2002.9.1〜9.30
9月1日・ 香港大食漢馬鹿対決。
通販で買った食器戸棚が届いたのは、かれこれ一週間前。
カタログには、簡易組み立て・完成品なる説明書きがありました。
配達業者が置いたそのままリビングに放置されているのは、簡易じゃないから。
けっこうな大きさゆえ、男性2人でなくては持ち上げる事もできませぬ。不覚!
アテにならない先生はアテにしないわ。こういうの得意なのって誰かしら・・?

メール1本呼び出されたのは、清水くんとLINDAさん。
「な〜んだ簡単じゃん」チラッと説明書見ただけで、ひょひょいのひょい。
大量にあったビスやら板やらが形になって、ハイ完成〜!
やっぱ、男は技術、女は家庭科よね〜。感動だわ〜尊敬だわ〜。

では、お礼にお昼おごりましょう。好きなだけ食べてね〜。
お台場小香港に出向き、夏休み最後の日を観光気分で楽しむことに決定した。
きゃー、この店当たりだ〜、すっごく美味しい〜。はぁ・・お腹いっぱ〜い。
・・て、まだ頼むの?「ふん、まだまだイケるね、負けね〜ぜ!」
清水くんとLINDAさんは、フットサルでストライカー同士、ライバルなのだった。
でもだからって、御飯の食べっぷりまで競わなくてもいいんじゃあ・・。

最後に、ラーメンを1杯づつ追加。でもって、激辛ラー油を入れて食すふたり。
「く〜!辛ぇ〜!でもまだ入れるもんね〜はははは〜!」汁まっ赤、顔まっ赤。
同時完食〜。あ〜なんて感動的にバカなの〜、このふたり〜。爆笑〜。
楽しい仲間と一緒だと、食べる御飯も倍美味しい。

帰り道、清水くんは右っていいながら左に曲がり、レインボーブリッジを渡った。
「あれ〜間違えちゃってるよ〜俺〜」まだまだウチには帰りたくないらしい。
ドライブは続くことになった。海がとってもキレイだった。

9月3日・ 覚悟せよ。
デビューの頃にお世話になった音響の方のお通夜。
あたしとそう変わらぬ歳にして・・。働き盛りの死は悲しい。
まだ幼い三人の子と妻を残し・・。青ざめた顔の妻は、私の友人。
朝、起きたら、死んでいたそうだ。まさに呆然。言葉がみつからない。

「こんなことで会う機会が増えるんだろうからな。連絡網作るか?」
久しぶりなメンバーでシリアスな話題。全員が40代。
携帯の番号を交換する。「見えないのよ、口で言ってよ」
え?老眼なの?・・びっくりした。皆が皆、老眼鏡を持っていた。

時間は、川に向かってしか流れない。確実に。

9月5日・ ファンタジスタ。
アテレコをしてると、ふいに相手のセリフがクリアに聴こえる時がある。
すっげーいい芝居。次が自分だと、壊さず乗っからねば!と思う。
きょう「ハングリー」で松山さん(村上監督)がキテた。
一瞬の波。合わせる緊張感。わくわくする。一番好きな瞬間だ。

物語的には、別に山場でも感動のシーンでもないんだけどね。
たぶんオンエアでは、何もなくスラッと過ぎてしまうんだけどね。
もしかしたら松山さん自身も普通だったりするかもしれないんだけどね。
いいの。あたしはそういう芝居に合わせられる事に、すご〜く感動するんだ。

「タイガ」でも「ハンター」でも松山さんはそういう瞬間をくれた。
普段はあまり会話もしないけど、どこかで分かってくれてる気がしている。

9月7日・ 数千本の滝に打たれて・・。
オタクな人になってしまった。
スカパーやBS放送をプラズマのTVで見続けてる。
マニアックな低予算番組が、先の読めるドラマなんかより面白いんだもの。
ずーっと宝石売ってる通販番組、誰がハマっているんだろ?
一挙に増えたチャンネルに飽きるまで、おウチ大好き人間でいちゃいそうです。

とはいえ文化に触れないでいると、脳みそ腐ってしまいそう。
散歩がてら近くの東京都現代美術館へ「横尾忠則 森羅万象」展を観に行く。
あぁ、歩いて行けるなんて、幸せ〜〜。

どわ〜〜頭爆発〜!すっかり毒気にアテられました。
目だけで見るTVに満足してた自分が恥ずかしい。滝に打たれ、改心改心。
どっちの道を選ぶかは、その場に行かねば実感出来ないのだったわ。
よし!テレビを捨てよ、町へ出よう!

ところで、横尾忠則展に子供連れの方が何人か見に来ていた。
18禁どころか放送禁止なエロい春画が多数展示されているのに・・。
もちろんこれは芸術作品なのだが、子供には刺激が強すぎだ。
係りの人は入場の際、その旨を親に伝えるべきなのではないのか・・?
ん?中学生料金は大人の半額だ。これは鑑賞を薦めているってこと?
さすが、東京都!アバンギャルドを理解してるなぁ〜(笑)

9月8日・ 六畳ぶんのミステリー。
生え放題の芝生にハサミを入れました。
ドライヤー程度の大きさのミニ芝刈り機で。
こんなもんでいいだろうとタカくくっていたら、かなりな大仕事。
汗で虫除け薬は流れ、蚊に食われても泥で汚れた手袋じゃ掻くわけにもいかず、
でかいゲジゲジに悲鳴をあげても、誰も助けに来てはくれない孤独な作業。

10センチくらい浮かして刈り上げていくうちに、重さで手が震えてきた。
まだ半分しかやってないのにぃ〜!しかも、振り返れば、ヒドイ虎刈りだ。
虚しくため息ついて、左手に持ち替え、ガーッと振り回した。
半円形に芝が刈られた。・・・あ。

きゃ〜楽しい〜〜!どうせ自分んちの庭だもんね〜。
ミステリーサークルはこうして作られたのでした。
・・・残りは、またいつか・・。

9月9日・ スター軍団・ブラァボ!
わがフットサルチーム「FC.BRAVO」ついにマスコミデビューです!
専門雑誌「サッカーズ」から取材がやってまいりました〜。
練習の前にゴールネット前に並んで写真撮影。
きょうは、森山くんやわっしー、もりしゃんに岸くん・・と美形揃い。
顔寄せてる写真は、平凡・明星の表紙みたいだわ〜。

そんな日に限って、遅刻のキャプテン清水くん。
専属ドライバーとして格下げか?キャプテン・ドライバーと命名されました。
そう、彼のキャプテンマークには小さく「ドライバー」と書かれているのです。
・・て、刺繍したのはあたしだけどね〜(笑)

「サッカーズ」は9月24日発売のに掲載予定です。
お近くの本屋さんで探してね〜。

すみません、真っ黒です。
急な話でデジカメ持ってなかったんだよ〜。
サッカーズさ〜ん、写真くださ〜い!
9月11日・ 街頭の忘れ去られた30年。
ひょっとして、見かけた方がいたかもしれません。
渋谷の真ん中を、午後3時〜4時頃、アヤシイ軍団が行進していたのを・・。
その数、20数名、着物・軍人・白塗り・コビト・おかま・・。
あたしもいました!・・え?何をしてたかって〜?

ニセ寺山修司です。知ってますよね〜〜寺山。
映画監督の林海象さんが写真を撮りたいというのでアングラな人々が集められたんです。
「寺山ふうの格好で来てね」っていわれたら黒い服に白塗りが普通。でも目立ちたいな。
急遽、前日に下北の古着屋でゲットした緑色のメイド服に白のカツラにしました。
ただのコスプレにならないようにメイクは派手めにして、いざ出陣〜。
109前に集まって、ゲリラ撮影開始じゃ〜!

きゃあ〜、見物人がワンサカよ〜。写真撮られまくり。
寺山役の利重剛さんはじめ、詩集を売るセーラー服の少女はアラーキーの写真集で
モデルやってる秋桜子ちゃんだし、みなさんアングラ界では有名な方ばかり。
「母檸檬」のふたりもすごく目立ってる。あたしなんか端っこでウロウロするだけ〜。
でも、渋谷の交差点で全員でアカンベーしたりね、楽しい楽しい。
寺山の意思なんてさっぱり置き忘れて、非日常を遊んでしまいました、とさ。

ぴあ30周年記念で来月発行されるフリーペーパーに掲載されます。
レコードジャケットの大きさで、横尾忠則他豪華な参加者だそうです。
1万部くらい配布されるそうなので、見つけてね〜。
なんたってフリーペーパー=無料なんだも〜ん!

かなりの暑さでメイクも流れる。
あ〜、もっと濃くても良かったな〜。
モロ見せしちゃった女の子とかいて「撤収〜!」
の声が飛ぶことも(笑)
いや〜皆さん、過激だからさ〜。
9月12日・ その場地団駄、前進なし。
「ハングリーハート」6話収録前に1話をみんなで見る。
あ〜、逃げたい!弱虫なあたしは自分の出た番組をほとんど見ない。
だって〜絶対死にたくなるもん。へたへたな自分を省みる勇気がないんだよぉぉ。
ええ、分かっております。それを反省して次に繋げなくちゃイケマセンのでしょ?
だぁ〜から、ち〜っとも上手くならないんですわ。・・ふ。
いいんです。そーゆープロ根性は元々ないんです。・・へん!

声優志望や新人の方々が結構この日記読んでたりしますので・・
絶対、あたしのようになってはダメだ、と一応書いておきます。(笑)
自分の演技だけではなく、音楽や効果音の入る感じなどもチェックしましょう。
効果の音量に消されない声ではっきり言う必要とか出てくるからね。
音響監督さんの完成イメージが把握出来てると、お芝居がハマりますよ。
あと、スタジオで聞くのと違うのは「なんでだろう〜」と考えましょう。
・・あたしゃ未だに良くわかりません。へははは。・・情けな〜。

メゲないようにと、お仕事意識を捨てて1話を見ました。(笑)
ストリートミュージシャン役のもりしゃんの歌声にファンは注目するように。
郷原役だけじゃないんだぞ〜。ちなみにあたしは、成介の子供時代もやってる。
メガネザルと使い分けられてないんで、すぐ分かる。・・て、あぁ〜ん!(泣)

9月13日・ 錆びた花、一輪。
愛らしい孤独者だね〜、素直なんだろうな〜、この人は。
「ヴィンセント・ギャロ レトロスペクティヴ 1977-2002」@原美術館。
「バッファロー'66」で監督・主演・音楽を手がけ一躍有名になったギャロ。
映画だろうが美術だろうが、おんなじやね〜。まんま本人だもん。嘘偽りなし。

トヨタのCMだったか?彼女と浜辺で遊ぶ映像。
あの写真にグチャグチャ落書きしてある。別れたから。彼女の顔、繋いだ手に・・。
それが、い〜〜っぱい並んでる。哀しいんだけど、なんか可愛くて笑っちゃう。

オシャレな若者で溢れてる。カフェもショップも大賑わい。
美術館でギャロを見るデートかぁ・・。ポイント、高いんでないかい?

9月15日・ 困難の生む有意義。
劇作家ブレヒトが旗揚げした劇団の初来日。ベルリナー・アンサンブル鑑賞。
なんたってブレヒトですよ。最近ではハイナー・ミュラーですもん。
演劇の片隅にいる者としちゃ、見ないとマズイじゃないですか。
「リチャード2世」なんでシェイクスピア?と思いつつ、期待大です。

こりゃまた、モダンを極めております。ガチガチのドイツです。
そのうち眠気襲来。なんでだろう〜、こういうのキライじゃないハズなのになぁ。
そうか!イヤホンガイドから流れる平坦な和訳が原因だ。これ邪魔っ。
完成された作品に余計な音を加えたら壊れます。言葉は想像力でカバーよ。
耳から外すと目が生き返った。表情やニュアンスで物語を捜す方が楽しい。
そんな当たり前なことを、また忘れてしまうなんて・・!

休憩後の後半は、あたしの中で今年一番のスゴイ演出と言える舞台です。
投げつけられる泥や缶、大量の水。過激な緊張感。現実以上のリアルを生む形式。
薄っぺらな壁に書かれる泥の文字はドイツの悲痛な叫びを象徴してるんでしょう。
いや、きっともっと知性に溢れてるに違いない。残念だけどあたしは無知すぎる。
それでも、志の高さに圧倒されるのは心地よい。ふ〜、横綱演劇なり。

役に同化するか、役を見せるか。俳優論は昔から二分されてる。
ブレヒトは後者代表。声優の芝居はどんどんブレヒト的になってると最近思うよ。
(・・あ、最後に(笑)ってつけた方がいいですか〜?)

9月16日・ ボーっとしなくちゃ。
女友達と午前中から、お台場で買い物と美食な休日。
夕方ともなれば疲労困憊。ヴィーナスフォートでマッサージに飛び込み。
グエッ!ゴキゴキッ!ほ、骨がよじれてますよ〜〜!
首筋をグンニョ〜ン。おおおおお。そ、そんなに伸ばしたらキリンになるってば〜。
宿敵見つけたりって感じで徹底的に攻撃されました。うう〜疲れた〜。グッッタリ。

「これから映画見ませんよね?バカになるツボ押しましたから、字幕読んでも意味が
わからないと思います」・・・はぁ?そんなツボあんの〜?
「いつも常に何か考えてる人でしょう?ボーっとしない人っているんですよねー」
頭の休み時間がないと、こういうガチガチ首になるんだそうです。

ちょっと待って!考えてない時間って「寝てる」って事じゃないの?
「ゴメン今、ボーっとしてた」ってのは「別の考え事してた」時使う言葉でしょ?
くだらないテレビ、ポケ〜っと見てても内容は追ってるんだもんね。
え〜〜?わかんなーい。何も考えてないってどういう状態なの〜?
気が付けば、バカのツボ押された頭をフル回転にしていた。
ドッカーン!煙パスパス・・。

「ふ〜ん、そうなんだ」と何も考えないで受け取る素直さもなく、
「あ、そういうことか」と理解する頭脳も持ち合わせていない。
あたしの頑固な首のコリは、性格から治す必要があるみたいです。とほほ。

9月18日・ 職人気質。(・・読めた?)
OL生活に馴染めなかった斉木さんは、30才過ぎて職人に転向した。
革靴を作る職人。朝10時から夜10時まで、工房でコツコツの毎日。

おととい久々に電話が入った。「コンサートのチケット当たったんだけど余ってるの」
「うん、行けるよ」「買ってね。当たったのは抽選に、だからさ」「・・はぁ?」
「当日ギリだから取りに来て。時間は6時、場所は・・」
工房の近くの交番の前に、自分の休み時間に合わせて来いという。

約束に少し遅れて現れた斉木さんは、当然のように工房に私を連れて行く。
「これが作ってる靴で・・、皮のサンプルはこれで・・」一周案内してくれる。
以前も見た。とにかく毎回、自作の靴を見せる。待ち歩いてたりもする。
「じゃ、御飯行こう」何食べたい?なんて聞かれない。どんどん歩き出す。
「本日の定食ひとつ」こっちはまだメニューも開けてないうちに注文を済ます。

私は、斉木さんのマイペースさが結構気持ちいいと感じているんだ。
彼女は今、韓国のアイドルグループにハマっていて、その話しかしない。
嬉しそうに、いくらでも話続ける。写真も見せる。すっかりマニアの領域。
その前は香港スターに入れ込んでた。生活のすべてを捧げてしまうのだった。

自分の好きなものの為だけに生きる。世間や情報に関係なく己を貫くって容易じゃない。
意思なのか、開き直りか、それしか出来ないのか・・。不器用には違いない。
いろんな意味でワガママ。自分のテリトリーを理解してもらいたがる不安と自慢の同居。
別に他人に合わせる必要なんかない。彼女には、職人が合っている。

9月20日・ 悪い夢。
大きな虫が身体に張り付いてきた。ヒルだろうか?
取っても取っても、その数は増える一方だ。どうしよう・・。
次の日は、拉致されそうになった。男が5人。部屋に入ってきた。
男の手があたしの口を押さえようとし、指が口の中に。異常な柔かさの温かい指。
そして今朝は、エレベーターに乗っていたら揺れた。地震だ。
胃が持ち上げられる気持ち悪さ。ああ、落ちるんだ・・。

そこで、目が覚めた。まさに悪夢。こんな夢ばっかり見るなんて・・。
でも、うなされてるわけじゃないの。冷静に対処法とか考えてるんだ、夢の中で。
本人も気づかない悩みやストレスがあるのかな?
それとも、誰かに怨まれてて、怨念かけられてるんだろうか?
まさか正夢にはならないだろう、深く考えるのはやめにしておこう。

今日は「翼」の最終話収録。無理矢理終わらせるストーリー。無理もない。
ひとこと挨拶的なセリフで出演者が大勢。当代の売れっ子男性声優多数。
どのへんが違うのか聞き入った。みんな、マイクのりの良さそうな声。
声を空間に置くのが上手いのかなぁ?頭蓋に響かせて溜めてから吐く。
これがヒーロー声なんだ〜と勉強。う〜、言葉では説明しづらいぜ。

「お疲れさまでした〜!」回数出てないせいか、感慨もなく終了〜。
スタジオを出ると、白い秋の太陽の眩しさにクラッとする。
さすがに寝不足がキツイや。帰って眠ろう。・・今日こそは!

9月21日・ 国境を壊す祭典。
「POP ASIA 2002」@国際フォーラムにお出かけ。
出演者は、SHINWA=シンファ(韓国)サンディー・ラム(中国)日本からTHE BOOM、
KICK THE CAN CREW 。まったくバラバラの音楽〜。イベントならではだわ。

シンファは旬のアイドル6人組。んー、洗練されたV6って感じ?
5千人の観客の半分近くが彼らのカラー、オレンジのペンライトを振って応援です。
もう解散が発表されてるんだって。メンバーは兵役の年齢。人気あっても免除なし。
日本のファンは熱狂的応援・・でもない。中高校生の黄色い声がないんだもん。
「あたしはちょっと違うのよ」な20〜30代が韓国アイドルのファン層なんだって。
ペンライトの数の割に、湿気の多い熱が渦巻く静かさでございました(笑)

次はKICK THE CAN CREW。踊れる音楽はいいなぁ〜。久々に発散。
たぶん、すごくいい歌詞なのに全然聴き取れないのがモッタイナイ。
それとも若者はラップ慣れしてて、ヒアリングOK!なのか・・?
サンディー・ラムは圧倒的な歌唱力で歌い上げ、自分に感動して泣く。
開場からは「可愛い〜!」の声。この小さな歪みがコンサートらしくて好き(笑)

さてラストはTHE BOOM 。「島唄」はナマで聴いてみなくちゃイケマセンよ〜。
ミュージカル1本まるまる見たくらい、お腹いっぱいになる!
変化に富んだ凝縮された構成で、完成されきった曲に育ってました。
入魂の修羅の顔した宮沢さん。ひとつ持っている強さにひれ伏すしかないです。
好き・嫌いでいえば好きじゃないんだけどね。だからこそ「島唄」に拍手!

9月23日・ 楽しい仲間たちがいてくれる。
「タイガ」でコンビだった、ゴシュ役の水田わさびの舞台観劇。
演劇部隊・Chatter Gang「闇中の夜想曲」@SPACE107。
なんか急に、大きなポンポンのついたニット帽をあげたくなって探し回った。
ダーク系の服にカラフルな帽子が流行ってるけど、わさちゃんは服がカラフルだから
あえておさえたベージュのにしてみた。うん。・・似合うといいなぁ〜。

舞台は、やってる役者さんが楽しそうでなによりだ。
稽古の後で毎回、ワイワイお酒飲むんだろうねえ〜。ネタにもしてたし・・。
お話は「ジャガーの眼」みたいなサスペンスなんだけど、先バレバレであった(笑)
観客にも安心感が漂っていて、大衆演劇に近いノリがある。笑いたいんだなぁ〜。
そういう場合、小難しい作品より「ほ〜ら、お芝居ですよ〜」が当たりな気がする。
作り手と観客が娯楽してる演劇。な〜んだ日本は平和なんだ、とホッとした。

9月24日・ 耳をください。
毎週通っているボイストレーニング。
発声のコースだけど、歌のレッスンも、もれなくついてくる。
何ひとつ楽器が出来ない、楽譜も読めないが、歌うことは好きだった。
でも、習えば習う程、人前で歌う自信がなくなっていくの。
どうやらすっごく下手だったみたい。知らない方が良かったなぁ・・。

ジャーン!さぁ、今のは何でしょう?
マイナーセブンスハーフディミニィッシュでした〜。みたいなのが毎週増えてく。
演奏する人は、こんなにいっぱいの音を聴き分けてたのか〜・・!
レッスンが終わる度に、才能のなさに悲しくなってくる。

こういうのって子供の頃に決まっちゃうものなんでしょうか?
絶対音感なんてなくていい。せめて人並の感覚器官が欲しいものだ。
この大雑把な耳に聴こえてるのは、作り手のこだわった音楽とどれくらい違うのだろう?
上手く歌えなくてもいい。本当にそこにある音楽を聴いてみたいと思うのでした。

9月26日・ なまいき。
「ハングリーハート」は絵が完璧に出来上がっている。全部色付き。
脚本も演出も凝っていて、毎回『狙い』があるのが分かるんだ。
前回は劇画タッチの止め絵で笑わせてくれた。今回はキラキラに美しい。
凝っている分、求められるものが微妙になる。脚本読んだだけでは捉え難い部分もある。
絵を見て「ほえぇ〜!」と驚かされる。スタッフさんが頑張ってくれているんだな〜。

「声だけで表現しなければならなくて大変でした」声優やった俳優さんのありがちなコメント。
何をおっしゃる。声だけじゃないよ。顔や姿は「絵」が表現しているんだもん。
もうある絵に、どう声という表現を足すかなんだ。任せちゃって引く方がいい時だってある。
すっげ〜いい芝居を絵にされると、負けないように声優は張り切るもんなんだ。
顔も知らない作画の方と、キャラクターを生かし合う作業が出来るのが面白い所だよね。

今日の収録で、絵に文句を付けてる人がいた。とても軽い気分で言ったんだろうけど・・。
セリフを書き換えて、絵を直させてしまった人もいた。納得いかないから、と言って・・。
どちらも私の解釈では、絵が正しいように思えた。深い芝居をしていた。
アニメのキャラだって嘘くらいつく。矛盾があればこそ、発見と成長の物語になる。
スタジオに脚本家は来ない。監督が「それでいい」と決断した事に文句をつける気はないわ。
けど、どうにも腹が立ってイライラしてしまった。
・・・そんな時、ひとこと言える人だったら・・。いちおう先輩だしな〜あたし。

9月28日・ ブーイングは男の価値。
はははは〜。VIP待遇ってやつ初体験です。
浦和レッズ対清水エスパルス。さいたまスタジアムのVIPルーム潜入〜。
試合前に選手全員と歓談&写真撮影会な〜んてサービスがあるなんて驚きっ!
ぜひ参加したかったんだけど、先生が道に迷ってるうちに時間ギリギリで断念。
な〜んでいつも、地図見ながらナビ見ながらで迷うかなぁ〜?

控え室はホテルのパーティルーム風ですね。お酒やご馳走が並び、取り放題。
知事さんがいらっしゃったそうですが、顔は長野県の方くらいしか知りません。
どう見てもVIPから浮いてる私達に、いろんな方が挨拶に来られる。
ああ、わざわざ御飯抜いて来たのに、落ち着いて食べられないよ〜(笑)

クッションの良い椅子で観戦。さすがの応援合戦やっております。
レッズの真ん中は黒いサポーターなんだって知ってたかなぁ〜?
しかし、観客の注目はなんたって、安貞桓じゃ〜ん!
後半、出場が決まると真っ赤なスタジアム、割れんばかりの大ブーイング!
こんなバカでかいブーイング初めて聞いたよ。思わず笑っちゃった。
いや〜、泥沼エスパルスは救えなかったが存在感で試合が動いてましたよ〜。

「取材エリア見てみます?」試合後、案内してくれるというんです。すげ〜。
監督会見や廊下のお立ち台インタビューそっちのけで陣取りの輪が出来てる。
お!これは安貞桓に違いない!あまりの取材陣に急遽会議室に会見を移動です。
チャ〜ンス!紛れて堂々と入ってしまいました〜(笑)
負け試合でむくれていても天下の美形!ほんと美しいわ〜!ナマ安貞桓堪能〜。
ふつうに帰ってく井原や戸田。ブッフバルトまで横通っていったぞ。
田舎ミーハーは叫びたい気持ちを抑えるのが、もう大変な一日でございました。

DF坪井選手に声掛けられる先生。
GK山岸選手には、持っていた単行本を
プレゼントしてニッコリ。
ズラ〜っと並んだTVクルー。
会見時間はたったの5,6分。
韓国からももちろん来ていたよ。
9月30日・ 北朝鮮について思うこと。
連日報道されている拉致問題。なんとなく思う。
日本ってのは人情の国なんだなぁ〜って。
被害者家族が苦しんでいる姿ばかりがクローズアップされてる。
マスコミはその気持ちに乗っかるように、嘘を暴こうと躍起になっている。
「可哀そうじゃないか!本当のことを言いなさい!」
きっと視聴率が上がるんだ。北朝鮮問題って、そんな話だったっけ?

北朝鮮の酷さは、もう何年も前から亡命者が訴えてきた。
あたしは5年位前に、収容所モノにハマって何冊も続けざまに読んだ。
こんな近い国でこんな残虐な行為が・・!泣いたさ。
詳細で克明な記録だと思ってたのにどうやら「トンデモ本」だったようだ。
外国人はこの収容所で・・な〜んて地図まであったのに参考にもされてやしない。
それにしても過去に放送された北朝鮮の実態特集、流さないのは何故なんだろう?

韓国からは連れ去られた人が5百人以上いるという。
日本人だって昭和30年頃、在日の妻となった人が大勢船で夢の国に渡ったはずだ。
なにより、北朝鮮の国民自身が飢えに苦しみ、独裁に自由を奪われている。
今、生きている人を救う方がずっとずっと大切だ。

北朝鮮は神経を病んだ子供。外に対してやっと頑な心と口を開く気になった途端に
責め立てては、手元にあったオモチャを投げつけて暴れ出すだろう。
そのプライドを傷つけないように手のひらで転がし、抱き留めてあげなくては。
断罪するのはそれからでいい。もちろん裁くのは日本の法律ではない。
マスコミでもないし、日本人の人情でもない。

北朝鮮がショッカーだったら簡単なんだけどねぇ〜。
・・・って、これじゃアメリカになっちゃうね(笑)