2004年flower12月
インターネット法話

テレホン法話
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熊本県長洲町安正寺 住職 隈部 壽春


 2004年も最後の月を迎えました。光陰矢の如し、いつもながら月日の経つのが早いのには驚かされますね。年間を通して御法座の御縁を戴きながら、親鸞聖人が明らかにして下さった浄土の真宗が、いかに真宗であるかと言う事が、心のそこから知らされますね。人間の分別が、いかに正しい事であっても、自他の損得勘定から一歩も離れていない状況は、悲しいほど眼に見えて来ます。聖道の慈悲、浄土の慈悲、と分けられますが、ボランテヤと言う奉仕活動を決して聖道の慈悲と言うのではありません。あくまでも人間愛の活動の範囲を出るものではありませんね。なすべき事であり、なさねばならない事でもあります。にも関わらず、身も心も物も力不足をどうする事も出来ない悲しみに申し訳なさに、共に身心の豊かさを願う所に、浄土の慈悲と言う事を、親鸞聖人は申されるのであります。急ぎ念仏して、と言う事は、大いなる慈しみと悲しみの中に働いていらっしゃる南無阿弥陀仏の大行を目の当たりに体感して、分限の中での働きを頂く事の御縁の尊さを思わずにはいられない物ですね。本当に一年、本願他力のお計らいと御回向を、身にあまる程に頂戴させて頂いた事、有難う御座いましたと、深くお礼を申させて頂くほかにありませんね。また御念仏のなかに、新年を迎えさせて頂きましょう。