればよかったじゃん、というツッコミも許さない粛々とした雰囲気が出ているのは、『最後の手段』としての悲壮感がより高まっているためよ。でもって、ついでに魏延の死の理由もわかりやすく説明したわけ」
陳寿犬「なるほどなー。まあ、こういう伝奇小説のおかげで、オレ様の史書も読み継がれているからいいけどさ」
はさみの「お? なんだか丸くなったんじゃありませんか」
陳寿犬「オレ様だって日々研鑽しているもの。それはともかく、三国志大戦、このなかでまだ誰もやったことがないわけだけど、公式HP見たらさ、面白いよなー、いろんなイラストレーターがカードを描いているんだな」
はさみの「面白いですよね。いろんなジャンルで紹介されている作品だけに、イメージが統一されていないほうが、より『らしい』。無双からほとんど期間をあけずにちがうメーカーから出たにもかかわらず、ヒットした理由がわかる気がします」
羅貫中犬「マイナーな人物もちゃんといるのよね。アクションじゃないからこその多彩さというのも三国志という作品に合っていると思うわ」
はさみの「法正がいる、というだけで、かなりうれしいですね(^^♪ うちじゃキツネ扱いしていますが、実務能力は高かったわけだし、劉備との信頼関係もあったし、孔明との微妙な関係や性格の残酷さもステキ。もっと評価されていい人物ですよね。しかも文偉が出るって? 情報ありがとうございます)。
しかし法正の計略「挑発」が「敵がぜんぶ自分に向かってくる」ってどうですか。まさに人生、山アリ谷アリ、法正らしい能力っちゃー能力ですけれど、この能力だけ見ると、自己犠牲精神にあふれる善人のようだ。残酷なのに……」
陳寿犬「戦闘が終わったら、キツネがハリネズミになっていそうだな……」
羅貫中犬「無双シリーズは、もう三国志は出ないのかしらね」
陳寿犬「つぎはガンダムらしいよ。燃えあがーれ♪ って、おや? なんだろ、魔王遠呂智? 無双OROCHIというナゾゲームが発売になるらしいぞ」
はさみの「三国無双と戦国無双のキャラクターが異次元で魔王と戦うアクションゲーム? …………どこに行く、コーエー。最近、「異次元」とか「モチーフ」とか多いなあ。昔からのSLGにも力をいれてほしいよ。力を入れすぎない程度に。好きなメーカーだけに、ちょっと辛口」
羅貫中犬「映画からはまった、という意見がなかったのも意外だったわね」
陳寿犬「そも、映画ってどの映画のこと?」
はさみの「本場中国の映画か、むかーしに劇場版としてつくられたアニメの三国志。声が渡哲也とかでした。やっぱりそこから入る方は少なかった様子。そのかわり、思ったより金曜ロードショーのアニメの影響が強かったようですね。あれはたしかに面白かったもんなー」
羅貫中犬「きちんとストーリーもポイントを抑えていたし、史実無視でも、あそこまで徹底されると気持ちがいいわよね」
はさみの「面白くしよう! という気概が感じられましたものね。ヒットするか否かは、そこにかかっているような気がします」
羅貫中犬「それじゃあ、そろそろいただいたコメントを発表していきましょうか。まずはゲームから」
ゲーム
≫思えば弟達がやっていた無双が始まりました。まさかこんなにもはまるとは・・・【時斗│06/09/09 1:09:38】
≫携帯ネットゲームの三国志…ってここから入る人あまりいないかなぁ(汗)【希楼│06/09/11 21:21:01】
≫アーケードゲームの三国志大戦とか…いないのかな(汗)【-│06/09/21 19:50:53】
≫男友達につきあわされたアーケードの三国志大戦です。まさかこんなにハマると思いませんでした。【-│06/10/16 1:35:36】
≫高校の時、柴練三国志を手に取るも登場人物が覚えきれず挫折。大学時代に真三国無双2にはまり、人名や勢力をちょっと把握。現在は三国志大戦。小説はずーっと読みたいと思っているのですが…。【亜里沙│06/10/30 12:56:09】
はさみの「ゲーム→小説、あるいは漫画、という順序が多いようですね。柴錬三国志は面白いのですが、癖があるかもしれませんね。人物名をある程度覚えたのなら、スタンダートな吉川三国志はいかがでしょう」
陳寿犬「だいじょうぶ! 三国志大戦は多いぞ。携帯ネットゲームって、コーエーのかな?」
羅貫中犬「いまアンケートしたら、三国志大戦という意見はもっと増えるかもしれないわね。男兄弟や友達から情報を得てハマる、というのは、わかるわー」
はさみの「うちも、弟がファミコン時代にコナミの三国志(あったんですよ! まず性格診断をして、君主が決まるのですが、いっつも袁術でした。当時は袁術がどんな人物かわからなかったので、喜んでプレイしていた記憶があります。いま思うに、なかなか当たっているかもしれない。ちなみに弟は袁紹でした…これ本当)を友達から借りてきたり、あるいは天地を喰らうのアーケードゲームをしていたりを見たのが、小説を読もうと思ったきっかけです」
三国志演義、あるいは演義モチーフの小説
≫記憶にない頃に人形劇を見ていたらしく、小学生時代に「小学○年生」の漫画でちょっとはまり、高校時代に演義完訳を読んで本格的に。どれではまったと言うべきか…(笑)【-│06/09/09 11:07:23】
≫高校でたまたま読んだのが演義下敷き小説。上下巻のかなり内容端折ったヤツでした。【-│06/09/09 16:27:07】
≫友人に無理矢理読まされた吉川三国志。ソレ以降、自分がどっぷりハマりました(笑)【授矢│06/09/10 10:41:19】
≫人形劇三国志とアイシャドーかな。その後三国志2をプレイしてから吉川を読んでようやく三国志を把握。【樹高亮│06/09/10 16:03:29】
≫中学時代、コーエーからでていた投稿式の歴史雑誌を新撰組目当てで買いました。でも、投稿者の方々の三国志ネタやイラストがあまりにも面白くて、以後それのために定期購読(笑)演義も正史も未読のままキャラを把握してハマってました(苦笑)その約2年後にどちらも読破しましたよ(遅)【-│06/09/09 14:04:18】
≫真三国無双から蒼天航路、柴錬三国志(はさみの様のHPで知ってネットで購入しました ^ -^ )、北方謙三という流れです。【綾乃│06/09/10 22:47:41】
≫無双で登場人物覚えたので吉川、北方と小説にころりと転がりました。【-│06/09/14 19:20:25】
はさみの「演義や吉川三国志の存在の重みをかんじますねー。さすが王道」
羅貫中犬「小学○年生で漫画があったのね。知らなかったわ」
陳寿犬「全体の流れを把握するのには演義の全訳か、吉川三国志がいいかもな。吉川三国志のほうが、たしかに日本人向けかもしれん。丞相が死ぬところで終わっているところが、姜維ファンや仲達ファンには物足りないかもしれんが」
はさみの「やっぱり年長の方と三国志の話になると、たいがい吉川三国志が上がりますね。柴錬は『眠狂四郎の人が三国志を書いていたんだー』となって、いつのまにか円月殺法の話になってしまうんだなー。
ちなみに眠狂四郎とは、バテレンと日本人女性のあいだに出来たハーフで剣の使い手。ちょっと捻ったキャラクターがいかにも柴錬らしいです。団塊世代だと田村正和主演のドラマを思い出すんじゃないかしらん」
陳寿犬「また脱線するー」
はさみの「うちのHPを見て、柴錬を購入してくださった、というのはうれしいですね。ありがとうございます。そして、コーエーの雑誌とは、もしかして歴史パラダイス? 『光栄のゲームパラダイス』の頃に何回か投稿して、小説を載せてもらったことがあります」
羅貫中犬「なつかしいわねー。演義の全訳版があがっていたのはうれしいわ」
陳寿犬「いまは書籍も充実しているよな。連環画の本はないのかな」
はさみの「引越ししたときに散逸しちゃったのですが、陳舜臣さん監修の連環画で、三顧の礼から益州入り直前までの巻だけは持っていました。京都の本屋さんに売っていたんですよ。見つけたときはうれしかったなー。べったら漬けを買う金をこちらに回して、親に呆れられました」
羅貫中犬「連環画というのは、あたしの演義に絵をつけた、漫画みたいなものよ。とっても読みやすいのでもし見つけたら手に取ってみて。本場の雰囲気が味わえるわ」
陳寿犬「ブーム自体は悪くないが、ビジュアル面での時代考証は明後日の方向、という作品が多いからな。それはそれでいいけれど、こうもその傾向がつづくと、ちょっと怖い、心配性なオレ様」
はさみの「連環画を、いっそ文庫で出したら売れると思うんですけれど、どこかの出版社で企画していないのかな。完全に時代考証が合っているわけではありませんが、本来の風俗はこうだというのがわかります」
漫画
≫メジャーですが横光三国志からです【-│06/09/09 7:18:26】
≫三国志と言えば「横山光輝」もちろん全60巻持ってます。【FUMI│06/09/09 20:58:22】
≫蒼天航路です【-│06/09/10 9:39:44】
≫知ったのは人形劇が最初ですが、ハマったのはSTOP劉備くんです(汗)これを読むために、小説JUNEを立ち読みしてました(馬鹿)【とくさ│06/09/10 15:47:02】
≫彼氏彼女の事情という漫画のあとがき。内容が蒼天と金ローだったことから、孔明=入浴アイシャドーって印象でした・・・作者が一番好きと語った趙雲のことがしりたくて、横光を読んだ結果今に至ります。【-│06/09/11 14:52:56】
はさみの「横光も強いなー。さすが巨匠」
羅貫中犬「蒼天航路もね。あまたある三国志作品のなかでも、切り口の斬新さでいったら、これが抜きんでていると思うわよ」
陳寿犬「これまでの演義準拠の三国志だけではなくて、それまで端役だった人物にスポットが当る作品が、多く世に出るきっかけになった作品でもあるよな。いまのブームの牽引役だったんじゃないかと言っても過言じゃない」
はさみの「STOP劉備くんはわかりますねー。はさみのもJUNEを買っている友達に頼んで、そのページだけ切り取って貰っていました。あれを買う勇気はなかった……ちなみにまだあの雑誌はつづいているんですか?」
羅貫中犬「あるみたいね。連載がつづいているかはわからないけれど」
はさみの「そういえば、天華の名前もあがらなかったのも意外かな。最近じゃ手に入らない作品だからかな」
羅貫中犬「そりゃ、あんたがどこかでアンチ発言していたから、みなさん遠慮してくれたんじゃないの」
はさみの「あー、そうかも。ファンの方、すみません。耽美小説ややおいを否定するわけじゃないんですけれど、あの作品は、ごめんなさい、いまだに苦手かな……変化球すぎるところに違和感があるのかしらん。ところでなんで魏延なんだろう」
陳寿犬「位の上がり方だけ見ていると、たしかに丞相さまが側におきたがっていた人物にも読めなくないけどなー。
評判はよくなかったよ。たとえ謀反のココロがなかったとしても、丞相さまが亡くなったとたんに兵を挙げて、一時的にでも味方を敵国で孤立させたこととか、丞相さまを莫迦にするような発言が多かったこととか、楊長史に対する態度のわるさなんかが、文官主導だった蜀じゃ受け入れられなかったんだよ」
はさみの「注釈と合わせて読むとふしぎな感じですよね。どうしてこうも話が違っているのかと言いたくなる。丞相の地位を狙えると思っていたということは、ちゃんと賛同者もいたはず。もしかして当時から同情的な声があったんだけれど、孔明のつぎに蜀を担った蒋琬や文偉たちに遠慮して、あまり大きな声でいえなかったことが、屈折したこういう話が生まれる原因になった可能性もありますよね」
羅貫中犬「徐庶、崔州平、馬良、劉巴、董和、胡偉度、趙雲、蒋琬、姜維」
はさみの「なんですか」
羅貫中犬「これは確実に孔明が評価していたか、あるいは親しくしていたとわかる人物たちなんだけれど、あんたたち共通点ってわかる?」
はさみの「えーと、控えめだけど、言うべき時は言う芯のしっかりしていたタイプ?」
陳寿犬「頭もいいタイプだな。でもって人望もあるタイプ」
羅貫中犬「魏延はそういうタイプに当てはまる?」
はさみの「うーん、どうでしょう。ちがう気がするなあ。まず控えめじゃない。言わなくていいときも発言しているし、人望もいまいち。
こうして並べてみると、案外、似たタイプに孔明は惹かれていたように見えますね。董和といい、趙雲も入れていいかな。叱ってくれる人、か。人をあからさまに莫迦にするタイプはこの中にいない(劉巴が張飛に冷たい態度をとったのは、張飛を莫迦にしたからではない)」
羅貫中犬「魏延に位を与えていたのだって、ほかに人材がいなかったというだけではなくって、有能だけれど危険だから、管理するために地位を与えたのかもしれない。側近の蒋琬は孔明の遺志を引き継いでいるし、文偉はその蒋琬とうまく政治的に連携していたわけだから、孔明がじつは政治的に孤立していたというわけでもない。
蒋琬が、魏延が謀反を起こしたと聞いて、救援の軍を率いたのだって、魏延を助けるためじゃなくて、魏延の有能さと危険さがわかっていたから、孔明が死んですぐに自己主張の行軍をはじめた魏延を、なんとしても排除しなければと焦った結果じゃないかしら。だからこそ、魏延が死んだときいて、あっさりと軍を引き上げた。つまり蒋琬は、孔明の危惧をちゃんと理解していたのね。
魏延が孔明の棺を守って撤退したという、注釈にあるエピソードは、ほかの人物の伝から解釈しても、どうも話が合致しない。注釈で『こりゃ正しいかどうかなんて検討するまでもないよ』とコメントされているとおりだと思うわ」
はさみの「でもふしぎですよねぇ。出典は魏略でしたっけ? 魏のほうじゃ、魏延の評価が高かったのかな」
羅貫中犬「あんた、さっき自分で言っていたじゃない。孔明、あるいはその後継者と対立する立場の人たちが伝えた話かも、って」
はさみの「言いましたが……」
羅貫中犬「単純に考えなさい。この注釈で紹介された話は、孔明の後継者としての蒋琬たちの権威を貶めるための話よ。つまりは、孔明に名指しされた後継者は、ほんとうは魏延だったのに、楊儀が自分たちの命を守るために殺しちゃった、その楊儀も費文偉が上奏して死においやっちゃったんだ、孔明の死後、蜀の政権を握っているのはそういう後ろ暗い人たちなんだ、って。
当時から孔明の人気は高かったから、その人気を利用しつつ、後継者たちの正当性に疑問を投げて、世論を曲げようとしたわけ。
そこを看過したからこそ、裴松之は比較するまでもないと一蹴したの。魏延の正当化をしようとした話じゃなくって、それを利用して蒋琬たちを非難したものだったってわけ。
だいたいおかしいでしょ。かねてから好戦的だった魏延が、『国に引っ込んで外に出るな』なんて孔明の遺言を素直に聞いたかしら。蒋琬は後年、孔明の遺志をついで北伐の準備をしていた人物よ。魏にとっては脅威だったし、もし北伐に孔明の遺志がないとなったら、人心は離れる。そこを狙ったわけ」
はさみの「あー、なるほど。合点がいった。一筋縄でいかないなー」
陳寿犬「ひとりの人物を探るのに、その人物の伝だけ読んでいちゃダメだぞー。文章をそのまま鵜呑みにするのも危険。かといって深読みしすぎるのは、もっと危険だぞ」
はさみの「あなたが言いますか……」
テレビドラマ、あるいはアニメ
≫人形劇のやつです。歳がばれますね。【-│06/09/09 9:58:48】
陳寿犬「人形劇。これは本当に評価が高い。でもはさみのは見てないんだっけ?」
はさみの「何回目かの再放送をちらっと見た程度です。島田紳助が若いですねー」
陳寿犬「注目すべきはそこじゃないだろ」
はさみの「いまビデオ屋さんにあるかはわからないんですが、やっぱり昔の中国のテレビドラマで「諸葛孔明」、これは面白かったですよ。展開がめちゃくちゃ速かったけど、もしかしてカットにつぐカットだったのかな? 中国じゃ賞を総なめにした作品だったそうです。孔明役は李法曹さん。よく似合っていました。人間味のある孔明でしたね。
まだ軍師になる前に、書生の男の子と旅に出ているシーンがあって、その子が山登りに苦労していると、笑って振り返って、手を貸してあげるという何気ないところとか、赤壁で孫権をたきつけるためにどうしたらいいのかと悩んでいるとき太鼓の音が聞こえてきて、『打てば響く……そうか!』と、自分の戦略を思いつくところとか、観たのがダイジェスト版だったもので、唐突に北伐になるんですが、北伐に参加させてくれと趙雲がやってくるのを、孔明が台から降りてきて、「あなたが来てくれるとは!」みたいなことを言って、互いに手を取り合って再会を喜ぶところとか……もしかしたら意外と影響受けている作品かも。
派手なハリウッド映画や、ワイヤーアクション、いまのCGに慣れた目には、戦闘シーン等はつらいものがありますけれど、観て損はありません。って、はさみのの嘘つき!金返せ、になったらごめんね」
そのほか
≫父が三国志大好きで、兄の名前が『孔明』、私の名前もそっち系。家には三国志関連書籍がズラリ(泣)半ば必読図書です。物心ついたころから知ってました。でも自発的に読んでハマったのは蒼天からですね。迷いましたがそのほかにしておきます。【-│06/09/13 7:40:22】
≫きっかけは出師の表。孔明敬愛な漢文教師だったので、授業中よく三国志の話になったんです。その話し方が絶妙に面白くて(笑)ある意味、吟遊詩人ですね(苦笑)【-│06/09/28 22:27:11】
はさみの「コメントの数と票数があわなくって、もしかしてほかの回答にコメントを混ぜてしまっているかもしれませんが、確実に該当する2票をご紹介。
いやはや、ステキなお話ですね。おとうさんからの伝統、というところに『さすが三国志!』という感があります。いいなあ」
陳寿犬「おまえのお父さんだって横光をぜんぶ買ってくれたんだろー」
はさみの「居間に一巻を置いておいたら、『おもしろいな、でもって懐かしいな』になって、うちの弟が『買ってよ』とねだったら、休みの日ごとに10冊ずつ買ってきてくれるようになったんです。
で、一ヶ月ちょいで全巻集りました。電車のなかで読んでいたようです。会社につくころに、ちょうどコミックスの半分まで読めるんですって。三国志なんで、恥ずかしさもなかったみたい。うちの父は漫画はまったく読まない人で、これだけじゃないかな、進んで読んでいたのって」
羅貫中犬「『孔明』と書いて『ひろあき』と読ませる人なら知ってるわよ」
はさみの「けっこういますよね、『孔明』さん。はさみのが知っている『孔明さん』も、親が三国志ファンだったみたいです。名前負けしない賢い人でした」
陳寿犬「ちなみにおまえの名前は朝ドラのヒロインから取ったんだっけ。安易だな、オイ」
はさみの「ほっといてくれ……うちの母の名はもっとぞんざいで、祖父が映画雑誌を適当にめくって、目についた名前をつけたらしい。こうなると、これも伝統か?」
羅貫中犬「学校の先生もいいわよね」
はさみの「うらやましいですね。そういう先生だと授業時間も短く感じられるでしょうね。たしかに吟遊詩人だ!」
陳寿犬「三国志が、どれだけ各世代に浸透しているかの証しでもある! すばらしい回答に感服いたしました!」
はさみの「さてさて、アンケートのご紹介が終わりましたね。ほんとうに面白かったな、これは」
陳寿犬「またつづくわけ? 今度はどんなアンケートにするのさ」
羅貫中犬「はさみの世界というHPにこだわらないアンケートがいいわ」
はさみの「と、思いまして、このふたつを立ち上げてみました。
三国志の登場人物のなかで、上司にしてみたいのはだれ?
○ 劉備
○ 曹操
○ 孫権
○ 孔明
○ 趙雲
○ 司馬仲達
○ 周瑜
○ そのほか」
陳寿犬「また、なんかふしぎなラインナップ。オレ様は断然丞相さま」
はさみの「趙雲のかわりに関羽を入れるべきかな、とも思ったのですが、そこはそれ、ここは、はさみの世界でありますからご容赦を。つづいてはこちら。
唐突ですが、三国時代にタイムスリップして、お手伝いができるということになりました。さて、どれを選びますか?
○ 劉備といっしょに筵づくり
○ 孔明といっしょに怪しい発明三昧
○ 徐庶といっしょに友達の敵討ち
○ 関羽といっしょに千里行
○ 張飛といっしょに大宴会
○ 法正といっしょに政敵の告発
○ 趙雲といっしょに阿斗の救出
○ 文偉といっしょに呉へ使者に行く
○ そのほか
陳寿犬「ビミョー……あえていうなら、やっぱり丞相さまの発明に付き合うことかなー」
羅貫中犬「『徐庶といっしょに敵討ち』の結末って、やっぱり史実どおりなの」
はさみの「そこはご想像におまかせするということで。自分がかれらに加わったら、どうなるかを想像すると楽しいかも?」
羅貫中犬「いちばん平和なのは筵づくりかしら……あとは大変そうじゃないの」
はさみの「苦労を共にするのも楽しいものですよー」
陳寿犬「さて、それでは今回のけっかはっぴょうはこれまでにしようか」
はさみの「たくさんご回答いただけて面白かったですね。みなさま、あらためてありがとうございました。今後とも遊びにいらしてくださいませ」