中陰(ちゅういん)
  
中陰とは仏様の教えを聞き、
自らの生き方を見つめ直す大切な期間
  中陰とは、人が亡くなってからの四十九日間のことを言います。
身近な人の死をとおして、誰もが死すべき無常のいのちを生きている事実を受けとめ、これまでの自らの生き方を見つめ直し、仏さまの教えを聞き学んでいく大切な期間なのです。

 四十九日(満中陰)までは、お内仏近くに「中陰壇(ちゅういんだん)」を設け、法名軸と遺骨を安置し、香炉・燭台・花瓶を置きます。
 お内仏の花瓶には「無色花」といって青い木花などを用います。色花は使いません。上卓には樒を挿します。打敷(うちしき)は、お内仏も中陰壇も白、萌黄、または茶地、鼠地などを用い、お華束(けそく)も共に白餅を供笥に盛って備えます。

 満中陰の法要後に中陰壇は片付け、お内仏の荘厳は平常どおりにします。ご遺骨は、満中陰後に、納骨堂やお墓に納骨します。