飛鏡、天に輝く

四十一

江東が夜襲をかけてきた?
早すぎる。
それほど早くに江東が決戦を挑んでくるという可能性を、趙雲は可能性に入れていなかった。

どうする。
もしこのまま決戦がはじまるというのなら、この要塞にとどまっている意味はない。
むしろこの混乱に乗じ、要塞を出て、孔明たちに合流しなければならない。
いや、周瑜と孔明の対立はどうなったのだ。
なにもかもが早すぎる。

趙雲は、しばし立ち尽くした。
立ち尽くすことしかできなかった、というのが正しい。
あまりに状況がつかめなかった。
あの闇の向こうにいる船団の規模は?
そしてほんとうに江東の船なのか?

見れば、曹操の船を中心に、軍船は、いっせいに襲ってきた船にたいして矢を射かけている様子である。
射かけているあいだにも、事態が収束に向かっていくときの、独特の空気が、要塞全体をおおいつつあった。

櫓のうえでそれを敏感に感じ取りながら、趙雲は、船の正体を訝しんでいた。
ただの偵察であったのか。それにしては間抜けな。
それとも、曹操が夜宴をひらいていたということを、この霧のせいで気付けなかったのか。

一方、地上での騒ぎは、まだつづいていた。
厩舎が火に包まれたことで、馬を守るために、青州兵らは、ひとまず厩舎にいた馬を、すべて放したのだ。
ところが、この放たれた馬は、突然の火事に混乱に陥り、要塞中を暴れ回っているらしい。
たいせつな武器であるから、傷つけてしまっては、元も子もない。
乱暴に止めることもできず、捕獲に向かっている兵卒たちは大混乱である。
しかも夜闇のなかであり、そして川辺にただよう霧が、地上にも流れてきていることが、さらに混迷を深めた。
この混乱を鎮めるため、眠っていた兵卒たちも叩き起こされ、右往左往と大騒ぎをしている。
曹操の船が襲われた、という報もあったため、早とちりをした兵卒たちの一部は、重装備をあわてて身につけて、河岸にあつまっていた。
ところが、曹操のほうは、別段に問題がなさそうだ、というので、かれらは馬を追う役目にまわされるのだが、装備が重すぎて、かえって暴走する馬の進路の、ちょうどよい障害物となる。
それが馬を怒らせて、蹴り殺されそうになるが、重装備のおかげで、逆に助かる。
そんな喜劇が、大真面目にあちこちで展開されていた。

曹操はどうか、と趙雲は川岸を見れば、どうやら江東の船団は、抵抗をすることもなく去っていったようである。
曹操の船団が、ゆっくりと、港へ向けて戻ってくるのが見えた。
趙雲がいる櫓と、曹操が接岸しようとしている場所とは、目と鼻の先である。
ほかの櫓では、馬の位置を地上の兵卒たちに報せるために、警邏の兵が、あちらだ、こちらだと指示をだしている。
趙雲の目にも、一頭の黒馬が、追っ手を振り切るようにして、すばらしい勢いで闇の中を疾駆しているのが目に入った。
上出来である。
趙雲は、櫓のうえで焚かれていた松明をとると、ふたたび地上へと降り立った。


地上に降り立った曹操の機嫌は最悪であった
理由はいくつもあるが、まず、せっかくの楽しい宴を江東の偵察船(らしきもの)に邪魔されたことがひとつ、もうひとつは、青州兵の厩舎で火事がおこり、馬が逃げ出して、要塞中が大騒ぎになっていることである。

曹操は、たしかに傲り高ぶっていたが、すっかり腐り果ててはいない。
むしろ、とんとん拍子になにもかもうまくいく状況に、一時的にのぼせているだけである。
それでも、曹操は、だれよりも感じやすい繊細な神経の持ち主であったから、成功の真っ只中で目がくらんでいても、なにかがおかしいな、ということはうっすらと感じ取っていた。

ところが、うまくいかないもので、曹操は繊細な神経の持ち主であるがゆえに、その心情の機微を、他者に理解してもらえることはすくない。
つまり、わかりづらいのだ。
であるから、曹操よりも神経の繊細ではない、曹操からすれば「理解しがたいほどに愚鈍な幸せな連中」には、ひらめきと直感の人である曹操の心情を汲み取れず、とんちんかんなことばかりをする。

曹操にとって不幸であったのは、荊州があまりに容易にその手中におさまったことであった。
その成功に、いつになく上機嫌であった曹操を見て、これまで、器はたしかに大きいが、ときにひどい癇癪を起こしがちなこの主人の機嫌を損ねてはならないと、だれもが、たがいに気を遣いあう状況になってしまった。
だれがそう言いだしたのでもない。自然とそうなったのだ。
曹操の天下人としての地盤が固まるにつれて、こうした傾向はつよくなっていた。
曹操に直言を吐ける家臣は、ほんとうに数えられるだけになっていたのである。

曹操の古参の家臣たちがそんなふうであるから、当然、新参である荊州の降伏組の気の使いようは、それ以上のものとなった。
曹操の機嫌を損ねてはならない、勝ち戦なのだから、すこしでも悪い話は耳に入れてはならない、と。

だが、曹操は経験から知っている。
いくら勢いに乗っているからとはいえ、ありとあらゆることが魔法にでもかかったかのようにうまく行く、などということは滅多にない。
いや、ありえない。
何十万という人間を抱えているこの要塞で、もめ事が起こるのが通常で、『とりたててお気になさるようなことはなにもございませぬ』ということばは、疑うべきものなのである。

が、ここが慢心ゆえの曹操の甘さなのであるが、自分の勢いを殺ぐのを恐れるあまり、家臣らのこうした報告を、あえて信じることにしてしまった。
いま荊州につれてきた家臣たちは、どれも歴戦の強者ばかりだ。
荊州の降伏組も、みな従順なもので、反抗する気配もない。
多少のもめ事は起こっているかもしれないが、それは自らが乗り出すべきものではないだろう。
きっと、かれらがうまく処理しているにちがいない。
そうとも、天下人たるもの、些事にいつまでもかまっていてはならぬ。
鷹揚にかまえていなくては。

が、そんな余裕を打ち破ったのが、さきほどの偵察船から聞こえてきた銅鑼の音であった。
おかしい。
偵察船であるならば、どうして自分たちの存在をわざわざ報せる真似をしたのだろう。
濃い霧も出ていたのだし、偵察にするには、もってこいの天候であったはず。
それをわざわざ、自ら名乗り出た理由はなんなのか。
江東の人間が、相当に間抜けなのだとしたらわかる。
が、それほど馬鹿にした相手ではない、ということは、細作たちの報告からわかっている。
一度だけなら、誤って鳴らした、という可能性もあるだろうが、二度だ。
わざと慣らしたのである。
なんのために?

二回、打ち鳴らされた銅鑼の音には、曹操がしばらく目をそらしていた部分を、はげしく刺激してくる、なんともいえぬ不吉さが含まれているように感じられた。
天からの警報。
まさにそれである。

考え込みながら、足早にきびきびと歩く小男の曹操の周囲を、家臣たちは、ことば少なについてくる。
曹操の機嫌が悪くなったことを察してのことであった。
そうして、おのれの宿舎へ帰ろうとする曹操の前に、突然に、ひとりの男が前に進み出た。

その男の登場は、じつに唐突であった。
曹操を出迎えて整列する警邏の兵らの輪を無造作に突き破り、そして堂々と、そして呆れるほどにふつうに(あまりにふつうであったから、ほかの兵卒たちは、唖然として見守るしかなかった)たったひとり、前に進み出てくる。

堂々とした体躯の男である。
暗いうえに、兜を目深にかぶっているので、表情はよくわからない。
すくなくとも見知った顔ではないな、と曹操は直感した。
身につけているものは、ほかの警邏の兵とおなじ鎖帷子で、手にしているのも、おなじく支給した槍であった。
が、男の全身から発せられる、なんともいえない威圧感が、曹操の背筋をぞくりと震わせた。

かつて、同じ戦慄を味わったことがある。
野で突然に孤狼に出くわしたような驚きよりももっと大きい、そうだ、呂布。あの男と対峙したとき、こんなふうに思ったものだ。
目の前に、逸材がいる。しかし、この逸材は、危険だ。

男の大胆なその行動に、あきれたことに、だれも咎められない状態であった。
そのこともまた、曹操の気を引いた。
怒りよりもまず、おもしろい、という感情がこみあげてくる。
そこが曹操の余裕である。
男からは、切羽詰まったものも感じられない代わりに、敵意も感じられなかった。
ただ、目深にかぶった兜にかくれた双眸が、まっすぐとこちらを観察しているのを感じる。
心地よい視線だな、と曹操は思う。
値踏みされているような心地悪さはない。
この男は、こちらのことをよく知っているようだ。
認めたうえで、おのれの考えが正しいかどうかを確かめているのだろう。

曹操は、しばらく男からのことばを待った。
男のほうもまた、しばらくじっと黙っていたのだが、やがて言った。
「曹丞相とお見受けした。貴殿のお耳にいれねばならぬ、重要な話がござる。しばしよろしいか」
おもしろい、と曹操はますます思った。
てっきり、荊州の降伏組のうち、いまのいままで将来をどうするか迷っていた者が、とうとう決心して仕官にやってきたものだろうと思っていたが、そうではないらしい。

「いかにも、儂が曹孟徳である。儂の耳に入れたい話とは、なんだ。
よい話であれば歓迎するが、どうもそうではない様子であるな。
しかし、名無しの男と話す気にはなれぬ。まずは名乗れ」
おもしろがって曹操が言うと、男は戸惑いをみせて、しばし返答をためらった。
真面目な男らしい。
大胆ではあるが生真面目。
ふむ、呂布とは傾向のちがう人間のようだ。
なにか使命を帯びてやってきた者なのか。
さて、どこから来た者なのか。

しばらくして、男は答えた。
「あいにくと、わけあって答えることはできぬ。それがしは、荊州の者どもに多くの恩義をもつ者のひとりだ。
かれらの苦境を知り、見捨てることができず、こうして貴殿のまえに参上した次第である」

苦境、と聞いて、鋭敏な曹操は、とたんに、先程の銅鑼の音を聞いたときと、おなじ感覚をおぼえた。
曹操としては、荊州兵を差別して扱った記憶はない。
すくなくとも、曹操の命令では、かれらにあからさまな差をつけて扱えと命令したおぼえはなかった。
荊州の民が苦境に陥っている、というのなら、まだわかる(戦に乗じて、上層部の目の届かぬことをよいことに、こっそり掠奪や搾取をする愚か者は、かならず出てくるものなのだ)。
だが、荊州兵の苦境とは、なんなのか?

「ずばり言う。荊州の兵舎では、いま疫病が蔓延し、その部隊のほぼ半数以上が、その病に苦しめられ、毎日のように死人を出しておる。
貴殿の家臣らのうち、この事実を隠蔽しようとした者が、かれらを隔離してはいるが、疫病の広がりを食い止めることはできておらぬ。
いまは荊州兵を中心に病はひろがっているが、このまま放置すれば、疫病はそのまま全体にひろがるぞ」
「疫病?」
にわかには信じられない話である。
鸚鵡返しにしたおのれの声が、曹操にはずいぶん間抜けに聞こえた。

と、同時に、振り返らないままに、周囲にいる家臣たちの気配を、曹操は素早くさぐった。
いまの男の話がほんとうならば、この自分を欺いている者が中にいる、ということではないか。
だれだ?

家臣たちは、互いに互いの顔を見合わせ、探りを入れている。
待て、落ち着け。
この疫病の話が、くだらぬ策かもしれないではないか。
内部に裏切り者がいるとほのめかし、こちらの分裂をさそう策ではないのか?

疑いを見せた曹操に、男は容赦なくつづけた。
「それがしのことばを疑うのであれば、いますぐ荊州兵の兵舎へ足を運ばれるがよかろう。
そこに、この隠蔽を行なった校尉を捕らえてある。そやつを締めあげれば、隠蔽の指示を行なった者がだれであるか、はっきりわかるであろう。
おなじ兵舎には、荊州兵の、こうした状況に心を痛め、おのが危険をかえりみず、かれらを助けようとした者たちもいる」
「そやつらも守れと」
「貴殿ならば、だれが保身のための嘘をつき、だれが真摯に状況を愁いて答えているか、すぐに見抜けるはずだ。
保身のために疫病を隠蔽しようとした者どもは、巧みだ。貴殿はそれに騙されない男だと、俺はそう見込んで、話をしている」
「ふむ」

賢い男だな、と曹操は思った。
話の信憑性を高めるために、具体的な情報を与えつつ、しかし核心そのものはすぐには告げない。
こちらの気を引き続け、おのれの立場を有利にしているのだ。
そして、この軍の長である、この曹孟徳の前に、一足飛びにあらわれた、大胆さ。
だが、その判断は、たしかに合っている。
現に、自分は、疫病が事実かどうか、これを隠蔽した者がだれなのか、考えだしている。
この男の言葉が、直接に届いたからだ。
伝聞であったなら、事実かどうかを、まず疑って、判断が遅れたにちがいない。
そこまで読んだのか?

ただの細作などではあるまい。
それにしては、堂々としすぎている。
もし細作なのだとしたら、もったいないことだ。

「わが軍に不正があると申すか。ならば問う。貴様はなぜそれを儂に教えるのだ」
「最初にのべたとおりの理由だ。荊州兵に恩義がある。ゆえにかれらを救わねばと思ったのであり、他意はない。
裏切り者の名は、貴殿が自ら調べられるがよかろう」
「つまり、知っているが教えぬ、ということか。なぜだ」
「名乗らぬ男の話を、曹丞相ともあろう者が、容易に信じるとは思えぬからだ。
貴殿が自らの手で調べ、自らの目で確かめるべきことである。貴殿の軍であろう」

その物言いに、曹操は直感した。
細作ではない。
こいつ、もしや名のある武将ではないのか。

曹操が、一歩、足を進めて、その名を問おうとしたとき、男はそれから逃れるように、あざやかに身を翻した。
その舞のように無駄のないうごきに、呆気にとられている兵卒たちの壁を乱暴に突破して、男は、草叢につないであった黒馬の、首にくくりつけてあった紐を切る。そして、馬具もつけていないその裸馬を器用にあやつって、唖然とする兵卒たちの垣根をやすやすと飛び越え、内陸へ、闇の向こうへと走り去っていった。

我に返った兵卒たちが、あわてて追い掛けようと動きだしたが、曹操はわかっていた。
追い付くことはできまい。
そして、気まずそうに沈黙し、曹操のことばを待っている家臣たちを、ゆっくり振り返った。
かれらには、たっぷりと話がある。



青州兵から奪った馬は、ずいぶんなじゃじゃ馬で、乱暴な乗り手である趙雲を何度も振り落とそうとしたが、趙雲とて必死である。
これまで培った、巧みな馬術でもって馬を操り、さらには追っ手を振り切って、うまく鳥林を離れることに成功した。
そして追っ手を引き離せたことを確認すると、馬を解放し、鳥林で奪った武装を解いて、歩いて川岸まで向かうことにした。

川岸に辿り着いたころには、朝焼けの空に紫雲がたなびき、茜色と白い雲がまざりあって、得も言われぬ神秘的な色合を頭上に展開していた。
趙雲は、詩文を好む人間ではないが、ひと仕事を終えたあとの、天からの褒美のような、その幻想的な光景を、河岸の葦野なかに身をひそめつつ、しばらく眺めていた。
これほどの見事な色合と調和は、どんな名人が最良の絵の具でもって再現しようと努力しても、おそらく、うまくいってもものまね程度にしかならないであろう。
人の想像を超えたところにある、奔放で大胆な色彩の魔法、そのものである。
そんな空を眺めているうちに、趙雲は、どんどんと冷静になっていった。

船遊びをしていた曹操の船を襲った、あの江東の船団は、何物だったのだろうか。柴桑で何が起こっているのか、やはり、俺が去ったあとに周都督は、軍師に無理難題を吹っかけたのか、そして軍師はそれをどう跳ね返したのか。
知りたいことが山ほどあった。

川の向こうは陸口だ。
朝靄がゆっくりと晴れて、対岸が見えてくる。泳いでもいけそうな距離であったが、川の流れは、案外と早い。
それに、趙雲は疲れていた。
曹操という男、あれは噂どおりの巨人であった。対峙すると、おのれの力を根こそぎ吸い取られてしまうような感覚をおぼえた。
劉備という男が、家臣らに自由を与えてくれる主人なら、曹操は、家臣らにある程度の自由を保障はするものの、しかしそのわずかな自由の代償を、厳しく求めてくる男である。

おそろしく賢い男だ。
そして、気の毒なほどに、悟っている男だ。
詩文をよくする、というその理由がわかる気がする。
人の数倍も、世の中が明確に見えてしまう性質の男。
孔明によく似ている。
ただ孔明と曹操のちがう点は、ひとつある。

曹操は、鋭敏すぎるがゆえに、見えすぎてしまう世の中に対面したときに、詩作にふけることで、世の中への思いを昇華させることができるか、孔明には、そうした趣味が、いまのところない。
無事に柴桑に帰ることができて、この戦も乗り切ることができたなら、孔明が息抜きできるようななにかを見付けてやるのも、いいかもしれない。
どうも主騎の仕事からは、大きく逸脱している気もしなくはないが、まあ、よかろう。こちらとしても息抜きになる。

そうして川岸の向こうへ渡る算段をたてていると、小舟に乗った漁民が、葦の原にしゃがみこんでいた趙雲に声をかけてきた。
「そこでなにをしていなさる。もしかして、陸口へ行きたいのかね」
「陸口へ行くのか」
「あちらへ漁にでかけるよ。持ちあわせがあれば、向こうに送ってやろう」
持ち合わせはあった。
趙雲が、持ち金を提示すると、漁民は、それで十分だといって、趙雲を船に乗せて、陸口へ向かってくれた。

まだ日中の風は、なまぬるい。漁民の漕ぐ船に揺られながら、趙雲は、風の流れに気づいて、たずねた。
「北に向かう風だな」
「そうです。風に逆らうよりは、流れに乗ったほうがいいんで、旦那、すこうし北よりに船を付けますが、かまいませんか」
「ともかくむこう岸に到着するのなら、どこでもかまわぬ。この時期は、北風が多いのか」
「冬が近付いて参りますと、北向きの風が増えるのですよ。こうなると、こちらも早々と冬支度です。
いまの季節はまだ過ごしやすいが、もうすこしすると、辛い時期に入りますよ」

そうか、と趙雲は、おしゃべりな漁民の話を聞きながら、どんどんと近付いてくる江東の大地と、そこに上陸したあと、どうするかを考えていた。

42へつづく
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