2013年flower9月
インターネット法話


 九月のお彼岸を迎えましたね。お彼岸は仏様の世界。お浄土、清らかで、楽しい世界ですね。大無量寿経の下巻はお浄土に対して穢土と言われる、私たちの住む濁って暗い苦しみの世界をはっきり詳しく説かれている所で、ここを読んで聞いてみれば、いかに私たちの生活が間違いだらけである事がハッキリと知らされて来ます。親鸞聖人はお彼岸のお浄土を無量光明土と、お示しになり、其処にいらっしゃる仏様は、南無阿弥陀仏と言う、南無不可思議光如来であると、お示しになり、その仏様の特別なお力は、何時も私たちの生活を、光で照らして護っていらっしゃるので方角を間違える事がないのですね。かっての日本人は、お彼岸にお参りしないと虫になると言って、人間であれば、お彼岸の法座には何があっても、全てを押しのけて仏様の前に座り、仏様の御教えを大事に聴聞して日暮しの基にしておりましたね。世界の心ある人たちは皆、日本人を尊敬しておりましたが、戦後60数年、生活の基本にお彼岸を失って、唯.金金.金と経済いっぽんやりにマッシグラ、辿りついた所は、経済不安と人間不信。欲望の棒を振り回して目を回し、一生を棒に振っては終れない。経済は(経世済民)世間を安らかにして、民を救う事であって、その根拠にはお彼岸が働いてくださるんです。お彼岸はお念仏です。