2002.4.16〜4.30
4月16日・ 男女差別。
新聞によりますと、今や男性の8人にひとりがトイレで座ってするそうです。
母親が子供にそう教えるからだって。そりゃ確かにやり方わかんないですけどね〜。
それと「パパ!トイレ汚さないように座ってして!」が多数とか。
素直に従っちゃうわけね、パパさん。あははは、それも時代さね。
中世のお姫様は立ってやってました。ドレスの中に壷入れて。文化変遷。

男の威厳は何処行った〜!?・・ふうな意見が掲載されてましたけど、
立ちションに威厳って言われてもね〜。いえね、前々から疑問だったんです、
なぜ男は排泄行為を見せ合って平気なのか・・?
平気どころか、大切なコミュニケーションの場になってるじゃないですか。
ドラマにはしょっちゅう登場する。友情の確認シーンだったりもする。
どうも男性は、一緒に放尿することに感動するらしいんですよ〜。
女に置き換えて想像してみてくださいよぉ〜。ヘンでしょ〜〜?

ちなみに中国では、わりと普通です。女も前の人のお尻見ながらしてました。
音姫さまの登場はありえませんな。(あ、音姫とは水音の鳴る機械の名前よ)
排泄は人間の生理。どのへんの何を、恥ずかしいと思えばいいのでしょうか?
男が個室でしか出来ない時代、来そうな気がする。いえ、そうなって欲しい。
だってそしたら、夜道で立ちションオヤジに会わなくてすむじゃないですか。
あたし、アレは軽いレイプだと思うわ。守れよ、法律!求む、厳罰!

4月17日・ 美容量販店。
銀座に出来た美容室でカットとカラーリングをしてもらう。
有名サロン、ヴィダルサスーンなのに、今はやりの激安店。
シャンプーカットで2000円、カラーリングしてもらっても4500円也。
しかも早い。2時間かかんなかった!

お店は狭い、キレイとは言いがたい。お隣さんがすぐ横。
落ち着きのなさは居酒屋にいる感じ。バタバタしてる。動きが早いの。
カラーの種類は少なめ。派手なのは置いてないみたい。
当然だけど、コーヒーのサービスとかはない。肩は揉んでくれたわよ。

で、肝心の仕上がりは・・?これが、かなりいいんだ。
カラーもちゃんと入ってるし、カットも早い割りに丁寧。
こちらの意見聞きながら、アドバイスもしてくれて、ブローも教えてくれた。
ちょっとラッパー入った兄ちゃんが担当。お気軽なのね。
あたしは全員で「いらっしゃいませ〜!」って叫ぶ体育会系の店が苦手なの。
ここは、それどころじゃない人数をこなしてる。慌しい分、落ち着く〜(笑)
でも、美容室に癒されに行く人には、合いませんな。

閉店の夜11時まで、めちゃ混みだそうです。
比較的空いてるのは、主婦は帰りOLは仕事中の4〜5時頃だって。

4月18日・ ボールはパンクしないのね。
「少林サッカー」の試写会に行きました。
少林寺拳法のサッカーチームの映画ね。
うう〜まさか・・泣きましたわ私〜(笑)え〜?そういう映画かよっ!
丸ごとギャグ漫画なんだけどね〜。なぜか急に歌い踊る。目が燃え上がる。
空中高くからのシュート!キーパーの服が破れ、ネットが壊れ、壁に刺さる。
あれ〜、どっかの漫画で見たぞ〜。やっぱりギャグだったのか、あれは。

登場キャラも濃い濃い。美形も用意しろよっ!とかいいつつ泣くのは何故?
え〜と、ヒロインが間違っちゃった女の子で、一途に不器用なのよ〜。
バカとバカの恋愛が、素直すぎてヒネりのない純粋なドラマに見えたの。
で、すっかり感情移入〜。ギャグなのに〜。あたしもバカだからだわ〜。

香港でヒットしたのは随分前のハズです。
その時、「キャプ翼」の映画化の話、マジで来たんだよ〜。
こうなってたかもしれない・・。そう思って見るとまた楽しいです、きっと。
今年は、映画もテレビも、サッカーものばっかり!もう、食傷気味よ。
W杯、盛り上がってくれなきゃ困るなぁ。その後のサッカーの為にも。

御飯しにいったもんじゃ屋に、トルシエ監督の色紙が飾ってありました。
「必勝」勝ちTと、まったく同じ字体でした〜。

4月19日・ 辺境モダン。
家具屋探訪の旅の続き。きょうもウロウロするざます。
原宿から千駄ヶ谷に抜けるトンネルの手前の四つ角・・て何処だよ?・・
あまり歩く通りではございませんが・・この一角が別の街に変貌してた。
どうも東京には、このテの情報通だけがタムロする隠れ場所があるようだ。
セレクトされた街。わざわざ来いよ。ここにしかないぜ。ふふん。
厚手のお高い雑誌に紹介されるようなこだわりの逸品が並ぶの。
この辺りの店でプレゼント選べば、センスいい〜!って株が上がるわよ。

たとえば、まんまアートな盆栽屋さん。植物は丸いコケダンゴから生えてる。
すご〜くおしゃれ!こんなのが似合う家・・西麻布あたりのマンションか?
家具屋だって天然のワイルドな流木に金属の足とか付けてテーブルにしてくれる。
個性重視。その人の生活スタイルを提案してくてれる。都会的やね〜。
けどなんか・・気分ごと売られてる気もする。
頑張りすぎは身体に良くない・・。

バリ島家具のお店でテレビ台を購入。太い竹で組んだ2段棚。・・安かった(笑)
一ケタなら即買いも怖くないんだけどなぁ・・。とかいいつつドキドキしてる。
ホントにこれでいいのかしら・・?最初の一歩だ、間違ってないのか・・?
そろそろ何か買いたいって思いが強かったからね。買っちまったい。く〜。
さあ、勢いつけて、揃えてまいりましょう〜。おほほほ。

きょうも、い〜っぱい歩いたわ。万歩計でも持とうかしら・・。
心なしかふくらはぎに筋肉がついてきたような・・。
本日のゴール千駄ヶ谷、目の前には東京都体育館。
いや〜、お買い物はスポーツだわい。

4月22日・ ないものはない。
東京、家具の聖地巡りも佳境に入ってまいりました〜。
最近の日記、コレばっかりですみません。汗っ。
え〜今日は、広尾→お台場。観光スポット制覇しつつあるわね。
こうしてテーマ決めて歩くと、いろんなものが見えて楽しいですわよ。
街に合ったお店の戦略があるでしょ?品揃えとか陳列の仕方とか・・。
差別化されてるのね、街に、お店に。あたしは何処が似合う女なのかしら?

さて、お台場の超大型店、大塚家具に行ったことあります?
いや〜驚いた〜!広いのなんのって!入口で担当さんが付いて案内してくれる。
でないと確実に迷子になる!一度見たお気に入りの所に帰れない!
こんなの誰が買うんだ〜?な錦鯉の彫刻入りテーブル、一見の価値あり。
「このコーナーは不思議の国をイメージしてます」カラフルすぎる椅子ズラ〜!
途中休憩を入れないと足が棒。ご休憩にはマッサージ椅子の体験サービス。
休日以外のヒマな時間帯がいい。担当さんが親切に教えてくれ勉強にもなるよ。
そのへんのテーマパークよりずっと遊べました〜。しかも無料!(笑)

ここでダイニングセットを購入。イギリスのアンティーク。
細工のキレイな一本足。倍の広さまで伸びるテーブルよ。可愛いの〜。
椅子も同じ素材のアンティーク。古いものは落ち着くのよね〜。
クッションの張替えの仕方まで教えていただきました。

貰った割引券で、大野さんと加賀の懐石を食べに・・。
お台場はキラキラ。年中クリスマス。ここが似合うのはカップルだわ、やっぱ。

これが大野さんだっ!
オレンジ色の銘仙の着物よ〜。素敵でしょ〜。
さすが師匠、堂々の着こなしっぷり!
夕暮れのレインボーブリッジと自由の女神。
まさに観光ですな。
4月23日・ 真贋は心眼で。
上野に「プラド美術館展」を見に行きました。
なんだか地味〜。おばさんグループと修学旅行の学生服たちで歩きにくい。
展示作品も、これで「プラド」って銘打つかよ・・くらいの寂しさです。

なんちゃって、行ってますからね〜本物のプラド美術館!・・天狗ですかぁ?
スペインのマドリード、一日で回りきれずに次の日にも行きましたもん。
圧倒される質と量。あの有名なピカソのゲルニカだけの別館もあるのよ〜!
あの衝撃は忘れられない。公民館ホールくらいの部屋に入った瞬間。
何度も画集で見たゲルニカ。本物。大きさもさることながらオーラがグワン!
いろんな国の人々が床に座り込んでるの。座るとこじゃないのよ、でもね、
腰が抜けちゃうの。絵にアタる。ドクドク心臓に爆弾、汗かいちゃった。
絵のチカラて〜のは計り知れないね。いや、人間のチカラか・・。

外国の美術館だと、中で写真撮ったり、写生したり出来るじゃない?
太っ腹よね。本物の価値が分かるからこそ「どうぞ御自由に」なのね、きっと。
・・本物?価値は何処で決まるというの?
世に認められてても、ウソっぽいモノはいくらでもあるわ。
ピカソだって知らせず作品見せたら「ヘタな絵〜」っていう人は大勢いるだろうし。
一枚の絵に何億って値段を決める人の基準って、一体?・・ううむ。
ま、ゲルニカには値段はいらないな。あーゆーのは人類全体の宝です。
素直になって見れば誰にでも価値が分かるのが本物。・・え?誰にでも?
うう、せめてそれくらい素直でいたいものですなぁ・・。

「コレが見たかったのよ〜〜!」
大好きなボッシュの前で記念撮影。
だははは。
4月26日・ イイ娘いまっせ。
所属事務所「アクアライト」の交流会へ。つまり、飲み会ですな。
ちまたでも新入社員の歓迎会とか盛んな時期。ウチにもいっぱい入ったんで・・
と思ったら、入ったのは10代ばっかり。17才〜?居酒屋じゃダメじゃん!
17、19、19、20才のプリチィーアイドルな女の子+男子2名。
あ、待てよ。声優って年齢書いちゃマズイんだっけ?(しかもうろ覚え)
見かけは14才だしなぁ。ま、彼女たちが誤魔化したい歳になるのはずっと先ね。

交流、してみた。・・誰に憧れて、声優の学校入ったの?
「高山みなみさんです。あたしが子供の頃からいつも主役ばかりやってて・・」
あぁ、みなみちゃんなら「味っ子」のオーディションで友達になってさー。
TWO-MIXの前にも女三人でユニット組んでたのよ。ウチのアトリエでライブしたの。
「お知り合いなんですか〜?スゴ〜イ!」うん・・まぁ・・知り合いっつーか・・。

そうなんです。この子たちはあたしが誰だかワカラナイ年齢だったのです。
軽くショックだわ〜。もしかして、お母さんより年上、かしら・・?
は〜、キラキラ眩しいぜ、アイドルは。頑張って大きく育ってね。
若者はいつの間にか携帯番号、交換しあって合コンのノリ。
オバちゃんも頑張って、男子2名と交流。しっかり番号やらアドレスをゲット。
息子より年下(仮定)のメシ友でも作ってみるか。げふふふふ。

・・と、そこへ社長がやって来て、真面目な顔で言ってくれた。
「日比野さん、みんなの母親になってやってくれよ」
なんだとぉ〜!あたしは、まだまだライバル張れるくらいでいちゃるで〜!
メラメラと闘志燃やしつつヘラヘラと答えた。「子だくさんですね」
ああ、世の常。

新人・宮本克哉くんである。
ピースまでもが初々しいぞ。
後ろに隠れたのは、平詩野サマ。
ん、肩に手?お気に入りなのか?
4月28日・ 電車で化粧したかった。
「アセるな〜、落ち着け〜」パニくりました。呼吸、呼吸。
朝起きると予定を確かめ、家を出る1時間前をしっかり胸に刻むようにしてる。
お出かけモードへ入る時刻。毎日が規則正しくない生活。日々さまざまだもん。
今日はつくしんこのライブ。開場12時半だから11時半に家を出る。10時半には・・。
「さ、化粧するか」と時計を見て凍りついた〜!11時50分〜〜!!?
時計はさかさまに置いてあった。長い針しか見てなかった。10時20分だと思ってた。
そうだ。一昨日からハードで寝不足で、今朝は寝坊してたんだった・・!
なのに、いつものように洗濯いっぱいしてたりしたから・・。あうあうあう。
渋谷まで1時間。1時の開演にはどうやったって間に合うワケがない。

終演は3時、多少遅れたって問題ないじゃん。遅刻常習者はそう思うでしょうが、
小心者はそうはいかない。時間を間違えてるって状況そのものにパニックだ。
指が震えてアイラインが描けないよ〜。どの服も合わない気がしちゃうよ〜。
言ってる場合か!とにかく早送りで行動!15分で完了!駅までダッシュ!
駅で鏡を見たら変だった。ホームや電車で着替えた。Tシャツ脱いでアクセ変えて。
渋谷着ジャスト1時。「5分押しでありますように」このへんが業界人。
ライブハウス近辺に到着するも今度は入口がわからない。ここ搬入口だ〜(泣)
もりしゃんと番組やってる門脇舞ちゃんを発見、「すみません、入口は?」と尋ね、
やっと到着。ドリンク券を受け取ると音楽が始まりました。はぁ、間に合った〜。
・・・なんか、やり終えた気がするのは、なぜ?(笑)

つくしんこ、今回はドラム・ベース(&バイオリン)を加えたバンド形式。
もりしゃんはここ数日具合悪くしてて、昨日会ったら頬がコケてた。心配だわ。
開場は満杯。立ち見ギッシリ。ドンさん見えない〜。もりしゃん唄ってる〜。
バンドはカッコいいんだけど、歌詞が聴こえなくなっちゃうのよね。
コントな掛け合いもイマイチ言葉が聞き取れなくて、笑えない。
前回のように、映像とか奇抜な衣装でてんこ盛りなエンターテイメントがいいな。

さちこちゃんとめぐねぇが私より遅れて来て後ろで見ていた。
「この服、今日買ったの。着替えてて遅れた〜」ふたりとも可愛いじゃないか〜。
関係者に挨拶するもりしゃんを横目に、清掃に追われ店を出た途端、電話が鳴った。
もりしゃんだった。いや〜ゴメンね。会って挨拶したかったんだけどさー、
化粧ヨレてるし服キマってないしで・・なんか恥ずかしかったんだよ〜。
言わなかったけど、コレが本音。ははは。
・・時間には正確に、余裕を持ってお出かけいたしましょう。

4月30日・ ありがたや、ありがたや。
そういえば今月は声優の仕事が1本もなかったな。
山あり谷あり、別にこのままフェードアウトでも構わないや。
収入が安定している現在、声優は社会との関わりの場、道楽に近いんだ私には。
お〜っと、事務所から怒られそうだな。戴いた仕事は精一杯やってますよ〜。
だって好きだもん。趣味がお金を生むだけだもん。初心でしょお〜?
え?戻りすぎ?・・う〜ん、緊張まで初心に戻ってるしねぇ・・。
初心じゃないの。一周して戻って来たの。見抜く人、いないかなぁ。

40代・50代、大人になればなる程「謙虚」や「感謝」を口にする人って多い。
そういうのが人間の美徳とされる。だんだん理解できるようになってきたわ。
ピークを越えた後、衰えばかりの自分と面と向かう日々。終わってゆく自分と
戦うには「ヒトさまのおかげ」な立場を取って自分を美化する方法しかない。
諦めを「卑屈」でなく「悟り」に持っていかねば、老いと共存できないんだ。
「謙虚」や「感謝」を植えつけてゆく苦しさ。そして、優しさを得る。
この気持ちは絶対、若い頃には理解できないでしょうね。
・・あたしも、まだまだ、なんだけど・・。

「地球最後の日、あなたはどうしますか?」
法律も破って自分の好き放題するか、静かに思考し最後を迎えるか。
地球最期の日を意識したら、どう生きるのが「自己満足」か・・。

年老いた者のへりくだった態度に、つけあがる若者もいる。
そんなバカも、やがて意味を知る歳になるだろう。・・生きていれば。