2014年1月
インターネット法話
平成26年の新しい年をお迎えする事ができましたね。蓮如上人ご一代記聞き書きの最初に。勧修寺村の道徳が蓮如上人のご前に参りました時、道徳幾つになるぞとお尋ねになって、念仏申さるべし。とお言葉があったと言う事ですが、そこで蓮如上人が仰せられます。自力の念仏と言うは、念仏多く称えて、その力でお助けにあうと言う心で、他力と言うは、弥陀を憑む一念の發る時やがて御助けにあずかるなり、そののち念仏申すは、御助けありたるありがたさ、ありがたさと思う心をよろこびて、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と申すばかりなり、されば他力とは他の力と言うこころなり。この一念、臨終までとほりて往生するなりと仰せになりました。一月の言葉に、一年の計は一念にあり、と記しましたが、この一念こそ、南無阿弥陀仏の信の一念を申して、真実の一心が成就されたお念仏の一念こそ、全人生の基本であり、全生命の実相である事の認識こそ急務であると思います。
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