笠 島


 
 鐙摺白石の城を過、笠島の郡に入れば、藤中將實方の塚はいづくのほどな

らんと、人にとへば、是より遙右に見ゆる山際の里を、みのわ笠島と云、道祖

神の社のかた見の薄、今にありと教ゆ。此比の五月雨に道いとあしく、身つか

れ侍れば、よそながら眺やりて過るに、簔輪笠島も五月雨に折にふれたりと、
 
笠島はいづこさ月のぬかり道
 
岩沼に宿る
 
 
藤中將實方
 
藤原実方 
實方の塚
 
793 第十 哀傷歌 西行 
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