2003年1月。
2003年1月1日・ 謹んでね、新年だから。
謹賀新年。おめでとう〜。今年も生きていくぞ。
今年は健康になろうってんで、朝から豆乳風呂なんか入っちゃった。
湯あたりして健康どころじゃないぞ〜(笑)ぐ〜たらな1年になりそうな予感。
でも、ホカホカはいい。身体が温かくなんないと心も冷えて冷たい女になるもんな。
で、爪磨いて、ホットネイルなる新兵器を塗ってみた。唐辛子入りのマニキュア。
ちょっぴりの温かさと女っ気。夢あるんだかないんだか・・。

ヒツジが来ると書いて未来。誰かの年賀状から引用。
ひつじが一匹、ひつじが二匹・・。数えなくてもやってくる永遠の睡眠時間。
いつか羊がきても慌てないように、まだ朝が来る今の日はあるんだろうなぁ。
だから、目覚めよう。ポーっとするのもいいけれど、自分から発動しよう。
ああ、そういえば、あのヒツジの名前はポーだっけ。冒険・・するんだよね?

さて、今年のテーマの発表です。ジャ〜ン!
「欲望を手に入れる!」に決定いたしました。はははは。
昨年の「自己満足」に引き続き、ゴーマンそのものですな。
X'masにさ、言われたの「何が欲しいのか分からない」って。物欲ないからね〜私。
じゃ満たされてんのか?いや、薄いんです。欲は生きる力。美しくいえば夢。
望みがなくては成長もなし。そうだ!欲望を持とう!したい事、欲しいモノ。
欲しくなったら、手に入れよう!待ってても何も起きないから何かしよう。
明確なゴールがあれば、得た喜びに感動があるじゃないか。
感動は瞳の奥を輝かせるよ。生きてる魅力に満ちてくるに違いない。

そう、最初が肝心なのさ。欲しいの度合い。たとえ「ブランドのバッグ欲しい」で
あっても「すんげ〜欲しい!」モノだったら、すんげ〜嬉しい、感動〜じゃん。
それぞれの人間が自分らしくてオッケーだ。欲望の内容は個人の生き様(笑)
嬉しそうな人、羨ましいぞ。人生強欲であれ!幸せになるために!
うわ〜、なんだろう、あたしの欲しいもの。欲しいものが欲しいよ〜〜。

1月5日・ 羊年のうさぎ。
なんら正月らしい事もせぬまま正月がすぎてゆく。
先生の生活が昼夜逆転のため、元旦は夜10時になってお雑煮とおせち。
2日は先生用の年賀状制作でパソコンの前から動けなかった。
絵だけ持ってきて「作っといて」って、おいおい今日はいつだよ!
体験版フォトショップと悪戦苦闘〜。再々やりなおしで5時間もかかった。
もう〜めっちゃブチきれそう〜〜。「ありがとう」とか絶対言わないしぃ〜。

「明日は初詣に行きたいな〜」「俺、もう行ったよ。元旦朝4時頃散歩がてら」
すまないというニュアンスがあればまだ良かった。・・得意気であった。
コーディネイトされて吊るされている着物がいとあはれである・・。
キミはお休みの前に言った。お正月は温泉かホテルで迎えてもいい、と。
期待してたら「やっぱ、ウチで寝る」。ほんとに毎日15時間も寝てばかり。
スーパーで荷物持ってくれるダンナさまに憧れる悲しい妻の気持ち察してみろ。

3日。旨いモン食わせろ〜!と迫った。近所のしゃぶしゃぶ食べ放題2900円に
入りそうだったから、ダダこねてホテルの中華で飲茶にしてやったり。近所だけど。
女は御飯が大事ね。それでも「新春祝いふかひれスープ千円」は頼めない小市民よ。
4日。今年最初に読んだ本「娼婦論〜すべての女性は売春婦だ」キム・ワンソプ著。

5日。いつの間にか岸くんとテニスの約束をしてあり、連絡係を頼まれる。
どうやらあたしは数に入ってないらしい。友達どんどん取られる気がして落ち込む。
そういえば、まだ先生以外と口をきいていないわ。メールは毎日あるんだけど・・。
鬱憤ばらしにバーゲンに出掛け、試着もしないでコートとか買う。買う。買う。
テニス、見に行ってもイヤミな女になりそうで家で経理事務に没頭しておく。
いかんいかん。このまま暗い年になってしまうのか!?
は〜るよ、来い。歌ってどうする(泣)

1月6日・ 燃える?ドラゴン。
世の中が動き出した。そうだ、あたしも動き出そう〜!少しは。
明けるぞ〜!おめでとう〜。

このところ3週間に1回、エステ&リンパマッサージを受けていてね、
これがまぁ気持ちいいのさ。直接肌に触れられるなら「気」の相性が大事。
いろんなものが一緒に入って来ちゃうから。安心できる気をいただきたいもの。
で、そんな気の持ち主のお姉さんをご指名にしてる。仕事大好きって感じにも好感。
毎回、汗だくであたしのガチガチの肩甲骨に指を押し込みリンパを流してくれるの。
そして運動不足を指摘する。動く必要がないから固まる。道理ですな。

川だって流れが澱めばゴミも溜まる。めざせ!自力放流。
はははは〜!入りましたよ〜〜。スポーツクラブ!うわ〜単純。
続くとか続かないより、思い立ったらやっちゃえ〜が今年流さ(笑)
最初のチャレンジに選んだのは、初心者OK印の「健康ファイティング」なるもの。
受付嬢に「何年くらい運動してないんですか?」と身体を見て心配され、
講師の兄ちゃんには「ゆっくりやりますから大丈夫ですよ」と慈愛を向けられ、
おのれの身体に染み付いた「いかにも出来そうにない人」の匂いが虚しいあたしだ。

このエクササイズは中国拳法の型を使ってダンシングするらしい。
最初の挨拶が少林寺。型の名前はちーっとも分かんないけど見たことあるある。
お〜、悪いね期待を裏切って。全然大丈夫。簡単簡単。5分で慣れた。
空手や中国拳法の花架拳少々、ダンス系全般、経験だけはあるんだもん。
それに格闘を型にしたダンスっていったら、SETでやってたのと同じだしね。
か〜。たった8つの動きしかやってないのに、もうその気になってるバカである。

勢いに乗ってBSでオンエアしてた「燃えよ!ドラゴン」見ちゃった。
がははは〜おもしれ〜。ソネットのCMで踊ってるファンキー野郎なんかいるし〜。
想像してたのと全然違ってた。レトロチックな音楽にハマっちまったぜぃ。ププ。

1月8日・ 6等星を目指せ。
宿題に「ものまね」を出す先生ってのは、いかがなものか・・。
審査はバラエティー番組形式で「盛り上がれば良し」だなんてさ。
ほんと、授業料取っちゃ詐欺・・な授業を、またしてしましました〜。

リクエストに応じて、発声教えた。「正しい発声法など、ありませ〜ん」て。
だってさ、あたしが習ったのは割り箸くわえる上野式と、奇天烈声の巻上式だよ。
「動物の鳴き声やれる〜?」「はい、そのまま言葉喋って〜」「面白い声、出たねぇ〜」
ムチャクチャである。自分から発せられた音に敏感になれれば変われるんだよってこと。
人間の形は同じなんだから。憧れのあの声だって出ないはずはない。違いを修正する。
いろいろ出してるうちに、発見すればいいんだからね〜って。はは。イイカゲン。

下校する時、生徒さんと一緒になり、みんなで居酒屋に行ってしまった。
まだ若いのに人生経験豊富だのう。それが演技に生かされりゃ、かなりスゴイよ。
「なりたいなら、なれば?」相談されると、いつも私はこう答える。
冷静にフカンで考えれば、目的地への地図は見えてくる。情報はいくらでもある時代。
チャンスがある場所へ自分から行けばいいんだよ、手をあげながら。
「こんなあたしでも声優なんだから」・・生徒に希望を与えております(笑)

1月9日・ 小春。
今日、思った。・・こんなに、みんな笑顔だっけ?
「ハングリー」のアテレコで、ちょっとアセった。みんな笑ってるから。

飲み会で、鳥海くんと吉野くんが、ずーっとあたしに話して来る。
どれだけ「翼」が好きだったか、を。美形アイドル声優くんのふたりが、だ。
ちょっと、お酒がまわった。

1月10日・ 内部告発。
朝、パソコンに届いた原稿。本日お仕事のナレーション台本だ。
現場で渡されるとなると、分厚いアクセント辞典や辞書持参になって大荷物。
初見読みもプレッシャー。文明の進歩に感謝しつつ、目を通してたら、ガックリだ。
「これはヤバイっしょ〜」まだ事務所の開く時間じゃないが、マネージャーにメール。

スカパー!サッカー番組内のスペイン紹介ビデオのナレーションと聞いていた仕事。
「お友達価格でいい?」な〜んて言われて、軽く受けた。CSはギャラ安いんだよね。
そしたら・・なんてこった!これ、大空翼がスペイン紹介して回る内容になってる。
しかも、スペインリーグに所属してる大人の翼くんのセリフだ。あからさまに。
こりゃ〜絶対、許可なんて取ってないな。一応、先生に確認「聞いてないよ」。

以前翼をやってた頃、巧妙にキャラ名を隠しつつ、声だけ使って商売する仕事があった。
「翼」を使えば、著作権の発生だけでなく、持ち役である私のギャラも上げられる。
ずるいなぁ〜と思いつつも、お仕事してた。オトナなので・・。
今日の仕事、著作権どころか、声も関くんでなくちゃマズイ。私がやっちゃいけない。
せっかく送ってもらった原稿だけど、書き直しだなぁ〜。後日録音になることだろう。

とりあえずスタジオに行って、愕然。きょうの夜オンエアの番組だった。
ビデオには「ナレーション・大空翼」のテロップがすでに入ってる!
事情説明すると「大空翼がおおくりしました、だけやめときましょう」え?いや、でも。
「視聴者は20〜30代、きっと反響大きいよ〜」浮かれてるスタッフに言葉が通じない。
新作で、別の声優に変えられたから翼の声はもうやりたくないと拗ねてる人になってる。
私は「翼」という番組と作者の権利、声優という職業への理解を訴えてるのに・・。

帰りに「幼くみえる」と評された。笑顔で受け答えしてる私はオトナなのか?幼児なのか?
・・小さな抵抗、全然違う声で録音した。オンエアは見る気になれなかった。

1月12日・ 傷跡が輝くまで。
ついに出来ました〜〜!あたしの靴!
年末には完成してたんだけど、職人が実家帰ってたりして、やっと受け取り!
おお〜、手作り感いっぱいだぁ。頭にあったもんが実物になってる。不思議〜。
履き心地を確かめてから、中敷を貼り、ストラップに穴をあけて、完成です。
むくみやすいので、穴はふたつ開けてもらいました。ははは。
内側にはしっかり[ YOKO / hiroko-s.works ] のラベルが貼られております。
きゃ〜ん、履くのがもったいないわ。でも、履いてこそ靴。
ジーンズのように、擦れた跡や伸びが自然について、フィットしてく皮なんだって。
次は、めっちゃ歩きやすいハイヒールを作りたいなぁ・・(笑)
靴は人間が作るもの。当たり前じゃん!
微妙な色が見せられないのが残念〜。
その後、友達のお見舞いに行った。
結婚式以来、会ってなかった。すぐにダンナさまが札幌に転勤になったから。
ママにベッタリのやんちゃ坊主と優しそうなダンナさまが迎えてくれた。
すっかり母の顔になってた友達。でも、ふたりが帰ってしまうとお喋りが止まらない。
点滴受けながら、喉枯らしながら、2時間あまり。脈絡のないグチが次々・・。

やり手の営業だった彼女は、グチと非難と自慢を早口で喋り倒すところがあった。
それがストレス発散の方法だった。聞かされるコチラはかなり疲れる。
だけど手術してすぐなのに、ここまで饒舌なのは・・どうも様子がおかしい。
「あんた、北海道の暮らしが辛かったんだ・・」そんな話をしてたんじゃないけど、
そう思った。強気の女は自分の本当に弱いところを正面から言えないものだ。

・・彼女が抱きついてきた。
極寒の土地、友達もいない場所で妊娠と子育てに悩み、病気にまで・・。
そんな悲鳴を他人の悪口にしか置き換えられない、素直になれない頑固女だ。
夕食が運ばれ「じゃ」っていってんのに、帰らせまいと画策し続ける。
子供の頃から馴染みの病院で病気を取った。春からは千葉に転勤が決まった。
札幌で冷たく凍った彼女が、溶けていく日も近い。うん、きっとね。

1月16日・ イケイケ!ミーハー魂。
たとえ朝の8時半入りだって、こんなチャ〜ンスなら逃しません!
バッカじゃないの〜?と裏で言われようが、攻撃あるのみ!
普通の顔して「おはようございまーす」ってスタジオ入り。呼ばれてないのに。
「新しく入ったマネージャーの林田さんです」全く無関係のLINDAさんだよ(笑)
こうして潜入した、いつものスタジオ。何やってんだって・・?
な〜んと、あのゴン中山選手が「ハングリー」で声優デビューしちゃうのです。
ひとりだけ抜き録り。でも見たいから、来ちゃった〜!(笑)

そしてゴン中山の登場だ。黒い皮のロングコートで颯爽と。きゃ〜カッコいい!
背高〜い。顔ちっちゃ〜い。大勢の取り巻きスタッフの中、光るスターオーラ!
う〜ん、満足。なわけないでしょ?ミキサーブースに図々しく入り込む私たち。
ガラス越しだが録音監督の次に近い位置さ。見逃さへんでぇ〜。
CMとか見ればわかるけど、ゴンちゃんは役者の素質ありありだ。
声優だって、持ち前の集中力と瞬発力でいとも簡単にこなしていく。すっげ〜。
長セリフ以外はNGなし。シュートの掛け声、高笑い、難しい注文も楽々クリア。
しかも、堂々たる演技。完璧な主役声。感動と同時に自戒。マイッタなぁ〜。

続く記者会見のために先生が来た。嫌がるのに色紙渡して、お願いしてたら・・
「一緒に控え室にどうぞ」予想だにしなかった事態に怖気づくあたしを尻目に
LINDAさんガッツポーズ。さっさと入る控え室。うわ〜、いるいる。
イメージそのまま気さくなトークで盛り上がり、フットサルの約束も取りつけた。
浜松のローカルな話とか、柳下新監督と同級生だった事とか、翼のワザ練習したとか、
以前から友達みたいに笑ってくれる、いつも自然体のゴン中山選手。
「プロの方には申し訳ないけど、これが僕のオフだから。楽しませてもらってるのよ」
やっぱり大物だ。楽しんでたのか〜。何気ないけど奥深い、その人間的魅力。
夢のような時間を過ごし、しっかりお土産までいただいてしまいました。
ありがとうございましたっ!

やっぱり似てるLINDAさん。
「俺、フットサルでも本気で削っちゃうよ〜」
負けず嫌いのゴン中山選手である(笑)
記者会見にも潜入〜。
夏希ちゃんも台本にサインして
もらってましたよ〜。
1月17日・ ていねい。
「昔きもの美の歳時記・池田重子コレクション展」@西武ギャラリー
なんて贅沢なんだろう、日本人。こんな美術品をふつうに着てたんだもんね〜。
華やかで遊びがあって個性的。タメイキもんだ。豊かな暮らしだよ、ほんと。
でもそれは、ほんの百年にも満たない昔。「昭和時代」のクレジットに胸が痛む。
平成の今、この美しい色たちを着て街を歩けば、特別な目が向けられる。

最近、自分が何を着たらいいのか、わからなくなってる。
ショップに並ぶ服は色もデザインもほぼ同じ。消費されて来年には様変わる。
流行りというより、浮かないための制服。走らなければ取り残される不安。
消費者に合わせ、売れる服を作るしかない多くの業者。コレを買えと煽る雑誌。
フッションって志の低さでデフレスパイラルに陥ってるよね〜。

買い物はストレス発散。服バーゲンで買いまくって、なぜかホッとする。
クローゼットに押し込まれた服に愛着はなく、お披露目すんで2週間もすりゃ
ローテーションから外され、来期には格安移籍か廃棄処分。
週刊誌やヒットシングル並の賞味期限。リサイクルゴミ指定して集めて欲しいよ。
美しいモノを愛でるチカラがどんどん失われてく、そんな自分が怖いなぁ・・。

1月18日・ 踊る王子さま。
 
*pnish* vol.3 「パニックナイン」&「*PNISH*ON」@シアターVアカサカ。
あなたの存在が、私が生きるためには必要なんです。という思い込みが楽しい。
イケメンくん達が公演後にひとりひとりのファンと交流してくれる*pnish* 。
ストリートライブなんかでほぼ毎週会えるから、擬似恋愛にはもってこいだ。
アイドルより身近で、しかも複数(これ重要)、ハマる子急増中なのね〜。
けど、存在があれば満足なので、全肯定。すべてがステキ!カッコいい!
「チョットな〜」とか思ったとしても嫌われたくないから言わないわ、それが愛。

そんなファンに支えられ、踊りまくる彼らは高校球児みたいに見えた。
芝居の公演昼夜やって、特別イベントじゃ、どんなに若くても体力は限界。
その越え具合がいいの。必死さに応援しちゃう。きゃ〜頑張って〜!の原点。
振り切れたテンションのまま、ロビーに走り込んでファンと盛り上がる。
純粋に熱いんだもん、演劇じゃないでしょ、この感動のさせ方はスポーツだわよ。
*pnish* はこれでいいんじゃないか?と妙に納得させられてしまったのでした。

1月19日・ 気の毒を持つコブラ。
なんかやりたいなぁ・・なタイミングにお誘いがあれば、後先考えずに受けるわけで。
後悔する頃には事は進行していて・・ほら、もう活字になってる。

賃貸人格というアーチスト名で活動しているカネコユカとは、5年くらい前に一緒に
バンドをやっていた。インプロボイス中心の「イルカタレ」。ライブも数回。
インディーズレーベル自分で持ってる「へたくそ」のスエキチくんが親分で、
ギターのミムラくんと「倍音S」のオビキくん、カネユカとあたし。
巻上公一氏が教えるボイスのレッスンで知り合って始めた、へ〜んなバンド。
面白かったけど、やるにつれ分かる自分の才能のなさに(てか音楽自体に無知だし〜)
その道からすっかり足を洗ったんだよね〜。

年末にカネユカから電話もらった。「コブラ出ませんかぁ?」
きょう、LA.MAMAに行ったら、チラシが配られていた。あたしの名前があった。
どうやら出るらしい。何人かのご一緒させていただく方を紹介された。
巻上さんがニコニコと「無謀なんじゃないの?」。ああ、この空気よ。
音楽の道の侍が斬り合うのを愉しむような過酷なゲームに参戦してしまうのか。
ヤバイ!ご隠居にはリングに上がる基礎体力すら残ってないっちゅーの。
稽古は来月から・・。トンズラの用意だけはしておこう。

1月24日・ 猫を脱ぐ。
今週はやたら人に会う。いろんな偶然な出会いが毎日。
お誘いにも素直に応じて運勢に身を任せてみる。
ハタチの頃にいた劇団「櫂」でデスクやってたTさんとは、いつ会ったきり?
堪能な語学力を生かし、歌舞伎町のパブ等にフィリピーナ斡旋する会社を経営している。
本人いわく「人買い」。ここには書けない秘密がいっぱいだ(笑)
面白い人を紹介してくれるらしいので、のこのこ銀座に出掛けたさ。

「木坂涼×アーサー・ビナード トークショー」だった。二人とも詩人。
詩人という職業は謎だ。アーチストなんて曖昧だが、詩人はなんだか潔いぞ。
「職業・詩人」なってみた〜い!プロで食べていけてる詩人て日本に何人いるんだ?
ワケわからん期待にドキドキして観た。が、詩が語られることはなかった。
どうやら、既にふたりのファンである人が詩人以外の顔を見に来ている場所らしい。
彼氏は外人と決めているTさん好みのアーサーさんは、木坂さんと御夫婦なのね。
で内容は、新聞や雑誌のひっかかったネタをリビングでお喋りするって感じ。
・・退屈。新鮮な切り口ないし。感想に独自性皆無。だんだん腹が立ってきた。

終わってから、ふたりを紹介してもらい、お食事会にご招待いただいた。
帰りたかった。言わなくていい事が口から出そうだったんだもん。けどキッカケ逸した。
資生堂ビルのサロンに著名人らしき人々。ケータリングのご馳走にワイン。
セレブの社交界じゃんかよ!誰かは知らねど大学教授風なオヤジが話しかけて来た。
ありきたりな文化論。溜まったもんが流れ出す。スイッチ入ったあたしは暴走じゃ〜。

次回ゲストの写真家の奥さまに絡まれる。ふん!ディベートなら負けないわ。
世間に生きてないエラそうな金持ちめ!・・一気に畳み込む。あ、へコませちゃった。
は〜。だから帰ろうと思ったのに・・。あたしってこういう性悪なとこあるのよね〜。
毒ある猫はしっぽを出さないように隠してる。痛いとこだけ引っ掻く爪は伸び放題。
きょうは満月だったってことにしておいてね。ごめんね、他人さま。
「いや〜楽しかった。またいらっしゃい」帰り際、教授のオヤジがにんまり微笑んだ。

1月26日・ 泥だらけのヒーロー。
やさしい日差しの日曜日。まだポッカリとした原宿の朝。
代々木公園の一角にあるサッカー場は・・グッチョングッチョンだった。
前日の霜が溶けて、泥んこ。ムツゴロウとか住んで居そう。田んぼですな。
そんな所で何をすんねん?・・て、サッカーですよ。サッカー場ですから。
本日はもりしゃんの所属するエルヴァ対ブラァボ!夢の対決なのです。

フットサルチームにとってサッカーは大変。人集めが・・(笑)
カズさんやチョコボの友達、助っ人呼んでやっと・・あれ?10人じゃん。
新川くんをエルヴァから借りて・・新川くんてブラァボじゃなかったの〜?
なんかよくわかんないけど、キャプテンもりしゃんの右往左往ぶりが可愛いです。
泥と一体化して保護色になったボールがゆっくりコロコロする試合。
うわ〜転んだ。え〜追いついた?キーパー横っ飛びグチャ。見てる方は面白い。
あ、岸くん登場。「地面が揺れてる〜」朝5時まで飲んでたらしい。でも走る。
3試合やって、たぶん同点ばっかりだったと思う。遠くて見えないんだよ〜。

そして、冷え冷えとした夜。またも集まるブラァボの面々。
今度はフットサルの試合。対戦相手は「漫画ゴラク」編集部チームだ。
結果だけお伝えいたしましょう〜。34対4!30点差で激勝〜〜!
いつからこんなに強いチームになったんでしょうか?調子に乗ってます。
相手チームの女の子と競る時の「ニヘへ」なLINDAさんが情けないッス。
もりしゃんが慌てて帰っていきました。「これからTVで2試合見るんで・・」
サッカーバカの楽しい一日は、まだまだこれから。

みごとにカッポリはがれた靴底。
靴下まで泥だらけの清水くん(27才)。
1月27日・ 繭。
懐かしの芝居仲間と新年会。
気が付けば、お芝居に明け暮れていたのは10年近く前の事になる。
けれど、こうして会えば、まるで昨日の続き。
笑いをとろうと気を張るような会話なんかしなくても、ほこほこする。
好きなツマミ取って、ひとりで抱えて食べたって、チクチクしない。
外は冷たい木枯らし。みんな頑張って歩きましょう。

1月31日・ コトブキの証明。
事務所のデスクさんが昨年末で結婚退社。送別会が行われた。
実は、次に入ったデスクさんが入社後実働6日でやめてしまったの。
メール1本もらっただけで顔も声も知らぬままのお別れ。困ったものだ。
現在はたったひとりのマネージャーがデスク兼任の非常事態。
というわけで、ぶっちゃけ「デスク復帰をお願いする会」だったりして・・(笑)

アクアライトは弱小事務所ゆえ、良くも悪くも情報は筒抜け、付き合いが濃い。
人間関係が見えすぎない程度に、それでいて忘れられない立場でいたいものだ。

二次会にはたぶん全員が参加してた。ダンナさまも合流して盛り上がる。
すごく幸せそうな彼女を見ていると仕事復帰で縛るのはカワイソウな気がしてくる。
寿退社。それは女の花道!

アクアライトのお調子者たち。
右から、はまちゃん、よしろーくん、出村くん。