2013年flower12月
インターネット法話


 師走は一年の締めくくり、師のもとへ歳末の礼に走るのでしょうが、蓮如上人の御言葉に、「無益の歳末の礼かな。歳末の礼には、信心をとりて礼にせよ」と、仰せられたと残されてありますが、一年を顧みて、あれこれ述べてみても、自分の利害損得の域を出る事は無いようです。一切がお陰様。如来大悲の恩徳。師主知識の恩徳。共に法座の終わりの歌の言葉にしてしまって、一年の歩みが歌其の物であった事を忘れてしまっているのでは無いでしょうか。信心をとりて礼にせよ。とは。一日一日が一年であった事を忘れてはなりません。それで、一年の締めくくりは、一念の信に帰する。と表記した事でありました。信の一念の新しい年を。