2001.6.21〜6.30
6月21日・中田英寿を知ってるなんて!
夏至というのに肌寒い。
なーんとなーく、ぐうたらしてたら、ホントに微熱が出て来た。
理由が出来たから「ご飯作りたくなぁい」ってクッション抱いてだだこねた。
風邪のひきはじめにはケンタを食べる。小骨や軟骨ごとバリバリ食べる。
おまじないみたいなモンです。最近は宅配してくれて便利よね、ケンタ。

ものすごーく久々に、ひでにメールを書きました。
「スクデットおめでとうー!」・・中田英寿とメル友なのは自慢していいよねー?
プライベートアドレスで個人的にやりあってます。
私は、ひでくんと呼んでいる。向こうは、よう子さんといってくれる。(笑)
先生がハワイで対談をした時に、電話で直接話したのが最初。
もー舞い上がっちゃったのなんのって、悲しい程ミーハーでしたよ、あたしゃ。
「メールします!」「あ、じゃあ・・」しかし、決める所はしっかり決める!
ほ〜ら、ここに直筆のメアドが!泊まっていたホテルのメモ用紙に書いてある。
ひでからの電話を切った後、この興奮を誰かに伝えたくて、たけぽんにTELした。
「そうか、良かったな。今さ、俺の前には虹が見えるのよ。キレイだぜ。」
クールだ・・さすが風とロマンを追い続ける男。ありがと、正気に戻ったわ。

もちろん、すぐメール出した。返事は期待しなかった。
二日後に返事が来た!なーんだ普通の男の子かもしれない(笑)
ひでのHP見てる人は分かると思うけど、正直過ぎるほど正直な意見を書く人ね。
サッカー話の他にも、彼女の事とか漫画の事とか何処遊びに行ったとか・・。
「よう子さんは応援に来てくれないの?」なにげに女心を掴むのがウマイひと言。
しばらくノボセあがっておりました。うふふ、友達友達。
・・・が、彼の偉大さとカッコ良さを 知るにつれ、メール書けなくなっちゃった。
セリエAなんざカケラも分からぬのに人生相談のってどーする!
世界の中田に「優勝できそうなチームだから、それまで居てみれば〜?」てね、
試合出られないで悩んでる頃に書きましたー(笑)すげーよ、よう子さんっ!
ひでは他人の意見に左右されない。単なる偶然ですけど。
あたしなんかに返事書くひまがあるなら別の事に使って欲しいです。
いや、マジで。

先生はひでと仲良し。最新の単行本の帯にも、ひでの言葉が載ってます。
みなさん買ってください。あなたの本からウチに1割、印税が入ります。
あ、宣伝なんかしちゃった。恥ずかしい〜。
微熱あるんで、今日のところは許してください。ううう。

6月22日・空気を浴びる。
心に余裕のない時も、時間に余裕のある時も、美術館に行ってしまいます。
そこには空気があるからね。止まったまま迎えてくれる。
品川駅から15分歩いた所に、原美術館を見つけました。初めて行ったの。
美術館て、どーして閉館時間が早いの?ここも5時で閉まっちゃう。
いいものがあったら困るなぁ〜・・(笑)と早足でお屋敷街を進む。
ひときわでっかい白い邸宅の原美術館。お金持ちの家だったのかなぁ・・。

イタリア現代美術を集めた「イメージの首飾り展」。
マウリツィオ・カテランって作家の「Bidibidobidiboo」にひとめ惚れ!
小さいリスがテーブルにつっぷして死んでる。ミニチュアの部屋。本物の屍体。
自殺したのかなぁ、ピストル落ちてる。流しには食べものの残ったお皿。
床にこそっと展示してあるから、しゃがみ込んで見るの。それがまたいい。
あー、ポストカード作っておくれよー・・。
若手作家の作品は勢いと思い込みがいいんだ。でも、ここじゃないな。
どっしりとした家に負けてる。窓から庭が見え、風の入る美術館は父親みたいでさ、
若さを小さく見せてしまったね。バブルの象徴みたいな建物で反発させてあげたい。

いくつかの所蔵作品に特別な部屋が与えられていた。
ドアを開けたら森村泰昌が便座でナンか産んでた。全面鏡張り。美しい。(笑)
何度も見てきた宮島達男の点滅カウンターも通り抜ける部屋で新鮮。
ひとりで冒険。ジェットコースター乗るよりウキウキなのさ。
庭園にあるカフェがステキだった。今度は絶対、ここでお茶だわ。
ミュージアムショップでアレッシィのバスタブ栓を買いました。
くさりに繋がれた人形がお風呂に浮かぶの。きゃー、悪趣味で可愛い〜。
買ったら1000円はしそうなアレッシィカタログを付けてくれた。
すっかり気分よくして、閉館の札のかかった美術館を出た。
明日もがんばろう・・。

6月23日・感情を自殺させる。
ココを読んでくれているという、アサツーの加藤氏が芝居をオゴッてくれた。
そんなこともあるんだなぁ、日記公開すると・・。ありがたいことです。
THE・ガジラの「ベクター」。この頃は声優もやってるKONTAさんが出演してる。
KONTAさんは元バービーボーイズ。すっごいファンだったんだよねー。
東京ドームも見にいったっス。スリリングで色っぽくて他に類ないバンドでした。

さて芝居は、密度が濃く緊張感が高く完璧すぎて・・頭が終わりました。
太平洋戦争中、秘密の指令を受けた男たちが極限状況で殺し合う話。
わたしはボクシングを正視できないような女。
作者の狙いは理解出来ても、基本的思考回路がゴメンナサイしてしまう。
「人間は一番さきに感情が死ぬんです。それもいとも簡単に・・。」
キャッチコピーです。・・そうなのかなぁ、感情は押し殺しても死なないよなぁ。
仲間を殺す時、失くすのは理性。自らの生に対しての本能は最強の武器になる。
そこに感情はないのかなぁ。なかったら、この芝居成立してないんじゃないか?

ネタバレですが・・男の為の兵器として実験作成された性病の女が出てきます。
たぶん、こんなヒドイ行為・・としての設定なんだろうけど・・思っちゃいました。
「ちょっとうらやましい」ふわぁ〜、モトも子もない発想だよねー(笑)
お国の為に、の教育を受けてたら・・私ならそう考えると思うんですよー。
愛する男の人が殺し合うのを避けられるなら、嬉しいじゃないですか?
きっと実験材料に志願してしまうなぁ。・・自然も破壊しないで済むしねぇ。
でも、性病女で国を亡ぼせる程、男って、戦争って、単純なの?

ロビーでKONTAさんに会えました。肌、白いなぁ〜・・。
毎日こんな舞台をやってたら、さぞや疲れることでしょう。
だけど、いい舞台を作ってるっていう自信がみなぎっている。
「芝居」と「お芝居」の違いを話してくれた。この人、役者さんなんだ。
「イマサは何やってるんですか?」先生から預かって来た質問は出来なかった。
火やホコリを使いっぱなしの舞台。喉、大切にしてくださいまし。

最後に・・加藤さん、ありがとうございました。

6月24日・劇場にいるよ。
なんとなーく参加している「本読みの会」の発表会がありました。
正しくは「テキストリーディングワークショップ」(T.R.W)というらしい。
知らなかったー(笑)。月に一回集まって、戯曲を初見で読む会なんだ。

おととしの3月に、ここのグループで、2作品一挙に演出させてもらった。
「スミマセン番号間違えました」は現代米国演劇。
どう考えてもリーディングには適さない作品だったんで、実験演劇ぽくしたの。
SEをナマでよしろーくんに入れてもらった。クラブでDJがサラ回してる感じ。
真ん中にベッドがあって、奥に4人の女がヘッドフォン付けて座ってる。
男の顔が覗く映像をずっと流したりね。やりたい事、やらせてもらったわ。
唐突に演出家(私)が客席から出てコンダクターした。カントールみたいに!
石井七央子嬢が演じる主役の女が良くてねー。(石井ちゃんありがとう〜)
機会があれば、再演したいなぁ・・。

もう一本は「白疫病」。ロボットって言葉を作ったので有名なチャペックの作品。
こちらは主宰の要望により、ロンドン形式のリーディングスタイルで。
とはいえ私はロンドンのなんて見た事ない。聞いた話で適当にそれらしくね(笑)
登場人物が多く、役者は座長やら先輩声優さんやら・・稽古たいへんでした。
いや、本番はもっと大変だった。病欠一名!キャスティング急遽変更!
西嶋くんやもりしゃんに助けられましたー。
・・こっちは、もうやりたくなーい。(笑)

きょうは、お手伝いだけなの。受付をやっておりました。
昨日、リハを見た時は「おいおい大丈夫かー?」だったけど、さすがに本番、
みんな自分らしく表現者になっておりましたー。
今回は、平田俊子さんの詩の朗読。ぶっとんでて不思議な世界。
夏野さんが読んだ、夫の捨て場所を解説する詩に笑いましたー。恐っ!

打ち上げでは久々に、カンちゃん(菅野瞳子)と馬鹿話。
腰痛にはハリが効く・・お互いシジュウ越えるとさ、健康談義中心になるわねー(笑)


6月25日・政治について、語らない。
選挙がありましたねー。・・行ってないです、ごめんなさい。
大人として申し訳ないんだけど、過去一度も投票したことないんです。
一票の重みとかいうじゃない?悪い人選んだら・って責任感じちゃうのー。
こんなに政治がブームになれば、さすがに少しは関心も起きます・・が、
なんでコレで国が動いてるのかサッパリわかりません。

でも確実に日本の政治は変わるんだと思う。世代交代があるから・・。
今、牛耳っている御大政治家は戦中戦後の価値観の激動を生き抜いた世代でしょ?
信じられるものが自分とお金しかない中で育ったと思うんだー。
そういう人が日本をお金持ちにした。悪い人ばっかりだけど仕方ないよね。
豊かな時代に育ったら、次に欲しいものはなんでしょうね?
健康や福祉?小泉さんて優しくしてくれそうよね。安心感・・かなぁ。
イメージ先行だけど・。一番エライ人はカリスマでいいんだよね、きっと。

選挙権を得てすぐ、ウグイス嬢のバイトをしました。
劇団櫂で準研究生だった頃、某女性タレント議員さんの応援にかり出された。
全国区と地方選が同時にあった時で、その議員さんは当選確実圏内。
地方に行けば、応援演説状態で破格の扱いをされていましたねー。
全国を三つのグループに分け、関東組の私は仙台から大阪あたりまでくまなく。
選挙期間中は家に帰れずホテル住まい。劇団の下っ端としちゃそっちが大変っス。
先輩の寝てる間に全員分の洗濯やアイロン掛け。使い走りもさせられる。
でも食事は豪華だし、観光地で遊んだり楽しみも多かった。当選確実の余裕ね。
余裕がありすぎて「居眠りするウグイス嬢」の写真が新聞に載ってしまった!
怒られるかと思ったら、車の窓にカーテン付けてくれましたー。余裕〜(笑)

その時みた政治家さんたちは、宇宙人みたいにワケわかんなかった。
選挙カーの高い所から土下座して、いったい何になりたいんだろう。
まるで「選挙に勝つ」・・ってゲームをしているようでしたね。
某議員さんは、頭にカーラー巻いたまま寝巻きで私たちの部屋に来るような先生。
秘書の方がなにからなにまで面倒みてました。立派なのは、この人よ。
だからね、「全部秘書がやりました。私は何にも知りません」って答弁するのって
あながち嘘でもないと思う。そのコメントも秘書が考えてたりしてさー(笑)

昨日の選挙に、ウチの区から変わった人が立候補してました。
「毎度ーお騒がせいたしておりますー」廃品回収のおやじです。
まったく同じ口調で「この度ー立候補いたしましたー」す、すごいっ!
このパフォーマンスは立派に現代美術として認知されますよ!
「尚、古本の買い取りもしております」同時に商売もやってる。うわわわ。
・・このおやじの今後に期待!!

6月26日・歌舞伎町の濡れた夜。
うだる。
夏は暑い。知ってるさ。湿気、なんとかしてくれ〜。
さあ、すでに夏バテモードに入っている方、おられませんかー?
・・仲間です。

「コスモウォーリアー零」の打ち入りが歌舞伎町のお店でありました。
この街には湿気と熱が似合う。いろんな音がぐおんぐおん。方向感覚失うね。
番組の打ち入りってようするにパーティー。関係者が集まって飲み食いする。
今日の司会は、たけぽんとよしろーくん。ちょい緊張気味。
エライ人の御挨拶があって、乾杯!「いい作品になるよう頑張りましょう」
頑張れるといいんだけど・・地球連邦議長の出番はあるのか・?
順番に自己紹介しつつも、なんだか申し訳ない。ここに居ていいのかなぁ・・。
ま、いいや。会費分は飲もう。

アニメレポーターって肩書きを持ってた頃、松本零士先生のお宅を訪問した。
編集者と打ち合わせしたりする部屋に通された。と、そこは、宇宙だった〜〜!
月面から撮影した宇宙の写真を特別にデカくした壁紙。うわ、地球が見える。
何社も待たせられるように、いくつかの応接セットがあるなかで、座ったのは
化石のテーブル席。アンモナイトや三葉虫がいーっぱい。
「この岩盤はね、ヨーロッパの××遺跡から切り出してもらって運んだんですよ。
××万くらいですがね、輸送代の方が高くついてしまってね。」
どひーっ、そのこだわりに脱帽です。
インタビューした内容はすっかり忘れたのに、部屋の様子だけは覚えてる。
インパクトあったもんなぁ〜・・。

帰り際に、かなりキツイひと言で心を殴られた。
泣きそうだったから二次会には行かなかった。
電車の中で泣いた。・・う〜、夏は暑いぞ〜・・。

6月27日・パチパチパンチは芸術だった。
本人に確認したことはないんだが、親友と思っている弥生と会う。
高校の演劇部からずーっと付き合ってる。弥生は私を「ちゃっぴー先輩」と呼ぶ。
24年も経ってんのに先輩のまま。弥生の旦那もつられて「ちゃっぴー先輩」と呼ぶ。
やめて欲しいよなー。雨ちゃんの先輩ぢゃないんだからさー。

弥生のいとこの菅尾なぎさはイデビアンクルーのダンサー。才女である。
なぎちゃん率いる「蛹団」の公演「sm賛」を弥生と見た。
26才らしい若さとだらだら加減が良い感じにマッチしている。
クラブイベントのノリでビール配って、つまみに魚肉ソーセージも投げてくれた。
やりたい事やって、やりたくない事は絶対やらないって、自分へのポリシー。
音楽もスライド写真もどっかにあったようなのなんだけどね。選択もセンスだし。
フツウの生活の延長であたりまえに表現活動してる感が心地良い。
一生懸命はカッコ悪いって世代なんだろーなー。カッコイイ隙間を作るのって難しいよ。

フランスの前衛音楽家、ニコラ・フリーズの作品を演奏した時、なぎちゃんとペアだった。
演奏ったって楽器は使わない。身体を使う。叩いたりさすったり声を出してみたり・・。
子供も含め40人くらいかなぁ。ソロを演奏する人がふたりフランスから来日してね。
私は、世田谷美術館の方に「やらな〜い?」って誘われて参加しました。
全員、水着。アニエスBデザインの黒と銀の水着は世界中を回っているのよ。
楽譜が面白いんだ。グルグルとか線があって、動作がマンガで書いてあんの。
私はその時モダンボーカルを習っていたんで、そんな楽譜も読めましたけど・・(笑)
かなりアヤシイ音楽。前衛って理解を越えてるでしょ?説明できないなぁ・・。
ジョン・ケージの弟子なんだって。有名な人なの。シアターコクーン満杯だったし。
音楽専門誌のグラビア、美術番組の取材、NHKもドキュメンタリー撮ってたもん。
そんななか、ラスト近くの盛り上がりの4拍子自由演技で、ドリフの「エンヤーコラヤ」を
堂々ド真ん中でやっちまった私。目立ってナンボ、笑いとってナンボ。
ニコラさんには、何だかわかんなかったよねー。ごめんなさ〜い。

あの時、一緒だったメンバーは、その後いろいろパフォーマンス活動をしている。
弥生とバリ島キッチュな店でカクテルを飲みながら反省会。
年ごとに自己表現に関して臆するようになっていく自分たち。
無理にするこたぁないが、埋もれるには早い気もする。
そうして、また、合い言葉のように言って別れる・・
「今度、ナンカやろうねー」
・・今度が来るのは、いつかになるのかなぁ・・

6月28日・戦う妖精。
先生が言った。「ピクシー見る」
えー?そうなの〜?いつもながら、急に決める人だなぁ・・。
ま、お天気もいいし、ビール飲みながらゆっくりサッカー観戦もいいかも。
キリン杯、ユーゴスラビア対パラグアイ。どうせ国立、ガラガラよね。
日本人のいないサッカーの試合を見るのは初めて。
知ってるのは、ピクシーとチラベルトだけっス。・・普通でしょ?(笑)

私は何度かナマピクシーを見ている。もりしゃんがグランパスファンなんだ。
格の違いっていうのかな?何かやってくれそうな太い存在感。
お金出して見る価値あるなー・・。プロってことよね?
去年の夏、もりしゃんと市原臨海競技場まで行ったの。ほぼ旅行。
そこはグラウンドに入ってOKの作りになってた。ラインまで2mくらい。
選手が近くに来ると息まで聞こえるの!うわぁ、ボール当ると痛そうだな〜(笑)
で、ピクシーなのよ。・・なんやら出てました!・・念なのかっ!
向こうの方にあるボールに向けて、仁王立ちするピクシーの身体からオーラ!
「出てますねぇ〜」「うん、出てるわ〜」ふたりでしっかり確認。
背負ってるものが違うんでしょうね。生きてる時間の大切さを知っているから、
魂の密度が濃い。抑圧と苦悩は、負けないチカラのエネルギーになる。
・・ユーゴの人から日本はどう見えますか?

ビール片手に、そんな思い出に浸っていたら、交代してしまったよ、ピクシー。
まだ前半。観客からタメ息。・・アイシングしてる。怪我じゃ仕方ないなー。
あとはチラベルトのフリーキックに期待!本人もよーく分ってらっしゃる。
でもそんなシーンもなし。2本のオーバーヘッドが惜しかったね。

ああ、風が吹かない。空席がこんなにあるのに、この辺はギッシリだ。
隣の席なんて2m越えてる大男。(国歌吹奏の時、びっくらした〜)
先生も179cmあるし、前は太ったおじさんだし・・狭いよー汗臭いよー(泣)
やっぱりサッカー見るなら、もりしゃんのオモロ解説が必要と悟ったのでした。ふ。

6月29日・安い人。
クローゼットとにらめっこしてもイメージが湧いて来ない。
やばい!着たい服がない!・・バーゲンが近いというのに困る。
ちょうどいいじゃ〜ん、て?・・いや、買っちゃうから、困るのです。
自分の欲求がはっきりしない時って、無駄な買い物しちゃわない?
バーゲンに勝つ為には、時代を知り、己を知るべし!
なりたい自分のビジョンを捕まえるべく、いざ、街へ繰り出そう!
・・あ、つまりは下見ね。

しかしさー、なんでグループごとのファッションなワケ?
友達みーんな制服みたいに同じカッコしてんの。それが友情の証し?
ヘアもメイクもクローン状態。パフィーみたいねー。仲良しさんっ。
けど、この小さい派閥内にも上下関係あってさー「おっめ、ダッセーよ」
とか裁かれたりすんのね、きっと。
バイブル的ファッション誌は「次はコレを狙え!」毎月命令してくるしね。
流行から降りるのって、族抜けるのと同じくらい勇気いるのかもなぁ・・。

やっぱ外見は重要。人間中身とかいうけど、そんな深く付き合わない。
もともとあんまり中身ないから相手にも求めない。理解するアタマもない。
コワイじゃん、そんないつもと違うソイツ見せられても・・。
希薄な人間関係だけど、ズケズケした関係よりなんか安心するね。
自分、傷つきやすいからさー。考えるの苦手だしー。
ああ、そうか。このコたちは、自分とツルんでいるんだ。
そうやって自分を忘れているんだ。

街に「わたし」はいなかった。ひとりで歩いていたんだった。
自分のことはキライだけど、自分の好きなものはまだ判る。雑誌見なくても。
少し冒険して、あのブランドの服も買ってみよう。バーゲンだし・・。
また失敗してもいいや。買いたいって欲望があるのは生きてる証拠!(笑)

6月30日・興味あります。罪ですか?
「子供ですか?五体満足であれば男でも女でもいいです。」
乙武くんのおかげで、もはや誰もこの常套句を口にしなくなった(はずだ)。
無意識の差別、まだまだいっぱいころがっていそうな気がする。

いつだったか書いたけど、やっとレンタルビデオ屋の会員になりました。
最初ね、オーディション用にアニメ借りたの。で、次にやっと好きなの選んだ。
ずっと見たかった映画。「エル・トポ」と「フリークス」!!・・ 並んでました。
(笑)・・あ、のけぞってる人いますね?
もう慣れてください。アングラな血が流れてるんだってば。

「エル・トポ」はハッキリいって「?」でした。暗喩が多すぎて理解しきれず。
2001年宇宙の旅・暗黒版。おクチあんぐりな展開だけど、人生語ってる傑作。
いや、怪作。音楽の使い方とかいいねー。けっこう笑った。けど疲れた。
「フリークス」は、いろんな人から評判聞いてて、すっごく期待してた。
人生変わったなんていう人もいたし。怖いのかなー・・ドキドキ。
感想〜。可愛い映画〜。なんでー?面白かったよー。純愛話じゃない。
障害者に対して愛情がある。「エル・トポ」では「使って」たけどね。
こっちは立派な俳優さん。超個性派ぞろい。いい芝居してんのよねー。

フリークスは怪物。快腕投手を「怪物くん」と呼ぶ時、ホメてるじゃない?
小人とかせむしとか、ピー。「白雪姫と七人のお友達」って放送した番組あるよ。
じゃ、身体障害者(に対して健常者)って言葉はどうなの?
障害のある人と常に健やかな人って対比。誰も気にしないのかな。
まあ、所詮は記号。意識の問題はもっと根深いけど・・。
そういえば見なくなった。昭和には街でもっと会った気がするんだけどなぁ。
白木みのるはスターだったし。・・出生率が減ってるの?

「態変」っていう劇団がある。
自分の身体が欠けている事に誇りを持った役者たちの集団。
サーカスでも見せ物でもなく、笑いを取りに来る!超ブラックギャグ!
これを笑うかどうかで、偽善性を試される。道徳も差別意識もぶっとぶよ。
「態変」観たのも、昭和だったな。もう、なくなっているのかもしれないな・・。

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キャサリンさんからの「態変」は活動中という書き込みへの返事

そうですかー。世界に羽ばたいてるんですねー。
私が観たのは旧タイニィアリス(キャパ100・座ぶとん席)でした。
ラストシーン、10人ばかりの出演者が客席に這いずって来たんですよ。
そしたら壁際にいた車椅子のお客さんが「うおー!」って立ち上がって、倒れた。
それをきっかけに他のそういった観客たちが興奮して暴れだしたの!
と同時に、天井から網が客席に降って来て・・暗転。
悲鳴が聞こえる、誰かの顔が足にキスする、ヨダレがつく、後ろからどつかれる。
パニックなんだか楽しいんだか・・(笑)
いろんな人のいろんな所に風穴があいたことは確かでしょう。
演劇には、こんなチカラもあるのよねー。