窯の取扱

最高1300℃まで達する窯ですので、場合によっては致命的になるのでご注意を。
まずは周りに燃えるものが無いかどうかの確認は基本です。
漏れ出る熱がどのぐらいの範囲まで影響を及ぼすか。
窯の設置の時点でまず熟考する必要があります。
窯の説明書とかにも書いてある壁との距離はまず絶対に開ける必要がありますし、それよりもちょっと広めにとった方が良いと思います。
次に気をつける必要があるのは一酸化炭素等の有毒ガスについてです。
普通に工夫なく加熱すると、酸化焼成であまり問題にはならないのですが、還元焼成といって、木炭や過剰な燃料を窯内に供給し、人為的に不完全燃焼を起こさせ、作品から無理矢理酸素原子を引っぺがして酸化焼成とは違った雰囲気を出させる方法があります。
不完全燃焼になった分(一酸化炭素)は窯の穴から吹き出し、窯から出たところで外気と反応してまた燃焼して炎になります。
室内に充分に酸素があれば問題無いですが、そうでないと室内に一酸化炭素中毒が充満し……倒れます(無味無臭で、色も無く、あっという間なので危険です。)。そして最悪死に至ります。
還元焼成を行う場合は良く換気をする等しながらでないと危険です。(と、書いてる本人はまだ還元焼成未経験です。思いこみの部分があるかもしれませんが、見過ごして大事に至るよりはと、危険性ということで注意事項に入れておきます。)

あと、怖いのは地震です。
1300℃で運転中の窯が地震で揺れたとなったらかなり恐怖です。
徐々に加熱したり「ねらし」が必要なため「待ち」が長い作業ですが、慣れたからといっても異常時には運転停止が出来るようにすぐに駆けつける事が出来る場所にいなくてはいけません。(その点電気よりガスや灯油の方が火急度は高いと思います。結論、どっちもどっちですが。)