くっきー先生の「はさみの教室」@

仙台市某所。カルチャースクールや美容室、英会話教室などがテナントとして入っている、どこにでもあるような雑居ビル。
そこへ二人の若者が、地図を片手にやってくる。
かれらの名前は董休昭(十七歳)と費文偉(十九歳)。
休昭のほうは、地味ではあるが、いかにも育ちのよさそうな格好をしており、いささか気が弱そうにしているために、肌が白いこともあって、少女のように柔和に見える。
これでもうすこし線が太ければ、素直に美少年と評せたかもしれないが、なんにせよ、目立つことを恐れているような、おどおどした雰囲気が、残念ながら、長所を打ち消してしまっている。

文偉のほうはというと、これは休昭とは対象的に明るい少年だ。
すでに青年といっていいほど身体も出来上がっており、態度も堂々とした、爽やかな好青年である。
よほどひねくれた人間でないかぎりは、この青年を嫌う者はいないだろう。
文偉はたいへん前向きな気性をしているが、それはもともと単純な性格だからではない。
若くして両親との死別など、つらい経験をしたために、ほかのどの青少年よりも早く、前向きに人生を送ることの素晴らしさと利点に気づいた結果、努力して身につけた気性なのである。
ごくたまに内省的な面も見せるが、そういったところもまた、他者には、青年らしく好ましく映るのが、この人物の得なところであった。

かれらの手にあるのは、二色刷りのパンフレット。
そこにはカルチャー教室の講座一覧がと、受講場所の地図が載っている。
かれらはビルのひとつを、喜色を顔に浮かべて、見上げる

文偉「うむ、ここでまちがいなかろう。思ったよりも駅に近かったな」
休昭「このあたりって、最近、建て替えが多いのに、古いビルもまだ残っているんだね」

かれらがやって来たのは仙台駅からひとまず愛宕上杉通りまで出て、北進したところにある、新聞社や放送局などが並んでいる界隈であった。
休昭が指摘したとおり、ここ最近では、かねてより到来を噂されている宮城県沖地震への対策として、古いビルの建て替えが進んでいる。
カルチャー教室のあるビルも、そうした区画のひとつにある。

十階建ての、そのビルは、一階は官公庁、二階は福祉施設、三階から五階までが企業や店舗が入っているのだが、六階からうえは賃貸マンションになっているようだ。
地味な外観に、地味な看板のかかったビルの下層部分と、洗濯物が窓辺にはためく上層部分のとりあわせが、外から見ると、なんともちぐはぐだ。
中に入ると商業用の入り口と、居住者用の入り口は分けられているらしい。
エレベーターも、五階までのものと、居住者用の十階までのものとが二基、並んでいる。

文偉はカルチャー教室のある三階のボタンを押した。エレベーターはすぐに来た。
三階に到着すると、同じフロアにある美容室から、有線放送の音楽が漏れ聞こえてきた。
看板も地味で、立地もよくない店なのに、お客はちゃんと来ているようだ。

休昭「こういう『だれが来るんだろ』って不思議に思うお店に人がいると、大きなお世話かもしれないけれど、良かったって思うよね」
文偉「あー、あるある。趣味でやってるのか、本気なのか、よくわからない店ってあるよな。本気なら、こんな立地をなぜ選ぶ? とか思ってしまうような店。でなくちゃ、何回その前を通りすぎても、一度もお客が入っているところを見たことがない店。
それでいて潰れないのだから、きっとわたしたちの知らない世の中の仕組みが、まだまだある、ということかな。
お、カルチャー教室はあそこだ。このフロアの半分がそれみたいだな」

文偉が指摘したとおり、カルチャー教室の入り口には、ちょっとした受付があって、その奥に小さく区切られた部屋がいくつかあるようだ。
受付をすませてほかの教室を覗いてみると、日舞の稽古をしている着物姿の女性もいれば、中国語会話の勉強をしている者たちもいる。
思ったよりも、なかなか人の出入りは多いようである。

休昭「はじめての受講で、ドキドキするね。春の余興に向けて、うまく技術が身につくといいなあ」
文偉「目の付け所がよかっただろう。『はさみの教室』。この講座のところには『くっきー先生による詳しいはさみの世界の説明があります。これを受講すれば、あなたもはさみの世界通!』とある。おそらく大道芸のアレだ」
休昭「アレだね!」

目を輝かせて頷きあう二人。
かれらがアレ、と言っているのは、はさみひとつで型紙なしに、巧みにさまざまな形を作ってみせる芸のことである。
じつはかれらは春に向けての歓送迎会で余興を控えており、そこでかくし芸を披露しなくてはいけないことになっていた。
手品や歌や踊り、そして芝居などは、ほとんど出尽くしており、どころか、下っ端であるかれらは、むしろちがうことをするようにという内々のお達しさえあったので、どうしたものかと頭を捻っていたのだ。

文偉「しかし他の方々は、ほとんどが歌と踊りで誤魔化すらしい。若いから目新しい余興をやれ、というのもどうかと思う。
うむ、わたしは偉くなったら、後輩にそんな理不尽な要求はせぬぞ」
休昭「そうだね、早く偉くなりたいなあ。それにしても、ひとつ気になるのだけれど」
文偉「なんだ」
休昭「この講座って、なにも道具がいらないのだね、受講料もタダに近いし。紙とかはさみとか、ほんとうにいらなかったのかな」
文偉「きっと、とても良心的な講師なのだよ。紙とはさみは講師が貸してくれるにちがいない」
休昭「くっきー先生だっけ? 名前からして芸人ぽいよね。聞いたことないけれど」
文偉「うむ、聞いたことはないけれど、そのうち名前が知られるようになる方かもしれぬ。そしていつか、テレビモニターをまえに、むかしこのひとに芸を教わったのだと、自慢できるようになるかもしれぬ。
お、この教室だぞ」

と、文偉が中をちらりと覗くと、すでに受講時間は五分前に迫っているにもかかわらず、ほかの生徒はだれもいない。
どころか、ちらりと教壇のほうを見れば、そこには人間がいなかった。
灰色の垂れ耳うさぎである。
ぬいぐるみか、と思ったが、ちがう。動いている。

文偉「うさぎがいるぞ」
休昭「うさぎ? そういえば、このカルチャー教室で、『うさぎの飼い方レッスン』ってあるみたいだから、その教材というか、迷子になったうさぎじゃないの?」
文偉「いや……よく見ろ、胸のプレートに『くっきー』とある」
休昭「見間違いじゃないの?」

休昭と文偉とが、小さな窓から中を覗いていると、教壇に登って、時計のほうを見ながらそわそわしていたうさぎがこちらを向いた。
目が合ったことで、思わず扉から離れた二人であるが、どうしようかと話し合うまえに、がらりと扉が開く。
そして、目の前にいる、膝ほどにも背丈のないちいさなうさぎは、すこしばかり甲高い声で、二人に言った。

くっきー「よく来たのう、受講生諸君、ささ、今日は諸君らの貸切りなのだ! 遠慮せずに入るといい」
休昭「しゃべった!」
文偉「うさぎが、はさみの芸をするのかな?」

それを聞きとがめて、ぺったりと寝ているうさぎの片方の耳が、器用にショベルカーが首をもたげたように持ち上がった。

くっきー「ふむ? はさみの芸、とはどういう意味であろうか。ここは『くっきー先生のはさみの教室』だぞ。
おまえたちは、『はさみの世界』のことを知るためにここにやってきたのではないのか」
文偉「は? はさみの世界って、そっちのはさみの世界? ハサミでちょきちょき紙を切って、いろいろ作ってみせるアレじゃなくて!」
くっきー「おかしなやつよのう。おまえたちは、おまえたちが住まう世界のことを知りたいとは思わぬのか。
でもって、今回のこのおばか企画は、『最近になって『はさみの世界』に通うようになったけれど、いまひとつ勝手がわからない』あるいは、『通っていますが、連載のことを忘れてきました』という方のためのものなのだよ。
おまえたちに深く係わり合いのあることゆえ、しっかりと復習して行くがよい」
休昭「いや、あのう、それはそれで、まあいいか、と思うところですけれど、しゃべるうさぎさん、あなたは一体、何者ですか」
くっきー「わたし? わたしか? それは『ずんだGAME』番外編の『うさルート』を読むべし」
文偉「それじゃ、わけがわからないよ。いきなり不親切だな……」

するとうさぎは、たちまちムッとして、その愛らしい顔を歪める。

くっきー「仕方あるまい、ガイドとはいえ、ネタバレはぎりぎりのラインで止めたいのだよ。
『ずんだGAME』は、とくに『えーっ』とお客さんに驚いてもらいたいエピソードが多いからのう」
休昭「まあ、たしかに……」
くっきー「まあよい、ともかく、中にはいれ。わたしのことは、はさみの代理のうさぎと思うがよい」
休昭「どうする、文偉」
文偉「どうするもこうするも……なんか、ほかに受講生もいないみたいだし、ここで帰っちゃったら、このうさぎが、なんか気の毒だしなあ。
これから用事もないわけだし、仕方ない、受講していこう」
休昭「それよりさ、どうしてうさぎがしゃべれるの」
文偉「細かい話は抜きだ!」
休昭「細かくはないような気がするけど……仕方ないなあ。また長い物に巻かれるわたし」

こうして、『くっきー先生のはさみの教室』がスタートした……

はさみの世界の構造について

くっきー「それでは参ろうか。さて、このHPは2003年に立ち上がり、今年のGWでなんと五周年を迎えることになる、管理人・はさみのなかまの創作小説のHPなのだよ。
管理人の性格をあらわして、しつこ、いや、わりと長くつづいている。おおまかな構造としては、以下のとおり。

○ HP「はさみの世界」
○ アメーバブログ「はさみの書店」(雑記・オリジナル小説の連載が中心)
○ gooブログ「はさみの世界・出張版」(飛鏡、天に輝くが連載されている場所)
○ チャット「はさみのターミナル」
の四つ。

アップ間隔は、HPのほうは、管理人の体調に合わせて、だいたい週に二、三回。
gooブログの「はさみの世界、出張版」が毎日、アメーバブログの「はさみの書店」はちょっと不定期気味。
HPのほうのアップには、両方のブログの連載小説を五回分づつ(内容によってはずれる場合もあり)まとめてファイル化してアップする「ブログまとめアップ」も含まれる。
連載小説はどれも長いので、ブログだと追うのが大変だ、という向きにはこちらをおすすめ。
ブログまとめマップをご参照にしていただけると、わかりよい」

休昭「くっきー先生、最後のチャットについてですが、参加者希望の方から、どういうものかよくわからない、というお問い合わせが来ています」
くっきー「うむ、そう構えることはないのだよ。チャットに入りたい場合は、名前を入力して『入室する』をエンターしていただく。
すると入室できるのだが、入室するまえに、誰と誰がいま部屋にいるのかは、トップページの下を見てくれると、名前がある。
ちなみに入室しないと中の会話を見ることはできないので、そこはご了承いただきたい。
会話に入るまえに、自分の文字の色を変更することもできるので、複数名での会話になりそうだ、というときは、ぜひ色の変更にもチャレンジしていただけたらと思う。
さて、中に入って、だれもいなかった場合は、『退室する』をエンターすればよい。ブラウザを閉じてもらっても構わないぞい。

『退室する』をエンターした場合の履歴の残り方
はさみのさんが入室しました(日付・時刻)
はさみのさんが退室しました(日付・時刻)

ブラウザを閉じた場合の履歴の残り方
はさみのさんが入室しました(日付・時刻)

※ 次の行にはなにも記載がないわけだが、日付けや時間、そして入室者の記録(だれかがいる場合は、チャットに『現在の入室者数 はさみの』というふうに記載がでる)を見れば在室しているのか、それとも退室したかどうか一目瞭然なので、もし間違ってブラウザを閉じてしまっても、まったく気にしなくてOK。

会話をするさいは、文字を入力し『発言する』をエンター。
するとメッセージが残るが、会話をつづけていくと、以前の会話から時系列に消えていくので、ログを残したいと言う方はご注意。
逆に、会話を終えて、メッセージを消したい、という場合は、申し出ていただければ、ログはすべて消去する。
チャットに慣れていない、という方も多いようなので、まずは好きなときに訪問して、はさみのの独り言を覗いてみるところから初めてもよいかもしれぬ。
慣れてきて、余裕があるようであれば、はさみのが在室しているときに、相手をしてやってくれい。
やつはだいたい土曜日の昼過ぎから夜にかけてのいずれか、日曜日の夕方ごろなどに在室しているようだ」
休昭「なるほど」

複数マップの存在する「はさみの世界」

文偉「ところで、最初に来たお客さんが、まず面食らうのは、マップが多い、というところだと思うのですが、これはどうしてこんなにたくさんマップがあるのですか」
くっきー「あー、コホン。それはまず、この「はさみの世界」の進行の状況を説明しようかの。
この「はさみの世界」には、いろいろな「流れ」が存在する。
わかりやすく言えば、三国志を題材としたパラレルワールドが複数存在する、といったところか。代表的なところでは、こちら。

本編A(このHPのメイン。「飛鏡、天に輝く」など、孔明や趙雲を主役に、時系列に動く物語が属するもの。時系列に繋がってはおらず、赤壁は連載中で、荊州争奪戦やその後の入蜀などのエピソードはない。
時間が一気に飛んで、入蜀後の漢中争奪戦前の数年間を舞台にした連載「椒聊よ、遠き条(えだ)よ」がつづいている。登場人物の設定なども前作から引き継がれている)

本編B(このHPのメインである本編Aの流れのうち、『うつせみ』から派生した、「椒聊よ、遠き条よ」には向かわない「不機嫌な幽霊」からはじまる、パラレルワールド的要素の強い流れ。
本編Aが時勢や政治動向などを色濃く出して、登場人物も多彩なのに比べ、本編Bは主人公である孔明や趙雲の心理描写をメインに置いた、内省的なものになっている。
あえて政治色やアクションなどを省いた、もっとも夢想的な一群。現在、『藍の儀礼』とタイトルを統一し、シリーズ化)

捜神三国志・燭龍本紀(このHPの主力連載のひとつ。主役は孔明ではなく、休昭の父・董和。ファンタジー色のつよい伝奇冒険小説(なんですよ、じつは)。
この連載のみ、独立した設定になっており、孔明と趙雲の関係性や設定が、もっとも異なっている。孔明が悪役。つまり、本編Aにていずれはじまる入蜀をめぐる連載から、この燭龍本紀に物語はつづかない。これはこれで独立した物語)

おばか企画群(自作をパロディ化した、おばかとした喩えようのない企画の数々。ネタが古くなっているのもあるが、時代を反映している、ということで、わざと残してある。
当然のことながら?本編との設定とはズレがあり、ただ「ばっかばっかしー」とお客さんに笑ってもらうためのもの。殺伐したお話に疲れた際は、ぜひこちらを)

こうせいニッキ群(ブログを立ち上げるまえに存在した、「こうせいニッキ」というページのみにリンクのある連載。途中で途切れてしまっているのも稀にあるが、ほぼ完結。
雑記などもところどころあり、リンクも追いにくいという難点がある(←直せ!)。ファンタジー色のつよい、全編、ほぼ孔明と趙雲の会話のみ、ト書きなし、という『塔』や、ずんだGAMEの番外編『くっきき。』などもこちらにあり)

ロプノール湖(別称・みずうみ。もはや忘れられた感のあるページだが、あることをすると、そのページの入り口がわかるようになっている。
現在は、ほとんどの作品が『本編MAP』に移動しているが、移動していない『水際』や、現代モノでおばか企画の『コアラ』もこちらにあり)

ずんだGAME(別称・ずんだ。独自の設定のうえに、現代にやってきた英雄たちの活躍、というか、ときにはた迷惑な暴れっぷりを描いたファンタジー。
ずんだGAMEは一部と二部があり、二部は現在、連載中。一部と二部の前の時間の物語として、『うさぎが観察日記』という連載があり、これはそのままずんだGAMEの二部に流れがつづいている)

そのほかの短編群(本編と微妙に設定がリンクしていない短編も稀にあるのは、それを書いた当時、まだ頭がまとまっていなかった、という管理人のオツムの事情をよくあらわしているため。
そのあたりを推理しながら読んでいただくと、なるほど、となる部分もあるかもしれない)

オリジナル作品群(三国志とはまったく関係ないオリジナル作品。オリジナルマップにリンクがある。ジャンヌ・ダルクものやオリジナルのホラーなどはここに。
気が向いたら暇つぶしにぜひ)

文偉「けっこうあるな」
休昭「それぞれの差、というのは、長くHPを続けていくなかで生まれていったものだよね。このあたりにとっつき悪さがあるのかな」
くっきー「ハイハイ、そこ、いまは反省会じゃないから! どうもはさみのの悪い癖で、こういう『紹介ページ』で『反省会』をしがちなのだ。今回は、きっちり紹介ページをするのだ。反省は、よそでやるー」
休昭「は、はい、すみませんでした……うさぎに叱られた……というか、このうさぎの正体って、ほんとうに何者なんだろう……」
文偉「で、最初の質問に戻るわけだが、MAPが複数あるのは、どうしてですか」
くっきー「いま紹介した流れを区分けするためなのだよ。
いま現在、MAPは、総合MAP本編MAP時系列MAP(近々撤去予定)、オリジナルMAPずんだMAP、ほかに、こうせいニッキがある。
撤去予定の時系列MAPはともかくとして、総合MAPと本編MAPの違いは、女性向け作品があるか、否か。
総合MAPには、あえて女性向け要素のつよい話へのリンクはない。掲載されている作品数は多いが、本編の流れは追いづらい、という部分もある。
以前よりはだいぶ改善されたはずだがのう。本編MAPは、その名のとおり、本編のみをあつめたMAPなのだよ」
文偉「つまり、ここに本編Aと本編Bのすべての作品があるというわけですね」
くっきー「そのとおり。女性向け、といっても過激な描写はないので、そこを期待される方には肩透かしかもしれぬ。
逆に男性でも、少女漫画をフツーに読める人なら、『こんなもんかい』という感じで読んでいただけるのではないかと思う」
文偉「総合MAPのほうをリンクにつないでいる方もいるようですが、そうなると、本編MAPを見ていない場合は、本編関係の作品は読み逃している可能性がありますね」
くっきー「その逆もあるだろうな。たとえば本編MAPをメインに見ているので、総合MAPやほかにある作品を見ていないケース。
説教将軍のように、おばか企画でダラダラつづいていたものが、突然にシリアスに変化して、そのまま本編に繋がった作品群もある。この場合、本編MAPで通してみた場合と、総合MAPでおばか企画として見ていた場合とでは、ずいぶん印象がちがうはずだ。
まあ、その差異も楽しんでいただけたらと思うところだが、混乱が生じていたなら申し訳ない。
はさみのがお客さんの反応を見て、そのつど、あれやこれやいじっているために、こうした奇妙な現象も稀に起こるのが、このHPの特色のひとつかのう。
本編MAPへのリンクは総合MAPにもあるので、まず読み落とす、ということはないかと思うが、確実なのは更新履歴を見ていただくことかな。けっこうちょこちょこと更新だけはしているので、そこでHPの状況などを掴んでいただけるとありがたい」
休昭「なるほど、わかってきたよ」

完結作品と連載中の作品の関係

文偉「だいたいの流れはつかめてきましたが、ともかく量が多いな。最初はどこから読めばよいのでしょう」
くっきー「いい質問だねー。ま、答えは『アズ・ユー・ライク・イット!』。いろいろなジャンルを取り揃えているので、好きなところから読んでいただけるとラッキー」
文偉「うーむ、そうは言っても、あまりにありすぎて、どれがどう好みにフィットするのか、いまいちわからない。
探す余裕があればいいけれど、そうじゃないときは、これは疲れるな……」
くっきー「ふむ、ではオススメの入り方を、いくつか紹介してみよう。

まずは、歴史小説を楽しみたい、という向きにオススメの入り方。
gooブログから来た方などにオススメかもしれぬ。
『飛鏡、天に輝く』は、本編MAPのトップにある『古鏡と銀の櫛』からはじまる一連のシリーズの続編なのだ。
であるから、本編MAPを上から順番に読んでいただけると、『飛鏡、天に輝く』の設定、特に偉度や孔明の生い立ちに関係する設定がよくわかるかと思われる。
ただ、女性向け表現も少なからずあるが、過激な描写はないのでご安心。

逆に女性向け作品を読みたい、あるいはそれに類する作品が好きだ、という方にオススメの入り方。
『藍の儀礼』や『不機嫌な幽霊』を気に入ってくださった方向け、だな。
三国時代について、ある程度知識があれば余裕で楽しんでいただけるかと思うので、できれば『風の終わる場所』から入っていただくとベターだが、これも長い話なので、続編にあたる『うつせみ』→『不機嫌な幽霊』→『藍の儀礼』とすると、すこしわかりやすいかもしれぬ。

別の流れも見たい、時間に余裕がある、という向きは
風の終わる場所』→『うつせみ』→『朝の歌』→『椒聊よ、遠き条よ』(旧版と刷新版とあり、刷新版は現在も連載中。オススメはこちら)というのもよいかもしれぬ」

休昭「とっても余裕がある、という人は、本編マップをひたすら上から順番に、ということですね、先生」
くっきー「ま、そういうことだのう。さて、つづいては、ちょっと変わった三国志の小説を読んでみたい、という方で、なるべくなら本格的、かつ女性向け要素の少ないものがいい、という方にオススメなのが『捜神三国志・燭龍本紀』。
これも旧版と刷新版があるが、ありがたいことに、常連さまからも『読みやすい!』と評判をいただいているのが刷新版。
長い連載だが、安定したお客さんを持つ。法正ファンは見どころがいっぱい?かもしれぬ。
ただし、諸葛亮が悪役のため、あやつが大活躍している冒険小説を期待している向きには、ちょっと方向がずれてしまうかもしれないのう。

もっと奇抜な小説が読みたい、という向きには『ずんだGAME』。
おばか企画最長連載でもある。シビアな設定もある伝奇小説だが、現代の仙台が舞台ということもあり、なかなかぶっ飛んだ展開を見せることもしばしば。
管理人の脳内が覗きたくなってくる摩訶不思議な物語が繰り広げられることを約束しよう。登場人物や内容については、別の機会に紹介させてもらうぞ」
文偉「あまり時間をかけずに、このHPの世界観というか、文章が自分に合うかどうかを知りたい、というときは、どうしたらよいでしょう」
くっきー「ふむ、短編か中篇のどれかを選んで、読んでいただくのがよいかもしれぬ。
ちなみに以前に好評をいただいたもののうち、いくつかをピックアップするので、参考にしてくれい。

短編
良き兵士」(この小話が気に入っていただければ、ほかも大丈夫!)
或る備忘録」(孔明と趙雲が徐々に打ち解けていく話)
白の時代」(趙雲と劉備の出会いを描いた作品)

中篇
希望の鐘」(胡偉度の内面を中心に、休昭や文偉なども登場する作品。趙雲は登場せず、孔明のみ)
画眉の背景」(女性向け要素つよし)
桔梗の家」(入蜀後の日常の物語。世界観はこんな感じ)

だいたいこんな感じかのう」
文偉「おばか企画でもよければ、『白と黒の恍惚』は、ほぼオールキャストだな」
休昭「そうだね、比較的短いものから、登場人物のキャラを把握してもらうと、長編も読みやすいかもしれないね」
くっきー「と、美しくまとまったところで、今回の講義はこれまでなのだ。次回も『はさみの教室』はつづくので、楽しみしてくれたまえ!」
文偉「あ、通わなくちゃだめなのか?」
休昭「そうみたいだね。春の余興、どうしようか……」
文偉「というより、とうとう、うさぎの正体がわからなかったな。次回でわかるのだろうか?」

さて、さまざまな謎を孕んだまま? 次回につづく……

2につづく…
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