2001.9.15〜9.23
ひびののいま
9月15日・ USAに生まれなくても・・。
狂牛病の地元、千葉県の学校給食では牛肉の使用をやめたそうだ。
安全をうたい風評を怖れていた農家は、足元の反乱に唖然だって。
エイズの人と手を繋げない子供に育つ!と危惧しながらも、
自分ちの野菜は農薬ばっかりだから食べない・・って話も思い出す。
ホントのところは、ど〜なってんの?

同時多発テロのニュースにしても、疑問だらけ・・。
空港で発見されたレンタカーにアラブ語で書かれた操縦マニュアルがあったって?
どうしてフロリダに住んでて英語で操縦技術学んだ人がアラブ語に書き換えんの?
そのうえさー、乗っ取り犯が本名で飛行機乗るわけないじゃん。
てゆーか、日本にまで「テロありそうだよ」って忠告しておきながら、
そんな大勢のテロリスト(らしき人)が一斉に乗って警戒できなかったの?
それでいて、これだけ早く顔写真が出るのはなぜー?

スイス約700人、イギリス約600人が行方不明なんだと。異国だけに心配もかさむ。
そんな国では、どう報道されているのだろう・・。
我が家にはいくつかのメールマガジンが届き、TVと異なる意見ばかり・・。
インターネットではニセモノの救済基金がもう始められたという。
錯綜する情報。流されたくないな。

御冥福をお祈りします。
こう締めるべきなのは分かってる。
でもね、追悼の黙祷でも祈る言葉は、これ。
「もう少し、がんばって!」
まだ生きてる人は必ずいる!私にはまだ、安らかに・・なんて言えない。

9月16日・ 嫁の演技力、婿の夢。
結婚式は晴れ舞台というけれど、実際に舞台にしてしまった式に出た。
ふたりとも役者さんで、共演をキッカケに幸せを掴んだんだって。
オノロケふたり芝居ね〜。型にハメられる式場のプランより楽しそう。
場所はビプランシアター、ちゃんとチラシも作って、立派に公演だー。
前売2000円、当日2500円、ご祝儀はいただきません。
んー・・とメインは公演なのかな?・・何を着て行けばいいのかな?

新婦のあこちゃんは、空想遊戯の「プラネットマスター」に出てくれた人。
月の精みたいなヒロインがハマってた。天然ボケ入ってて可愛いんだ〜。
いったいどんな男と・・?女の興味はまずそこよねー。
で、カッコいい男友達チェック・・は、もう出来ない身分だから・・(笑)
お料理メニュー・・も、今回はなしだから・・ま、ドレスアップもやめよ。
・・て、やめて正解。隣りの直美ってばジーンズとシャツ!あんたね〜。
キチンとドレス!の人も来てて、会場はバラッバラのおもろい雰囲気。

しょっぱなからウェディングドレスで花嫁登場!
ふたりの馴れ初めや結婚までのすったもんだを芝居にしたんじゃなかった。
役名もストーリーもオリジナル。かなり暗い不条理劇。む、難しい・・。
作・演出は新郎。なるほどねぇ〜、やってみたかったんだね、公演。
芝居見慣れた私にも、わかんね〜(高い声)な芝居。親戚の方々は不安顔。
・・結婚式とは何か?!根源的なとこで疑問を投げちゃってるよ〜。(笑)

送り出しの光景は、芝居も結婚式もさして変わらない。
当人ふたりは、にっこにこ。夢、叶えたんだもんねぇ・・。
いいじゃないの、幸せならば。間違いなく記憶に残ったし。
うーんと、でもね、土・日、4回公演はいかがなものかしら。
・・・できれば、第二回公演は、打たないでね。

新郎新婦&
ヒゲのサリーちゃん
そして直美。
9月17日・ 会議は踊る。
突発的に行動を開始するのさ、先生は。
起きてきたな〜、あれ、何処いくの?、アメ横〜?、なんでー?
・・あ、もういない。

12冊のカタログをお持ち帰りして来た。
フットサルのユニフォームを作る気になったのねー。
一年も前から作る作るっていいながら、なぜ今日爆走するかな・・?
零れ落ちる瞬間ってのがあるらしい。熟すまで待たなくてもいいのにぃ。
チーム名も今日決めるぞ!・・会議となりました。

部屋中にカタログ広げ、候補をあげること2時間。
「オリジナル作って失敗したんですよね〜」もりしゃんが言ってたっけ。
で、クラブチームや代表のに絞る。
先生は渋好みで地味なのが好き。「LEEDS の真っ白のがいいよ」
「えぇー、身体がないと高校生みたい。弱そうー。ARSENAL が可愛いなー」
「稲本みたいな可愛い顔にしか合わないの。わっしーも着るんだよ」
「却下」「PARIS SAINT-GERMAIN のAWAY はどうだ?強そうだろ?」
「これで並んだら悪役だよー。高橋先生のチームは爽やかじゃなくちゃ」
以下、延々省略。

ふたりで決めて、この調子。はぁ・・。どれにしたって誰かは似合わない。
そーだ!誰も文句言えないのにしよう!翼くんのチームだ!
・・というわけで、原点に立ち返ったかのような結論です。
FC BARCELONA。青と濃い赤の縦縞。いざ、ROAD TO 2002!

チーム名はエンブレムの「F.C.B.」を生かすべく、辞書でBを順番に・・。
その為にスペイン語の辞書、買いました(笑)
BORRACHO・ボラチョ=よっぱらい、との決選投票のすえ、BRAVO・ブラァボに
決定いたしましたー!勇敢な、素晴らしい、やったぞ!てな意味ですな。
ひょっとすると、既にあるかもしれません。
ひょっとすると、イタリア語かもしれません。
気にしない、気にしない。

夜中、ふと見るとテーブルに大会日程表と申し込み用紙が・・。
秋は忙しくなりそうです・・(笑)

9月18日・ ポーランドは水戸にあった。
いいお天気。どこかに出かけたいな。
読者(?)の和田さんから、たまたまメールが来ていた。
「水戸芸術館に行ったことがあるんですね」
おおー、そうだ!水戸に行こう!

上野から常磐線の特急で1時間ちよっとの小旅行。
駅から20分の水戸芸には地図がなくても歩いて行ける。
ポーランド演劇祭があった時、毎週通ったんだもん。あれはいい企画だった!
同時期シアターX(カイ)でもヴィトカッツィ特集やってくれて、ハマったな〜。
カントールの「死の教室」は永遠の憧れ。貴重品のビデオは宝物です。
演劇だけでなくポーランド文化はとても肌に合う。
アバカノヴィッチの立体像とか、ひと目でメロメロ。
クラクフ行ってみた〜い!求む、旅の友!

刺激はいつだって必要でしょう。出掛けていけば出会いはある。
「亜細亜散歩」で見つけたのは、台湾のヤオ・ルイ・チョン。
金色の怪獣が面と向かうテーマパークの残骸(?)の写真。
合成っぽいんだけど金箔貼ってたり加工してるだけなんだよね。
キッチュな悲哀。くくく・・て笑える。
川上和歌子もいいんだけど隣のブースから聞こえるテクノが作品壊してる。
西山美なコのラブリーな部屋は、出入り口に座ってる紺色スカートの学芸員が
作品の一部になってて可笑しい。これはこれでアリだよ〜!
全体的には少し寂しい。数も質もイマイチ。

景気の低迷で企業が援助しなくなり、現代美術は美術館自体の存続も危うい。
良いものをやれば集客はあるのだからキュレーターには頑張ってもらいたいな。
安易に漫画家展とか企画しないでね。

車窓から夕焼けが見えた。チラチラと燃えているようだった。
ポーランドのように抑圧されている場所から表現は生まれる。
けど抑圧はない方がいい。どこへでも自由に歩ける世の中でありますように。

9月19日・ うそ。
ねむ・・・。
どんよりのぐったりしてたらツキも逃げていった。
子宮の奥、メルトダウンしてゆこう。
シーツに溺れる深海魚。
甘い泥。

赤い一筋が流れる天井のすきま。
差し出された藁に手を伸ばす。
するり。抜け落ちた藁に書かれた「カッコ笑い」。
ならいいよ、一生けんめい眠るから。
大きな泡をひとつ、ギャァと吐いて、夕方から寝た。

9月20日・ シンカンセンのロケットの後センスイカン。
なんやら分裂の様相のアークプロダクション。
新会社のアクアライトで台本貰ってから、目と鼻の先のアークに行った。
同じアジアンマンションて名で作りも似ている。んー、そんな関係ね。
のりちゃんともりしゃんが、テニプリ終わっておくつろぎ中。
と、ゆきぼさんが「はーい、試験しま〜す」とプリント配りだした。
何スか〜?・・三択?「映画館で座るのは?」右、左、どこでもいい・・?
「僕、真ん中なんですけど」・・該当なしもアリなのね。で、何のテスト?
男っぽさ、女っぽさ、ゲイ度なんかが解るんだって。ほおほお・・。
のりちゃん=普通女、もりしゃん=普通男、私=女過ぎ、ゆきぼ=完全なる男!
ぷぷぷ。性格男前だもんなー、ゆきぼさん!

今日は、もりしゃんとデート。あの「大江戸ロケット」を観劇。
新感線は大舞台に向いてるけど、トップスでやってた頃のが面白かった。
お馬鹿エネルギー余っちゃってて。今は余裕〜、むしろ慣れ?
山崎裕太はこのキッカケだらけの舞台に十日やそこらで立ったのねー。
よう頑張った!・・でも主役に見えない。いしだ壱成なら・・うー、残念。
藤村俊二が可愛いの!後ろの席の高校生も「おひょいさん、いいよねぇ〜」
出て来ただけでクスクス。劇場内に溢れるほのぼの愛。
演出的には竜頭蛇尾。ドーン!と花火でスカーッとエクスタシーが欲しかったな。

帰りに新宿駅のホームでもりしゃんと口論になる。
人の流れの邪魔して、何本も電車見送って、延々・・。
ケンカじゃないの。お互い話を解って欲しいだけなんだけど。
目の下が青黒くなって、あぁマジ怒ってきた。顔にツバ飛んでくる。
もりしゃんはこうなるとテコでも動かない。すっごい頑固!
ちくしょー絶対泣いてやんない!・・いや、ケンカじゃないんだ。

「もう時間ないんで・・」「じゃ・・」
少し行って、振り返ったもりしゃん。なんて優しくって哀しい顔・・。
ふはぁ〜・・ダメだ、撃沈。白旗。

9月21日・ 沈黙の圧力。
静かだった。美術館の中で動いているのは私だけ。
動かない警備員と等身大の彫刻たちがひとつの空気にいた。
同じくらい、生きていた。

Bunkamura、ザ・ミュージアムで「ジョージ・シーガル展」
なんでこんなに空いてるのー?
人間のぬけがらに囲まれて、違う世界に迷い込んだアリスのよう。
なんか緊張しちゃうな〜。動かないでね、石膏のみなさん。

ジョージ・シーガルは何年か前、セゾン美術館で大きな展覧会があった。
Bunkamuraは今回みたいに年代順に作品を並べてることが多い。
シーガルも人間の型抜きやる前は、特徴ない油絵描いてたんだな。
発見した頃は楽しくて仕方ないって感じ、で自信が見えてくる。
最期まで、留まることなく凄みを増していく作品。
絵も人間が濃く出で、強烈に魅力的になる。
こんなふうにずっと前に進み続けられたらいいねー。
ふーん、作家の伝記の勉強したみたい。

セゾンは、作品がメインだった。ドーン、ドーンて置かれててさー。
配することで街が出来てた。間を歩くとざわめきが聞こえるようだった。
美術と遊べた。展示方法によって受け取るものも違うんだ・・。
まぁ、作家は作品を見ろ・・っていうだろうけどね。

9月22日・ゆくぞ!ココロの剛速球。
「来たぜ!松本。今朝6時に出て7時間・・やっと辿り着きました!」
たけぽんから来たメール。定期便なんだー。Jリーグのある日のね。
彼は熱烈FC東京サポーター。全国津々浦々馳せ参じるのだ。
新潟あたりはバイクで行ってたけど、最近はもっぱら車。
バリ島に移住した姉ちゃんの車を譲りうけたんだって。
「車中泊して月曜までブラブラ・・温泉巡るでぇ!」
んまぁ、なんて自由人!羨ましい〜・・。

生活のすべてが好きなこと中心に回ってるのっていいよね。
たけぽんとのデートコースはアウトドアショップめぐりだった。
「このテントはここから雨が入りやすいんだ」めちゃ詳しいー。
将来はキャンプな毎日を送るそうな。
その為に、仕事いっぱいして、まず3億くらい貯めるらしい(笑)

健康だね。たけぽんて健康的。
自分の好きなものがハッキリしてて、その気持ちに忠実。
躊躇なく行動できて、確実に前に進んでく。
本気で応援して、本気で喜べて、本気でくやしがってる。
いつもストレート。
でもって、そんな自分が大好き!なんだよな〜。

Vゴールの後には「余りのハッピーさにカツ丼をチョイス」(原文のママ)
ねー、直球でしょう〜(笑)
こういう人は幸せにならなければいけないと私はいつも思うのでした。
(ははは、たけぽんパソコン持ってないから書くんだけどねー)

9月23日・ 姫のお買い物コーナー。
秋らしい風が吹いてます。
さわやかなのに、頭痛が治りません。ぐがー。
桜並木には、散りゆく葉と共に、毛虫が降ります。げろー。
こんな日には、きっと後になって後悔するよな文を書くわ。

では代わりに、最近たてつづけに購入したバッグをご紹介。
微妙に玉虫色。裏の朱がキレイなの。
意外に活躍範囲が広い。
鹿だ〜!手作り一点もの。
元は帯。スパイラルで衝動買い。
リアルファーのパッチワーク。
今期、大量に安く出回ってる。
抜けるんだけどねー、毛が・・。
バッグ熱は収まったので、次は靴を物色中なり。
あー、秋だこと。